まるで別物のBianchi ML3

Bianchi ML3 Veloce Mix 2004 + ノンブランドカーボンホイール
Bianchi ML3 Veloce Mix 2004 + ノンブランドカーボンホイール

Bianchi ML3 Veloce Mix 2004 + ノンブランドカーボンホイール

昨日はブレーキシューを止めるナットの径が手持ちのブレーキアーチと合わないため、そこで作業を中断していたが、本日はブレーキアーチそのものの交換を前提に、阿佐ヶ谷にあるショップを訪ねた。こちらに、現在完成車についているMirageより一つ上のグレードに当たるVeloceのブレーキアーチがあったので、そちらを購入した。阿佐ヶ谷のショップは定価なので、オークションなどで入手するよりかなり割高なのであるが、私の中にすぐにも完成させたいという意志を優先させた。
結果的に、私が別の店で購入したブレーキシューを止めるナットのサイズはこのVeloceにも合わなかったのであるが、そのVeloceに付いてきたナットを使うことでようやくカーボンホイール対応が完了した。
もともと、私のバイクの名称は Bianchi ML3 Veloce MIXという名前であったが、おそらくこのMIXというのは、一つ下のMirageグレードパーツをブレーキアーチに使っていたことを表現したものだと思う。ブレーキアーチもVeloceグレードに揃えた、ということで、MIXから卒業したわけだ。
この段階で重量を測定してみた。私が車体を持って体重計に乗り、その結果から体重を引くという方式で求めたので多少の誤差はあると思われるが、ホイール交換+ブレーキアーチ交換後の車重は8.6kgであった。交換前が9.8-9.9kgくらいだったので、おそらく1.2-1.3kg程度の軽量化に成功したことになる。これはヘッドランプやテイルランプ、サイクロコンピュータ、ペダルも含んだ重量で、普段乗る状態での重さである。軽量ホイールへの交換は劇的に効果があることが分かった。
しかし、私の一番の目的は走行時のフィーリングである。以前の構成だとこぎ出しは重く、地面を突き上げがもろにくる感じで、それが長距離乗車する場合の疲労の原因の一つになっていると思われた。それが、ホイールをカーボンに換えたことによってどうなったのか?
まず、エレベータに載せるのに前輪を持ち上げ、車体を立てるのであるが、その軽いこと。こんなに軽くて大丈夫なのか、逆に心配になってしまう。私は10kg前後のバイクにしか乗ったことがないからだ。
自宅前の道路に出て、乗車姿勢をとる。ホイールが交換になっただけでジオメトリが変更になったわけではないので、乗車姿勢の変化は当然感じない。しかし、こぎ出しの軽さには驚いてしまった。踏み込みの際の力の伝わり方が遅れるなどの現象もたわみなども今回の乗車では感じない。それよりどういうことだろう。地面から伝わるショックがまるで異なり、走行感がすごくなめらかなのだ。走っているときの感覚は、まるでコルクボードの上を走っているような感触だった。普段はハンドルから細かい衝撃を細かく拾って、手のひらにもかなりの振動がくるのだが、本日はグラブを付けず素手でハンドルを握っていたにも関わらずそのようなきつい振動が来ない。私のような肉厚アルミの硬いフレームでも、ホイールをカーボンに変更することでこれだけ乗り味が柔らかくなるとは。以前利用していたカーボンフレームのバイクやクロモリのバイク以上のなめらかさである。タイヤも以前はチューブ+23mmからチューブラー21mmに変わって、空気圧も8気圧強と高めているのだが、新しい構成のほうがはるかになめらかである。ブレーキも、グレードを一つあげたせいか、それともカーボンリム、という特性からか、コントロールしやすい上によく効く感じだ。こと舗装道路に関しては、MTBのJekyllよりまろやかな感じで驚いた。もっと荒れた路面を走れば変わってくるのだろうが、これで私がこの1年間感じていた不満の大部分は解決されることになるだろう。
パーツ一つでこれだけ変わる自転車というのは、奥が深く、本当におもしろい。

さて、話は全然変わってしまうが、このロードバイクに乗る前、MTBに乗って子供と遊んでいた。数週間前、MTBルックのJeep TOLEDO 2003で両輪ジャンプの練習などをしていたのだが、Cannondale Jekyllは車体が大きいためか、あまり上手にジャンプできないでいた。しかし本日、何かの拍子に両輪ジャンプがうまくいくようになり、それからは力を抜いた状態で車体を浮かせることができるようになった(といっても、5-10cmくらいの話だが)。
それを見た私の長男が、自分もジャンプをしたいという。それで、私が子供の22インチタイヤのバイクに乗ってチャレンジしてみたのだが、よりかんたんに車体が浮くではないか。バイクが小さくてコントロールしやすいこともあるが、前後にサスペンションが付いていないため、力が逃げないことも大きいと思う。
その後、長男もジャンプにチャレンジしていたが、なかなか上手にやっていた。最近はすでに彼のサッカーについていくのも難しくなってしまっているが、自転車もそのうち抜かされてしまうのだろう。

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