角川映画ブルーレイ・コレクション

「なつかしの名作が、高画質・高音質でよみがえります。」

との触れ込みで販売されている「角川映画ブルーレイ・コレクション」。最初に見たのは「ねらわれた学園 ブルーレイ [Blu-ray]」。フィルムグレインが目立ち、解像感にも欠ける画質で、とても高画質とは…。ただ、これは今回入手したなかでは古い方なので仕方がないかな、とも思っていました。

ねらわれた学園 ブルーレイ [Blu-ray]

ねらわれた学園 ブルーレイ [Blu-ray]

次に見たのが「探偵物語 ブルーレイ [Blu-ray]」。あの薬師丸ひろ子さんと伝説のカリスマ俳優、松田優作さんが共演された話題作です。

探偵物語 ブルーレイ [Blu-ray]

探偵物語 ブルーレイ [Blu-ray]

しかし、画質に関しては、最初のほうをみてガッカリ。フィルムグレインというより、もともとぼやけた素材を無理矢理高画素に見せるためにシャープネスをかけ過ぎて、つぶつぶが目立ってしまったという感じでした。それに、「探偵物語 ブルーレイ [Blu-ray]」に関しては、人物やカメラが動いても背景が一瞬残ってしまったりするという有様で、これ、映像の圧縮方法や圧縮率を間違えていない? というような出来でした。

これでは、他の作品も期待できないなあ。

この作品は、「時をかける少女 ブルーレイ [Blu-ray]」と併映だったと記憶していますが、この「時かけ」の主役2人が「学芸会」レベルなのに対して、「探偵物語」の主役は演技が優れている2人。同じアイドル映画でも全く違う、面白い組み合わせでしたね。

ボブカットの薬師丸さんはもちろん魅力的でしたが、当時33歳の松田優作さんのカリスマ性が半端ではありません。この映画、1シーンの長回しが多く、実力がある俳優さんたちでないと本当に大変だと思います。でも、長回し、そこで起こっていることがリアルに感じられてなかなか新鮮です。

POPな感じの赤川次郎氏の原作も、実写化されると妙に生々しくなりますね。取り立てて面白い話ではなかったのですが、この2人だからこそ成立した映画といえるでしょう。

松田さんはものすごく役に入り込む人だったようで、ラストシーンのあとは、役柄そのままの感じで人知れず帰って行ったみたいです。

松田さんには以前お目にかかったことがある、という話を書きましたが、たしか85年と86年の夏に2回ほど仕事上で言葉をかわしたことがあり、2回目は当時3歳くらいの龍平君も連れてきていました。そのとき、眼の周りの感じとかが龍平君はお父さんに似ているな、と思った記憶があります。一緒にいた当時の同僚たちもそんなことを言っていましたが、改めて「探偵物語」物語を見ると、やっぱり似ている。そういえば龍平君ももう30歳。「探偵物語」の優作さんは33歳。年齢的にも近づいているんですね。

ちなみに、松田優作さんは公称184cm。ですが、松田さんが当時の私の前に立ったとき、2mくらいあるんじゃないか、と感じてしまいました。偉大な人は本当に大きくみえるといいますが、本当にその通りですね。

時かけ」と「探偵物語」は映画館で見たときの記憶がすごく残っています。今回のブルー・レイは期待外れな画質だったので、改めて映画館のスクリーンで見てみたい気がします。特に、「時かけ」は、尾道の景色が美しかったという印象があったのに、今回のブルー・レイは本当に残念。この映画一本で、原田知世ちゃんが大好きになってしまって、関連グッズを買いまくったのでした。

時をかける少女 ブルーレイ [Blu-ray]

時をかける少女 ブルーレイ [Blu-ray]

大作の「野性の証明 ブルーレイ [Blu-ray]」や「里見八犬伝 ブルーレイ [Blu-ray]」もこんな画質なんだろうか…? これらはレーザーディスク版を見たことがあるのですが、かなり画質的にはきれいでした。レーザーディスクのほうがキレイなんてことになったら…。デジタルリマスターなんかしなくてよかったのかもしれませんよ。

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