1回1回の放送が消費者の購買を大きく左右するモンスター番組だった「あるある大辞典」ですが、TVの情報番組のあり方について、改めて深く考えさせられる機会となりました。
私もまさか「ねつ造」を重ねているとまでは思っていなかったのですが(ほとんど見ていませんでしたし)、ときどきテーマが運動や減量の話に及ぶと、いろいろな方から問い合わせをいただいたものです。
問い合わせをいただくたびに公式サイトで何が放送されたかを調べたものでしたが、各テーマの掘り下げ方がとても強引であるというのは感じました。私のサイトを検索すると、あるあるに関する過去の書き込みがヒットしますが、それぞれのテーマについて、好都合な考証しかしていないため、私は真剣に論ずるに値しない、というような態度をとっていたことが多かったようです。それはもちろん、ICO以外でもそうだったので、ときとして企業クライアント様を困らせることもありました。
私もそんなに真剣に見ていなかったので指摘はしなかったのですが、今回紹介するこの書籍では、各回で平気で矛盾することをテーマとして扱っていたといいます。まあ、各回のテーマについて不都合なことは書けないでしょうから、テーマが変われば全く反対のことを放送する、といったことも起こりうるのでしょう。
この書籍ではあるある以外の健康番組もやり玉に挙がっています。その中には私もたまたま過去に目にしたことがある番組もあります。「こんな限定的な情報を確定的に伝えていいのかな」「これは別の観点から見たら完全に誤りを指摘されるな」というようなものもありました。
あるあるの直前にも、テレビ番組が適当に流した情報によって体調不良を起こしたケースがありました。あの放送はもちろん軽率すぎたのですが、今後は消費者側も常識的に情報を選別する努力は必要ではないかと思います。
この書籍の内容も100%が正確なのか私にはわかりません。また、ICOで公開している情報も、古いフィットネスインストラクターの目、というフィルターを通した情報ですし、別の観点から評価したら古い理論だったり、すでに誤った情報となっていたりする可能性もあります。もちろん、気づいたり、指摘を受けたものは修正をかけていますが、必ずしもすべての人に当てはまるものではありません。