Jekyll号で初レース
2004年9月、富士見パノラマスキー場で初めてマウンテンバイクというものに乗り、マウンテンバイクの楽しさに触れました。
その後マウンテンバイクに誘ってくださった先輩ライダーさんに誘われ、MTBレースに出てみようと言われました。そのためにはどうしてもマウンテンバイクを買わなきゃいけない。
funride 2004年11月号の付録DVDに出ていたCannondale Prophet号に衝撃を受け、これがぜひともほしいと思っていたのですが、どのショップに聞いても出回るのはもっとあとの話だと言われてしまいました。このバイクの入荷を待っていては誘われたイベントに出場できません。また、私がほしいと思ったSPV+搭載モデルは最低でも348,000円します。当時の私の頭の中では自転車は10万円を超えれば十分に高級バイクでしたから、いきなりのProphet購入はちょっとつらいのかなあ、と思われました。
いずれにしてもイベントに間に合わせなければ…。近所のスポーツバイク店に展示されていたXC系のTrek Fuel 70にしようかと半ば決めかかっていたとき、2004年の10月下旬に、通りかかった中目黒の店で出会ったのがCannondale Jekyll 500でした。当時これに感じるものがあって、All Mountainバイクのこのモデルを購入しました。168,000円くらいだったかな。
MTBルック車(類型車)のJeep号がペダリングする力の大部分を吸収するかのような感触であるのに対し、Jekyll号はむしろペダリングをアシストするかのような感じです。すごく後ろから押される感じがありました。上位モデルやこの翌年のモデルにはProPedalというペダリングによる沈み込み制御を持たせたリアサスが装備されていたのですが、ペダリングをアシストしてくれるのならむしろProPedalは不要なのでは? と思ったほどでしたよ。普通の太いタイヤのまま靖国通りの平地を流していたら時速43.5kmとか出ていて、ビックリしました。どうしても車の流れに合わせると速度が出がちで、ロードバイクだと同じ場所で+10km/hくらいでした。ただ、後者の速度だとたぶん制限速度を超えてしまうので注意が必要でした(制限速度が設定された道路では当然自転車もそれに従わなくてはいけません)。
こんなわけでJekyll号は里山での上りもすごく良かったです。だいたいの斜面をラクに登ることができました。その後購入した同じ場所をProphet号では登ることができなかったのですが、逆にJekyllだと下りが怖くて制御が難しく、Prophet号のほうがはるかにラクでした。同じメーカーの同じオールマウンテンバイクでもかなり違うものですね。Jekyllはフォークのチョイスやハンドルバーの設定など、ProphetよりXC寄りの設定でしたので、これをProphetのように長目のフォークを入れ、カーボンライザーバーとかを使っていたらまた違っていたと思います。また、Jekyll号はMサイズ、Prophet号はSサイズだったので、そのへんもJekyllでの下りの恐怖やProphetでの上りの難しさにつながっていた可能性はありますね。
当時のライド仲間は下り系の方々ばかりでしたので、私はProphet号をチョイスし、Jekyll号は売却してしまいました。ただ、買ったのも下り系の人で、下り系のパーツをインストールしてしばらく活用されていたようです。
a.b.c. cup 出場時のCannondale Jekyll号 最初のa.b.c. cup出場時。Jekyll号がまだVブレーキです。 2回目のa.b.c. cup。Jekyll号のブレーキがディスクブレーキに変わっています。
2010年になって、古い写真を整理していたら、購入直後のJekyll号の写真が出てきました。
購入後、フィールドを初ライド(2004/11/03)
紅葉がキレイな季節でしたね。2004年10月に、緑山で行われるMTBイベントのXC草レースを走るため、それに間に合わせて購入したものでした。TREK FUEL 70と迷っていたことを思い出します。
その出場予定のイベントに先駆けて、埼玉のフィールドで練習することにしたのでした。当時ロードバイクばかりに乗っていた私にとっては重く感じられたJekyll号でしたが、登坂能力は素晴らしいの一言。
駐輪場で見かけたORANGEバイクと
いつの間にか、その当時乗っていたロードバイクのBianchi ML3 Veloce Mixより乗りやすくなってしまって、仕事の移動にも使い始めました。とある駐輪場でORANGEのHT-FRバイクと隣り合わせたりしましたが、当時このバイクはよく見かけましたね。パーツにこだわりがあってとても格好良かったのを記憶しています。
こんな感じでぶら下げていました。
当時から私は自転車を玄関にぶら下げていたのですが、この当時はルック車を除いてこの2台しか所有していなかったため、設置スペースはここだけで良かったのです。当時は玄関周りがスッキリしていたのですね。
良く乗るバイクを下に置いていたのですが、最初はML3が下だったのに、いつの間にかJekyllが下になってしまったのでした。
高峰山ダウンヒル 2005/02/11
そして、Jekyll号で初めてDHの常設コースへ行ったときの写真がコレ。同じJekyll乗りの方が撮影して下さった1枚で、そのJekyll号にはLeftyが装備されていたのでした。このころからLeftyへのあこがれが…。
Hayes HFX-9 Carbon(2005/02/10) Hayes HFX-9 Carbon(Front 2005/02/10) Hayes HFX-9 Carbon(Rear 2005/02/10)
その後、友人のススメで前後ディスクブレーキ化しました。某オクで落としたHayes HFX-9 Carbonですね。Jekyll購入店の、ぬかや中目黒さんで換装していただきました。
少し前にVブレーキの左右入れ替えをぬかやさんにお願いしたのですが、なぜかリアブレーキが全く効かなくなってしまいました。オイルが付着したとかそういう形跡もありませんでしたので、原因は不明なのですが、ディスク化で一気に解決です。
ぬかやさんの取り付けはとても高い精度でした。このブレーキは「ガツン」と効くので、慣れないうちは何度も痛い目に遭いましたけど、交換直後に高峰山ダウンヒルコースを走ってみたらやっぱり効きが良くなっていて高速走行時における安心感がありました。
ただ、これに完全になれきってしまう前に、Prophet号を入手してしまうわけです。
振り返ってみると、私の初MTBであるJekyll号もいろんな思い出がある素敵なバイクでした。