FMV-KB232/FKB7628-801

3月から、自宅(本社)と西荻南のオフィスを往復して、作業を行っています。私の作業の主体はMacなのですが、以前西荻南に設置していたiMacは自宅に移したので、作業のたびにMacBook Proを持って行くようにしています。

(左)FKB7628-801,(手前) FMV-KB232
(左)FKB7628-801,(手前) FMV-KB232

私は親指シフトキーボードユーザーです。ちょっとした入力であれば、MacBook Proのキーボードからの入力で済ませることができるのですが、まとまった作業、となると私の場合は外付けキーボードが必須となります。そこで、現在はこんな運用をしています。

  • 通常は、MacBook Pro + FKB7628-801 + 専用NicolaKドライバ
  • 大量の文章を打つときは、MacBook Pro + FMV-KB232 + 専用NocolaKドライバ
  • 外での他社さんなどとの打ち合わせはMacBook Pro + KeyRemap4MacBook

最初の2つは、キーボード交換のたびにドライバの再インストールが必要となるので、なるべくFKB7628-661で我慢するようにしていました。

こんなわけで、ここのところはMacBook Pro + 小型外付けキーボード(FKB7628-801) + 小型HDDを常に一緒に持ち歩いています。ちょっと大変なのですけど。

ただ、FKB7628-661 + MacBook Proでの入力は結構しんどい。キー押下圧が若干高め、ということも関係しているかもしれませんが、入力スピードを上げると誤打鍵の確率がかなり高くなります。FMV-KB232はもう少しラクではありますが、親指シフトキーボードを搭載したFMV-S8360などに比べるとやはり誤打鍵が多くなることは否めない。

まあ、Windows用の特殊なキーボードをMacで無理矢理使っていることだし、まあこんなものだろうと納得していました。

そんななか、年末年始にかけての作業で、WindowsマシンにFMV-KB232をつなぐ機会があり、以前河童本舗さんに教えていただいた「やまぶきR」を使用したことがありました。驚いたことにこの組み合わせ、誤打鍵が非常に少ないのです。やまぶきRで同時打鍵判定を長目に取るようにしていたこともあるのかもしれませんが、全く困ることはありませんでした。

何が違うのだろう?

Mac用NicolaKドライバの同時打鍵判定は標準で65msとなっています。いろいろと試してみたところ、このドライバはどうも、文字キーを先に押してしまうと、シフトが効かなくなってしまう感じがします。シフトキーを先に押さないと、シフトが有効にならない感じなのかな? 私の試し方が悪いのか…?

とりあえず、NicolaKの開発元、トリニティワークス様に同時打鍵タイミングの判定を変えていただき、ついでに親指左の挙動を変えるカスタマイズをお願いしようかと思いました。そこでサイトを訪ねてみたのですが、ソフトウエアのラインナップからNicolaKが消えていました。

一応、商品ページは残っているので、アドレスを知っている人はアクセスできるのですが…。

このドライバをMac OS Xのバージョンアップの度に維持するのは、提供する側にとっては大変な作業と負担となっていたようでした。これは本当に仕方がないことだと思います。Mac + 外付け専用キーボードで親指シフトなんて、超ニッチな世界です。無料エミュレータもいくつかありますし、NicolaKの開発・サポート体制を維持していくのは相当大変なことなのではないかと思います。そんな中、長きにわたってドライバをサポートし続けてくださったことについては感謝するしかありません。

それでも、できることなら打鍵ミスを防ぎたい。

以前使用していたTesla野良ビルドには確か同時打鍵判定の設定があった記憶があります。外付けキーボードに対する適用については、やはりこちらも河童本舗さんが以前、AmazonのFKB-7628-801のレビューで「PCKeyboardHackを使えば大丈夫」という内容の報告をされていたので、今回、こちらを試してみることにしました。

Teslaは本体キーボード操作用に使っているKeyRemap4MacBookと併用はできないので、いったんKeyRemap4MacBookをアンインストールし、Mac OS X Lion用にビルドされたTesla 野良ビルドをインストールし直しました。PCKeyBoadHackで親指左(無変換)、親指右(変換)を有効にし、Teslaのシフトキーに割り当てます。

しかし、専用ドライバと同等の使い勝手にするまでには数時間を要しました。例えば、専用キーボードの場合「、」を出すのに「@」キーを押さねばならないことが分かり、最終的にはplistを編集して対応することにしました。

いろいろと試行錯誤をしましたが、最終的には専用ドライバをしのぐ入力環境を作成できたと思います。

実はNicolaK専用ドライバでは誤打鍵のほか、英数とかなの切り替えが大変でした。自宅のiMacではFMV-KB611を使用していて、上段のキーを除いてはほぼWindowsと同じ使い勝手になるように設定しています。つまり、Caps Lock単独打鍵で英数に切り替えて、無変換キーでかな入力に切り替えるという流れです。

ですので、iMacとFMV-S8360親指シフトノートの行き来は全く問題なかったのですが、MacBook Proの場合は、無変換キーがEnterに割り当てられているため、「カタカナ ひらがな」キーでかな入力に切り替える必要がありました。特に、小型キーボードのFKB-7628-801だと、これを押すのが結構大変だったりします。

それにこの仕様だと、同時打鍵判定に失敗して単独打鍵と判断されたとき、改行されてしまうので、復帰の作業が煩わしくて…。

今回、親指左に「かな」、親指右に「空白」を当てることにしました。そして、ATOKのキー設定で、「かな」で「かな入力」を起動したり、「ひらがな後変換」をできるように設定をしたことで、WindowsやiMacと同じように切り替え可能になりました! これが一番大きい!

あと、Windowsと異なるのは、「親指左」キーでトグル変換できないところですが、確かiMac + FMV-KB611でトグル変換を可能にしていた気がするので、これは自宅に戻って確認したあと、可能であれば設定してみたいと思います。

今回のTesla採用で問題となるのは、「親指左」「親指右」のキーの振り方を外付けキーボード優先にしたため、ビルトインのキーボードを使うときには、親指左を「英数」に変更しなければなりません。でも、ビルトインキーボードを日本語入力に使う機会は非常に少ないため、ここだけ我慢すれば、今まで同様の運用ができると思われます。併せて、ビルトインキーボードを使用するときは、後退、取消も一緒に変更してあげれば使いやすい気がします。

現在、FMV-KB232、フルキーボードのほうで入力していますが、今回の変更によって、ほぼ「やまぶきR」+ Windowsと同等になった気がします。打鍵ミスが本当に少ない。

試してみると、文字キーが先でも、シフトキーが先でも、同時打鍵判定時間の範囲内であれば、きちんとシフトが効くようです。多分、これが誤打鍵防止に効いているのではないかなあ。

ビルトインキーボードでも入力を試していますが、KeyRemap4MacBookの親指シフトエミュレーションと比べると明らかに誤打鍵が少なくなります。ただ、親指左が英数になるので、打鍵ミスがあるとすぐに英数モードになってしまい、この点は使いづらい。KeyRemap4MacBookのように、英数に切り替えるときには英数キーを2回押し、みたいな設定があるといいですね。

残念ながら、FKB-7628-801だと、Windowsキーの位置にFnキーがあるため、ここだけどうしようかなあ、と思っています。私は結構ショートカットキーを使うのですが、現在のままだと右側にあるWindowsキーを使わなければならなくなります。なんでこんなところにFnキーを付けたかなあ…?

まあ、欲を言っては切りがないので、新しくなった親指シフト入力環境を少し試したいと思います。今回の記事は、全部新しい環境で入力しましたが、快適そのものです。もっと早く実行していればよかった…。

いずれにしても、本来サポートされていない環境が、今でも使い続けられるというのは、有志の皆さんのご尽力によるものです。本当に感謝!