Tさんに数日前に動画を紹介していただいて、「おっ、こんな楽しい下りトレイルがあるとは。行きます!」というところから始まった今日のライド。場所は奥多摩の某山。
朝5:30にピックアップしていただいて、手に入れたばかりのRansom号を積み込みます。しかし、首都高はやたら混んでいて、往きは途中で下道に下りました。
「今日行く山ってどんな感じですか? ○x尾根に行くときと同じくらいの登り時間ですか?」
って聞くと、
「いやあ、3時間はかかりますよ。1400mは超えてますから」
とTさん。ぞっとしましたよ。
麓の村まで来て準備。
この地点はおそらく標高700メートル前後。ここからまず標高1100メートルを超える高さまで舗装の林道を走ります。しかし、こんな装備で果たして登れるのか…? Prophet号にしておけば良かったのでは?
とりあえず、たくさんの食料と飲み物を持ってスタート。
途中に真っ暗なトンネルがあり、ヘッドランプを装着しておいて良かったです…って、暗すぎて照らす分には全く役に立ちませんでしたが。
Ransomのリアサスはリモートで、フル(160mm)/トラクション(80mm)/ロックアウトを調節できますが、軽いギアをクルクル回してゆっくり走るので、なんとか走れます。
デッドポイントを超えたらスッと楽になり、しばらくはその調子で登ります。途中、ローディーの方にも何名か抜かれましたが、速いですねー。すんごい体力です。
途中絶景ポイントがあり、ここでいったん休憩。Tさんはなにやら山岳地図を取り出してコースの確認をしていますが、私は見てもさっぱり分かりませんでした。Tさんは山岳部出身だったのです!
ここから再スタートしたあたりから、私に遅れが目立ち始めました。でも、ペースを上げるともう足がなくなりそうでしたから、なるべく一定のペースで漕ぎます。途中追いつきましたけど、D系タイヤの抵抗も私の力を奪いはじめ、700mm近くの広さを持つハンドルバーはペダルを踏むたびに前輪を左右に揺らします。そして、頂点の標高1000m弱のピークに到着するころには先行するTさんよりだいぶ遅れていました。
この時点で私は相当足に来ていたのですけど、300mもRansom号で登ってこの峠を登り切ったことに妙に満足感を覚え、半ば今日のテーマは終わったような錯覚に陥っていました。
しかしですね。本番はここからだったのですよ。
こんな感じの道をあと400mくらい押し上げるのかなあ、と思っていたのですが…。これを登り切ると下りがあったのですが、それがまた私が走っている神社の裏の一番長い斜面がありますが、あれを少し伸ばしたくらいの斜面で、根ではなく、岩がゴロゴロしていました。Tさんは、ササッと下りてましたけど、私はできませんでした。下りの入り口でフォークが妙に跳ねたのと、尾根状になったこの下りの両側は落ちたら目も当てられないような崖になっているからです。次の下りも押しました。2つめの下りはProphetなら行けたと思うんですけど、おろしたてのRansomではちょっと恐怖心をぬぐえませんでしたよ。
あとは、某山の頂上までは厳しい登り。頂上が近くなるころには立ちくらみが始まりましたが、おそらくハンガーノックに近い状態になってきていたのだと思います。何度も何度もエネルギー補給をしたのに、腹が減って腹が減って仕方がない。サンドイッチは倍買ってくるべきだった。おにぎりも倍ほしかった。飲み物が重すぎた…。
併せて、足が動かない。段差を登るとき、普通に踏んで上に上がれないのですよ。力がもう入らなくて。バイクの押し上げも難しくなり、途中で2回、重いRansomと軽いEnduro号を交換してもらいました。
頂上付近になるとそれも厳しくなって、ついには私が大幅に遅れてしまったため、わざわざTさんが下りてきてくれて、結局私のバイクを持たせてしまいました。「ゴメンなさいよ、ゴメンなさいよ」と心の中でつぶやきつつ、反面「助かった」と思いつつ登るのですが、バイクを担いでいるTさんの登りペースにも負けてしまうのですよ…。どうした、俺の脚、俺の体力? 中殿筋や大臀筋、ハムストリングスは限界近いです。左アキレス腱もちぎれそう…。
最後は路面状況が少しだけ改善されたので私も押しましたが、ようやく山頂と避難小屋の分岐に到着。ここまで写真がないのは、とてもそんな余裕がなかったからでございます。
ノートに記念の書き込みをしようにも腕が震えています。バイクを押すことによる腕上がりのようでした…。
そして、分岐に戻り、今度は頂上を目指します。登山には登り方があるようで、Tさんの登り方を真似してみたら幾分楽になりました。
そして頂上。1400m越えです。
GW中だからでしょうか? 頂上は人であふれていて、ベンチには空きがありませんでした。かろうじてでかい根っこを見つけ、そこに腰掛けては昼食にむしゃぶりつきます。今日は一体何食したのだろう? これを書いている今も猛烈に空腹です…。
山頂で休んだあと、いよいよ下りトレイルに入ります。分岐には私たちよりあとにスタートされたみなさんのHT MTBが置いてありました。素敵だなあ。
今日は実は下りだけ下記のカメラで撮影を試みてみました。
本当はヘルメットに固定したかったのですが、固定ベルトが見つからず、断念。振動は激しいのですけど、ところどころいい感じに撮れているので、編集してみたいと思います。でも、ファイルサイズが大きいせいか、iMovieが認識してくれない! ということで可能なら明日にでも後編としてこのムービーを紹介できれば、と思います。
※ 標高周りのデータを訂正しました。
コメント
コメント一覧 (8件)
おつかれさまでした
現在最高にノリノリであられる Scott号で山岳ポタリングを楽しまれた
みたいですし、次は「ああしよう!こうしよう!」と楽しみが増えられる
だろうなあと思います、ちょうど Vertex号に Prophet号もお持ちですから
色々な用途の MTBで、また様々な未舗装路を楽しく探索なさってください
>腹が減って腹が減って仕方がない
>サンドイッチは倍買ってくるべきだった
>おにぎりも倍ほしかった
>飲み物が重すぎた…
Icofitさん・・兵六餅が入って無いのが原因かもです(笑
赤が好きさん。こんにちは。早々の反応、ありがとうございます(嬉。
この峠、ロードのCR1で攻めたらおもしろいかなあと思いました。ローダーの間では有名な峠みたいでした。
Ransomはさすがに重すぎでしたね。赤が好きさんの「FOES号で、ダンシングの力がすべて奪われる」の意味、よーくわかりましたよ。シングルトラックの登りでは、本当に全部吸収されて全然前に進んでくれませんでした。
明日も書きますが、今日の出来はかなり悔しかったので、次回はProphetで攻めてみたいっす。
Tさんには迷惑をかけないように…。
> 兵六餅
あああっ。忘れていた。だから血糖値が下がったんだ! あれは絶対に必要だった!子供の頃からこれで育ってきたのだから…。
う~っむ・・・ココはやはり,Prophet号辺りが良かったような・・こんにちは。
いぇしかし,下りの方はRansom号に分がありますものねぇ・・選択,難しい・・。
>オンボードカメラ
おぉ! なんと,車載カメラ付きでしたか! こりゃ凄いや・・o(^-^)o ワクワク。
山頂はさすがに高いせいか,まだ新緑と言うわけには行かなかったようですねぇ。
(もっとも,景色を見ている余裕も・・でしょうか?)
Tさん,山岳部員だったんですねぇ・・妙に納得,ですよ(笑。
いゃどうりで・・・元々,鍛え方が違ってますもんね。
脚だけ貸して下さらないかな・・? ぼそ
まぁそれはさておき) 次の動画,楽しみに待ってます~!
sadaさん。こんにちは。
今日の続編に書きますけど、ここはたぶんProphetのほうが良かったはずです。
高速な下りはRansomがいいですけど、テクニカルな下りはProphetのほうがいいので、次回はProphet号で再チャレンジを考えております。
山頂は確かにまだ新緑というわけにはいかない感じでした。
Tさんは体力、スキルともにすごかったですよ。この高さを登るとなると、バイクの押し・担ぎのスキルも重要になりますね。
それに加えて全然疲れていない感じに見えました。
おつかれさまでした~♪
えーっと、私には登れません。(笑)
頂上に到着した時点で、私なら終わっています。
登りも里山ライドの醍醐味なんでしょうが・・・。
オンボードムービー、期待しています。
昨日はおつかれさまでした。
よく考えたら(よく考えなくても)昨日は日曜日でした(恥)
Prophet号で再戦するならまた行きましょう!
INFINITYさん。こんばんは。
> 頂上に到着した時点で、私なら終わっています。
INFINITYさんのところには素晴らしいバイクもあるので、楽しく走れそうな気がしますよ。
ここのところ20km以上乗ることがなかったので、体力不足もありました(反省。
> オンボードムービー
先ほど公開してみましたが、やっぱりオンボードは揺れがひどい…。
野沢DHマラソンや富士見のCで撮ったときにはこれほど揺れなかったのですが、今回は結構ハンドル幅が広く、外側よりに付けたのがいけなかったのかも。
最大化したら酔って吐きそうになりました(苦笑。ご覧になる場合は気をつけて!
Tさん。こんばんは。
昨日はありがとうございました!
と同時に、スミマセン。バイクまで持たせてしまってm(_ _)m
ここは絶対にリベンジです。今度はProphet号を持って行きますので、よろしくです。