Westone UM3X

Westone UM3X

2年前にUltimate Ears Triple.fi 10 Proを入手する前に購入を検討していたイヤホンがあります。Westone 3という3Way3Driverイヤホンです。しかし、このイヤホンは出ると噂をされていたものの、なかなか入手できるような状況とはならず、結局評判がよかった10 Proを購入したのでした。

この10 Proは非常に気に入って、複数持っているIEMの中でも最も稼働率が高いものになっています。しかし、今年になって左側の本体に割れが生じてしまったため、新品交換になってしまったのでした。

気のせいかもしれませんが、この交換をしてから、10 Proの左側の音が若干鈍いような…。微妙な問題なのでこれをあらためて交換して、というのは現状ではいいにくいのですが、今後異常が感じられるようでしたらあらためて交換依頼をするかもしれません。

このころ、Westone 3はすでにリリースされていました。ちょっと別のイヤホンもいいかな、と思ってあらためてWestone 3のことを調べてみたのですが、これについては入手するというところまでの興味を持つことができませんでした。

Shure E500(E530)は、ケーブルが割れたため、現在Null Audioにあずけているのですが、どうもケーブル交換が容易ではないタイプの筐体だったようで、原状復帰ができないのか、カスタムイヤホン化を提案されているところです。ただ、私がなかなかイヤー・インプレッションをとる暇がなくて、もう何カ月もそのままに。まずいです。

こういう状況のとき、Westone社から、UM3Xという新製品が発表されました。これはカスタムステージモニターイヤホンであるES3Xのユニバーサル版です。モニター系イヤホンというと過去にE5cを持っていましたが、これを使うときはいつも分析的に音楽を聞いていて、音楽そのものを楽しむ、という感じではなかったです。今回のUM3Xはステージモニターイヤホンで、3Way3Driver。非常に興味がわいてきたので、いろいろと調べ始めました。まだ発売されていないものですので、日本語のレビューはさほど多くはなかったのですが、先行して入手している人もいるみたいでした。いろいろと読んでいると…。ほしい。

ここのところ、山やゲレンデダウンヒルなどにもあまり行っていなくて、パーツ交換などもしていないため、若干浮いたお小遣いがあったのですが、これでつい「ポチ」してしまいました。本当はChaseの何かが変わるはずだったのですが…。

Westone UM3X

Westone UM3X

6/10ごろの予定でしたが、思ったよりも早くて昨日の午前中に届きました。ミックスウェーブ殿の保証書付きです。Shure E500やUE Triple.fi 10 Proは2年保証ですが、UM3Xは残念ながら1年保証です。価格的に2年保証だったらありがたかったですね。E500も10Proも保証期間内に1回ずつ新品交換になっていますからね。

中身は用途がステージモニターということだからなのか、コンプライのチップが2種類4セットとメンテナンス用具だけです。

早速、付属のショートタイプのコンプライチップとちょっと長いスタンダードタイプの2種類を装着してみました。ショートタイプだと私の耳にすごくフィットした感じがします。E500では本体が耳から浮く感じがなかなか解消できなかったのですが、UM3Xはとてもよくフィットして、安定しています。

Westone UM3X

Westone UM3X

早速音を鳴らしてみると、私が初めて聞く感じの音でした。iPod(2005年末購入)とiPhone 3Gで試してみましたが、間違いなく私にとってはきれいな音で、高音から低音までが満遍なくフラットになっているような気がしました。低音は思ったより量を感じず、引き締まっているなあ、と感じます。しかし、音が平たくて無機質な印象も受けました。女性ボーカルはあまりくっきりせず、思ったより前に出てこない感じもしました。スタンダードタイプも試しましたが、こちらは大きすぎて耳の中で膨らむと耳に圧迫感と痛みを感じるので、音をよく聞く前にやめました。

それからしばらくショートタイプのコンプライチップ(左の写真)で聞きましたが、時々Null Audioケーブルとコンプライではない標準のイヤチップを装着した10 Proと差し替えて聞くと、やっぱり10 Proのほうが音場が広い感じがするし、高音が伸びます。

また、E500を初めて買ったときなどは、エイジング/バーンインの効果というか、耳に装着するたびに変化していく音を楽しめたりしました(交換時は、最初に聞いて低音がものすごくかぶったので、耳に装着せず10数時間エイジングしてから聴き始めましたので、一撃での大きな変化を感じたのみでした)。しかし、今のところUM3Xはそういう変化は全く感じませんね。イヤチップによっても大きく変わると聞いていますので、E500の交換品に付いてきた複数のチップを試しました。あくまで、私の耳との相性です。

フレックスイヤパッド(透明) S サイズ … 低音が弱くなるからかもしれませんが、高音が一番出ているように感じます。でも、低音が出ない感じですね。

ソフトフレックスイヤパッド S サイズ … コンプライチップより高音が改善されて、ボーカルも明瞭度が増したように感じました。

ソフトフォームイヤパッド Sサイズ(黒い低反発素材) … コンプライチップのように高音が削がれることがないように感じます。

私の場合はソフトフレックスイヤパッドか、ソフトフォームイヤパッドがいい感じでした。コンプライチップはER4Sでは高音が適度に削がれていい感じですが、10 Proでは若干それを不満に感じることがあるため、現在は10 Proもコンプライではなく標準チップを使っていますね。

さらに、ER4S用に購入したコンプライスリムチップも試してみました。こちらは装着感も良く、ショートタイプで聞くより音全体が豊かに聞こえました。

今のところ、私にとっては音質的にはソフトフォーム・イヤパッドが一番で、装着感ではショートタイプのコンプライチップが一番でしょうかね。

でも、UM3Xはステージモニターイヤホンといっても、特にE5cやER4Sのときのように音を分析的に細かく拾いながら聴こう、という気には今のところならないですね。音楽鑑賞の場合は、10 Proか今は手元にないE500のほうが私には向いているのではないかと予想していましたけど、UM3Xも十分に音楽そのものを楽しめそうな気がしてきました。

とりあえず、私の1日目の感想です。

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