このロードバイクに乗ったのも、結局は昨日が最後になりました。
2014年、片道16kmの勤務先に通うことになり、MTBだけではきつい距離になってしまったので、その8月にネットで見つけて中古で購入したSCOTT ADDICT R3 2009です。
購入して初めて持ち上げてみてビックリ! それは今まで体験したことがないような軽さでした。さらには乗ってみて二度目のビックリ。購入当初はほぼ「吊し」の状態でしたけど、レーシーなモデルはこんなに走るんだ! と思った次第です。最終的にはペダル、ライト付きで6.7kgという、私が乗った中では最軽量のバイクとなり、この5年間は趣味・通勤ともに重宝してきました。
しかし、2年ほど前からADDICTのフレームの硬さを気にするようになりました。おそらくは50歳を超えたことで疲労の回復が遅くなり、蓄積しやすくなったことが原因でしょう。
その後、パーツを変えたりポジションを変えたりしながら、ADDICTの乗り心地の改善を図りました。しかしながら、スプリット型シートポストを採用しても解決の見込みがなく、ついに乗り換えを決意した次第です。
こんなわけで、昨日は感傷的な気分になりながら仕事先からの帰路を遠回りしつつ走っていたのですが、これが良くなかった。入ったことがない路地へ右折するさい、中央分離帯の部分が段差になっていることに気づかず、高速のまま進入してしまいました。硬質なADDICTですから当然のように吹っ飛んで、左半身のひどい擦過傷と打撲を負ってしまったのです。これほどダメージを受けたのは、ADDICTに乗り始めて間もなく、「ネコの目」に突っ込んだときのこと。
最後の最後まで、ADDICTめ〜。一番長く乗ったロードなので、思い出も愛着もひとしおだったのですが、この一件でそれらもなくなり、すっきりお別れできそうです。…でも、やっぱりいろいろあったので、寂しいよ。ADDICT。
そして、乗り換え対象に選んだのが、こちらです。
Addictと同じポジションが取れそうなDedacciaiフレームと迷ったのですけど、このNeilpryde Zephyr (ニールプライド・ゼファー)がネットで多数の高評価を得ていることを知り、こちらを選びました。2017年モデルとのことですが、現行も同じデザインです。
2004年以来15年以上、Bianchi ML3を買ったショップで設定したポジションをベースにしてきましたが、今回は初めてのエンデュランスモデルで、ポジションも大きく変わります。ステムマウント位置が20mmほど高くなり、トップチューブもホリゾンタル換算で5-10mmほど短くなるはずです。ホイールベースも長目だそうですが、ADDICTと見比べても良く分かりません。
一番気になっていたのが、リアトライアングル。シートチューブから流れるようにつながるシートステーはものすごく細い。その下のチェーンステーも縦方向に潰し加工が入っています。
おそらく、リアアクスル部が後ろに飛び出している形状も、衝撃吸収を目的としたものなのでしょう。
フロントのこの形状も、衝撃吸収を狙ったものらしいです。
それにしても、このバイクの組み立てについては苦労しました。ケーブル類の内装は本当にきつかった。リア変速の前側のアウターが短すぎたりするんですけど、もう今から変更は無理なので、諦めました。
完成車を手に持ったみると、SCOTT ADDICT R3に慣れているからか、ずっしり感があります。おそらくフレームやフォークの重さで200-300g程度の差がありそうなので、ペダル・ライト付きの現在の重量は7kg程度だと想像します。
さっそく試乗してみました。さすがに、レーシング系のADDICTと比べるともっさりしています。長男のTrek Émondaに似た感じで、地面から伝わる小さな凹凸はマイルドな感じでした。
しかし、肝心の突き上げは思ったほど滑らかではない気がしました。おそらく、以前乗っていたSCOTT CR1 Team Compact 2008のSDSのほうがよりしなると思います。
ん? 今気づいた! ホイールかなあ。
CR1も、ADDICTの初期ホイールも、Mavic Aksium Raceという入門ホイールでした。ADDICTはもともと硬さは感じていましたけど、2年前に採用したICANのカーボンホイールが「実は硬い」のかも。2017年の交換直後の記録をみても、突き上げはあまり変わらないというようなことを書いていますから。実は年齢だけでなく、入門ホイールからレーシーなホイールに変えた影響があったのか?
ちょっとスポークテンション、下げてみようか…。
もし、ホイールの影響が大きいとすると、わざわざもっさり系のZephyrに変えた意味はあったのか?(自問)
ひとつだけあります。流行りの太いタイヤを装着できるようになったことです。ADDICTでは25Cもギリギリでしたが、Zephyrは28Cまで装着可能だそうです。
まあ、今後の通勤や多摩湖などでどのように変わったのか、しばらく様子を見てみたいと思います。
フレームの状態で持ち比べてみたところ、BBを付けたままだったにもかかわらずADDICTの軽さには驚きました。Zephyrもそんなに重いバイクではないのですけど、コンセプトが違いますし、こればかりは仕方がないかなあ。
さて、今日はCannondale Prophet 27.5+とのお別れの日でした。
お譲りした方がすでにLefty 2.0機を3台所有されている方で、Lefty 1.0を採用したProphetもお持ちのようです。なので、私よりずっとLeftyに詳しい感じでした。このProphetの話は、いろいろなところにつながる話で大変驚いたのですけど、今回は割愛します。
ちなみに、Jekyll/Triggerは2スプリングシステム採用前のモデルを購入し、その後アップグレードされているそうです。2スプリング以前は、初動で引っかかる感じだったのが、アップグレード以降はそれがなくなった、ということでした。私自身は直接比較したことがなかったので、すごく参考になりました。
たぶん、Prophetはより理解がある方のもとに行ったことで、より幸せだろうな、と思いました。今度、20台を超えるという自転車のコレクション、拝見させていただきたいところです
コメント
コメント一覧 (2件)
いつもより、ちょっと早めですが…)お早うございます〜。
相変わらずご決断が早いですねぇ。うーん、私にもicofitさん並みの行動力があれば…(遠い目
実のところ、預言者号は・・オクの注目度上位にランクされていたので、あ〜・・だったんですが。
まさか、ロード車まで入替えだったとわ・・(驚!)今春は心機一転! ですね。
いやぁ〜、私もなんだか羨ましいような? ちょっと寂しいような…微妙な気分ですよ。
預言者の方は、相手がかなりのマニアさんのようで良かったなぁ・・と思います。
それにしても、20台お持ちですか〜! まんま”ショップ”ですやん…(笑)壮観ですな。
おそらくバレていると思うんですが…)自分も今週末はEpic号とお別れです。
ちょいと寂しい思いもありますが、14年以上楽しませてもらったので後悔は無いですけど。
>ひどい擦過傷と打撲
うげげ・・最後の最後に、ですか。コレが決断の要因だとしても、辛い気がする・・。
確かに、レース用のロード車だとダメージも大きそう。派手な転倒はRize号で一度だけですが、
あれでも頭部のダメージがあったかも? (物忘れが酷く・・あ、元々ですな。自沈)
冗談はさておき、どうぞご自愛を。
新型のZephyr 号、初めて聞くバイク(メーカー)ですが、なにげに凝ったデザインですねぇ。
ホント、シートステーが細い・・でも、高弾性のカーボンで作られているんでしょう。
これっだと、コンフォート性能は抜群! な感じ。またレビュー、聞かせてくださいませ。
sadaさん。さっそくありがとうございます!
EPIC号も出ていたのですね。気づかなかった〜。
Prophetは、値段が上がりにくいのではないかと思い、いろんな付加サービスを付けていました。ウォッチと閲覧数が思った以上に高かったのでビックリしましたよ。
Prophetはもう一台あるので、いずれこれを26インチホイールで組み直したいと思っています。でも、もう状態の良いLefty Maxがなかなか手に入らなくなっています。
果たしてどうしたものか。
お相手の方はもう、桁違いでしたよ。このProphetで22台目だそうです。Prophet自体も2台目で、Lefty機もいったい何台あるのか分かりません。でも、この方のお兄さんも30台のコレクションがあるそうで、さらにLefty好きと伺いました。
これはもう、一度コレクションを拝見させていただかねば…。
> 頭部のダメージ
これは怖いですね〜。2014年の転倒では後頭部と左肩を強打しましたが、今回はコアトレーニングをかなり行っていたせいか、頭は打ちませんでした。その代わり、頸に負担がかかったのか、変な痛みがあります…。
擦過傷は、だいぶ乾きました。ただ、服に触れて痛かったり、体重をかけると痛かったり。全く、油断してました。SCOTT ADDICT R3には全く責任がないのですけど。
Neilpryde Zephyrは私も初めて知ったブランドです。ウィンドサーフィンのカーボンパーツを作っている会社らしいですが、自転車好きが高じて2011年に自転車業界に参入したらしいです。
今日、乗ってみたのですけど、ちょっといろいろと工夫しないといろいろ難しい部分があるかも。
ロードはすごく気に入っている個体だったので迷いました。でも、今後は早さとか軽さより乗り心地重視かなー…と思って。