Lefty、といっても私の場合は「左利き」ではなく、「Cannondale Lefty」のこと。
真っ赤なCannondale Prophetは普通のシングルクラウンフォークに換装を考えていました。しかし、アタリが出てきたLefty Max 130 TPCの調子がなかなか良く、Carbineに装着したRock Shox Revelation 150mmよりも性に合う感じがするので、やはりLeftyのままいくか…と。
それでも、140mmのほうがいい。でも、在庫しているLefty Max 140 Carbon SPV+はリバウンドもSPV+も調節不可な状態です。過去に所有したLefty Max SPV+シリーズはすべて一度は同様の症状に悩まされましたが、過去にはシール交換で解決しています。
ただ、シール交換などのオーバーホールを担当してくださった初代Prophetの購入店はすでに存在しません。ということで、この140 SPV+はときどき引っ張り出しては装着する、くらいの使い方になっていました。
そこへ割って入ってきたのが、こちらです。
Cannondale Lefty Max 140 Carbon FOX RLC 2010です。もともとは、2010年モデルのCannondale RZ One Forty Two(セカンドグレード)に付属していたモデルで、前オーナーがTF TUNEDでダンパーを全交換したとのことです。
本体に「PBR」と入っているので、元はRockShoxのPBRダンパーがインストールされていたのではないかと考えています。Rize One 2009とともに盗難に遭ってしまったLefty Max 140 Carbon XLR 2012と筐体は同じに見えます。
基本的にはリバウンド、ロックアウト、ロースピードコンプレッションのダンパーの仕組みと、ロックアウトのブローオフを調節するノブが付いています。
やはり細くて心許ない感じがするOPIのロワーレッグですが、これでも一体成形により剛性は増しているそうです。
さて、こちらはもともと、「リバウンドノブが機能しない」ということで、入手するかどうかすごく迷った個体でした。
でも一度はFOXの技術を投入したLeftyを体験してみたかったこと、もうなかなか出てこないものであることから、最終的にはこれを選んだのですけど…。
ロースピードコンプレッションダンパーの効き具合は不明です。ロックアウトはできました。でも、説明の通り、リバウンドノブは空回りします。
しかも、リバウンドダンパーは「クローズド」な状態と思われ、戻りが大変遅い状態です。コイルは硬いものが入っているようで、私の体重では十分なサグが取れません。
いずれにしても状況を見ないといけませんので、トップキャップを開けようとしましたが、これがまた極端に固い(苦笑。英国人の力は強すぎる…。
やっと開けて、ダンパーノブの部分を外してみたら…リバウンド設定のためのピンが「折れて」いましたよ。空回りするはずです。多分、ノブを強すぎる力で締めすぎて、折れたんでしょう。
そして、コイルのほうも見てみました。プリロードは全くかかっていません。インストールされているコイルは黒のラバーを纏ったもので、チタンカラーっぽく見えます。調べてみるとどうやら、このコイルはX-FirmとかXX-Firmのようで、納得しました。
私がこれを使うとしたら、折れたピンを含む上部の調整部分を交換する必要がまずありそうです。一時的に緩められないかな…と本来ピンが入る部分にマイナスドライバを差し込んで左方向に回してみましたけど、解放されませんでした。折れたピンの先が中に残っている可能性もあります。いくら新しいダンパーでもこれではダメかも。
ダンパー交換、ということになったら、楽しみにしていたFOXの性能は諦め、PBRダンパーを選ぶかもしれません。でも、海外の情報を見ると、すでに所有している2006 SPV+もPBRに交換可能らしいのです。2005年以降のモデルは可能とのことなので、なんともまあ無駄なことをしてしまっているような気が…。
あとはコイル。こちらは安価で手に入るし、自分でも交換出来そうなのでこちらはなんとかなりそうです。でもダンパーが今のままだと、STANDARD(BLUE)コイルではより戻りが遅くなりそうな気がしますので、修理が前提ですね。
現在のダンパーはTF TUNEですが、88+のステッカーも貼ってあります。サードパーティチューンしまくりの個体のようです。
このように、カスタムしまくりと思われるLeftyの個体ですが、ダンパー設定ができてスプリング交換が可能であればなかなかいいフォークなんじゃないかと思うのですよ。FOX RLC。多分このくらいの硬さでも、通勤用としてはもったいないくらいの性能だとは思います。
どうしようかな。日本のCannondaleショップにダンパーピンの部分の修理をお願いするか、TF TUNEDや88+に依頼するか。悩みどころです。
素直にシングルクラウンフォークにしとけよ…という話ですよね。これ。
そして、Lefty Forkに付いてきたNUKEPROOFのLefty Wheel。当初はMavic Crossmax ST 2009を継続使用するつもりだったんですが、このNUKEPROOFは全く振れがなく、かなり良さそうなので試しています。タイヤは好みのSHWALBE NOBBY NICがついていたのでそれをそのまま試しました。2.10サイズを使うのは初めてですけど、やはり2.25のほうが安心かな…とは思います。状況を見て交換しようかと思います。
今日はGemini-Sさん、Trail-Sさんと集まりました。Gemini-Sさんからはヘッド小物をいただきました。ありがとうございます。
東京を離れられる予定ではありますが、行き先がまだ決まっていないようであり、また現状では東京を離れることについても葛藤がおありのようでした。ゆっくり決断されるのがいいと思います。
※ Leftyはダンパー調節部、コイル、カラーの部分、シールなど、全部調達可能でした。届き次第、修理を試みたいと思います。心配なのは、折れたピンの先っちょですね。これは取り出せるのだろうか…。
Memo:
1箇所で揃えばありがたいのですが、贅沢は言えませんね…。
CANNONDALE LEFTY RLC COMPRESSION DAMPER, KH015← キャンセルされました…- 2010 Cannondale Lefty Fox RLC 140mm Spring Kit Standard – Blue KH068/BLU
- Cannondale Lefty Fox RLC Lefty Collar – KH016
コメント
コメント一覧 (2件)
実は私、半分サウスポー人間なんですよ〜・・こんばんは。
ご飯は右手/ボール投げは左手の、半端人間でして・・そう言えば、姪っ子もそうでした(笑
あ、Lefty Max 140 Carbonですね〜(笑。さすが、Leftyマニア! ですな)
換装なさいましたか。中古品の不具合は・・ある程度、リスクはありますもんねぇ。
上手く持ってゆければ”めっけもん”ですが、赤フェットにはお似合いな感じですよ?
確かに、ロワーレッグは細いですね。む〜、剛性は・・
マァ、メーカーも考えているでしょうから、大丈夫ではないかと。
ウチのRize5も90mmステムですが、個人的には60〜70mmくらいだと嬉しいんですが…。
だんだん身長が縮んできたのかな?(うへ〜)何となく、年々ハンドルが遠くなってゆく気が…。
sadaさん。こんばんは!
> ボール投げは左手
おお! これは知られざる事実!(?)
昔、星飛雄馬に憧れ、左投げになりたくて、いっぱい練習しましたが、多少速くはなったもののコントロールが…(苦笑。
Leftyは換装してみたのですが、思ったよりバッドコンディション。
代替部品を海外に注文したのですが、肝心の折れた部品が手に入らず、もうどうしようかな、と思っています。Lefty窓からぶん投げたい…(泣
なにもかも、あのRizeがあのままのコンディションで戻ってきてくれれば、すべて解決するのに…。
ロワーレッグは細いですが、OPIという一体成形(?)の技術で作られたものらしく、丈夫らしいです。
ステムは私も短くしてハンドリングを変えたいのですが、現在販売されているLefty 2.0にでも変えない限り難しいですね。Lefty 2.0だと50mmとかも普通に付くらしく…。でも、角度がかなり横に開いているので、左右のバランス大丈夫なのかな、とも思ったり。
海外のビデオを見ると、ガシガシ下っているので大丈夫かな?