だいぶ時間がかかりましたが、思い立ったタイミングで見つかった、Cannondale Lefty SuperMAX Carbon PBR 140。
新品は高価すぎるので、中古商品を狙っていたのですが、これがなかなか出てこない。実際にはかなりの個数が出品されるのですが、Prophet号に適合しそうなものがないのです。
この上下クラウンの隙間が137mmでなければ、Prophetを始め、旧Lefty規格のフレーム(ヘッドチューブ or ヘッドチューブ + ヘッドパーツの長さが134mm)に適合しないのです。
Lefty採用の29er機でハンドル位置が高くなりすぎるのを改善するため、Lefty 2.0 ではフレームサイズによってヘッドチューブのサイズを変えるように設計し直したらしいのですが、現在のMサイズフレームが採用するヘッドチューブの長さは、我がProphetと比べるとかなり短く設定されています。例えば、Prophetと同じ140mmストロークを採用するtriggerでは、Mサイズが110mm、Lサイズが122mmであり、中古市場に流れるフォークのほとんどがこのあたりの幅を採用したSuperMAXだったんですね。
ここにきてようやく、triggerのXLサイズに採用されている134mmサイズのヘッドチューブに対応するLefty SuperMAXが見つかり、今回の入手に至ったのでした。
初めて迎えるLefty 2.0規格(60mm オフセット)機のため、いろいろと調べました。SuperMAX用に用意されたハブを持つLeftyホイールもなかなか見つからないなか、下記のアダプタを通して旧Leftyホイールを使ってみることにしました。
しかし、この種のアダプタは純正品があってもおかしくはないと思いますが、なぜか見当たらない。それは、実際にProphetに取り付けてみたあとに分かるのですが…。
そう。実際には今回はこのアダプタは不要でした。旧Lefty規格のホイールは実はそのまま使えたのです。
Cannondale Lefty SuperMAXに装着するディスクブレーキアダプタは交換式になっているのですが、Cannondaleではホイールに応じてLefty用とLefty 2.0用のアダプタを少なくとも用意しているらしいのです。
私のLeftyに付属してきたアダプタはTrigger 27.5と刻印されており、旧Lefty規格に対応したもののようでした。
出品者の説明文、写真を確認してみると、Cannondale trigger Carbon 2017 Teamに取り付けられていたものであることが分かりました(ただ、Leftyのロゴを見ると、Trigger Carbon 1に装着されていたものと同じデザインに見えます)。
前オーナーが所持するTriggerは、旧Lefty規格のMavic Crossmax SLR 27.5を使用しているみたいですが、これは旧Lefty仕様です(きちんと細かく写真を確認しておけば、入札前に分かっていたことなんですが…)。
まあいいです。STEMとホイールがまだないので、いったんはCannondale XC3ステムと26インチのcrankbrothers cobalt leftyをそのまま使ってみることにしました。
Lefty用のホースの取り回しがよく分からないので、まだきちんと回せていません。分かったらきちんと留めたいと思います。
最近のLeftyフレームは1.5規格と聞いていたのですが、普通にHeadshok規格が使えます。今までのLeftyと同様、全く問題なく交換することができました。下側のクラウンの厚みが少しあるようで、XC3ステムのボトムキャップがあまり深くは入らなくなってしまうのですが、今のところ大きな問題はないようです。
ステムの部分だけ、クラウンのクランプの部分が微妙に径が小さくなっているので、明らかにLefty/Headshok対応のステムは使えないでしょう。1.5に変更されたのはステムの部分だけなんですかね?
おお。こっち側から見るとDHバイクのようです。まあ、下クラウンとタイヤまでの距離がおそらく2cm近く伸びているはずなので、ヘッドチューブがかなり寝ていますね。サドルを下げて撮ってみれば良かったな。
この仕様で乗ってみると、明らかに左のほうへ車体が振られます。もともとのLefty Max Carbon 140 SPV+でもFRポジションでは少し左に振られる感じはありましたが、SuperMAXは少し重くなっていること、ヘッドがより寝ていること、そしてLeftyの筐体がかなり横のほうに広がっていることから、よりアンバランスな印象があります。
この横に広がる感じも見慣れるまでかなり違和感がありそうです。以前とかなり見た目が違うので、ハンドルがタイヤに対して垂直になっているのかどうか、すごく分かりにくかったです。
でも、この角度からみても明らかに、ステムを短くできることが分かりますね。
ステムの高さも調整可能となるので、高さ的にもより短いステムを付けられるのではないかという印象です。Gemini-SさんのJekyllが50mmですが、かなり余裕がありました。
かなりチョッパーな印象となりましたね。なぜかこぎ出しが軽くなったような感じがしましたが、まだエア圧を厳密に調整していないからか、悪路で乗った感じはSPV+ほどの路面追従性はないような気がします。
一番心配していた初動ですが、この個体は2スプリングシステムを採用したもののようで、少し改善をされているような印象です。少なくとも初動対応が苦手だったLefty Max Carbon XLR 140 2012よりは反応が良かったように思います。ですが、まだコイルサスのSPV+やTPC+にはかなわないかな?
Gemini-SさんのJekyllに装着された160mmはもう少しソフトだった気がしますが、160mmはエンデューロチューニング、140mmはトレイルチューニングがなされるようなので、そのへんの味付けの違いかもしれません。
このあたりについては、山本和弘さんが2014年に書かれたLefty SuperMAXの記事に詳しいです。
あ、STEM長は50mmまで? ちょっと心配になってきました(笑。
どちらにせよ、まだ私自身用のセッティングかできていないので、ステム、ホイールが来てから改めて、新生Prophet号の評価をしてみることにしましょう。
入口が不安定になりがちなので、低速でふらつきを感じるSuperMAXは少々心配でしたが、下り始めるととても余裕がありました。いつもの車体の揺れをあまり感じないんですよね。一瞬なんですけど、下りながらそういうことを考える余裕もありました。
これは27.5化、ステムサイズの変更はかなり期待できますね。Prophetは後発のRize/RZや、現在所有しているIntense Carbine 275と比べるとトップチューブ長の水平換算値が長目です。現在のステム長である90mmは明らかに長すぎると思うので、ここがどう変わるか、楽しみです。
ただ、27.5化により、FRポジションではリアタイヤがシートチューブに干渉する可能性は高いので、XCポジションでの運用が主となると思います。これにより、ヘッドチューブ、シートチューブが立ってきますが、26インチで試した限り、かなりチョッパーな印象なので、意外に良かったりするのかも…と思っています。反面、すでにBBの位置が高くなっていますが、XCポジションではより高くなってしまうのがどう影響するか。
Prophetの標準のFRポジションは、ヘッドチューブが長く、少し寝て、BBも低いというかなりレーシーなジオメトリなんですが、それが若干失われるのは少々寂しい気もします。でも、赤Prophetから外すパーツがRAWカラー Prophetでレーシーな26インチProphetを維持できれば、この赤Prophetを別の乗り物的に使えるから、いいかな?
今日はMさんとTrail-Sさんが公園まで来られました。
今日はこのバイクで多摩湖のほうまで行かれたそうです。午前中は雨だったので午後出発だったそうですが、周回はしなかったにしても、あの時間に公園に到着とは、速いな…。
Mavic Cosmic Carbonは結構硬いそうですが、装着しているMavicの25Cタイヤがかなりいいようです。私はチューブラーホイールを選んでしまったので、選べるタイヤは限られますが、とりあえず今のVittiriaを使い倒すことにします。
Trail-Sさんは、原点のトライアルに回帰しつつあるのか、Trial仕様っぽく仕上げたCannondale Trail号で来ていました。
Prophet号の27.5化は少しあとになるので、とりあえずSCOTT ADDICTあたりで夏期休暇中に遠出しておきたいと思います。
…
妻が8/11-12の短時間ではありますが帰省してきました。
そこで遭遇したものは…。
妻の帰省前日、8/10(金)に営業運転を開始した、「大樹」です。すごい人だったそうですよ。
動画も見ましたが、iCloudの写真共有ではうまく受け取れなくて。また次の機会に。