最近では、趣味ではあまり乗らなくなっていたロードバイク。MTBは目的に応じて複数持ちしていますが、ロードは1台で回しています。
SCOTT ADDICT R3 2009の走りが非常に軽量で、あまりに走りが軽いので、このバイクが潰れるまで乗るのだろうと思っていました。しかし、私自身も50歳を超え、疲労回復に少し時間がかかり始めているようであり、ADDICTのフレームの硬さが堪えるようになってきました。
主に通勤に使っていた関係で、このバイクにはほぼ毎日乗るわけですが、それを考えるとペダリングでのダイレクト感が強すぎる感じや、路面の突き上げをまともに受ける感じが少々厳しい。10年前に乗っていたSCOTT CR1 Team Compact 2008なんかは、縦の衝撃のしなりがすごくて、サスペンションがついているかのような印象すら受けましたが、同じブランドでも味付けが全く異なります。
せめて太いタイヤでも履かせようとしたところ、25Cでも結構ギリギリな感じがします。最後にシートポストを前後にスプリットしたものに交換して試してみましたが、解決しそうな感じがしなかったので、お気に入りのADDICTを乗り換える決断に至りました。
フレーム交換を考え始めてから2年。現行ではなくなっている比較的最近のCR1を狙っていたところ、別のところからコンフォート系バイクのフレームが突如目の前に現れました。
Neilpryde Zepher 2018 (ニールプライド・ゼファー)です。Neilprydeは、もともとウィンドサーフィン用のカーボンパーツを作っているニュージーランドの会社で、2011年に自転車業界に参入した、まだ新しめのブランドです。それでもZephyrモデルのネットでの評価が高かったこと、このフレームがJamis Nemesis Teamを購入したショップの天井から安価でぶら下がっていたこともあって、次期バイクとしてこのZephyrの採用を決めました。
ネットの評価から、このバイクのフレームは縦のしなりがすごくて、路面の突き上げを上手に吸収する、というイメージと、ヘッドチューブが長くて、上半身が起きる、というイメージがありました。また、公式サイトには、クロモリバイクを意識しているのではないかという解説文もあります。
しかし、実際に乗ってみるとSDS(Shock Dumping System)を搭載したCR1のようなサスペンション的なしなりは感じられず、むしろ硬さを感じるくらいでした。多摩湖を周回したときの振動は、SCOTT ADDICT R3よりもひどかったくらいです。
以前のレーシーなポジションを意識しすぎていたかもしれません。その反省から、サドルを少し後ろに引き、前下がりのサドルを水平に近づけてみたら、乗り方自体が変わって腕の力が抜けるようになりました。結果的にサドルやハンドルに力が逃げず、ペダルにより強い力がかかるようになった気がします。これにより、ひどく感じた振動もかなり抑制された印象になりましたね。
フレームの構造はあくまで補助であり、それ以前に自分のフォームを整える必要がありそうです。
間違いなくいいバイクだったと思いますが、後継として安価なエンデュランス系バイクが手に入ったため、2020/01/09、新しいオーナーのもとへ旅立ちました。