おむすびころりん

2024-10-252024-10-26

現在、いろいろと話題になっているNHK朝ドラの「おむすび」。人気の橋本環奈さんが主演ということで私も期待して見始めましたが…。

初めのほうこそ前作の「虎に翼」を上回る視聴率だったにもかかわらず、今は最低視聴率も目指せるような状況になっているという記事も見られるようになりました。中には2022年の作品にちなんで「ちむどんどん化」というような~~意拳まで~~意見まで。

ただ、自己中だらけで他人への配慮が足りない登場人物だらけだった「ちむどんどん」とは違い、「おむすび」には今のところ、いい子たち、いい人たちしか登場していないんですよね。

私の場合は見るのは昼休みですけど、私が「おむすび」を「見るのが辛い」と思う理由は「ちむどんどん」とは異なります。やはり、作品を批判する側の意見によく見られる、「ギャル語を散々聞かされるのはつらい」というのは確かに、確かにアラ還の私には当てはまります。私の若者文化(?)への無理解は確かにあると思いますが、だからといって「それは差別だ」「興味を持つべきだ」と押しつけられるのもなんだか厳しい。最近の炎上案件で、逆に若い女の子の「おじさん臭い」「じじい汚い」というのも差別だという話を聞きましたが、「もっとおじさんに興味を持て」なんて言う気にはなりません。各個人や世代の文化や趣味趣向、生理的な問題などいろいろあるんだから…。

私のようなアラ還がギャル文化に興味を持たない、あるいは遠ざけたいという気持ちは、40年前に私たちの上の世代が私たちに持った感情と同じかもしれません。私たちも上の方々からは散々「新人類」と揶揄されました。その後、現在の「おむすび」の時代背景にあるギャル文化があったり、その後の「ゆとり」という蔑称のような呼び方、そして直近では「Z世代」なんて言葉もある。世の中の文化はどんどん更新されていくので、断続的に、あるいは一定サイクルでこういうことが起こるのは当たり前のことなんだと思います。

こういったことを理解して、お互いに分断しないようつながりを持つことは重要だと思います。少し話は飛躍しますが、これは「虎に翼」のときにも思ったことですけど、「多様性」という一つの言葉のもとにポリコレにこだわりすぎることがむしろ分断につながっているように感じるのは気のせいでしょうか？「多様性」という言葉を大事にしているようにみえる人であっても、逆の考えを持つ人に対する攻撃や極端な主張が見られたりもするではないですか。「多様性」を認めることって自身と異なる見解も尊重することではないんでしょうか。

最近、男性の体を持った人が女湯に入って逮捕されるという事件がありました。「体は男でも心は女なんだから女湯に入って何が悪い」という主張を元に行われた「犯行」。(いつまで閲覧できるか分かりませんが、上記のリンクを見ると専門家の見解も見ることができます)

マイノリティの意見を尊重することは多様性を実現する上で重要ではありますが、でもマジョリティが大迷惑を被ったり、今回のケースのように犯罪に巻き込まれたりするのを容認する主張は決して受け入れることはできません。皆、どこか我慢しあって、どこかを譲り合って共同体を形成しているわけですから、現在守られていないと思われる最低限のマイノリティの権限を認めることはできても、度を超えた主張は決して許されることではないと思います。

最終的には、それが社会に及ぼすいい影響と悪い影響を総合的に判断し、より良い選択をしなければいけないと考えます。これは、上記の文章の「マイノリティ」と「マジョリティ」を入れ替えても同じですね。明後日に衆院選を控えている…ということもあり、各党の意見やマスコミの報道などを見て、特に今回はいろいろと考えるところがありました。

今後の日本でより良い共同体運営ができるように、是非皆さん、投票に行きましょう。私たち爺婆しか投票に行かなくなると、爺婆にのみ都合がいい共同体が出来上がってしまうかもしれませんので、若い方々もSNSで文句を垂れ流すだけではなくて、直接的に政治に実力を行使できる手段である選挙に是非参加してみてください。

ちょっと飛躍しちゃったので朝ドラの話に戻ります。私が「おむすび」を飛ばし見するようになってしまったのは単に私が興味を持てない内容だからということであり、ギャルを差別しようという意図からではありませんので念のため。これから阪神淡路大震災の話なども出て来ますし、今のところは「離脱」はしない予定です。

記事のテーマから今日はおむすび写真をアイキャッチにしましたが、実際にはラーメンの日でした。