ついこの前、2018年になったばかりのような気がするのに、もう半分が過ぎました。時間が過ぎるのが明らかに速くなってきている今日この頃。このまま、あっという間に社会人を引退して爺さんになり、最後を迎えるパターンだな…。
さきほど夕食のあとについうとうとして、種子島の夢を見ていました。そこには、母の実家の土間に置かれた荷物から自分の荷物を探す私がいました。
種子島の夢をみると、なぜか毎回、その家で私は捜し物をしています。いつも、限られた時間の帰省の中で、帰る直前になってたくさんの荷物をまとめなければならないという強迫観念に追われるのですが、最後は諦めるというパターンの夢。それにしても、今日の土間の姿はリアルで、土間の地面の凸凹もきれいに再現されていました。
過去を求める夢を頻繁に見るのは、自分が老いることへの嫌悪と恐怖がその根底にあったりするのですかね。
目が覚めてしばらくは、夢と現実の中を浮遊するような感覚がありましたが、あの築100年を超える家も、もう誰も住んでいません。私にとってはあの家=ばあちゃんだったけど、ばあちゃんがいなくなってしまったあの家には、もう私の忘れ物などはない。私は目が覚めた自分に、そうしっかり言い聞かせました。何度も何度も、実在しない過去の忘れ物について繰り返し夢に見ることは、私にとってはいいことだとは思わないから。
さて、今日も夕方になってからポタリングに出かけることにしました。Jamis Nemesis TeamとIntense Carbine 275の間で迷ったのですが、あえてポタ向きではないIntense Carbineを選びました。
結局この階段周りを練習したかっただけですが。Jamis Nemesisだとここは無理なので。
やはりこの仕様は重いです。以前、crankbrothers cobalt 2を使用していたときは、普通に町乗りにも使用していましたけど、このエンデューロ仕様では難しいかもしれませんね。タイヤだけでもSchwalbeセットに戻せばまた変わるかもしれませんが。
今日のMさんは、そのコレクションのひとつ、YETI ULTIMATEでお越しになっていました。これはまた面白い形のクロモリMTB。写真では見せていただいたことがあるような気がしますが、たぶん実物を見るのと試乗させていただくのは初めてだと思います。
この大型のボトルケージも独特でカッコ良かったですね。
フルリジッドの、古き良き時代のMTBなので、普段乗っているMTBなどと比べるのは酷ですが、試乗させていただいたところ、急坂も普通に登れて、なだらかな下りは加速もしやすい感じで、新鮮な感じはありました。ただ、急坂の下りはちょっと怖かったです。かなり剛性のある、しっかりとした作りのフレーム、という印象を受けました。
その後、Trail-Sさんも合流。
そこで、公園の広場を挟んで反対側のスペースで何やらトライアルのような練習をしている人に気づきました。しかもフルサスで。そこそこ高さのある切り株に向けて、ダニエルやジャンプを繰り返していました。Trail-SさんもBMXやトライアルの練習をしていた人なので、「フルサスであれはすごいなあ」と言っています。
Mさんが帰られたあとしばらくして、MTBerの人に声を掛けられました。それがさきほど、すご技を見せてくれていた人なんですが…。バイクを見て驚き。SpecializedのEnduro号なんですが、このロングストローク機でトライアルか! と。
学生さんということで、私の長男より年下ですが、すごい身体能力です。
高峰山、ふじてんは走ったそうですが、普段私たちが利用しているようなトレイルはまだみたい。私たちの仲間ではTさんという、若い人を引っ張れる能力のある人がいるので、一度紹介させていただこうかな、と思いました。若い人と変わらない走りをできるTさんと、さらに10代の若手の上手い人に混ざって走るのも刺激になりそう。Trail-Sさんも落ち着いたら合流していただいて。
Lくん。これからもよろしくお願いしますね。
冒頭に書きましたが、私もそろそろ、人生の残り時間を考えて、いろいろやりたいことを絞る時期に来ているのかな…?と思います。何度も書いては挫折していますが、これからはものを増やすのではなく、減らす時期に来ているようです。
写真も、旧いOLYMPUS ミラーレス一眼 PEN mini E-PM2で十分であることが分かってきました。業務用のCanon デジタル一眼レフカメラ EOS 7D Mark IIボディ EOS7DMK2以外の手元の機材は処分しようかと思います。E-mountは業務用に出しているソニー SONY ミラーレス一眼 α6000がいずれ戻ってくるでしょうし。
MTBもCarbineとNemesis2つあれば十分だし、Prophet 2000をバックアップに置ければ困ることはないでしょう。今回のように一時的にロードのAddictが使用できなくても、軽いXCのNemesisで代用できるし、トレイルならばCarbineが整備中でもNemesisで行けそうです。
ここしばらくでようやく、やりたいことが絞れてきました。
2:30くらいから始まるこの闘い。左側の黒い服の人は、葉準(Ip Chun)老師。右は劉功成(Sam Lau)老師。葉準老師は、あのブルース・リーの唯一の師匠、葉問(Ip Man)宗師の長男さんです。葉問宗師といえば、映画の「イップ・マン」シリーズでドニー・イェンさんが演じてすごく有名になりました。
すでに葉準老師はこの動画の時点で80歳に達していたにもかかわらず、非常に動きも反応も素早く、壮年の師範と互角の闘いをしています。これには本当に驚きました。80歳というと、私にとってもあと28年は残っていますし、頑張ればもしかしたらこういうおじいさんになれるのではないか、すごい刺激になってしまったわけです。
さらにその約13年後。
93歳だそうです。80歳の動画と比べると、さすがに動きは枯れましたが、でも効率良く壮年拳士の技をさばき、最後はちょっとだけホンキを出して押さえ込みます。ここに至っては私の年齢から40年も時間があります。いろいろな可能性に、希望が見えてきた感じがするんですよね。
さらに、94歳頃の動画も発見(2013年−2015年-2017年。最後の動画は去年です…)。すごすぎる。
私には今は残念ながら師匠や相手がいないので、過去に習った知識での練習を続けているわけですが、この1年と少し、練習時間をのばして真面目に取り組んでみたら、いろいろと変わってきたこと、分かってきたこともあるんですね。
習い始めた当時、この武術をたしなむ人があまりに上半身を反っくり返って闘うのに違和感がありました。ちなみに、私が習ったものはさほどの後傾はなかったです。
私の先生が説明するには、「葉問宗師はもともと、後傾はしていなかったようだ。ただ、老齢に達した葉問が若い弟子を相手にさばくのに、上半身の後傾で対応したようだ。実際、前期の弟子が後傾していないのに、後期の弟子は後傾している。」とのことでした。
しかし、最近になって、それは違うんじゃないかなあ…という気もしてきています。なにより、父親の葉問宗師よりずいぶん老齢になってしまった葉準老師は直立か前傾気味ではないですか。
これだけ体格差があっても、後傾はしていないのが分かります。
結構、中国武術の道場では、一般の生徒には本当のことを教えない…という噂があります。私が熱心に続けていたスクールから足が遠のいたのは、自分がその「本当ではないことをかなり教えられていた」ことを、先輩に当たる生徒から聞いて知ったためです。不自然な説明だなあ、と直感していたことは本当でした。「上半身の前傾・後傾」の話ももしかしたらそんな話のひとつだったのかもしれません。
当時も貧乏学生で、決して安くはない月謝を、食事を抜いて払っていた私にはかなりショックでした。当時私はフィットネスクラブのインストラクターのアルバイト(その後社員に昇格)をしていて、お金をいただいて人に教えるということにかなりシビアだったこともあると思います。中国式のしきたりについていけなかったわけですね。でも、おそらく先生からみたら、私は自分のことしか考えられない、他人に機械的な対応をする性格の持ち主に見えていたかもしれません(実際そういうところが私にはありました)。
ただ、あれから30年が経ちました。今でも私の体に残っていて、自然に動けるようになった技や体の使い方については、先生が本当のことを(きっと)教えてくださっていたと思うんですね。そこは本当に感謝しなければならないと思います。
そして仕事。決して好きで始めたわけではない、エンジニア系の仕事です。でも、初めてこの業界で他社に所属し、いい環境を与えてもらって、後進の育成の楽しみも出てきました。この会社を大きくして、次世代の現役を育成を実現したあとは、また自分の会社を復活させ、その中でも次世代の人を育成してみたい。そんなことを思っています。
体が動く今のうちにMTBと武術の素早く動ける動作は散々練習しておきたいと思います。MTBが難しくなってきたら、中学時代まで一番好きだった絵画の世界に戻ってもいいかな。ただ、武術については、葉準老師の水準は困難ではあるでしょうが、長く続けて目指したい目標になりました。
妙法寺。少林寺ではないですが、現代の中国の武術の多くの門派も、少林寺の武術の流れを引き継いでいると言われます。日本の空手も、そのDNAを引き継いでいることでしょう。今私が生きている瞬間も悠久の歴史の中ではほんのわずかな時間に過ぎないわけですね。私たちが住む宇宙に至っては、140臆歳以上らしいです。それ以前もあるかもしれないし、宇宙は複数存在するかも知らないとか聞くと、本当に一瞬。でも、私たちに与えられた貴重な時間。
もう忘れ物はない…はず。目標を前において、今を生きていこうと思います。
コメント
コメント一覧 (2件)
妙な時間帯ですが、お早うございます。
(当ブログの返事でも書いていますが、今朝は久しぶりに怒髪天モード(?)ですので…)
icofitさんの日記を拝見するうちに、自分もなんらかの武闘を体型しておけば…と
思うことがあります。
体力はもとより、精神面で強くなりたい…のもありますし、
何かの自信にも繋がる気がするのですが…。
映画作品の”イップマン”は鑑賞済みですが、アッチ(大陸)の作品だけに
”映像美に重点が置かれていた”感触がありますが…でも、そこそこ面白かったかな?
仕事も変わられて、新たな目標が出来たのは素晴らしいですね。
自分もいい加減、次のステージに進みたいと考えてはいますが、なかなか難しいですけど。
今回のお写真はやはり4:3でしょうか? 例のボディがいただけたら、
早いうちに可動させて活躍させてみたいです。ちょっとワクワク…ですね(笑。
sadaさん。早速ありがとうございます。
まさかの怒髪天モード!
まあ、3時台に起こされたらそうなりますよね。そんな時間にドンドコされたら、突撃したくもなりますよ。
若気の至りですが、以前若者たちが上の階で集まって夜中にドンチャン騒ぎをして収まらないとき、突撃しましたね。でも、急に「シーン」となって誰も出てこないんですよ(笑)。
今は、常識のある老夫婦が住んでいらして、いい関係を築いています。
武道、今までの私には身を守るという意味では役に立った部分もあると思いますが、精神的なもの、すぐ頭に血が上るところとかはなかなか改善しません。反省ばかり。
> イップマン
相当な実力者だったらしいです。現存する8mm映像をみても、ハンパじゃなく軸が安定していて、驚きますね。
ドニー・イェンさんのはあくまでエンターテインメントですけど、映像は確かに、きれいでした。
数年迷いましたけど、ようやく方向性が固まってきた、というか。
機材もNEXにはまだ叶わないかな…という気はしますが、4:3で十分な気がしてきています。設定を理解してもう少し詰めていけば(まだほとんどiAutoですから)、あの入門機でも十分に撮れるかも。それ以上に、いいレンズが安く揃う…というのは大きいですよね。
たぶんまもなく届く頃。お楽しみください!