9月にOASYSとOAKがVer.6にバージョンアップしたので、早速購入してインストールしました。
今までにも何度か述べてきましたが、OAKは何かとトラブルが多いIMEです。しかし、いろいろと試してみてタッチタイプを行う上で最も入力効率のよいIMEなのでどうしても離れることができないのです。そのような訳で今回も、「少しでもバージョンの新しいものを」とすぐに飛びついたわけです。
OAK-V5のときに発生したトラブルで、Config.sysに登録された親指シフトキーボードをコントロールするOyayubi.sysが原因になったものがありました。V6では解決されているのかどうか試したくなって、今回は今まで外していたoyayubi.sysをconfig.sysに登録して使ってみることにしました。
V6では前回発生したようなフリーズは見られないことがわかりました。そこでしばらくはこのまま使い続けていこうと思ったのですが……。
oyayubi.sysはどうもIE4.01と相性が悪いようです。フリーズはなかったのですが、IE4.01が突然終了してしまうのです。これが何度も再現したため、oyayubi.sysを改めてconfig.sysから排除しました。すると、今までより安定して動くようになりました。 config.sysはやはりだめのようですが、親指シフトキーボード自体がFMV以外の機種では動作保証されていないので、仕方がないのかもしれません。
config.sysだけの問題ではなく、もともとOAK自体がIEと相性が悪いのは明らかでした。OAK4.1の時には、NT4.0で IE4.01を使うと、使ううちに画面の描画が遅くなっていって困りました。文字の入力において、一つの文字を入力するのに数秒かかるというとんでもない状態まで発生していたのです。
OAK-V5になると、さすがにそのようなことはなくなりましたが、それでもIE4.01を使用していると「メモリが足りません」というメッセージを頻発します。再起動すると元に戻るのですが、使い続けると同じ状況が再現されました。Windows98ではその点ではあまり問題なく使えましたが、起動後最初の文字の入力が極端に遅く感じられました。
もちろん、他のIME、例えばATOK11では上記のような現象は全く起こりません。
IE4.01が不意に終了することはたまにありますが、OAK-V6になり、いくらか安定性が増したような気がします。起動後最初の入力も他IME と変わりません。そのものの動作も、他IMEより軽いです。まだ使用していませんが、他のIME並に再変換機能も装備しています。
辞書やAI変換については、ATOK11と変わらないように思えます。しかし、今度のATOK12は前後の文脈を解析するときに、指示詞まで解釈して変換するようですね。少し興味があります。OAKにもV5の時代から話題変換という文脈解析に近い機能がありますが、さすがに指示詞までは解釈してくれないようですね。次のバージョンアップに期待します。