2014年6月下旬。通勤距離が延びて、17km弱の距離を往復する必要が出てきました。3-5月は20km弱を往復していたのですが、なぜか17km弱の距離のほうが疲れが激しい。20kmのほうは車通りの少ない道をのんびり走るコースだったのに対し、17kmのほうは、常に幹線道路、ということもあると思います。
今年の頭まで、ロードバイクへの関心を失っていてほとんど乗っていませんでした。それで1月にFocus Cayoを売却したのですが、通勤距離が伸びてしまってからこの売却を後悔し、手頃な価格の中古ロードを改めて探しました。
いったんはつなぎ的にVery Good Number Polishを入手したのですが、フルアルミのロードバイクのため、幹線道路を高速で走ると振動にやられてしまう感じになります。しかもサイズが大きめで、MTBのProphetなみに重い…。
その後オークションで、以前所有していたSCOTT CR1を再度探し始めました。過去の片道10km以上の長距離通勤車両としてはこれが最強だったからです。でも私の希望価格ではとても落札できません。そうこうしているうちに、毎日楽しみにしていた自転車での往復がだんだん苦痛になってきて、最近は電車移動やむなし! 的な気持ちも湧いてきていたという事実。
で、そんな気持ちにしたがって電車通勤に切り替えてからの3日目に、オークションで1台のバイクを見つけました。それがこのSCOTT ADDICT R3 2009です。
これ、私が過去に所有していたCR1の1年あとのモデルです。
実は少し前に、その所有していたCR1と全く同じものを落札しようとしたのですが、高くなりすぎて勝てませんでした。ところが、このADDICT R3は、年式が1年新しい上、フレームだけでそのCR1より定価が高かった(358,000円)ほどのバイクです。なのに、CR1より3万円ほど安い価格で即決落札が可能になっています。
ほとんど迷うことなく、電車を下りた駅のホームで即決落札しました。
でも、その直後に少々不安になりました。やけにあっさり落札できちゃったなあ…と。
再度サイトを確認してみると、サイズのカテゴリが500mm〜とかになっています。これは、もしかしたらやってしまったか?
というのも、2004年に購入したBianchi ML3以来、520-530mmが私のスタンダードだからです(このML3、ADDICTと同時期に530mmがオークションに出品されていました。正直ぐらりときましたが…)。
出品者のサイズ表記を見ると、トップチューブが510mmになっています。急いでSCOTTのサイズチャートを見ると、510mmというのはXXSという最小サイズに相当します。さすがに頭がクラクラしました。商品写真も、サドルをかなり高く上げているし、ハンドルがかなりしゃくれ上がっているから、なんだかフレームも小さく見えてきて…。
特にドライブサイド、小さく見えません?
ただ、出品者のサイズ表記を見ると、シートチューブ長は525mmとあるのです。だとすると、もしかしたら520mmの可能性もあります。XSサイズのオーナーの写真を見つけて見比べて、さらにはMacBook Proの画面にメジャーを当てて、推測しました。その結果、Sサイズ(52)の可能性が高いのではないかという希望が出てきたのです。
もしかしたら他の人が入札をしていなかったのも、このサイズ表記が混乱を招いていた可能性がありますね。単に私が見つけたタイミングがよかっただけかもしれませんけど。他サイトで6万円以上高い値を付けて中古販売(併売)もされていたようですが、売れなかったようで、多分オークションのほうで価格を下げたタイミングで私がうまく撃ち落とせた、ということでしょう。
もちろん、Macの画面で測定したところで実測ではなく、はっきりとした長さを明確にはできませんから、あとは一縷の望みがつながること期待して到着を待ちました。
2日後には到着しましたが、箱がとにかく軽かったのが衝撃的でした。内心、「フレームが小さいためでは…?」という不安も。
しかし、開梱し、実測してみたらヘッド・チューブ120mm、トップチューブ水平換算535mm、シートチューブ520mm(トップまで460mm)で、S(52)サイズに完全一致! 安心しました。しかも、思ったよりキレイでコンディションは上々です。
シートポストが重かったので、これを手持ちのEC70に変更し、ペダルを装着した以外は入手時のままです。EC70はセットバックがないタイプなので、想定したポジションより若干前乗りに設定されている可能性がありますね。
乗ってみた感じはとにかく軽いです。人差し指一本でスッと持ち上がります(まあ、10kgオーバーのVery Good Numberも持ち上がりますけど…)。再取得を目指していたCR1とパーツ構成はほとんど同じですが、明らかにADDICTのほうが軽いです。またCR1とは味付けが異なり、地面に張り付くような追従性は感じませんが、Very Good Numberのように路面の振動で腕時計が「カチャカチャ」暴れるようなことがありません。
2004年秋にCannondale Jekyll 2003を入手してからはほとんど、意識がMTBに向いていたのですけど、それまでは自分にとってのスポーツ自転車はロードバイクでした。今回のADDICT R3入手は、もしかしたらそこに戻ってしまうかもしれないくらいのインパクトを私に与えています。2013年に入手したProphet Mサイズ以来の衝撃かも。
…
MTBがメインで、ロードバイクは不定期にしか乗らなかったのですが、これで遠出をしてみると、過去に乗ったロードの中で、間違いなく一番走るバイクであることを実感しました。
ただ、私にとってはフレームがかなり固く感じられます。長距離乗ってみると、微振動や地面からの突き上げの影響を受けて、結構いろんな関節に痛みが生じるのです。
以前、入門アルミフレームのBianchi ML3 Veloce Mix 2004でも同様の悩みがあったのですが(もっとも、そのころは私も今よりずっと若いのですけど…)、カーボンホイールを入れて解決できたので、Addict R3にも同様にカーボンホイールを入れてみることにしました。
サドル、ホイール、タイヤ、リアコグ、チェーン、ボトルケージなどを交換しています。
もともと軽いSCOTT ADDICT R3ですが、ホイール換装でかなり軽量化されました。それでも、ICAN(アイカン) カーボンホイール チューブラーは硬いのか、やはりある程度の振動、突き上げは感じます。ただ、「衝撃の角が丸くなった」印象は受けるので、走る距離が長くなると、その効果を実感できるのかもしれません。
また、それほどコギ出しが軽くなった印象はなく、巡航性能ももともとのMavic Aksium Raceより良くなった感じはありません。
タイヤが安価なせいか、あるいはセンターが微妙に取れていないのか、多少後輪が回転に応じてモコモコするような印象はあります。25Cのような太いチューブラーは今回が初めてなので、長距離ライドでの快適性が期待できます。
最終形は、Campagnolo Chorus組になりました。この写真の状態、ペダルやライトなどをつけても、6.7kgという軽さだったので、おそらくペダルレスでは6kg台前半だったでしょう。
年齢とともにきつさを感じるようになってしまったこともあり、乗り換えをすることになりました。最終的にフレームの状態となり、2019/06に、新しいオーナーの元に旅立っていきました。
Frame | Scott ADDICT HMF NET IMP Carbon technology Road Race geometry 2009 |
Fork | Scott ADDICT HMF NET 1 1/8″ Carbone steerer Integrated Carbon Dropout 2009 |
Wheels | Mavic Aksium Race 2011(?) → ICAN(アイカン) カーボンホイール チューブラー 前後セット ロードバイク用 リム幅23mm リム深38mm UD-マット 20/24H 総重量:1280+/-30g |
Tires | Schwalbe Lugano 700x23C → Vittoria(ビットリア) rally [ラリー] 25-28″ ブラックトレッド チューブラータイヤ ロード用 320g 111.109.09.25.411TG |
Pedals | Shimano SPD → Crankbrothers Acid 2 |
Crank | Shimano 105 5700系 |
Chain | Shimano 10-speed → シマノ チェーン アルテグラ 10速対応 Ultegra 6701 |
Rear Cogs | Shimano 105 5700系 → シマノ アルテグラ カセットスプロケット CS-6700 11-25T |
Bottom Bracket | Shimano 105 5700系 |
Front Derailleur | Shimano 105 5700系 |
Rear Derailleur | Shimano 105 5700系 |
Shifters | Shimano 105 5700系 → シマノ アルテグラ デュアルコントロールレバー ST-6700 |
Handlebars | Deda |
Stem | Deda |
Headset | Ritchey WCS Zero Alloy Headset |
Brakeset | Shimano 105 5700系 |
Brakelevers | Shimano 105 5700系 |
Saddle | Shimano Pro Turnix → FIZIK(フィジーク) KURVE(クーヴァ)(スネーク)カーボンレール(2015/16) ブラック(7050A3B800) レール幅42mm サドル |
Seat Post | Easton EC70 31.6 |
Sizes | S(52) |
Extras | … |
Price | ¥? |