沖縄空手STYLE―格闘技通信SPECIAL

沖縄空手STYLE―格闘技通信SPECIAL (B.B.MOOK―スポーツシリーズ (427))

私は高校時代に剛柔流空手を習っていて、道場には東恩納寛量流祖、宮城長順開祖、そして比嘉世幸先生の写真が飾ってありました。こんなこともあって、今でも「空手」「沖縄空手」についてはひとかたならぬ興味を持っています。
この書籍も上記のような理由で購入した一冊なのですが、私にとっては大きな見所が二つありました。それらはいずれも、女性空手家の技量と可能性に関わる記事です。
まずは、小林流神人武館の女性師範の演武をカラー写真で紹介したページに釘付けになりました。電話帳の1ページをボクシングのパンチングバンテーブルからつるして、ひもをくるくる回して不安定な状態にします。その紙に突きを入れ、2つに裂くのです。さらに2分の1になった紙に突きを入れて、それも裂いてしまう。
これはとても難しい技だと思いますが、なによりすごいと思うのは、顔の表情が全く変わっておらず、あごの力も抜けていることですね。
私も5センチくらいの距離から突く寸勁という技術でローソクの火を消したり、同じく寸勁で30cm離れたところに立てた鉛筆を倒すなどの練習を一時行っていましたが、半分の大きさの大きさの電話帳の紙を切れるかどうかはわかりません。ちなみに、昨日厚めのインクジェット用紙で試してみたら、残念ながら寸勁では切れませんでした…。固定に使うクリップの重さや紙の厚さの違いもあると思いますが、おそらくはかなり難しいデモンストレーションになるのではないかと思います。

もう一つ私が驚いた記事は上地流山会の師範の娘さんの三戦(サンチン)の演武の紹介ページです。単なる型の紹介というのではなく、女性がその型を行っている状態で、別の男性の門弟が思いきり膝の上の外側の部分を思い切りローキックで蹴っているのです。写真の蹴り方で見る限り、私が蹴られる立場だったら一発で倒れますね(笑)。脇を正拳で突かれても表情を変えていません。
私も高校時代に三戦を毎日練習していたころはよくいろいろな場所を突かれたり蹴られたりして、私は比較的打たれ強いほうだと思っていましたけど、当時はまだまだ伝統空手にフルコンタクト空手の技術を取り入れるような風潮もなくて、回し蹴りを思い切り蹴られたことはなかったです。

これらの女性お二方の記事を見て、女性のポテンシャルのすごさに改めて驚嘆しました。