SHURE 高遮音性イヤホン メタリックブロンズ SE535-V-J

打ち合わせの帰りに、新宿の某量販店に行ってきました。試聴コーナーにShure SE115が置いてあったので、久々にShureサウンドもいいかと思い、手持ちのiPhoneで聴いてみました。

SHURE 高遮音性イヤホン・レッド×ブラック SE115-RD-J
SHURE 高遮音性イヤホン・レッド×ブラック SE115-RD-J

力強い引き締まった低音にはビックリ。全体的にバランスがよく、9,800円とは思えませんでした。以前、同価格帯のApple In-ear Headphones with Remote and Mic MA850G/Aを購入したことがあります。これは高音と低音の2ドライバ構成バランスド・アーマチュア型イヤホンという、コストパフォーマンスが非常に高い製品でした。でも、今日試聴した限りでは、間違いなくSE115のほうがお勧めです。

これは…。最上位のSE535を聴いてみるしかない。最初に訪れた量販店はSE535の試聴コーナーはありませんでしたし、試聴をお願いしようとしても店員さんがいらっしゃらないようでしたので、別の量販店へ移動。

SHURE 高遮音性イヤホン メタリックブロンズ SE535-V-J
SHURE 高遮音性イヤホン メタリックブロンズ SE535-V-J

2軒目の量販店で店員さんを捕まえて、念願のSE535、試聴させていただきましたよ。iPhone 3GSしか持っていなかったので、それに直刺しで聞いたのですが…。ぶっ飛びました。さすがはShureの最上位機種。音量を上げたとき、若干中音(女性ボーカル)が膨らんでにじむ印象がありましたが、全体のバランスが半端じゃないです。

先日、クレジットカードに貯まっていたポイントをこのショップのポイントカードに交換していたので、それを使って入手することにしました(いやあ…。本当はこのポイントで別のものを買おうと思っていたんですがね)。帰りのバスの中で開封し、耳に入れた瞬間に完全に圧倒されましたよ。Shureサウンドに。

前々作のE500PTHは所有していました。中身は前作のSE530と同じものらしいのですが、これは購入当初は低音が他の音域にかぶる間が非常に気になりました。そのためか、音の透明感や解像感がそれまで使っていたE5cに及ばないように感じたのです。その後数十時間鳴らしっぱなしにしたところ素晴らしい音にはなりましたが、1年を待たずしてケーブルの皮膜が故障して新品交換となりました。交換されてきた新品はやはり低音が他の音域をマスクしてしまって聴けたものではなかったので、また数十時間のバーンインが必要だったのです。

しかし、今回のSE535は、もう耳に入れた瞬間から引き締まった音。透明感と解像感。それに、今までのShureではあまり感じられなかった広めの音場。試聴したときに気になったったボーカルのにじみみたいなものは全くありませんでした。

結構、これまでの買い物では、EX90/E5c/E500PTH/UE Triple.fi 10 Pro/ER-4S/UM3X、いずれにしても買った瞬間は「あれっ?」ってガッカリすることが多かったのです。その後のエージングと耳の慣れで、確かにすごいなあ、と少しずつ自覚はしていくわけですけど、最初から「なんなんだぁ。これはぁぁぁぁぁ! すごい!!」って感激したのはこのSE535が初めてでした。多分、私の耳に「ぴったり合う」その装着感にもよると思います。

ここまでのお気に入り、かつ私にとって最強のイヤホンはTriple.fi 10 Proで、多分これまでの経験からいきなりこれを上回るようなことはないと思っていました。改めてiPod 第五世代 + audio-technica iPod専用ポータブルヘッドホンアンプ AT-PHA30i BKの環境で聞き比べてみましたが、透明感と高音の分離感・解像感、全体的な歯切れの点でSE535には敵わないと思いました。これはヘッドホンアンプやプレーヤーの相性などもあると思うので、あくまで私の感想です。

解像感と透明感に関しては今までも、ER-4Sを聴いたあとに他メーカーを聴くと、ぼやけた感じが目立つのは否めなかったのですが、SE535の登場によって、現在その時と同じような体験をしている感じです。

ER-4Sは解像感や分離感と透明感、フラットで正確という高評価を得ているイヤホンですが、確かにすごいです。ただ、私には(また私の環境においては)音作りがあまりにも行きすぎていて、きれいではあるんですけど、ナチュラルな音、もしくはなまなましい音には聞こえませんでした。原音に忠実だといいますが、ポップスなどでは「いやあ、この音はクリエーターが意図した音を忠実に再現したとは思えないなあ…」というときもありましたね。特に低音ガンガンな楽曲を提供するアーティストさんは「原音って何?」って言いかねない。「低音は決して不足していない」という意見もありますが、音楽に限らず世の中にあふれる低音と比較するとやはり不足気味に感じられても仕方がないと思います。もちろんイヤホンですから、再生可能帯域にも限界があって、その性能を超える低音はER-4Sに限らず、出せるわけではないのですけど。同じ条件ではER-4Sは中・高音寄りだと感じます。もちろん、もっと相性の良いHPA(ヘッドフォンアンプ)を使うとまた変わってきたりするのかもしれませんが、私の環境ではどうしてもER-4Sは好みの音に近づきませんでした。

今回のSE535は、ER-4Sほどでなくても解像感・分離感・透明感などは十分すぎるくらいで、低域のドライバも2つ装備しているので低音方向までフラットだと思います。低音の量感が極端に多いわけでもなく、例えばBOSE IEのような量感あふれる低音が好みの方の場合は、足りないと感じる場合があるかもしれませんね。

いやあ。初日からこんなにビックリすることになるとは思いませんでした。もともとバランスド・アーマチュア型のイヤホンはエイジングの効果はほとんどないとされています。でも、E500のときは新品交換で明らかに元に戻った感じがしたし、E500ほどではなかったのですが、10 Proの新品交換でも元に戻った感じはあったので、全くないとは私は思いません。でも最初からものすごいSE535にエージングの影響を感じられるかどうか、正直わかりません。

さて、音については、私の好みにドンピシャでした。装着感もヨシ。ただ、最初付いていたイヤーチップのMサイズは若干私には大きく、長時間装着すると耳が痛くなってきます。交換しようと思ったらキツいて外れませんでした。無理に外そうとしてステムが折れた、という話をE500とかE530で聞いているので若干心配です。今度Sサイズやコンプライのロングチップに換えてみたいと思っています。

そして、何よりも大きいのがケーブル交換可能となったことでしょう。E500は保証期間内に2回、ケーブルの皮膜を破損しました。しかし、SE535はケーブルだけ交換すればOKとなります。これは素晴らしいことだと思います。10 Proも一度新品交換となったケーブルが劣化し、左の音が出たり出なくなったりしたので、先日新品を購入して復活しました。保証期間が切れたら全取っ替え、なんて高すぎてできない価格帯ですからね!

しばらくはSE535にはまりそうです!

……

最初から付いてきたイヤーチップは外すのが大変で、外れるまでに小一時間かかりました。出荷の時には取り付けないほうがいいんじゃないかなあ? 固着していた感じですよ。

今、コンプライのイヤーチップに交換してみましたが、装着は楽でした。このほうが私の耳には合う感じです。コンプライは高音が若干犠牲になるという話もありますが、全然問題なさそう。いやあ。素晴らしすぎる。

……

SE535と、10 Proを比較すると、あれほど気に入っていた10 Proの音がやたらと不透明に聞こえます。

10Proを支持する方々の意見を見ると、「リケーブルを前提とすれば最強」という記述が多く見られました。標準のケーブルの出来が良くないということらしいです。

私はNull Audioのケーブルを持っているのですが、L字型のプラグはどうもDAP(iPod)のイヤホンジャックとの相性が悪いようで、位置がずれてしまうと左側の音が取れなくなってしまうなど、どうも不安定なのです。このため、ほとんど使うことなく標準ケーブルのみを利用していました。しかし、一番気に入っていた10 Proですから、もう少しいい条件で比較してみようと、久々にNull Audioのケーブルに変更してみました。

なるほど。Null Audioのプラグは、AT-PHA30i BKのイヤホンジャックとの相性はいいようで、iPod直刺しのときと比べてL字プラグが容易に回転することもなく、音量が安定している感じです。最初に購入した10Proは左の筐体が割れてしまって、現在新品交換された2代目なんですけど、どうも左側の音に違和感があります。挿入角度を変えたりして音を安定させる必要があります。多分、右はピタっとハマるけど、左は普通に差すと(私の耳にとって)角度が悪くなるのではないかと思います。方向がうまく会うと綺麗に聞こえるようになります。

さて、Null Audioに換装したことで、10 Proの音はよりクリアな感じになります。しかし、昨日から聞き続けたSE535に耳が慣れたのか、全体的な音の切れが足りないように感じてしまいました。iPod + AT-PHA30i BKは、愛好家の皆様の中では貧弱な環境だと思いますけど、それでも音場の詳細を見事に描ききるSE535はすごいと思います。

2件のコメント

  1. ほほぅ・・さすがはイヤホン・マニアですね(笑 こんにちは。
    仰る通り、安いイヤホンだと疲れてしまいますが・・高級機はけっこう高くて、手が・・。
    (しばらく放っておくと、接触不良でアウト! なヤツも)

    しかし、自転車にとどまらず)何でも拘っておられますね。凄いパワー。
    (↓)プロフェット号もどんどん進化しているみたいで。
    完全にテスト・バイクになってますね。いい傾向だと思います。
    使い込んだあとで、新型にチェンジ! う〜ん、いいパターンです(笑。

    ちょっと一服できたので、今朝久しぶりにRIZE号でポタってきました。
    SDGサドル、現状でベストでした。我が尻にしっくりキてます。
    待った甲斐がありました(苦笑。

  2. sadaさん。こんにちは。
    イヤホンは久々に買いましたが、今回のは今までで一番満足度が高いと思います。
    もっと高かったUM3X(3-Way 3ドライバ)がひどい音に聞こえてしまうくらいです。
    SE535と同じ棚にfinal audioの20万円のイヤホンが置いてありました。ものすごく筐体がでかくて耳が疲れそうでしたが、すごいんでしょうか…。

    > プロフェット号
    はい。進化中です(笑。もう5年以上もメインで乗ってきているので、これからへたっていったりもするんじゃないかと思うのですが、その際は新型チェンジ! になっていくと思います。

    > SDGサドル
    おお。ベストでしたか。
    サドルはぴったりなものを見つけるのはなかなか難しいですね。今のところSelle ItaliaのSLR系が最も合うような気がしますが、あまりロングライドの経験がないため、ベストに近いかどうかまではわかりません。
    お尻が全く痛くならなかったという意味では、完成車(Bianchi ML3/Scott CR1/Jekyll500/Prophet1000)に付いてきた各種サドルが良かったです。やはりアンコが厚いと違うんでしょうね。

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