SHURE E5C-J ヘッドフォン(クリアー)

量販店で視聴したとき、あまりにの音の良さにいつかはほしいと思っていたSHURE E5C-Jですが、Amazon.co.jpで外箱破損の未使用品を見つけ、それが量販店より2万円以上も安い価格設定であったため、ついに購入してしまいました。
少し時間がかかって到着したE5Cは外箱がかなり破損していました。中にさらに金属製のケースがあるのですがこれも大きく変形していて、今後使えそうにありません。しかし、中身は新品です。おそらく保証はつかないので、よくよく考えたら通常の新品を購入するべきだったのかもしれません。
E5Cはいくつかの量販店を調べてみましたが、いずれも5万円台の半ばで販売されていました。Amazon.co.jpでは4万円台後半です。それでも1万4000円は安く購入できたことになるので、まあよしとすることにしましょう。

さて、早速ケースから出して、iPodに接続してみます。
初めて聞いたE5Cの音は、はっきりいって拍子抜けです。音に透明感がなく、「ヘッドホン」というより昔の「イヤホン」の音のように感じました。こもっているというのとも異なりますが、厚みのない薄い感じの音ですよね。iPodに標準でついてくるイヤホンと同等くらいに感じてしまいました。途中、付属するいくつかのパッドを交換してみたり、装着の仕方を変えたりしてみましたが、劇的な改善はありません。

しかし、だからといってがっかりしたわけではないのです。
ネットなどの書き込みを調べてみると、このヘッドホンは他の製品と比べてエイジングにかなりの時間を要するらしいのです。私はすでに量販店でエイジング済みと思われる製品の視聴をすませていますが、その音質は私の持っているどのヘッドホンをも凌駕するものでした。

何時間か聞いていると、今まで使っていたヘッドホンでは感じなかった音の動きを感じることができました。これまでも丁寧に聞いていたつもりの曲でしたが、はっきりと聞こえ方が違っていることを認識できます。今まで気がつかなかった音も若干ですが感じられます。これは、E5Cの遮音性能が高く、小さなボリュームでも小さな音が聞き取りやすくなったことも関係しているかもしれません。私が所持しているSONYのノイズキャンセリングヘッドホンよりもっと外の音が聞こえない感じなので、外を歩くときとかはちょっと怖いかもしれませんね。電車の中のような、騒音が多い場所でも非常に快適に利用できることがわかりました。

2日目になると、透明感を感じにくかった久保田早紀さんの声もだいぶクリアな感じになってきています。それでも、SONY MDR-EX90SLを改めて聞いてみると、まだまだ透明感が足りないように感じてしまいますが。ただ、E5Cの音になれたせいか、SONYの音の極端な透明感についてはちょっと不自然な印象も受けるようになりました。

いずれにせよ、E5Cの音が「イイ」とべた褒めしている人のレビューを見ると、そのほとんどがかなりの時間(数十時間とか100時間とか)を費やしていることがわかります。私はまだおそらく10時間も使っていないことでしょう。E5Cの真価を理解できるのはもう少し先のことになりそうです。

E5Cは今まで私が持っていたヘッドホンとは異なり、ワイヤーを耳の上に回し、形を整えて耳にかけるタイプですので、他のものに比べて装着に時間がかかるような気がします。じっくり聞きたい場合には問題ないですが、そとで歩きながら装着するような場合にはまだ違和感がありますね。
また、遮音性が高いために、歩いたときに足音を拾ったりします。コードが服にこすれるような音も拾ってしまいますね。説明書をみて耳周辺をしっかり固定する必要があるかも。

あれ? 聞いている間にまた音が良くなってきたような気がしてきました。今後が楽しみです。

[追記1]
40時間ほど使用しました。どんどん音が変化しています。ここ数ヶ月で複数のヘッドホンを体験していますが、エイジングの影響をこれほどまでに感じる製品は初めてですね。いろいろなサイトで書かれているように、音が精密になってきました。SONYのEX90SLと比較すると、中高域がはっきりして、低音に硬さがあるように感じますが、エイジングには100時間くらいかかるみたいなので、まだまだこれからではないかと思います。
そういえば、E5cになれたあとEX90SLを使うと少しラウドネスをかけた音のように感じました。試しに、E5cでiPodイコライザのLoudnessを選択してみると、若干EX90LSに似た感じになりますね。

[追記2]
前回の追記を書いた後、SHUREのサイトでE5cの装着法に関するPDFを発見しました。付属の説明書には細かい説明がなかったのですが、私が使っているフォーム・イヤパッドを使って装着する場合、まず指で小さくつぶしてそれから耳に深く入れ、このイヤパッドが膨らむ力で耳に圧着させるのが正しい装着法のようです。
これを試してみたら、なんと! 突然音が別物になってしまいました。低音が固いどころか、豊かで低音の成分まで細かくわかってしまいます。当然、中高域も適正になり、突然音に奥行きが出てきて、どこで何がなっているかが包まれるような感じで伝わってきました。
前回までは、正直5万円クラスであることの価値がわかりませんでしたが、私が持っている他のヘッドホン、イヤホンとは比べることもできないくらい段違いの製品であることをようやく認識しました。

[追記3]
恐らく使い始めて100時間前後が経過したものと思います。
追記2にあるフォーム・イヤパッドはだいぶくたびれてきたせいか、以前ほどの遮音性を感じられなくなり、低音も効かなくなってきました。このため、現在は別のものに変えています。
最初のころに感じていた中音域のクセはとれてきて、かなりつややかになってきているように感じています。
結局、ここのところ使っているのはこのヘッドホンばかり。他のヘッドホンに変えると、ものすごく違和感を感じてしまうためです。