【退役】Cannondale Prophet 1000 Team Replica(2005)

Cannondale Jekyll号はとても乗りやすいバイクではあったのですが、下り系常設コースに行く機会が多く、高峰山で友人を待たせてしまうことが多くなってしまったために、下りが得意なバイクが欲しくなってしまいます。

そこで思い出すのは、funride 2004年11月号の付録DVDに出ていたCannondale Prophet号の勇姿です。そのDVDの中では当時Cannondale Maxxisに所属していた安達靖選手がインプレッションを行っているのですが、それがまたカッコイイ。信じられない高さと距離を飛んでいます。Prophetの最上位モデルは4Cross専用モデルなので(もちろん、Lefty Max装備ですよ)、高速ジャンプは得意なのかもしれませんが、安達選手の乗っていたモデルはLefty Alloyなので、Prophet 1000以下だと思われます。こういう乗り方に耐えられるのなら、Prophet 1000クラスは下りでもかなり優秀なのでは? と思われました。

またそれまでちょっと偏見を持っていたLeftyがこういう激しい乗り方、例えば4Cross専用車としての実績を持っていることを知り、それもまた魅力的に感じられた大きな理由かもしれません。

DVDで解説を務めるCannondale Japanの方の説明によれば、ProphetはDH/FRのGeminiとAMのJekyllを埋めるモデルになるといいます。もうこれしかないと思うようになりました。

それで苗場DHに参加する数日前、2005年6月に四谷のキャノンデールショップにいき、Prophet 1000の現物を見ました。のちに何度かお会いしましたが、女性ライダーがオーダーしたものです。それがSサイズだったので、私はもうワンサイズ上になるかな、と思ったのですが、ショップにはSサイズを勧められました。

あとは、グレードですが、私はロウ・フィニッシュでLefty Max Carbonを装備したProphet 2000を希望していました。しかし、Prophet 2000は在庫が薄く、逆に1000のTeam Replicaは在庫が潤沢だということ、それに私の乗り方から転倒による損傷をあまり気にしないですむProphet 1000のほうがいいのではないか、という結論になりました。

Jekyll号で参加してさんざんな結果だった苗場DHから帰還してまもなく、Prophet号を受け取りました。

購入直後のProphet 1000 (2005)

これを高峰山でシェイクダウンしてみたら、その下り性能にビックリです。前後140mmのストロークと2.35 inchのタイヤの性能で、先行する先輩ライダーにも余裕をもってついて行くことができるようになりました。スキル不足のライダーである私をバイクの性能が助けてくれた形ですね。Prophetを選んで正解だったと思います。

その年に始まった野沢アバランチェを翌月下旬に控えていたのですが、前週の試走まではとても調子が良かったと記憶しています。しかし、前日の試走くらいには調子がおかしくなり、かなり厳しい下りとなりました。試走の段階でハブ軸がゆるんでガタガタになってしまっていることがわかり、おそらく水も進入しています。私も友人もハブスパナを所持していなかったため、「手で締める」しかありませんでした。しかも、思ったより腕に来ます。

思えば、前週の試走でかなりマイグレーションが進んだのだと思われます。

その後の富士見とかでも、一緒に走行した皆さんに

「このLeftyは動きが悪い」

と言われました。実際他の人のProphet 1000だとスムースに動いていますから。

それでより下り向けのバイクが欲しくなって、Scott Ransomに手を出してしまうわけですが…。

本来はその必要がなかったのです。その後Lefty Max 140 Carbon SPV+を入手して換装したら最初に高峰山で乗ったときの感動を思い出しました。Lefty Maxの説明書をきちんと読まずに、整備していなかった報いでした。

その後Prophet号は私の最もお気に入りとなり、2009年8月にはフルオーバーホールも済ませて、新品時以上のバイクとなって帰ってきました。

Prophet号のサドル位置を水平位に戻しました。
Cannondale Prophet号

最新の2010 RZ号との置き換えも真剣に考えましたが、たぶんまだしばらくはこのバイクと付き合っていくと思います。なによりXCポジションとFRポジションを使い分けられるところがすばらしいんですよね。1台で2種類のバイクを楽しめる感じです。長い上りをXCポジションにして上り、そのあとの下りをFRポジションで、という楽しみ方もできるのです。Jekyll号は無段階にそれを調節できましたが、少し面倒でした。

さらにProphet号は軽い。同じアルミモデルであれば、2009のRize号ともひけをとらないと思います。街乗り専用に特化すれば10kg台前半、もしくは9kg台後半を狙えるかもしれません。まあ、Prophet号ではそんなことはしませんが。

中年ヤンキー + Prophet
中年ヤンキー
2010/08/07 AVALANCHEでのCannondale Prophet号。
2010/08/07 AVALANCHEでのCannondale Prophet号。

… その後、同じ車種フレーム、Prophet Mサイズを入手し、私のカラダによりフィットしていることが分かってしまいました。

今後乗らなくなりそうなことが分かったこと、長男の進学の入学金が必要となったこと、その他もろもろの事情が重なり、このバイクを手放すことになりました。2005年7月から2014年3月まで、入れ替わりが激しかった私のマウンテンバイクの中では最も長く手もとに置いておいたバイクです。いい方に見つけていただいて、今後も活躍できそうです。

8年半もの間、ありがとう!

FrameProphet, 140 mm
ForkLefty Max 140 Carbon SPV Evolve, 140 mm
Rear ShockManitou Swinger Air 3-Way 2008 (200mm – 50mm)
RimsMavic Crossmax ST 2008
HubsMavic Crossmax ST 2008
SpokesMavic Crossmax ST 2008
TiresIRC Mibro for Marathon Tubeless, 26 x 2.25″
PedalsCrankBrothers Acid(2)
CrankShimano XTR Chainset HollowTech II M970 170mm 22.32.44
ChainShimano 9-speed Dura Ace/XTR → KMC X9-SL Gold 9 Speed Chain
Rear CogsShimano XTR Cassette 9 Speed M970 11-34
Bottom BracketShimano XTR Chainset HollowTech II M970
Front DerailleurShimano XTR Front Derailleur E-Type M970 Dual Pull
Rear DerailleurShimano XTR RD-M970-SGS
ShiftersShimano XTR SL-M970 3x9s
HandlebarsFSA K-Force XC Carbon Riser Bar
StemCannondale XC3
HeadsetCannondale HeadShok Si
BrakesetMagura Marta SL – Gold 2007 180mm IS Mount
BrakeleversMagura Marta SL – Gold 2007 180mm IS Mount
SaddleSelle Italia SLR Kit Carbonio
Seat PostPROFILE DESIGN ELITE STRADA
SizesS
Extrasodi RUFFIAN
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