昨日のYETI SB5cでのトレイルライドで、若干車体が浮き気味であるとか、リアの接地感が少なくて不安定なところがあるとか、いろいろな課題が見つかった。
今回のフレームにはマニュアルのようなものが付いてこなかったので、このモデルの説明書をネットで探してみると、今でも公開されていることが分かった。
マニュアルページ
- https://yeticycles.com/manuals
SB5c 2015のマニュアル
- https://yeticyclescom.cdn.prismic.io/yeticyclescom/e7838b0f-2a42-44b8-96ba-d2af3f29fbfa_2015_OwnersManual_SB5.pdf
なんと。SB5cが性能を一番発揮できるリア側のサグは15-16mmだそうだ。土曜日は10mm、日曜日で12mm程度に設定していたのでそれではあまりにもエア圧が高すぎたわけである。
そこでサグを15-16mm程度になるように設定し直してみた。110psiちょっとである。こういう細かい設定をするのに、デジタルサスポンプが欲しくなってしまう。
そしてマニュアルをきちんと見ると、リアブレーキとリアディレーラーのホース・ケーブルの配線はやはりダウンチューブ側に設定するのが正しいようだ。せっかくの配線が終わったばかりで残念だし面倒だが、全部配線し直した。妻に百均で大量のタイラップを買ってきておいてもらって良かった。
リアサスペンションの着脱はかなり面倒な作業ではあったが、なんとか配線できた。新しく配線し直した2本のワイヤー・ホースが通る位置は少し微妙な感じはあるが、マニュアル通りだとこんな感じになる。
配線し直しでどの程度の効果があるかは分からない。それでも、ケーブルがパーツをこすったりたわんだりする際の音などの軽減を期待できるかもしれない。
また、昨日きつく締めたと思っていたのにまたサドルが後ろの方にずれていたので、SB66Cで使っていたfi’zi:k gobiに変更してみた。MTB用なので、Selle Italia SLR Kit Carbonioよりも作りが丈夫なので。
いったん、大部分でマニュアルに沿ったセッティングができたと思うので、夜ポタで試してみることにした。
サドルが厚く大きいので、SLRのときと比べるとちょっと主張が激しくなったような気がするが、そのうち見慣れるだろう。
それよりも、SB5cのすごさを改めて知った感じがする。なぜかこぎがさらに軽くなって、公園の根っことか障害物をスムースに走破していく。昨日のバイクが浮いた感じは皆無で十分な接地感もある。長めの急坂も下ってみたけど、リアの反応が著しく改善した。Rizeよりソリッドな感じなのは変わらないが、反応と安定度は遜色のないレベルだろう。日曜日出走前の時点でマニュアルの存在に気づいていれば、トレイルでこのセッティングを試せたのに。
このバイクは2014年には登場していたようで、そう考えればだいぶ古い設計だ。それでもこれだけの性能を発揮できるとなると…2021年のSB130とかにも乗ってみたくなってしまうではないか…! SB5cのヘッドチューブの角度が67.0度なのに対し、SB130は65.5度とかまで倒れているのが興味深い。SB5cもFOX 34 150で組むと66.7まで倒れるようだが…。
まあ、私にはSB5cで十分すぎる。これだって、2015のTrail bike of the yearに選出されたいいバイクだ。それが8割引の新品販売だから大満足である。上を見ればキリがない。
今回、SB5cを選ぶことになったのは、SB66-Cに出会えたことが大きな理由だ。郊外の、私にとってはハードめのトレイルでは、SB66-CはIntense Carbine 275やProphetを超えて、最も快適、かつ安全なバイクだったと思う。SB5cはSB66-Cとは味付けは違うが、タイヤやホイールセットの選び方でハードめなトレイルも楽しく走れるのではないかと思える。
今までは用途毎にバイクを交換するような生活をしてきたが、今後はホイールやタイヤなどを入れ替えて対応できるようにしたい。富士見のような常設コースまで行くことは滅多にないわけで、下り向けのホイール・タイヤを急ぐこともないだろう。