基本的にCannondale Prophet 2000を「貴重品」として残してあることもあって、大好きなProphetはこれ１台のみにする予定でした。
そんなおり、SNSのフィードページに、とあるフレーム情報が掲載されました。私が購読しているページの情報ではなかったのですが、SNSの友人がそのフレーム情報に「イイネ」をしてくださったことによって、私がそれを目にすることができたのです。
Cannondale Prophet 3 2007 フレームセットの新品です。まだヘッドパーツも、ディレーラーハンガーも取り付けられていません。また、リアブレーキマウントも塗装マスク用のパーツが付いたままでした。
実はこれ、瑞穂町のナカザワジムの店長さんが個人用に保管していたフレームの１台なのです。店長さんにとっても、Prophetはお気に入りの車種だったようで、何台も、それこそ色違いで保管されていたようです。私はその中の１台を入手出来たのですね。
Cannondale Prophetはもともと26インチホイールに対応したバイクで、27.5インチホイールでの使用は想定されていません。しかし、海外で27.5インチ化に成功したという報告を見るにつけ、私もやってみたくなりました。
完動品を作り上げるのには苦労をしました。最も解決に時間がかかってしまったのは、リアタイヤのシートチューブへの干渉ですが、FRポジションに設定したときのみ、フルストローク時にリアタイヤがシートチューブに干渉することが分かりました。外国の方に教えていただいた情報では、リアサスのストロークを5mm縮めれば大丈夫だった、ということで、その方法をこれまで模索してきたのですが、実現するには至りませんでした。私自身、技能がない上、ショップさんに確認してもできない、ということで。
そこで今回、リアタイヤを2.25から2.1に変えてみたのですが、この方法であればフルストローク時にも5mmほど余裕を残せることが分かりました。最終的に現在の形式、フロント2.25、リア2.1の仕様に落ち着きました。→ その後、フルストロークではギリギリ干渉してしまうことが分かりました。残念。
フロントは当初、Prophet 2000やProphet 500で試したLefty SuperMAX 140を採用する予定でしたが、かなり前上がりになること、BB位置が高くなることが分かり、最終的に写真の120mmに落ち着いています。
現在のProphet 3の仕様は、富士見パノラマのようなコースでは、フロントストロークが短くなったこと、リアタイヤが細くなったこと、XCホイールの採用、ということで、若干の怖さを感じましたし、26インチホイール + DH系タイヤを採用したときよりも速度が落ちている気がします(これは私の年齢のせいかもしれません)。
しかし、通常のトレイルをのんびり走るような用途だと、歴代のProphetより高性能であるようにも感じるのです。ホイールが大きく、軽量に上がっているので、近所のポタリングにも苦労をしません。
| frame | Cannondale Prophet 2007 |
| Fork | Cannondale Lefty 2.0 120mm |
| Rear Shock | Manitou Swinger 3-Way Air 200mm x 50mm |
| Rims | crankbrothers cobalt 3 2016 27.5 |
| Tires | Schwalbe Nobby Nic 2.25 Tubeless Easy + Schwalbe Rocket Ron 2.1 Tubeless Easy |
| Pedals | – |
| Crank | Shimano XTR |
| Chain | Shimano 11-speed |
| Rear Cogs | Shimano XT 11-42T |
| Bottom Bracket | Race Face |
| Front Derailleur | – |
| Rear Derailleur | Shimano XTR (11s) |
| Shifters | Shimano XTR (11s) |
| Handlebars | Easton EC90 720mm |
| Stem | Thomson 50mm |
| Headset | Cane Creek |
| Brakeset | Shimano XTR |
| Brakelevers | Shimano XTR |
| Saddle | Selle San Marco Aspide Super Reggera |
| Seat Post | Non Brand Carbon Seat Post |
| Sizes | M |
| Grip | ノンブランド |
| Price | ¥? |
このProphetの最終形態は、プラスタイヤを採用したCannondale Prophet 27.5 Plus。リアサスにCane Creek ILを採用し、リアタイヤがシートチューブに干渉しないようにしました。
最終的に用途が見いだせず、手放すことになりましたが、27.5にも対応するProphetの底力を見た気がしました。