ドラゴンの顔

「どうしても会ってみたい」と心より願ってみても、それがかなわぬ人がいる…。

私が運動を始めるきっかけとなった映画に主演していたのは、ほかならぬブルースリーでした。彼がいなければ、私は一生運動に関わらなかったかもしれません。ぜひ会って感謝の気持ちを伝えたいところなんですが、彼は30年近くも前にこの世を去っています。残念ながら、彼に会うことはもうできません。

しかし、2002年1月17日、私は彼と意外な形で対面することになりました。ブルース リーのライフマスクを入手したのです。

ライフマスクとは、生前に対象者の顔に特殊な石膏を塗って、その型取りをし、とった型にあらためて石膏を流し込んで作成した、まさしく生き写しの像なんです(映画においては俳優さんのメイクを研究するのにとられるものなのだそうです)。

今回入手したライフマスクについては、家内があるオークションサイトで落札してくれました。このライフマスクは最近、ゴールデンハーベスト(香港のブルース リー映画を制作していた会社です)から発見されたといわれるライフマスク(の型?)をもとに新しく作成されたものだといわれています。

ライフマスクが届いたという一報を家内より受け取り、20数年来ファンの私は、ついに「ドラゴンの顔」を間近に見られる、というよろこびが満ちあふれてきました。急いで家に帰り、開封作業に入りました。最初は興味を持っていた長男も、開封が進むにつれて、人の顔らしきものがあらわになってきたせいか、びびっちゃって、「それ以上開けないでーッ」と叫んで逃げていきました。

そして、最後の梱包物を取り外して、そこに現れた真っ白な「ドラゴンの顔」。

「あれっ? 普通の人だ」「本当にブルースリー?」。率直な感想です。世界的に有名な映画俳優、武術家ということで、私のほうが構えすぎていたのかもしれません。しかし、どこからどう見ても彼ですし、いろいろな写真と見比べてみても、おそらく1972年ごろの彼であることに間違いないでしょう。2000年に完成した「Bruce Lee in G.O.D 死亡的遊戯」(1972年撮影)のイメージにきわめて近いですね。
ブルース・リーのライフマスク

ブルース・リーのライフマスク

1960年代半ばにアメリカでとられたライフマスクと比較すると、顔がほっそりしており、かなり精悍な印象を受けます。写真で比較する限り、質感もいいと思います。

ただ、ブルース リーの右側の頬には、かなり目立つ切り傷がありますが、このライフマスクでは確認できません(ブルースリーのアップの写真をみると、鼻の下にも傷が…。武術家の宿命でしょうか?)。1960年代のものには、うっすらと確認できるものもあるのですが、私が入手したものは、あえて目立たなく加工してあるのかもしれません。

私はこのライフマスクがブルースリー本人のものだと信じています。もちろん、本人である証明書も付いていないし、本人もすでにこの世の人ではないため、本物である証拠はなにひとつありません。しかし、私にはこのライフマスクが、「おれがドラゴンだ」と力強く主張しているように感じられます。

ファンになって20余年。生きかたを変えて20余年?!今まではフィルムや写真を通してしか彼をながめたことがありませんでした。どこか偶像のような部分があったと思います。実在した人物とわかっていても、半ば超越したイメージを持っていたことも事実です。しかし、今回は彼の顔から型取りしたライフマスクとの対面です。彼が人間として生きていたこと、思ったほど小顔でもなかったこと?思ったほどこわもてでなかったこと、とりあえず人間だったこと…etc。いろいろなことが伝わってきました。この顔が、長い間「会いたがっていた男」、すなわち「ドラゴンの顔」なんですね。

よし、今からまた気合入れ直して生きていこう! しかし、興味がない人からみたら、きっと不気味でしようがないんだろうな…。

最後に、品質の良いこのライフマスクを非常に丁寧に保管・郵送してくださった提供者の方、落札ほかいろいろな手続きを行ってくれた愛子ちゃん、ありがとう。

2002年

あけましておめでとうございます。今年もなにとぞよろしくお願いいたします。

振り返ってみると、昨年は暗い話題でいっぱいの年だったように思えます。アメリカの同時多発テロは、私の誕生日に起こりました。一生忘れられない誕生日です。私たち人類は、どこへ向かっていくのでしょう? 世界平和の実現へ向かっていくことができるのでしょうか?

昨年の後半は、個人的にも家族が一人増えたこともあり、生活が激変してしまったので、正直ネットやICOに向かう時間が少なくなってしまいました。いや、ネットでの収入が減少したこともあり、モチベーションを失っていた部分もあると思います。

そんな矢先、富士通株式会社、関連会社の富士通コンポーネントから、「親指シフトキーボード」の新製品が出る、というニュースが舞い込みました。昨年12月に、コンパクト型を購入し、それをICOの記事作成に試すことで、また徐々にモチベーションを高めることができました。

「親指シフト」のサポートを本格的に継続することは、採算などからいえば、富士通株式会社にとっては、かなり大変なことなのではないかと思います。「親指シフトキーボードユーザ」はきわめて少数であると考えられるからです。しかし、あえて次世代のインターフェースに耐えられる新型のキーボードを開発してきました。これは、長年にわたってOASYSというワープロを販売し、そのユーザを大切にする姿勢の現れだと思います。今回の新世代機器のサポートについては、ユーザとして本当にありがたいと思いました。

私も1997年よりICOを運営してきましたが、健康・フィットネス情報は日に日に新しくなっていくものですし、私自身もそれに対応していかなければなりません。また、すでに古くなっているインフォメーションや誤りなども積極的に訂正していく責任もあると思います。富士通ではありませんが、ICO オープン初期の活力を思い出し、私にできる限りのことを続けていきたいと思います。

西暦2002年があなたにとって素敵な年になりますよう、お祈り申し上げます。

コンパクト親指シフトキーボード(USB)発売

親指シフターの不安

親指シフトキーボード ヘビーユーザーの私は、ここ1年、さまざまな不安に悩まされた気がします。

「親指シフト悲喜こもごも」にも書きましたとおり、ちょうど1年ほど前に、富士通株式会社のワープロ専用機市場からの撤退が発表され、同時期に株式会社リュウドの高級親指シフトキーボード製造打ち切りもアナウンスされました。

さらに、最近ではコンパクトタイプのパソコン本体には、PS2コネクタを備えないタイプの製品も多くみられるようになってきました。しかし、これまで富士通から発売されている親指シフトキーボード(FMV-KB211、FMV-KB611)はすべてPS2タイプだし、製造中止になったリュウドのキーボードもPS2。当然、私が集めてきたキーボードもすべてPS2タイプになります。もし、今後、レガシーフリーの傾向が進めば(きっと急速に進むのでしょうが…)、PCで親指シフトを使用できる範囲がどんどん狭められていくことになります。

そんな状況の中、2001年の3月に、「親指シフト・キーボードを普及させる会」のサイトで、「コンパクトキーボードの試作機」が写真入りの体験談で紹介されているのを発見したのです。
コンパクトタイプの試作機

最初に紹介された試作機は、富士通高見澤コンポーネント株式会社(当時。現富士通コンポーネント株式会社)が開発中のものでした。これは、FMV-KB611という、OASYS利用者向けのキーボードと互換性のあるもの(FMV-KB611と同じドライバで動くもの)でした。

残念ながら、コネクタのタイプはUSBではなく、PS2のままでした。ただ、新しい親指シフトキーボードを作ろうという試みがあること、それが今まで製品化されたことがないような、大幅なコンパクト化が図られていることに対しては、大いなる興味を持ったものです。当時は商品化されるかどうかも分からないとのことでしたが、これほどコンセプトがはっきりした、完全に動くものがあるのであれば、何らかの形で発売されるだろうと私は期待をしていました。
ついにUSBキーボードのアナウンス

それから待つこと半年。9月の末になり、2001年冬に待ちに待った「USBタイプのキーボード発売」について、「親指シフト・キーボードを普及させる会」からアナウンス速報がありました。しかも、コンパクトタイプ(富士通コンポーネント株式会社)だけでなく、フルサイズのキーボード(富士通株式会社)も発売になるとのこと。「ああ、これで親指シフトは大丈夫!」という安堵感と同時に、「どんな使い心地になるのだろう?」という期待感が沸き上がり、久々に心が踊った感じがしました。
あれ?

が…。最新の試作品をみると、最初の試作品とは明らかにキー配列が違います。セミコロン(;)のすぐ右にあった「BackSpace(後退キー)」、そしてその右となりの「ESC(取消キー)」がなくなっているのです!かなの配列、タブキーこそOASYS準拠ですが、「BackSpace」や「ESC」キーが、通常のJISキーボードに準拠したものになってしまっているのでした!
コンパクトキーボードのバックスペースキー
↑ コンパクトタイプの”BackSpace”
Rboard Pro for PCのバックスペースキー
↑ Rboard Pro for PCの”BackSpace”と”ESC”

また、富士通株式会社から発売されるというFMV-KB231というUSB対応フルサイズ親指シフトキーボードも、既発のKB211というPS2タイプのキーボード互換のキー配置になっていて、私が普段使っているRboardやFMV-KB611とはBackSpace(後退)キー、ESC(取消)キー、さらにはTab(タブ)キーの位置まで異なっていることがわかりました。

富士通株式会社、富士通コンポーネント株式会社が親指シフトキーボードの新製品を出してくれたことは、「道が開けた」ようで本当にうれしかったのですが、コンパクトタイプのキー配列が最初の試作品から変更されてしまったこと、あるいはフルサイズキーボードのタイプがFMV-KB211とほぼ同じ形状であったことはかなりショックを受けました。

私は現在、ノートのFMV-BIBLO MC4/45Cを所持していますが、このキーボード配列がFMV-KB611というOASYS色の濃いキーボードの配列に準じています。ノートPCの場合、ハードウエア的にはキーボードを交換することができません。このため、ノートと全く異なる配置のキーボードを利用することはなるべく避けたかったのですね。

この時点で、USBキーボードが発売されたことはとてもうれしいことではあるけれども、「新USBキーボードの導入はとりあえず見送る」方向に私の気持ちが傾きつつありました。
それでも
< 固有のドライバは不必要>

それでも、時間が経過し、このキーボードの詳細が明らかになっていくにつれ、「1個はほしい」と思えるような状況になっていったのです。

なによりUSBインターフェースを備えたキーボードであり、私が現在使用しているフルキーボード(OAKB-193、Rboard Pro for PC、FMV-KB611)のように、キーボード固有のドライバを必要としません。そのかわり、富士通株式会社の「Japanist 2002」というIMEを使用して、キーの配列を親指シフト化することになっています。設定によっては、刻印こそ異なるものの、私が現在使用しているフルキーボードとほぼ同じ配列にできるようです。もともと、私はJapanist V1(バージョン1)を利用しているので、どっちみちIMEのupdateはする予定でした。そのため、このキーボードのために新しいIMEをインストールすることについては抵抗がありません。

この方法の問題点といえば、Japanist2002を起動しているとき以外は、BackSpaceキーやEscキーの位置入れ換えが有効にならないことくらいでしょうか? しかし、Japanist2002の「自動的に起動する」オプションを有効にすれば、入力が必要なほとんどのシチュエーションで上記の配列が可能になると考えられます。

また、IMEの親指機能をオフにすれば、タブキーの位置以外は、通常のJISキーボードと同様の配置になり、他の人が使うときにも困りません(私の家内はJISかな入力です)。
< 左右親指キーと、変換・無変換キーの疑似独立>

何人かのテスターの方が「親指シフト・キーボードを普及させる会」の掲示板などで報告している「親指左」キーと「無変換」キー、および「親指右」キーと「変換」キーが同じキーコードを吐き出していて、押下結果が同じになる、という点は少々気になりました。「親指左」と「無変換」、「親指右」と「変換」を物理的(ハードウエア的)にも兼ねているMC4/45Cでも誤判定が多く、単に文字入力がしたかったのに違う文字が入力された上で変換・無変換されてしまったり、単に無変換するつもりだったのが、違う文字の入力になってしまったりするのです。これはかなりのストレスであり、私の場合は、「親指左」と「無変換」、「親指右」と「変換」が独立したものでないと日常的に使うにはつらいキーボードということになります。
キーボード比較
上段がFMV-BIBLO MC4/45C(共有型)
下段がFKB8579-661(擬似独立型)

ただ、今回発売されるキーボードの場合、「親指左」と「無変換」、「親指右」と「変換」については、それぞれ同じキーコードを吐き出しているとしても、ハードウエア的には独立しています。この点で、ハードウエア的にも共有しているMC4/45Cと比較すると、「変換」「無変換」キーへの移動が生じることになるため、より誤判定は少なくなるのではないかという期待はあります。

やはり自分で使って試してみたくなりました。
コンパクト型を注文

その後、キーボードの正式発売日の発表を経て、12月7日、いくつかの店舗で「USB親指シフトキーボード(コンパクト) FKB8579-661USB」が販売されることになりました。発売当日については、私は妹の結婚式のため、鹿児島に帰省していましたから、事前の注文はしていませんでした。

フルサイズのFMV-KB231については、出荷が遅れて12月中旬-下旬の発売になったようですが、親指左のとなりにTabキーに割り当てられるキーが物理的に存在しないため、所持している他のキーボードと同様の使い勝手を得られません。特にノート型との不整合は致命的なため、今回はパスです。

私はHTMLやJavaScript、Javaのソースファイルを扱うことが多く、タブキーを非常に高頻度に使います。小指側にあるより、親指左の横にあるほうが効率的で好ましいのです(タブを小指で行うFMV-KB211と、親指で行うRboard Pro for PCやFMV-KB611では、疲れかたが全然違います)。

そのようなわけで、鹿児島より戻ってきたあと、私は親指シフトの品揃えが豊富な表参道の「ACCESS」に注文してみました。こちらでは過去にOASYS-Vというノートパソコンを購入したこともありましたし、他の製品の購入にあたって、専門的なアドバイスをしていただけるスタッフの方々がいらっしゃったからです。直接店舗に行ってもよかったのですが、平日は閉店に間に合わないため、オンラインショップを利用することにしました。
私の感想
< <外観・サイズ>>
FKB8579-661
パームレストを取り外した状態のFKB8579-661

注文後、数日で到着しましたが、まず箱が小さいのにビックリしました。取り出してみると、フルキーボードのテンキーやファンクションキーを取り除いた部分しか存在しません。専用のパームレストが用意され、好みによって取り付けることができます(標準で付属しています)。
KB611とFKB8579-661の比較
FMV-KB611(上段)とFKB-8579-661(中・下段)の比較。
大きさの差が一目瞭然ですね。
パームレストをつけても(下段)邪魔にならない。
< <設定>>

このキーボードには、富士通のIMEである「Japanist 2002」が付属しています。私の場合、すでにJapanist2002はOASYS2002と同時にインストール済みだったので、いったんRboard用のドライバとかなロック制御用のソフトウエアを外した上で、通常の106/109キーボード(Ctrl+英数)ドライバに戻し、USBコンパクトキーボードを接続してみました。

マシンを再起動後、エディタを使用してみると、Japanist2002の設定がデフォルトでコンパクトキーボードを自動認識するようになっていたので、いきなり親指シフト入力ができるようになっていました。ちなみにこの文書もFKB8579-661で入力を開始しました。
< <非常に高い左右の親指キー>>

一見して気づいたのは、従来のフルキーボードと比較して、やたらと左右の親指キーが高いことです。これについては、少々違和感がありました。ただ、あとで述べる「独特のクリック感」「親指キーの固さ」などにより、かなキーと親指キーを同時打鍵したときに、最上段、中段のかなキーについては、そちらが先に押されてしまうという傾向が私にはみられました。そういったことを解決するために(より早く親指キーが当たるように)工夫されたものなのかもしれません。

しかし、逆に再下段のかなキーを押すときは、逆にシフトだけが先に押される問題が私の場合は多発しています。私はあまり好ましいとは思えないのですが。
< <キータッチ>>

そのキーの感触ですが、重目です。というより従来のフルサイズとずいぶん違います。このキーボードには軽いクリック感があります。ゆっくりとキーを押下したときに、当初は重く、ある時点(閾値)を超えたときに急に「ストン」と沈むような感じですね。ちょっと表現が難しいです。その上で十分に押し込まないとタイピングに失敗してしまうのですが、従来のフルキーボードの場合は軽いタッチで途中で引っかかることなくスムースに最後まで押せるのが特徴でした。これは、FKB8579-661がゴムスイッチを採用していて、従来のフルキーボードが金属スイッチを利用していることによるものと思われます。

このため、従来と同じ感覚で入力すると、どうしても失敗が多くなってしまいますね。ただ、決して「いやな」キータッチという感じはなく、従来の親指シフトキーボードとかなり感覚が異なるため、新鮮な印象を受け、またそれを楽しむことができました。ただ、「重いな」とは思いますね。

その結果、フルキーボード各種と比較すると一定量の文章入力後の疲労がかなり強くなる印象を受けます。FKB8579-661を半月ほどフルに使用したあと、OAKB-193に差し替えてみましたが、やはりこちらのほうが格段に「ラク」な印象があります。ヘビーユーザーが長時間タイピングする目的なら、従来のRboard Pro for PCやFMV-KB611などのほうがよいかもしれません。大量の入力を前提としていて、その上でUSBがよいなら、今回私は購入を見送りましたが、富士通株式会社のフルサイズキーボード、FMV-KB231も視野に入ると思われます(実際に使用していないので、はっきりとしたことはいえませんが)。ただ、こちらはJapanist2002は付属しません。
< <誤って確定することが多い>>

そして、私にとってFKB8579-661を使い続ける上で最も頭が痛い問題が存在していました。それは、「誤確定」の多さです。確かに、ノートの MC4/45Cと比較すれば、少ないと思います。とはいえ、フルキーボードと比較すると明らかに目立ちます。親指シフトでは濁点を振るためにかなキーと反対側の手の側の親指シフトキーを打鍵するのですが、特に下段のかなキーを打鍵したときに判定ミスをして、変換してしまったり、無変換をしてしまったりすることが多いです。

上記については、「日本語入力コンソーシアム」に登録されている「親指シフト練習(β版)」を利用してテストしてみたのですが、一定以上のスピードで入力をする場合、誤確定を0%にするのは結構難しいことがわかりました。文章の入力テストを各テストで10回程度行ったのですが、やはり1テストに1-2箇所、誤確定をしてしまいます。特に、濁音、半濁音を入力する部分で失敗しているようです。

その後、OAKB-193(富士通のOASYS-Vシリーズ用のキーボード。現在は発売されていないようです)に差し替えてテストを行ってみましたが、誤確定は皆無に等しくなった上、入力速度の記録も次々と更新してしまいました。多分、「左親指」と「無変換」、「右親指」と「変換」のキーコードが独立していれば、FKB8579-661もフルキーボードにせまる成績を残せるのではないかと想像するのですが…。USBインターフェースでは実現が難しいのかもしれません。予想していたこととはいえ、大きな弱点になっていると思います。

少しでも誤確定を減らすべく、チルトフットを立てたり、付属のパームレストをつけたり、いろいろと試しましたが、現状では、残念ながらフルキーボードの打鍵判定・使用感には敵わないです。
< <付属のパームレスト>>
FKB8579-661にパームレストを取り付けた状態
パームレストを取り付けた状態

それにしても、パームレスト、打鍵時にガタガタするのはいただけませんね。私の場合、両手を浮かせて打鍵するので、パームレストに頼る機会は少ないのですが。また、チルトフットを立てた状態では、パームレストが浮いた感じになり、変換キー・無変換キーが押しづらくなり、ほとんど実用外になります。変換・無変換キーを使わず、左右のシフトキーを利用して変換・無変換を行う人向けですかね。
< <キー配列の変更オプションについて>>

また、Japanist2002によるキー配置について、ちょっと気になることがありました。USBキーボードにおいては、Japanist2002の「快速親指シフト」というキーボードエミュレーション機能を利用して、親指シフトの配列を実現しています。

このエミュレーションの形態には、「モード1」「モード1(後退・取消付き)」「モード2(後退・取消付き)」の3種類があり、どれかひとつを選択できる形式になっています。

「モード1」は「かな」の配列のみを親指シフト化し、「モード1(後退・取消付き)」では、かな入力時のみBackSpaceとEscキーをホームポジションに置いた右手小指の右側に配置します。そして、「モード2(後退・取消付き)」においては、英字入力の場合にも、BackSpaceとEsc キーを右手小指横に配置するようになっています。

私の場合は、ノート型のMC4/45Cに近い環境で使用したいため、モード2(後退・取消付き)」を選択したいところなのですが、Japanist2002の設定画面で、キーボードタイプを「親指シフトキーボード(USB:FKB8579-661)」に設定してしまうと「モード2(後退・取消付き)」オプションが「グレー」になってしまって、選択できません。そのため、私は、このキーボードではなく、「106/109キーボード」を選択して使っています。このキーボードを選択すると、モード2も選択可能になるからなのです。このためには、Japanist2002の環境設定にて、「USB親指シフトキーボードの接続/切断の自動判定」機能をオフにしておかなければなりません。

このキーボードで誤判定率が高いのは、もしかしてキーボード選択による問題があるのかという不安もありましたので、自動判定された設定も試してみましたが、誤判定にはあまり関係ないようです。このクリック感に慣れが必要なのかもしれませんね。
< <固有のドライバが必要でないのはうれしい>>

それにしても、このキーボードに関しては従来のフルキーボードのような、それぞれ固有のドライバを組み込んだりする必要がなく、設定も楽です。フルキーボードの場合は、基本的にキーボード固有のドライバをインストールしなければならず、これがまたWindowsに警告メッセージを出されてしまうものですから、面倒な上に精神衛生上もよくありません。この点、USBタイプのFKB8579-661なら、これから親指シフトを始めようという人にもおすすめしやすいものになっていると思われます。もちろん、IMEを「乗り換えてもよい」という人対象ですけれど。ただ、このキーボードはソフトウエアエミュレーションですから、メーカー保証外の使い方になりますが、「日本語入力コンソーシアム」などに公開されている「親指ひゅんQ」のようなエミュレータでも基本的に動くはずです。この場合、Japanist以外のIMEでも使用可能、ということになりますね。ただ、私はJapanist以外を使いませんので、試してはおりません。

ただ、つなぐだけで簡単であるはずのこのキーボードにもいくつかの注意点があります。過去にUSBキーボードしか使ったことがない人の場合、 106/109キーボードのドライバがシステムにインストールされておらず、誤動作を起こす可能性があるようです。また、Windows2000を利用している人の場合、106/109キーボードを正しく検出しておくために、ServicePack2以降をインストールしておく必要があるそうです。
< <付属のJapanist 2002 … 富士通製IME>>

でも、このJapanist2002、Windows標準のIME98,2000,2002などと比較すると、より強化された入力予測など、目新しいメリットが盛りだくさん。乗り換えても損はないと思いますね。JapanistはV1のころからかなり優れたIMEとして完成度も高かったのですが、家内が使用しているATOK13(現時点で最新ではないのですが)などと比較しても私は遜色ないと思っています。

また、Japanistのウリである「入力予測」についても、今回初めて使ってみての驚きがありました。こちらは過去に入力・変換した文字列の候補を、2文字入力した時点でリストアップし、矢印キーやCtrl+変換などの方法で、リアルタイムに選択できるという機能です。タイピングに自信がある私は、正直「入力予測なんて」と思っていましたが、ある特定の文書を作るような場合、この入力予測が大変役立つことがわかりました。この辞書については、過去に作成したドキュメントから取り込むことも可能なので、非常に便利ですね。

いずれにせよ、このコンパクトキーボードについては、多少のストレスは感じますが、ずいぶん楽しませてもらっています。このキーボード、早速Yahoo! オークションに出品されていたので、家内に落札してもらってもう1台ストックしてあります。秋葉原のぷらっとホームにて購入したもののようです。

このページでは、FKB8579-661に関する感想をまとめてみました。このキーボードについては、他のキーボードとの比較も含めて、別項にまとめてみることにします。

ICOの制作環境

1) また自作に戻ってしまいました…

* MPU … Intel Pentium4 1.7GHz
* Mother Boad … D850GB(Intel)
* RAM … RD-RAM 256MB(PC800)
* HDD … E-IDE 60GB(Quantam)
* ROOTER … COMSTARS(NEC)
* Scanner … Canoscan N656U
* Video … GeForce2GTS
* SCSI … Tekram DC390F
* キーボード … KB-611(富士通)
* DVD-RAM … LF-D101J(松下電器)
* CD-R/RW … i1210B(アイ・オー・データ)
* Sound … USB AUDIO ADAPTER
* 使用OS … Windows2000 ServicePack1
* Application …Dreamweaver4.0, Fireworks4.0, IE5.5, Netscape Navigator 6.01
* Display … Diamondtron Flat RDF17XD

2) FMV-BIBLO MC4-45C(親指シフトモデル)

* MPU … Celeron 450
* RAM … SDRAM 192MB(PC100)
* HDD … 9GB
* Keyboard … 親指シフトキーボード
* 使用OS … Windows2000

親指シフト悲喜こもごも

富士通がついにOASYS専用機市場から撤退

Windows95の発売以来、急速にパソコンが一般家庭に持ち込まれるようになりました。その結果、ワープロ専用機はパソコンに置きかえられるようになり、昨年までに多くのメーカーがワープロ専用機の市場から撤退していきました。そして、親指シフトキーボードという武器を搭載していたオアシス (OASYS)も、富士通の撤退によりその幕を下ろすことになったのです。

私がパソコンを使うようになったのは1994年のことであり、それまではワープロ専用機以外を使うことに興味を持っていませんでした。私の考えを表現する器具として、オアシスというワープロがあまりにも優れていたために、パソコンは全く必要なかったためです。しかし、Windows95が登場し、いつのまにか専用機を凌駕するワープロソフトが販売されるようになると、専用機の持つ意義は薄れていました。私自身オアシスを使うことはなくなっていったのです。

このような状況を考えると、今回の富士通のワープロ専用機撤退については、数年前から十分に予想されたことで、仕方がないことだと思います。長い歴史を考えれば、非常に寂しい気もしますが、富士通によるとオアシスは今後パソコンソフトウエアとして親指シフトとともに生き残るということ。現在、私はほとんどワープロソフトを使用しませんが、専用機のノウハウを活かして、今後も頑張ってほしいものです。
R-board Pro for PCも

富士通のオアシス製造中止と同じころ、独自に親指シフトキーボードを開発しておられるリュウド社からも、R borad Pro for PCの生産終了に伴うアナウンスがありました。

私はリュウド社製親指シフトキーボードである「R borad Pro for PC」を利用していますが、材料調達が困難になることにより、製造打ち切りになってしまうのだそうです。正直あんなにいいキーボードはなかったのですが、3月10日以降、新製品を入手することは難しくなりそうです。

今後、私はMacintoshの購入も考えていたのですが、Macで使用できるハードウエアはRboard以外にありませんでした。また、親指シフトをエミュレーションするソフトも、技術的な問題でOS Xをサポートしないようです。もしかしたら、今後Macの親指シフト入力環境は廃れてしまうのかもしれません。これは非常に残念なことです。

今から購入しておけば、ということもありますが、おそらくはWindowsで使えるキーボードをバックアップとして購入することが先決になり、Mac用のキーボードを購入する余裕はありません。Macおよびキーボードの購入は現状ではあきらめ、ということになりそうです。

WindowsとMacを一つのキーボードで共用できればいいのですが、親指シフトキーボードはおそらく特殊なキーアサインがあるため、難しいようですね。
でも頑張っていると思う

オアシスの撤退で、今後親指シフトキーボードの利用者が減少することは十分に考えられますが、親指シフトキーボードの将来が全くないかというとそうではないと思います。

最近、富士通さんはJapanistという日本語入力IMEを発売しましたが、従来のソフトウエアを超えたなかなかよい出来の製品だと思います。現在、私は今まで使ってきたOAKに変えて、Japanistを利用していますが、非常に快適です。

このJapanistには、なんと「快速親指シフト」という親指シフトエミュレーション機能が搭載されています。実際には、OAK-V8というソフトから導入されていた機能ではあるのですが、この機能をオンにして使うと(もちろん、デフォルトはオフですが)、普通の106キーボードの配列が親指シフト配列に変更され、親指シフト入力が可能になるのです。

今まで、富士通の製品の広告や雑誌などでの紹介で「親指シフト」という言葉が出てくることは非常に少なかったのですが、このソフトウエアは「親指シフト入力ができる」ということを前面に押し出してきています。少しでも多くの人が親指シフト入力を体験できる機会をつくっているわけで、親指ユーザーにとってはとてもうれしい傾向といえます。ユーザがいる限り、親指シフトキーボードは滅亡しないでしょうから。

現在、Japanistの体験版が富士通によって配布されています。ローマ字入力による不合理に不満を感じておられる方は、このJapanistで親指シフト入力を体験してみることをおすすめします。

親指シフトキーボードやソフトウエアを作り続けるということは、現状ではコストに見合った売り上げを得られず、企業としての負担は大きいのかもしれませんが、私としては、既存のユーザを大切にする姿勢のあらわれとして評価したいですし、またありがたいと思っています。
私は続ける

よく友人たちに「親指シフトなんて訳のわからないキーボードを使うのはやめなよ」と冗談まじりで忠告されます。

しかし、親指シフトをいったん知ってしまった私には、ローマ字入力やJISかな入力に戻ることはもはや後退でしかありません。将来親指シフトキーボード製造打ち切りなんてことになったら、きっと親指シフトキーボードとそれをサポートするパソコンを買いだめておいて、一生使い続けると思います。

最近、親指シフトキーボード関連のサイトをみる機会が多くなっているのですが、親指シフトキーボードを普及させるために、かな以外の配置を通常の JISキーボードに準拠したほうがよい、という意見が多数派のように思われます。でも、私にとっての親指シフトキーボードのよさは、単純に「仮名の配列が優れている」、というだけではなく、「後退キーが押しやすい位置にある」とか、「タブキーが利用しやすい位置にある」というところにもあるのです。

現在のJISキーボードに迎合した製品をつくることも底辺拡大には重要なのでしょうが、私としては現在のスタイル(OASYS色濃厚)のキーボードには何とか生き残ってほしいなあ。

帰って来たFMV-BIBLO MC4/45C

とりあえず、修理が済みました

1月に液晶画面が割れてしまって、長いこと使用不能になっていた私のモバイル機、FMV-BIBLO MC4/45Cが、修理を経て、復活してまいりました。

前回にもお話ししました通り、液晶画面が割れた翌日、というタイミングで、富士通より新しい親指シフトタイプのモバイル機「FMV-BIBLO LOOX S9/70」が発売されたのでしたが、小躍りしたのも束の間、従来の親指シフトキーボードとは、全く異なるタイプのキーボードであることがわかりました。とはいえ、1kgを割るモバイル機だし、エミュレーションとはいえ、親指シフトをうたっている機種です。私は、南青山のアクセスさんで、このノートを体験することにしました。もちろん、感触が好ましいものであれば購入も検討しますし、場合によってはA4タイプの購入も考えています。

実際にLOOXを体験

実際に店舗の展示スペースで見たLOOXは、見た目には全く親指シフトキーボードを搭載しているようには見えません。中央の大きなSPACEキーを、「変換」「無変換」を兼ねた小さな「親指」キーがはさむ形になっており、形状的にはどうみてもJISキーボードそのものです。「親指キー」は他の文字キーほどの大きさしかありません。旧来の親指シフトユーザからすれば、スペースの位置が大きく変わるし、私のようにOASYSの時代からなじんでいる人にとっては、TABキー、BackSpaceキー、Escキーの位置も違うのでかなり戸惑うことでしょう。しかし、JISキーボードのエミュレーションからスタートしている人にとっては、おそらく違和感のない配置なのだと思います。むしろ、「小さく窮屈なモバイル機で、親指をくっつけて打つという悪い癖をつけないためにもいい」という意見を述べている人もいるくらいです。

やはり使い物にならず

というわけで、試してみました。最初は、椅子に座らず、いい加減な姿勢で入力を開始してみました。やはり、当初の予想通り、小さすぎる親指キーはまともに打てません。となりのスペースキーを叩いてしまい、2-3文字置きに誤打鍵が発生します。次に、きちんと椅子に座って打鍵をしてみました。すると、誤打鍵は5-6文字に1回、という感じで減りましたが、それでも文字キー、親指キーの同時打鍵がうまくいきません。親指キーが小さすぎるのです。特に中央の文字、さらに下段の文字ではほぼ100%の確率でミスします。数回やり直してようやく正しく打鍵できるありさまでした。わざわざスピードを抑えて入力しているのに…。

実は、MC4/45Cをやはりアクセスさんの店頭で体験したときにも似たようなことはありました。しかし、「デスクトップと比べれば劣る」という感じで、少し慣れれば非常に快適に入力できるようになったのです。しかし、今回のLOOXは、現段階では「私にとっては」実用に耐えられないレベルであるように感じました。多少の慣れで、打鍵ミスは減るとは思われますが、MC4/45Cのように快適に打てるようになるとは到底思えないほどの使いにくさです。これは「親指キーが小さい」ということだけでなく、キーボード全体がMC4/45Cよりもさらにコンパクトで、キーボードの質的にも一段劣る感じであることも助長しているとは思われます。また、処理のリスポンスも、トランスメタ社のクルーソーという省電力CPUを使用しているせいか、重い感じです。 MC4/45Cのようにドライバレベルの対応ではなく、Japanist2002というIMEのエミュレーション機能を利用していることも左右しているのかもしれません(とはいえ、MC4のようなノートのドライバは、ハードウエアから送出されたキーコードをドライバで親指配列の文字に変換しているようです。デスクトップ機などは、ハードウエアが直接親指配列に相当するキーコードを送出していると考えられ、その実現方法は異なります)。

しかし、特に中央のキーをミスしやすいことからも、もし親指キーがまともな大きさで、多少なりとも高くなっていたら、この打鍵ミスは大幅に減らせたのではないかと私は思います。

使用してみてやはり、LOOXのキーボードはMC4/45Cに大きく劣ることがわかりました。また、古くから親指シフトキーボードを利用している私としては、SPACEキーの位置や、TABキーの位置などにも大きな不満を覚えてしまうのです。

LOOX配置のメリット・デメリット

今回の親指シフトキーボードエミュレーションタイプの発表は、従来よりエミュレータ(日本語106キーボードなどを、ソフトウエアで親指シフトキーボードとして使う)を利用していた人にとっては、かなり喜ばしい発表かもしれません。しかし、従来の親指シフトキーボードを長く使っている人からすれば、非常に残念な製品だと思います。どうも、今回の親指シフトタイプでは、一部機能キーの大きさが変更されていることから、専用のハードウエアを作っているようなのです。それならなぜ、従来の親指シフトキーボードにしてくれなかったのでしょうか?

私のようなヘヴィ親指シフトキーボードユーザについて、「OASYSから離れられない、PCに適応しにくい人」という印象を受ける人もいるようです。しかし、残念ながらそうではありません。私は1995年以来、OASYSは使っていません。従来の資産をPC上に生かすために、PC用のOASYSソフトは所持しているものの、それを文書作成や文字入力に使ってはいないのです。そういった状況においても、私にとっては親指シフトキーボードのほうが効率がはるかによく便利です。

LOOXの配列では、デスクトップと使い分ける際に、SpaceやTabキーの位置などをいちいち意識しておかなければなりません。これはかなり負担を強いられる作業です。ぜひ、富士通さんには、旧来の親指シフトユーザもサポートできる「真の親指シフトキーボード」を搭載するモバイル機の後継機を出していただきたいものです(どこまでが「真」かは意見が分かれそうですね。私の場合はMC4/45Cまでを「真」の許容範囲と考えています)。

FMV-BIBLO MC4/45C修理を決定

このようなわけで、LOOXの購入はあきらめ、MC4/45Cの修理にて対応することにしました。見積もりでは10万円近かったので、LOOXの購入は魅力的だったのですが…。

まず、富士通のフリーダイヤルに電話をし、「パソコン修理便」というシステムを利用した修理を依頼します。以前電話で故障の状況を伝えていたので、電話番号と名前を伝えるだけで、手続きができました。

前回、今回と驚いたのは、電話口の担当者の対応がとてもよいことです。私は失礼ながら、メーカーはサポートが命、といいながらも実体はショップブランド以下で、価格だけ高い、というイメージを持っていました。もうなくなってしまいましたが、数年前に富士通の秋葉原ショールームで男性社員にいろいろうかがったときには、あまりにも横柄な(失礼…)態度に驚かされたものです。しかし、前回、今回の電話口の男性は明らかに訓練を受けている人という印象を受けました。

もちろん、夜はほとんど電話がつながらない、という実態もあるため、一概に称賛するわけにはいかないと思うのですが、今回の富士通の修理窓口の担当者の方々の対応にはとても好感が持てたのは事実です。

パソコン修理便のシステムそのものも、私たちにとっては助かるシステムです。1994年に私のオアシスが初期不良を起こしたときは、「私が」「自分の足」で、遠い修理センターに出向いて、修理してもらわなければなりませんでした。それが、今回は、富士通さんが梱包材から何から用意してくれて、また配送料もパソコン修理便持ちです。

電話の翌日、クロネコヤマトの担当者が来て、翌々日には、直接修理をされる担当の女性から電話が入りました。やはり液晶画面の交換ということですが、見積もりは8万円強に下がってくれました。そこで改めて依頼することで、担当の方は修理にかかります(もしここでキャンセルすると5000円の負担になります。これはすでに最初の窓口で説明を受けていました)。

帰って来たMC

修理の状況は、オンラインでいちいち確認することができます。間に祝祭日が入っていたのですが、あまり時間がかかることはありませんでした。数日後に改めて「修理が完了しました」という担当者からの電話が入り、翌日には受け取ることができました。約1週間で修理が完了。以前のOASYSの修理に比べて、ずっと短い時間だったし、富士通さんに渡す手続きの面倒くささが全然違いました。企業も、明らかに進歩しているのです。

前日には、オンラインでどのような対応を行ったかが、かなり詳細に確認できる状況になっていましたので、これは便利だなと思いました。液晶の部品交換だけでなく、キーボードなどの清掃もしてもらったようで、確認してみるととても綺麗になっています。

そして実際に使ってみて、やはりいいですね。MC4/45Cは。先のLOOXの体験にかなり失望していただけに、この製品はすばらしいと改めて感じた次第です。12月にコンパクトキーボードを購入していますが、それ以上の打ちやすさだと私は思っています。親指シフト専用タイピングソフトを使用してテストしてみても、コンパクトキーボードより、MC4/45Cのほうが成績がよいぐらいですから。

現在、WindowsXP Professionalを導入していることもあり、基本的な動作が遅いのが玉にきずですね。HDDの容量が少ないため、それを交換した上で、 Windows XP Professionalを再インストールしたことで、多少パフォーマンスが上がったような気はします。もう少し動作が軽いとよいのですが、親指LOOX と比較するとリスポンスもよく、ほぼ満足です。

また余裕が出てきたら、専門業者にCPUの交換やメモリチップの交換などを依頼してみようと考えています。

2001年

あけましておめでとうございます、というには少々遅くなりましたが、ついに21世紀に突入ですね。なんかあまり実感がわかない感じなんですが、目標を練り直すのにはいい機会かな、などと感じています。

昨年も、目標にあげた内容をクリアすることができませんでした。かわりに、イーライフサーバへの移転、コンテンツ作成に対する報酬の発生など、プラスになった面もたくさんあったと思います。

今年は21世紀の最初の年、ということで、いろいろな新しい試みも行ってみたいと考えています。可能なら、自分でサーバを立ち上げてみたい気もします。

西暦2001年があなたにとって素敵な年になりますよう、お祈り申し上げます。 21世紀もなにとぞよろしくお願いいたします。

ICOの制作環境

1) Susteen Standard Model(Sofmap) 改 というより別物

* MPU … AMD Duron 800MHz
* Mother Boad … AK33(AOpen)
* RAM … SDRAM 256MB(PC100)
* HDD … E-IDE 20GB(IBM) + 2.1GB(Western Digital)
* ROOTER … COMSTARS(NEC)
* Scanner … NSF1230P(NEOS)
* Video … GeForce2GTS
* SCSI … Tekram DC390F
* キーボード … KB-611(富士通)
* DVD-RAM … LF-D101J(松下電器)
* Sound … USB AUDIO ADAPTER
* 使用OS … Windows2000
* Application …Dreamweaver3.0, Fireworks3.0, IE5.5, Netscape Navigator 4.75
* Display … Diamondtron Flat RDF17XD

現在、結構不安定な状態になっていますね。いっぱい部品を足してしまったことで、電源不足にでもなっているのだろうか? メーカー製でも購入しようかと考えている今日このごろ。
2) FMV-BIBLO MC4-45C(親指シフトモデル)

* MPU … Celeron 450
* RAM … SDRAM 192MB(PC100)
* HDD … 9GB
* Keyboard … 親指シフトキーボード
* 使用OS … Windows2000

親指シフト搭載ノートPC到着!

親指シフトノートが届きました!

前回のこのコーナーで紹介したFUJITSU FMV-BIBLOの夏モデルの一つ、「C4/45C」がついに到着しました。

FMV-BIBLO MC4/45C

今回は富士通のWeb Martから購入しましたが、注文から到着まで12日の期間があり、ずいぶん待たされたな、という感じがあります。また、私がオンラインで購入した製品としては、最高価格のものなので、いろいろと心配もありました。

この機種については、発売当初からほしくてたまらなかったのですが、極端に品薄な状態でした。富士通のこの機種に限らず、多くのメーカーで製品をつくる部品の調達に苦心していたようですね。 そんな状態だったため、表参道の富士通専門ショップ「アクセス」のスタッフの方からも、「次回発表の冬モデルを待ったほうがよいのかもしれません」というアドバイスをいただいていました。

しかし、前回も述べたように、今回の冬モデルからは親指シフトキーボード搭載ノートは姿を消してしまっていたのです。そこからこの機種を探すためのあらゆる努力が始まったのですが、インターネットで調べていくうちに、冬モデルに期待をしていた人は私だけでなく、多くいたことがわかりました。

このような状況の中、今回Web Martで入手できたのは本当にラッキーなことだと思っていました。 しかし、この原稿を書いている最中に、アクセスさんから、「11月中旬入荷予定」のアナウンスがありました。そして、アクセスさんのほうでは、私がWebMartで購入した額より2万円も安い価格で提供されているのです。しかも、USBマウス、テンキー、バッグ付きで…。まあ、1ヶ月早く入手できたことを良しとしますか。
コンパクトB5ファイルサイズは小さい!

それにしても、コンパクトB5サイズは小さい! 私が親指シフトモデルのノートパソコンを購入するのは、これが3台目になります。今までの機種と比較して今回大きく異なるのは、前の2機種がA4サイズであったのに対し、今回のモデルはコンパクトB5サイズであること。

以前、アクセスさんで現物は見ていたものの、思いのほか「小さい」。また実際、1日持ち歩いてみても、私にとっては非常に「軽い」。

今まで3kg以上のノートを利用していました。「別に筋力があるからいい」なんてバカなことも考えていたのですが、いざ持ち運んでみると、約1.4kgと手軽に扱える重量はありがたいですね。

後に購入したFKB8579-661との比較
キーボード比較
ハードの問題

インターネットでこの機種やより以前の機種に関する評価などを見てみると、タッチパネル搭載であるため、画面がテカテカして「見づらい」という意見が多いですね。確かに、周囲の環境によってはつらいと思います。おそらく太陽光の下や明るい蛍光灯が写り込むところでは、実用にならないかもしれません。

そのほか、なぜか< 親指左>と< 親指右>の高さが異なるのです。これについても、インターネット上にある使用者の感想などを調べて知ってはいましたが、いざ自分のものになってみると結構気になるレベルですね。

これは2世代前のMC2/40でも指摘されていたことなのですが、現在も引きずっているとは。

親指キーの高さの違い
親指キーの高さの違い

意外に便利なタッチペン

ほとんどのノートパソコンには独自のポインティングデバイスが内蔵されています。しかし、このようなポインティングデバイスを使いこなすのは私にとっては非常にわずらわしく、「結局はマウスを使うことになるんだ」とタカをくくっていました。

しかし、MCにはタッチパネル機能があります。これを試しに使ってみると非常に便利! いちいちタッチペンを拾わなければならないところは難ですが、アイコンなどは指でも指定できますから、ほとんどマウスに変わるくらい実用的な代物です。

もちろん、高速な動きをするゲームなどを試してみると、タッチペンではつらすぎます。ただ、私のようにテキストを打つことが目的の人にとっては必要十分な機能を持っていると感じます。
親指シフトキーボードの基本的なうち心地

今回の目的は、親指シフト入力が可能なノートパソコンの購入。つまり、これが私にとっては一番大切な要素となります。

まず、基本的な親指シフトキーボードの入力感覚について、キーボードが小さいので、誤打鍵を起こしやすいのではないかと少々心配でした。実際、アクセスさんで体験させていただいたときにも、おそるおそるタイピングしたためか、そこそこ誤打鍵が発生していたからです。

しかし、いざ自宅に届いたMCを使ってみると、思ったほどタイプミスをすることはありませんでした。デスクトップ用のキーボードと違い、少々クリック感があるので(過去に使ったノートよりパシャパシャしてます)、多少の慣れは必要のようです。1日使ってみた感想では、誤入力の割合の問題は別として、デスクトップキーボードと変わらないレベルで高速入力が可能かな、という感じです。

親指シフトキー(親指左・親指右キー)と文字キーを同時に打鍵することが必要になるため、タイピングの姿勢は非常に重要です。適切な高さに設置した MCでタイピングを行うとかなり快適なのですが、床に置いてタイピングをしたりすると、非常に誤入力が多くなってしまいますけれど。
親指シフトキーおよび変換・無変換キー共用の問題

この機種の変換・無変換キーは独立しておらず(LIFEBOOKというビジネスモデルのノートパソコンもそうですが)、親指シフト特有のシフトキー「親指左」「親指右」と共用しています。

無変換は< 親指左>、< 変換>は< 親指左>と同一キーになります。そのため、高速に入力すると、< 変換・無変換>なのか< 親指右・親指左>なのかの判定を誤り、思いがけない形で変換されることがありますね�

たとえば、「…と思う」と入力する場合。「と→ 無変換 →お(と+< 親指右>)→も(せ+< 親指左>)→う」と入力したはずが、「と→ど(と+< 親指左>)→< 変換 >→も(せ+< 親指左>)→う」という形に解釈されて「…トドもう」になってしまうわけで…。

これは、最初の「と」の後に行われるべき無変換が、< 親指左>と解釈されることから始まり、「お」を出すための< 親指右>が変換と解釈されてしまったために起こることでしょう

残念ながら、現在の私のタイピングスピードの場合、かなりの確率で発生してしまう問題です。< 親指左>や< 親指右>が文字キーとの同時打鍵のために使われたのか、あるいは単独の< 無変換>と< 変換>として使われたのかを判定するタイミングをカスタマイズできるとよいのかもしれません。
親指シフトの優位性

MCの親指シフトには、上記のような問題もありますが、若干入力スピードをコントロールしたとしても、ローマ字で入力するよりはるかに高速です。

私はローマ字でもかなりのスピードで入力することが可能ですが、打鍵数が多い分、親指シフトよりもさらにタイプミスが起こる確率は高くなるのがわかります。MCはデスクトップ用の親指シフトキーボードと比較した場合に、ミスタイプは多少多くなるかもしれませんが、それでもローマ字入力と比較すればずいぶん少ないといえるでしょう。

このような点から、スピードだけでなく、タイプミスにより思考を分断されることが少ない、という「快適さ」においても親指シフトはかなりすぐれているように思いますね(私は最初ローマ字入力からスタートし、かなり高速に打てるようになったあと(JISかなワープロオペレータと同等でした)、途中で JISかな入力に切り換え、最終的に親指シフトを選択しました)。

もちろん、以上は私にとっての話です。
親指シフトの大きな弱点

反面、親指シフトにはその快適さと同等に大きな問題を抱えているといえます。

それは「互換性」問題。たとえばやむを得ない事情で、他人のPCを操作しなければならないというようなケースでは、親指シフト入力はあきらめなければなりません(逆に、親指シフトキーボードでローマ字入力することは可能なんですが…)。

もちろん、JISキーボードを親指シフト配列に変更するエミュレータも存在しますが、それを他人のPCや客先で使うなんてことはできないでしょう。これは、これから親指シフトキーボードに乗り換えてみたいんだけどな、という人にとっては大きな障害になっていると思います。

実際、どこの企業にいって、パソコンを貸与されたとしても、親指シフトを支給してくれるところは少ないと思いますね。また、多くの環境で、親指シフトはドライバ、日本語入力ソフトウエア(IME)の対応が未熟です。

また、通常、各社の親指シフトキーボードをPCで動かす際には、PS2の拡張が必要になるようです。つまり、Microsoft社などのPS2対応スクロールマウスと併用することは基本的にできません(OSに付属する標準のドライバなら問題ないようですけれど)。

このような理由で、PCにとっては親指シフトはどうしても「特殊な機器」になってしまうのでしょう。こんなすぐれたインターフェースが、PC上で異端児扱いされるのはつくづく残念。
もっと残念なこと

「あと1ヶ月待てば、同じものが格安で、しかもマウスやテンキー・バッグのおまけ付きで手に入った」ということを残念がっているわけではありません(まあ、ちょっとは…)。

本当に残念なのは、今回の冬モデルから、店頭モデルタイプの親指シフトキーボード搭載ノートが姿を消してしまった、ということです。

上にも書いた通り、親指シフトは特殊なものなのかもしれません。しかし、これから店頭モデルでの入手が不可能となると、それはますます特殊なものになってしまいます。

親指シフトキーボードは、現在でも数多くのユーザがおり、その人たちはおそらくオアシスというワープロの創世記から富士通を支えてきた人たちではないかと思います。そのようなユーザの声を決して裏切ってほしくはないと、私は切に願います。

富士通さんとしても、親指シフトエミュレータ(ソフトウエア)などを配布したり、自社製品に含めるようにしたりして、オアシスからの乗り換え組の人が少しでも使いやすいように努力はしてくれていると思います。しかし、業務上、ハードウエアレベルでのサポートを必要としている人たちが数多くいることをぜひとも知っていただきたいと考えます。「結局エミュレータ対応で」すべてをすませるという対応になってしまっては困るのです。

私はMCの性能と機能に現状ではほぼ満足しています。これから打ち方に慣れてくると誤入力も大きく減るでしょうし、大いに活躍してくれると思います。ですが、いずれは古くなり、故障したり、最新のソフトが使えなくなる日も必ずやってくるのです。そんなとき、私は再び今回のMCのような救世主にあいまみえることはできるのでしょうか?
親指シフト関連のリンク

1. 「親指シフトキーボードを普及させる会
2. 「NICOLA(日本語入力コンソーシアム
3. 「親指シフト(NICOLA)をパソコンで使おう
4. 「富士通専門店 アクセス
5. 「リュウド株式会社
6. 「親指シフトキーボードをお使いになる方へ

※親指シフトキーボード搭載ノートパソコンは2000年冬モデルでも、2001年春モデルでも販売されませんでしたが、ここで紹介したFMV-BIBLO MC4/45CはときどきWeb Martのアウトレットコーナーに顔を出すようですね。またアクセスさんが在庫を見つけて積極的に販売してくださっているようです。世代が古い製品でもいいから、作り続けてほしいな…。

親指シフトノートを注文してみた

「まさか…」。2000年9月26日、富士通のパソコン製品のモデルチェンジが行われました。私はこのタイミングで発表された冬モデルから、親指シフトキーボードを搭載したノートパソコンを購入する予定にしていたのでした。

しかし、今回の冬モデルに「親指シフトキーボード」を搭載した機種が一つも見当たらないのです!

私は、本来、夏モデルで「FMV-BIBLO MC4/45S」という機種を入手するつもりでした。しかし、親指シフトノートを積極的に販売されている表参道のアクセスさんでさえ、「納期未定」とのこと。親切な店員さんによると「おそらく冬モデルが9月後半に出ますから、その様子を見てみるしかないかもしれません」とおっしゃってくださったので、それまで根気よく待っていたのですが…。結局親指シフト搭載モデルはなくなってしまったのでした。

私はあわてて、いろいろなサイトを調べてみました。富士通のWebマートでは、「完売」、アクセスさんのサイトでも「入荷未定」となっており、今後の入手の厳しさを感じるようになりました。

私自身、ICO以外にもさまざまなメールマガジンやコンテンツ協力などで原稿を作成しているため、場所を選ばず使えそうなこの機種は私にとってはうってつけだったんです。

半ばあきらめ、虚ろな気持ちでWebを巡回していたところ、楽天市場にて、この機種を取り扱っているストアを見つけました。「もう買うしかない!」、と私は半ば衝動買い的に注文をしてしまったのです。

しかし、他のショップで手に入らない、というものが、実際購入できるものなんでしょうか…。「ご注文いただきました商品が品切れ(売り切れ)時には、誠に勝手ですが、ご注文をキャンセルさせていただきます」という記述もありますから、手に入るまでは安心できません。

また、この注文のあと、Webマートのほうに在庫が入ったことを知りました。楽天での入手に失敗したら、こちらでの注文にチャレンジということになりますが、それまでに在庫切れなんてなんてことになったらどうしよう…。あとは、果たして私はこの機種と縁があるのか、ということですね。

そして1日が経過して、結局は楽天市場では「品切れ」であることがわかりました。そのため、速攻でWebマートにて注文をしたのですが、さて、こちらはどうなることでしょう。もし、無事に入手できましたら、このコーナーでも初の本格的モバイル体験などレポートしたいと思います。

それにしても富士通様、ノートパソコンの、ハードウエアによる親指シフトのサポートはもうお止めになるのですか?私は日本人のビジネスの生産性を高めるすばらしい発明だと思うのですが、そのような誇りをお持ちではないのでしょうか…。私としてはぜひとも、今後も精力的に親指シフトキーボード搭載ノートの継続をお願いしたいと思います。