AIWA HP-D9

AIWA HP-D9

今日の東京地方は一日中雨。ということで、いい機会だと思い久々にこんなものを引っ張り出してみた。

AIWA HP-D9

1990年代初頭に買ったと思われる、AIWA HP-D9である。

AIWAのヘッドホンを最初に使ったのは、1980年代末に買ったと思われるAIWA HP-V99というイヤホン。

iPhone + AIWA HP-V99

HP-V99は本当に気に入っていて、フィットネスクラブの海外研修に行ったときや、全くゆかりのない大阪へ転勤して気持ちの落ち込みがあるときにいろいろと救ってくれたイヤホンだった。

あまりにも具合がいいので買い増しを考えていたが、当時は後継のイヤホンを買ってみたいと考えた。それがこの、HP-D9だった。

当時、HP-D9を初めて使ってみたときは、HP-V99に比べると低音が響かず、シャカシャカしてあまり好きになれない感じだったので、ほとんど使わないままHP-V99を使い続けることになってしまった。それがHP-V99の寿命を早めたことだろうし、HP-V99はお気に入りだったのだから何個かストックしておくべきだったと後悔したものだ。

HP-V99は後にUltimate Ears Triple.fi 10 Proと聞き比べたことがあったが、HP-V99はキレでは負けても、中音〜高音域は少し好みに近いように感じた。ただ、最近の洋楽を聞くには若干低音過多を感じた記憶がある。それにしても、数倍の価格帯である10Proと遜色が無い感じがしたのはすごいと思った。

そのうち、HP-V99の右側は断線して機能しなくなってしまい、HP-D9もその後に購入したShure E5C以降の機種を使うことになってしまい、ずっと埋もれた状態になっている。

今日はそれを久々に引っ張り出し、試してみた。最近は音の良さは二の次で、便利な方を使うことが多いので、AppleのAir Pods Proばかりになっているのだ。

Apple Ear Pods Pro

こちらは音楽鑑賞というより、気軽に音楽を楽しむためのツールかもしれない。低音量は多く、中音は丸くて聞き心地はいい感じだが、それほど「音がいい」という感じはしない。それよりノイズキャンセリング機能がすごくて、人の声すらかなり細く感じられるようになる。

Ultimate Ears Triple.fi 10 Pro & Westone 4R

Air Pods ProのあとにUlitimate Ears Triple.fi 10 Proに付け替えてビリー・アイリッシュさんのbad guyを聴くと、一瞬だがAir Pods Proと少し似た感じに聞こえる。でもテイラー・スイフトさんのWe Are Never Ever Getting Back Togetherを聴くと、音の切れや高音域の解像感などで圧倒的にこちらのほうが上。中音域は若干引っ込んだ感じがするが、比較的自然な感じで、経験上は長時間聴いていても聞き疲れしない音だ。

Westone 4Rに交換してビリー・アイリッシュさんを聴くと、突然耳が良くなったかのような印象を受ける。低音量はそれほどでもないが、輪郭があって、中音はしっかり聞き取れ、高音域もキラキラしている。集中して聞くにはこれが一番の好みといえるが、10 Proと比べると若干聞き疲れをする。テイラー・スイフトさんを聴くと、ちょっとキラキラしすぎな感じもした。

そういえば、AIWA HP-V99はオープンイヤー型だが、アメリカに渡る機内で8時間とか連続して使うことができたことを考えれば、おそらくは長時間でも聴きやすい音で、装着感も良かったのかな、と考える。

そして、HP-D9に付け替える。結構中音が出ていて、ビックリする。反面、オープンエア方ということもあって、ちょっと低音が逃げている感じが否めない。同じオープンエアで低音過多気味だったHP-V99の低音性能はすごかったのだな、と思う。あるいは、HP-V99は15mmドライバ、HP-D9が16mmドライバと1mm大きくなっている関係で、ハウジングの付け心地も若干違っているのかもしれない。HP-V99のように長時間付けていることも難しく感じられる。

AIWA HP-D9のパイプ

それにしても、HP-V99と同等のパイプを持ちながら、HP-D9の低音量が少なく感じられるのは残念。そう思って、いろいろと装着位置を変えてみたりしていると、ときどきかなり低音が強く出て来ることが分かった。特に耳に隙間が出来にくくなるように押しつけると、かなりの低音の量である。さらに耳孔にダイレクトに向かうようにしてみると、中高音とかもさらにクッキリしてくる。

ありゃ。かなり音がいいぞ。ビリー・アイリッシュさんはともかく、テイラー・スイフトさんの同じ曲だと、Westone 4R的な感じで、耳に軽く押しつけると低音もかなり響く。これくらいなら、2本のパイプも面目躍如かもしれない。

もしかして、耳への密着度を上げれば、10 Pro、4Rにも負けないのでは。

昔、オープン型イヤホンをカナル型に変えるパッドを見たことがあったが、今はそういう製品はないのだろうか? 今、Amazon/楽天で探してみたが、思ったものが見つからない。そうでなくても、もうちょっと密着度が上がるパッドがあれば嬉しいのだが。

Sqrmueki 3ペア(S M L)Anti-Slip シリコーン イヤーピース 耐久 遮音性 イヤーチップ JBL Synchros Reflect BT Sports Wirelessイヤホン交換用

なくはないが、こちらはJBL用で、10-14mm対応。ただ、HP-D9は16mmある。

スマイルキッズ 耳から落ちにくい イヤホンキャップ AYH-207

このあたりだと耳から離れすぎかな。

改めて、最近のメインでAir Pods Proにつなぎ替えると、えっ? という感じ。音が全体的に丸いな。HP-D9が尖っているのか。

いずれにせよ、HP-D9は稀少なので、HP-V99のように故障しないよう、大切にしていかなければ。

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