ダンサーズダイエットブック—トップダンサーに聞く本格シェイプアップ

 少年時代に極真会館の総裁であった大山倍達先生の著書を読みあさりましたが、その中に「バレエダンサーは非常に強い」というような記述をいくつか見つけました。その当時はなにもわからず、「バレエダンサーが強いというのはどういうわけだ?」と思うだけでしたが、今考えればある意味それも納得できます。格闘させて強いかどうかは別にして、彼らの身体能力の高さは並みではありません。もちろん、バレエに限らずその他のスポーツでも一流といわれる人たちはすごい人たちですが、バレエダンサーは古くから上達のための方法論を確立していて、姿勢をとるのに明確な体全体の意識を作り上げているように思います。中には、太極拳のように各動作を非常にゆっくり練り上げるトレーニングを採用している団体もあるようですが、ダンスの技術(テクニック)を自分の体で再現する能力(技能・スキル)を磨く上でとても有益だと思います。
 最近は古武術がブームになっており、同じように精密に練られた身体操作体系を持つことから、その方法論が各種スポーツでも応用されるようになってきています。

 さて、『ダンサーズダイエットブック』ですが、私がこの書籍を購入したのはかなり前の話です。そのときは身体操作云々の興味からではなく、機能的な側面だけではなく魅せることの側面も追求しなければならないダンサーの人たちがどんな体作りをしているのかに興味を持っていたからです。いろいろな有名ダンサーが取りあげられていて、彼らのエクササイズに関するインタビューや食事のレシピなどが掲載されているだけでなく、かなりの写真が掲載されていることも私がこの本を気に入った理由の一つです。分野は違っても、高度な体を作っている人たちの写真やインタビューは、とても刺激になります。今をときめくピラティスも「ピラーテ・メソッド」としてこの書籍に紹介されています。1991年に発刊されたかなり古い書籍なのですが、その当時はピラティスを行えるスタジオもごく限られているという記述がありました。それが今では大ブーム。隔世の感があります。