自転車について思うこと

BBSで暴走自転車のことを書いたが、子供と歩道を歩いていると暴走とまでは行かなくてももうちょっと考えてほしいと思うことがままある。

今日は夕食を外で食べたあと、杉並区の歩道を家族連れで歩いていたのだが、やたらと自転車が多く、結構いいスピードで抜いていく。もちろん、歩行者としての私たちも子供の安全を十分に考えた誘導をしなければならないのだが、自転車の側も子供が前を歩いていることを確認したら、もう少しスピードを落として徐行するとか、声をかけるなどの配慮が必要なのではないか?歩道だというのに、びくびくとしながら歩かなければならないとは、日本の交通行政はどこかが抜けている。

幹線道路に面した歩道で、植樹もあるせいか、その歩道は比較的暗い。それでも、私たちを抜いていった10台くらいの自転車のうち、きちんとヘッドランプをつけていたのはわずかに1台くらいだった。私も抜かれるたびに、
「自転車は夜間は明かりをつけましょうねぇ~」
と大きな声で呼びかけたのだが、あわてて点灯したのはわずかに1台。マナー違反というより道路交通法違反なのだが、そのような自覚は全くないのだろう。

今日は会わなかったが、歩道を歩いていると「チリン、チリン」とベルをならして歩行者をどけようとする人がいる。自転車のベルは指定された場所でしか使用してはならないことになっているため、これもマナー違反を超えて、本来なら道路交通法違反である。歩道にて歩行者の歩行を阻害することも問題だと思う。
自転車が歩道を通る権利を主張する前に、まずは自転車が守るべき義務を自覚してほしいと思う。
ちなみに、自転車が歩行者を傷つけてしまった場合は、他の車両で起こしてしまう交通事故同様、多額の賠償金が請求されることになる。自転車の場合、多くの人が損害保険契約をしていないこともあり、失うものも大きくなる。かくいう私も毎日自転車に乗っているくせに、まだ損害保険は検討中の段階であるが、やはりあらゆる面での自覚と対策を迫られている。

全体的に見て、自転車は肩身の狭い思いをする。歩道を走れば、上記のような問題の解決に迫られる。自転車は車両なので、もともとは車道を走るものなのだが、平均速度が遅いため、他の車両に邪魔者扱いされる。前にもここに書いたと思うが、四輪車によくあおられるし、「歩道に上がれ」と言われたりする。私はないけど、最近はお巡りさんも同じように自転車に「歩道に上がるように」と指示するケースもあるそうだ。しかし、「自転車走行可能」と明示していない歩道に上がるのは私にも勇気がいる。それ以外の歩道では、自転車は車道側を走らなければならないのだから。

私としては、やはり自転車専用道を整備すべきだと思っている。歩道に申し訳程度にくっつけた自転車道は全く意味がない。自転車だけでなく、歩行者すら、全く意識していないため、棲み分けができていないからである。
たとえば、大きな自転車走行スペースがある千代田区の歩道などを見てみれば分かる。私は時々そのコースを走ることがあるが、歩道一杯に歩行者が歩いていて、自転車がそのコースを守って走ることが難しいのだ。しかも、「歩行者が優先です」みたいなことが書かれている。自転車は歩行者のスピードでしか走ることができず、全く意味がないのである。
現在、世界レベルでの環境保全が叫ばれている。しかし、日本では有効な具体策が取られているとは言い難いのではないか? 昨年の夏の異常な猛暑を覚えているだろうか?あれが続く、あるいはひどくなるようであれば、近いうちに少なくとも東京に人が住むことは難しくなっていくと思う。
私は車道側に自転車専用道を設けることは、自動車の利用を促進することにもなるし、過剰な自動車の利用を制限することにもつながると思う。自動車側の走行レーンが少なくなれば、安易な路上駐車もしにくくなるだろうし。すべての人はそれぞれの事情を抱えるわけだから一概に決めつけることはできないが、たかだか1人の人間が移動するのに、四輪車を利用することが正解といえるのだろうか?自動車の利用が制限されることは、多少の不便は強制されるかもしれないが、環境改善には大きく寄与するだろう。

最新号の”BYCYCLE NAVI”(二玄社)に、自転車活用推進議員連盟創設者、会長の小杉隆氏の記事が出ていた。彼は、自転車の4Kを提唱している。
「環境に良い、健康に良い、交通渋滞が緩和される、経済的に良い」
このような方が活動されていることは、私たち自転車愛好者にとっても心強い。

ただ、最初にも述べたように、自転車を利用する側の私たちも、きちんと交通ルールを守り、マナーを守って行動することが必要だ。いろいろな立場の人に優しい交通ルールや環境が確立されることを望む。