キレる高齢者

今日の仕事帰りに体験したこと。

バス停で一番に並んで、一番奥の席に座りました。その後、多くの人が乗ってきて、珍しいくらいに満席。

発車まで時間があったので本を読んでいると、何やらバスの前方で怒鳴り声が。2人の高齢者が何やら激しく争っていて、1人がもう1人を強く突き飛ばすなどかなり激しい。その後、2人はバスを下り、今度は傘で突き合いを始めてしまいました。1人の傘の先が尖っていることもあり、さすがにマズイと思いましたが、止めようにもバスの乗客も私も満席で身動きが取れず、「止めなさい」と声をかけることしかできません。2人は何回か傘で攻撃しあったあと、1人が転がされて、いったん2人は分かれました。

転がした、より凶暴なほうはまたバスに乗ってきて、いったん運転手から外に出されました。運転手が警察に通報したのです。

警察が到着して、運転手の事情聴取が終わるまでバスはスタートできず、数分遅れてのスタートとなりました。迷惑なことだとは思いましたが、それよりあの倒されたほうの人、大丈夫だったのでしょうか? 起き上がるとき、かなりフラフラされていたので。警察官が2名ついていたので、あの場はとりあえず大丈夫だったんじゃないかとは思いますが、後頭部を打ったようにも見えたので、あとから何か出ないとも限りません。

よく、高齢者の凶暴化が取り沙汰されるようになりました。なんであんなに小さなことで激しくキレる必要があるんでしょうか? こういうことを目撃するのは決して初めてではなく、前にも似たような事案のことを書いた記憶があるのですが、情けなくなりますね。「今時の若いもんは…」ではなく、「今時のジジイどもは」といったところです。

そういえば、私自身、50歳になる前後のころ、ものすごく怒りっぽい時期があったんです。こう見えて結構真面目な性格なので(?)、私も将来、キレやすいジジイになるのではないかと、実は真剣に悩んでいました。

私が対策を取ったのが、武術の練習時間を長くすることでした。特に、私が若い頃に習った武術の流派には、立ったまま瞑想を行うような型があるので、それを重点的に練習したのです。これは確実に功を奏しました。

さらに、先月〜今月は、Amazon Kindle Ultimateでたまたま読んだ文藝春秋Specialの、脳科学の特集がきっかけで、Googleのマインドフルネス関連の本を3冊読みました。人種も宗教も問わないプログラムなのが、私向きかもしれません(私たちの世帯は少なくとも無宗教です)。

このカリキュラムも武術の型に応用できましたし、また基礎プログラムそのものも私の生活の中に採り入れるようにしたことで、好調を維持しています。先週は相当まずいトラブルにも巻き込まれたんですが、それでもカッとなることなく、冷静に対応できる自分にビックリしたり(それでも今日のジジイたちの格闘にはちょっとヒヤヒヤしましたけど…)。

50歳を過ぎても人間は成長できるようであり、努力次第ではキレる高齢者になることを避けられるんじゃないかと、少し自分に対する信頼を取り戻しつつあります(笑)。

今日のおふたりも、反省してくださいね。

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