長いこと、自分にとってのトップバイクであり続けてくれたCannondale Prophet 1000 (2005)。これを入手してから、何度か入れ替えを試みたものの、結局は入れ替えを試みた方がなくなって、これが残り続けるという状態になっていました。
ですが、SサイズのProphet 1000は、自分にとってちょっとフレームが小さいのでは、と思うようになって来ていました。最初はライド仲間の皆さんに言われたのがきっかけですが、自分でもペダルに普通に立ったとき、かなり頭が前に出る感じになって怖いと思う感じがあるのに気づきました。
そんな、Prophet 1000の代わりに見つけたのが、同じ年式のこのCannondale Prophet 2000 (2005)のフレームでした。当時のフレーム価格の約1/10での入手で、錆こそ浮いていたものの、ほとんど乗られていないのではないかというコンディションです。
カタログ写真はこちら。
このフレームに決めたのは年数が経過して価格が極端に落ちていた、ということだけではなくいろいろな伏線がありました。
実は2005年の時点では、このProphet 2000のMサイズを購入する予定だったのです。フレームのRAWカラーに惹かれたのはもちろんのこと、2000以上のLefty Maxがカーボンアウターであったことも魅力でした。
もちろん、最軽量のProphet 4000は理想でしたが、そこまでの予算を取れず、同じフレームデザインの2000が落としどころでした。サイズをMに決めていたのも、それまで乗っていたCannondale Jekyll 500 (2003)がMサイズだったからです。
で、内金を準備して当時四谷にあったキャノンデールショップへ出かけました。その際、店員さんに迷いなくこの車種がほしいという希望を伝えたのですが、そのときの反応が微妙だったのを覚えています。当時の私の身長は170cm前後でしたが、Sサイズの適応身長が160-173cmということで、まだMTBに慣れない段階(1年目でした)では小さめがいいと思うという話です。では、サイズはSで構わない、ということになりましたが、店員さんは「同じく、経験が浅いということで、Leftyはカーボンよりアルミがいいですよ」と、一つ下のグレードの1000を勧めます。自分はRAWが良かったので、2000を選択したかったのですが、その後店員さんは1000を勧める理由を話してくれました。要するにProphet 1000のSサイズは日本にかなり在庫があったのです。日本限定モデルですからね。ところが、2000のほうは品薄で、何ヶ月待ちになるか分からない状況だったのだそうですよ。
私もProphetに乗りたかったので、結局Prophet 1000に決めたのでした。
その後のProphet 1000の活躍は、このブログに逐一書いた通りで、私の稚拙なスキルを補って余りある活躍を続けてくれました。
そして8年以上が経過し、私の身長も171.5cm程度になって、最近朝の身長が初めて172cmを超えました。あ、年ですから、ホネが伸びたわけではなく、あくまで姿勢の矯正によるものですよ。ライド仲間からも、「ちょっとフレームが小さいのでは?」という指摘をたびたび受けていましたし、自分も確かに、そんな気がしてきました。適応身長が165-180cmのMサイズに乗ってみたい、と。
それに、ProphetのMサイズについては、アメリカで何例もの27.5インチ(650Bサイズ)ホイールへの換装が報告されているのです。実際に27.5でトレイルを走っている動画などもあります。これも、MサイズのProphetが欲しくなった一つの理由ではありました。
日本のオークションでは最近このバイクのフレーム単体出品を見かけなくなっているので、当初は海外オークションから探しました。私の好きなCannondale Judge 2007 Team ReplicaデザインのProphetを見つけたときは喜びました。MXタイプで、リアが12mmと魅力でしたが、輸入代行業者の制限で、高圧ガスを使うサスペンションが付いた個体は輸入できないとの回答。
この動画に出てくるのが、そのモデルですね。これは本当に欲しかったのですが…。
今回、2005年の段階で「一番ほしい」と思っていたProphet 2000がやってきてくれました。1000に感謝しつつ、1000のパーツを移して…。
Cannondale Prophet 2000 (2005)が組み上がりました。
予想通り、Mサイズはぴったりでした。Sサイズに乗っていたときは、どちらかというと路面状態をコツコツと拾うタイプのバイクだと思っていました。安定性よりも軽さが特徴のバイクで、地面を這うよりは浮きながら走るタイプですね。
でも、Mサイズは同じパーツで、サスの空気圧も高く設定しているのにかなり違った印象があります。地面へのタイヤの掛かりが非常にいい感じです。乗ったときの重心位置が安定して、バイクに「乗れている」感じが強いです。長い下りは試せていないものの、Spicyでもガタガタする下りも同程度にこなせますし、階段の飛び越し着地の安定度も非常に高かったです。しかも、Spicyよりずっと軽いのです。
このProphetという車種は、2005年から何年か、あらゆるメディアで授賞していました。当時日本にあったMTBマガジンでも、オールマウンテンカテゴリで、Santa Cruz Nomadと同時受賞をしていて、DH エリート選手の評価ではNomadが登り機能が高く、Prophetは下り機能が強いとのことでした。
私は富士見でProphet 1000とNomadを乗り比べましたが、Nomadの下り性能は圧倒的だったのを覚えています。なので、各種雑誌の評価は正直信じられない気持ちであったのですが、ProphetのMサイズに乗ってみてその高評価の意味がよく分かりましたよ。まだ常設コースの高速な下りは試していませんが、おそらくProphet 2000はかなりの性能を発揮すると思います。
やはりカラダのサイズにあったバイクを選ぶ、ということはとても重要なのですね。
今後の主力バイクとなりそうな、Cannondale Prophet 2000です。
Frame | Cannondale Prophet 2000 Size M Raw Color |
Fork | Lefty Max 140 Carbon SPV+ 2005 → Lefty Max 140 Carbon XLR 2012 → Lefty Max 140 Carbon PBR 2010 |
Rear Shock | RockShox Monarch Plus 2011 → Manitou Swinger 3-Way Air 2007 |
Rims | crankbrothers cobalt lefty 2010 → Mavic Crosstrail |
Tires | Schwalbe Nobby Nic 2.25 Tubeless → Maxxis Minion DH 2.5 + Schwalbe Racing Ralph 2.25 |
Pedals | xpedo |
Crank | Controltech → SRAM XX1 |
Chain | Shimano 9-speed → 11speed |
Rear Cogs | Shimano XTR → Zetto |
Bottom Bracket | Controltech → Zetto |
Front Derailleur | Shimano XT(9速) → Nothing |
Rear Derailleur | Shimano XTR(9速) → Shimano XTR 11速 |
Shifters | Shimano XTR(9速), SRAM X-7(Front3速) → Shimano XTR 11速 |
Handlebars | Spike |
Stem | Cannondale XC3 90mm → Cannondale 100mm |
Headset | Cannondale HeadShok Si |
Brakeset | Magura Marta SL Gold 170/170mm 2007 → Shimano XTR |
Brakelevers | Magura Marta SL Gold → Shimano XTR |
Saddle | Selle San Marco PONZA Power → Prologo |
Seat Post | ENVE |
Sizes | M |
Extras | the grip |
Price | ¥? |