19歳の自分

また1歳年を食って47歳になり、もう50まであと3年しかなくなってしまいました。あまりネガティブなことを言っても仕方がありませんが、すっかり落ち着いてしまって、自分の中に燃えるものがなくなってきてしまっているのを寂しく思うときがあります。

そんな中、奇跡的(?)にこんな動画を発見!

1985年、夏のある日の「笑っていいとも」のワンシーンです。こんなものもネットには残っているのだとびっくりしました。もう27年も前の動画なのです。

ジャッキー・チェンさんが大福星のキャンペーンに来られた際のゲスト出演コーナーだったのですが、一般素人の中にブルース・リーかぶれのような男がひとり混ざっています。なんと、これが19歳の時の私だったりします(爆。基本的に当時の自分と今の自分、そんなに変わっている気がしていなかったのですが、改めて見直してみると姿形も、立ち居振る舞いもまるで別人です。

この頃は新宿のスポーツクラブのフロントでアルバイトをしていました。そのとき、3歳年上の上司から「おまえ、明日のいいとものゲストが誰だか知ってるか? ジャッキー・チェンだよ。特異体質自慢のコーナーで、武道の腕自慢を募集しているから、おまえ、行ってこい!」とのこと。夏休みで、バイトのシフトも入っていたし、ジャッキー・チェンさんに特に興味があったわけではないので、いったんは断りましたが、あまりにもしつこく勧められるので、とりあえずオーディションだけは受けてくるか、と軽い気持ちでカンフー着とヌンチャクを一組持って出かけました。

朝、スタジオアルタの裏側に並んで、オーディションの受付をしたのは確か9組。うち、3組はよく名前を聞くプロのアクション・クラブでした。みんなすごいのでこりゃ受からないだろうなあ、と思いました。ただ、当時の私は相当生意気なので、「ただし、武道のパフォーマンスなら、自分のほうが上だな」なんて勝手に妄想していましたが(苦笑。

で、最初、私はキックのパフォーマンスを予定していました。人の頭の上にものを載せ、それを飛び後ろ回し蹴りで蹴る、というものです。ただ、急遽の参加でパートナーもなく、仕方なく現場でアシスタントを募ったら190cmくらいの身長のお兄さんが出てきてしまいました。19歳当時の私の飛び後ろ回し蹴りは若干精度が低かったため、この技を断念して少し飛んでの普通の回し蹴りで落とすことにしました。しかし、それをやってみると明らかにギャラリーの反応が悪い…。そんなわけで、「あっ、やっぱりヌンチャクにします!」と言って、ほとんど練習していなかったヌンチャクを振り回すことに…。逆にこれが良かったようでオーディションをパスしました! 後で聞いたら「重量のある本物のヌンチャクってわかったので、感心した」とのこと。プラスチック製の模擬ヌンチャクだったらダメだったかも。いや、本物のヌンチャクはああいう振り回し方はしないのですけどね…。

出演が決まったので鹿児島の家族に電話をかけ、リハーサル。私たち出演者は控え室に通されましたが、廊下で誰かとすれ違ったとき、前から順々に出演者たちが後ろを素早く振り返りました。「どうした?」と私が聞くと「ばか。今すれ違ったの、ジャッキー・チェンだったよ!」と。振り返ったところチェンさんの後ろ姿が。今もそうですが、当時の私も鈍感でした。

控え室で着替え、ここのところ練習していなかったヌンチャクの直前練習を開始しました。すると、控え室の広くなっているところのテーブルにジャッキーさんが来て、座られました。テーブルに置いてあった新聞を読み始めましたが、新聞が逆さまだった記憶があります。私たちを笑わせようとしたのか、読むふりをしていただけなのか、わかりません。途中、二代目いいとも青年隊の皆さんがやってきて、ジャッキーさんにサインを求めましたが、間に入っている通訳の人の態度が若干怖くて、ジャッキーさんもお疲れなのか笑顔がなかったので、私たち出演者は「こりゃ、サインもらえる雰囲気ではないね」とあきらめました。たぶん、ジャッキーさんは、私たちは素人ファンではなく、普通の出演者と思っていたのだと思います。このときは近くにいながら目が合ったりすることはありませんでした。

その後出演の時刻が近づき、トップバッターの私はモニターで進行を確認。その後、登場して、上記の動画につながります。

このコーナーが終わった後は、ジャッキーさんも私たちがプロではなく、ただの素人でファンであることを理解されたのではないかと思います。私たちをファンとして扱ってくれ、笑顔で対応してくださりました。

この放送が夏休みの昼時、ということもあって、地元の仲間の多くが見たと聞きました。当時お金がなくて私は電話がなかったので、実家の方に問い合わせがあったりしたみたいです。その後地元に帰って同窓会に出てみたら、この話で盛り上がってびっくりでした。

それにしても、今回動画を見て、自分が変わったなあ、と思いました。カラダに羽がついているような軽い動き。落ち着きがない感じの態度。そういえば、家族や当時の友達には落ち着きがないよ、なんてよく言われてましたね。同時に当時の生意気な言動や態度、(根拠のない)自信、図太さ、そういったものが一気によみがえってきましたよ。

このときの生意気さ、自信、図太さのかけらが今でも残っていれば、今の私もずいぶんまた違った位置にいたんじゃないかと思います。今の自分はおとなしすぎる気がしますね。

長男は、私に似ている、とよく言われるのですが、体型は似ているもののこうやって見るとずいぶん印象が違うなあ、と思いました。まもなく17歳の長男のほうがこの動画の私より落ち着いているし、大人びて見えます。第一、この動画の私は出っ歯が目立ちますが(沈、長男は全くこんな風じゃないですし。

この当時を録画したテープは今も持ってはいるのですが、やはりお金がなく室内アンテナでした。このため、大変写りが悪くて残念に思っていました。この動画もけっして画質がいいわけではないのですが、私のテープよりはずいぶん状態が良く、うれしい発見でした。

このテープを持っている方がいらっしゃったら、ぜひ提供してください。私とジャッキー・チェンが握手した証拠が納められた貴重な映像ですから(笑。

この企画。最初は出演を渋ったのですが、今となっては勧めてくれたあの上司の方に感謝しています。

6件のコメント

  1. ぶ、ぶはぁ!(吐血) あ・・いゃコレは、コレは・・・。
    完全にお宝映像じゃないですか! よく残っていましたねぇ。(出だしの黒い服ですよね?)
    たまに昔の番組とか探して観る時もありますが・・まさか、ご自分の出演時とは・・凄いな。

    しかし、エラくお若いですなー! どこからどう見ても好青年!ですし。 (^^)v
    19歳くらいですかぁ・・はて、自分は何していたんだろ? と考えてみましたが・・
    たぶん、専門学生で夜間のバイトか、仲間とツーリング?くらいしか思いつきませんなぁ(苦笑。

    あまり考えるとカラダに悪いので(沈)、この辺で。お宝映像、また見つかるとイイですね。

  2. sadaさん。こんばんは。
    この動画には私もびっくりしましたよ。まさか自分の登場シーンまで収録された動画がyoutubeにアップされているとは!
    実はこれまでいろんな番組に結構登場してきたのですが、これは自分がおそらく初めてテレビ番組に出演したときのものです。
    出だしの黒い服でヌンチャクを振っている男に間違いありません。当時、すでにカラテの段位は取得していましたが、実はカンフーを練習したことはありませんでした。ただのブルース・リーかぶれです。
    20歳になる、ちょっと前くらいの映像ですね。1LDK or 1DKのボロ屋敷に住んでいて、一部屋は完全にトレーニング・ルームにしていました。隣に少林寺拳法3段の同級生が住んでいたので、この部屋でスパーリングとかやってましたね。この時期は本当に貧乏で、自転車も友達から貰ったママチャリを使っていたくらいです。そのママチャリも、鍵をかけていたのに盗まれて、とてもショックを受けたのを覚えています。そのすぐ後、会社の先輩が状態のよいスポルティーフを譲ってくださって、それからスポーツ自転車への情熱が高まっていきました。

    > お宝映像
    探せばまだあるかもしれませんね。これからも出てくることを期待して(笑。

  3. おつかれさまです

    や・・・・ヤングすぎです!w
    リー先生しか似合わないイエローな例の服ならば、視聴の愉しさが更にアップだったかも(笑

    自分の若い頃の写真を見ると、根拠の無い自信と生意気さが滲み出ていて恥ずかしいのと共に
    正座をさせてコ1時間ほど説教をしたくもなりますね、そういへば私は伴侶が同級生ですので
    ずっとアホな行動を”視られて”きているって弱点もありまして、色々とやり難いコトがあります

  4. 若いなぁ。TVに出演してるなんて、カッコ良過ぎます!
    根拠の無い自信って若い頃は、だれでも持ってたんじゃ無いでしょうか!
    ネットってすばらしいですね!

  5. 赤が好きさん。こんばんは。
    まさか19歳の自分の姿がネットに転がっていようとは(笑。当時、確かにリー先生しか似合わないあのスーツは所持していたのですが、さすがに日本全国に流れる映像とあって、空手部の後輩たちに見られる可能性もあるので、自粛しましたよ。

    > 正座をさせてコ1時間ほど説教をしたくもなりますね、
    ははは。全く同じ気分です。オタッキーな練習ばかりしていないで、大会にでも出ろよ、と。そしたら自分の実力のなさが一発でわかるんだって!

    赤が好きさんのところは、ご夫婦で幼なじみといった感じでしょうか? 赤が好きさんがどんな行動をとってこられたか、逐一インタビューしてみたい気も…?

  6. 弐の槍さん。こんばんは。
    自分では、「こいつふわふわしていて、落ち着きないなあ。今の俺とは大違い。実際に会ったら鉄拳制裁じゃ!」と思っていたのですが、最近の仕事仲間に聞いたところ、この映像のゼスチャーと今の私のゼスチャーにはほとんど差がないということでした…(沈。
    ということはこの27年、おっさんになっただけで、何も成長していないということでしょうか?

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