親指シフトモバイル入手(1)

私が使っているパソコンの画面をのぞき込みながら、驚いたようにその人はいいます。

「なんてスピードなの?」

と。

「でも、タイピングスピードなら、あなたのほうが速いよね。」

と私が言うと、

「いや、その画面に出てくる文字の速さが…」

とのこと。

そういうことなら、確かにそうかもしれません。なぜなら、私は「親指シフトキーボード」を利用して日本語を入力しているからです。

一般的なローマ字入力だと、「あ行」以外の文字はは子音と組み合わせて複数のキーをタイプしなければなりません。その分、タイピングスピードそのものは速くなりがちですが、打鍵数が多くなることで文字数あたりのタイプミスも多くなります。ミスの度に、右上にあるBSキーを押さなければなりませんがホームポジションからの距離が遠いため、移動にかかる時間も馬鹿になりません。

しかし、私のように専用の親指シフトキーボードを使用すると、1 文字あたり1打鍵のリズムで入力でき(実際には親指シフトキーの打鍵と合わせて2打鍵のこともありますが、同時打鍵なのでタイミングは1打鍵と同じです)、文字数当たりの打鍵タイミングを減らすことができ、その分ミスも少なくなります。そのうえ、専用キーボードでは、右小指のホームポジションの右隣に BSキー(後退キー)がありますから、ミスの修正が圧倒的に速いのです。
打鍵数が少なく、ミスも少なく、その修正も容易、となればその結果として日本語の入力が速くなるのは当然でしょう。と同時に、同じ文字数を入力するのであれば、その疲れも少なくてすむのです。

もちろん、このキーボードになれてしまうと「標準的なキーボードを扱うのがつらくなる」、「持ち主以外の人がパソコンを使えなくなる」などの大きな弱点があるのですが…。

最近、パソコンの性能が上がってきて、ほとんどの用途でノートパソコンで事足りるようになってきました。それに、加えてノートパソコンもリーズナブルなものがラインナップされるようになって、家庭でも仕事の現場でもノートパソコンが活躍するようになりました。
私もフィットネスプログラムを作成したり、管理したりするのにノートパソコンは有益だと思っています。
2000 年の11月には、最後のコンシューマ向け親指シフトモバイルノートパソコンであるFMV-BIBLO MC4/45Cを八方手を尽くして入手しました。しかし、このPCは当時からスペックが低かったこともあり、運動プログラム管理に使うことはなく、主に出先などでの資料づくりに用いたり、簡単なプレゼンに使ったりしたくらいでした。
その後、昨年5月に、A4タイプのLIFEBOOKを Sofmapで見つけ、購入して手持ちの親指シフトキーボードに乗せ変えて使うことにしました。しかしながら、A4という大きさ、4kg近い重量は、 MC4/45Cのように持ち歩くにはちょっと重く、MC4/45Cのときのようには自由自在に持ち歩くことはできませんでした。
そのこともあり、MC4/45Cは特殊なメモリを使って最大値までメモリ領域を拡大するなど、その延命に努力しましたが、昨年の秋ごろには液晶画面が表示されなくなってしまったのです。

そんな2004年の暮れ、親指シフトで有名な富士通の専門店「アクセス」さんが市ショップオリジナルのモバイルノートパソコン「FMV-830MG/S」を発売するというニュースが入ってきました。発売が2005年1月末とのこと。
ものすごくほしかったのですが、2004年にA4サイズのFMV-7000NA5、秋にiMacG5というコンピュータを続けて購入していましたし、年末にはMTBが趣味になり、そちらにもかなりお金を費やしてしまっています。
そんなわけで様子見となったのですが、1-3月は「FMV-830MG/S」は入荷するたびに速いタイミングで品切れになっている感じでした。なんといっても5年ぶりのモバイルサイズの親指シフトノートの新作で、私みたいに待っていた人が本当に多かったのでしょうね。

4月になり、商品のステータスも「今ならご用意できます」に変わりましたし、私も資金の準備が整ったので、GWの初日の本日、表参道にある「アクセス」さんにお邪魔したのでした。