成長

SANTA CRUZ NOMAD 2005

この一週間は朝から夜中まで外で仕事をしていて、ネットに向かう時間もなかったのですけど、北海道の子供の行方不明事件については大変気になっていました。捜索も縮小が決定された直後、発見との大変嬉しいニュース。本当によかった! 併せて人間の生命力のすごさに感謝したいとも思いました。

親御さんの行動にはいろいろと意見があると思います。ただ、識者、有名な教育評論家までもが、その場に取材に行っているわけでもなく、捜索に加わっているわけでもないのに、怒りや感情にまかせて「推測」で意見を述べる姿勢には今回もガッカリしました。過去にも何度も問題になっているのに、そういう識者が同じ過ちを繰り返す、というのはなんとも悲しくなります。

場所や状況は違いますが、私にも似たような恥ずかしい失敗はあります。妻が義母のケアのため規制しているとき、私が次男を保育園に送っていく役割をになっていたのですが、あまりにいうことを聞かないため、「勝手にしろ」とつないでいた手を離してスタスタと1分ほど先に歩いたことがあります。そして角で振り返ると、次男が「いなくなって」いたのです。

私は大慌てで次男を呼び、探し、近くを歩いていた人たちにも聞きましたが、誰も見ていないと…。最終的に保育園に確認すると、「今着きました」と聞き、全身の力が抜けました。多分一生忘れられない出来事で、今でも胸が痛くなります。それからはもちろん、二度とこのようなことはしませんでしたよ。大人も子供によって教えられ、成長をし続けているのは間違いありません。

逆に、私にも似たような経験があります。今回の件でまた思い出してしまいました。

小学校低学年のとき、種子島から鹿児島に引っ越してきた直後、町のデパートに買い物に出かけました。母も子供たちには十分に気を配っていたのだと思いますが、私は1人はぐれてしまいました。

もうちょっとその場に留まっていれば館内放送で呼ばれたのですが、私自身鹿児島のことはまだほとんど分からず、なぜかすぐに外に出てしまいました。こんなこともあり、今回の北海道の子がすぐに行動してしまった理由も分かるような気がします。

私の場合、何度かクルマやバスで外の景色を見たこともあって、知らず知らずのうちに私は自宅を目指して歩き始めていました。市街地は良く分からないながらもトライアンドエラーを繰り返しながら、進みました。

そして見覚えのある交差点、「坂本入口」というのですが、ここを見つけたときの気持ちは今でも忘れられません。当時の風景や感情まで、頭の中で再現されてしまいます。デパートから自宅までは10kmちょっと。この交差点は3kmくらいの地点ですが、ここからは一本道で山を登っていくだけなのです。

登りの途中でがけの上から三頭の猟犬に激しく吠えられたときは、「もう終わったかも…」と思った記憶も鮮明です。武井壮さんじゃないけど、今なら勝てると思うけどな(苦笑。

それでも最終的には自宅に辿り着き、台所の出窓の窓を持ち上げ、外してそこから中に入りました。

辿り着いて間もなく、母から報せを聞いて職場から父親が戻ってきました。「ああ〜。いたよ〜」と安心した父の表情は今でも忘れられません。迷子から発見まで、半日くらいでしょうか。少なくともこの間は行方不明だったわけで、家族は気が気ではなかったのだろうなあ、と思います。

せっかく10km以上も歩いて帰ってきたのに、その直後父の車でまた町に戻って食事したのでした。何も食べていなかったけど、お腹空いたという感覚すらなかった気がします。当時は笑い事ではなかったけれど…。

たった半日、人里での迷子でもこんななのに、1週間近くも、水だけで知らない土地で夜を明かすなんて、今回の北海道の子は本当に大変だったと思います。

ご両親、ご家族は反省されていると思います。全国的に話題になり、ある意味社会的な制裁も受ける形になってしまったように思います。

今後は絶対に防がねばならないことであることももちろんです。ですが、少なくとも識者とか有名教育評論家とか呼ばれる人の意見は、完全に推測での批判だったじゃないですか。

あなた方も十分に反省して、もっと社会的な責任や相手の立場への理解を持って、成長していただきたいですね。生意気ですが。

今回、捜索に関わったみなさん、本当にお疲れ様でした。

さて。迷った挙げ句、Santa Cruz Nomad号のリアエンド、本国サイトに注文・決済してみました。乗るにせよ、処分するにせよ、今のままではどうにもなりませんので。さて、どうなりますかね?

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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (2件)

  • こんにちは。う〜ん、よくぞ無事で見つかって、ホントに良かったと思いますよ。
    仰るとおり、著名な教育評論家さんが炎上中とのこと・・。

    (実家で親とも話していたんですが)
    確かに『あのご両親も、ちと怪しくね?』と最初は考えてしまいましたが…。
    まさに、オトナの想像外の行動力でしたね。しかし、よく水だけでしのげたモノですよ。
    基地内の鍵が開いていた…の方が、オィおぃ? な顛末でしたし、
    コメンテーター達のコメントもどうかと・・。

    子供の時の冒険談=皆さん、いろいろお持ちでしょうねぇ(苦笑。
    自分も小さい時は可愛かったのか?(うぇ…)どっかのオッサンに連れて行かれそうに
    なった記憶があります。今考えると、ちと変◯仮面だったかも・・(ゾク…)。

    • sadaさん。こんばんは。
      無事に見つかって、本当によかったですね。今回も状況がはっきりしない中で、ご家族を傷つけるような教育評論家の発言など、本当に残念でした。
      私もあまり言い過ぎると、彼と同じになってしまいますのでこれ以上は控えますが、とにかく見つかってよかった! それにつきます。

      自衛隊の施設がどういう位置付けのものか理解していないのですけど、その管理の「穴」も今回の子供が助かった一つの要因にはなったわけですね。

      しかしsadaさん、○態仮面に連れて行かれそうになるなんて!(怖 マジでアブなかったですねぇ。
      さすがにそういう記憶はないですが、やはり小さな子供は親が守る必要がありますし、また教育も必要になっていきますね。

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