祖母と種子島

少し気持ちの整理ができてきたかな。
14-16日、種子島に行っていました。
種子島は私の生まれ故郷で、離れたのが34年前。最後に訪ねたのもすでに13年前になります。
そして今回種子島に帰ってきた理由… それは大好きだった母方の祖母の葬儀に参列するためでした。

祖母はとても苦労をした人だったと、子供の頃から聞かされていました。しかし、私たち孫にはそんな経験をみじんも感じさせず、常に優しく接してくれました。特に私の場合、初孫であることもあってとてもかわいがってもらったことを覚えています。両親が共働きで夜勤もあったから、しょっちゅう預かってもらって、泊まったりしていましたね。
高校生になると本格的に部活を始めたので、夏休みなども大会や練習のスケジュールが詰まっていて種子島に帰ることもできなくなりました。大学のときに一度帰りましたが、この時が子供の頃のイメージの祖母を見た最後の機会だったと思います。その10年後の1994年に妻を伴って種子島を訪れたのですが、やはりすごく年老いた感じがしました。
私にはすごく後悔があります。なんでもっと積極的に機会を見つけて種子島に帰り、祖母に会いに行かなかったのだろうと。
今は両親とも離れてすんでいますが、できる限り帰省するようにしたいと思いました。

そして今年。祖母は95歳でその一生を終えました。もうこの島に祖母がいないと思うと非常に寂しいのですが、その反面、いろいろと気づかされることもありました。同年代のつきあいがある人たちがすでに亡くなっているにも関わらず、祖母の通夜・葬儀にはかなりの人が来てくれました。とても、ありがたかったですね。
それに、母の兄弟をはじめとする親戚がすごくよくしてくれて、長年会っていないいとこたちとも久々に交流することができました。相当ハードなスケジュールだったはずなのに、なぜか時間が非常にゆっくり流れているように感じたのです。さすがは種子島だと思いました。
今は叔父夫婦がすんでいる母の実家は、いくらか改修されているものの、ほぼそのままの面影を残していました。祖父が住んでいた部屋で皆が盛り上がっているときに、久しぶりに周囲を歩いてみたくて外に出てみました。墓地へ行き方を覚えていたのでちょっと寄ってみることにしたのですが、以前は祖母と一緒に参っていたこの墓地に、今度は祖母が入ることになったと思うととても複雑な気持ちです。
もう一つ残念なことがありました。祖母宅のすぐ近くに昔ながらのお店があって、そこのお兄さんは父や叔父ととても仲がよくしょっちゅう行動を共にしていたのですが、昨年亡くなられた、というのです。父よりかなり若かったはずですが…。95年に祖父が亡くなったときにお会いしたのが最後の姿になりました。

7歳の時にこの島を出たのですが、その時にこの島を出なかったら、私はその後種子島を出ることがあったのだろうか、と考えることがあります。本当に種子島が好きだったこともありますが、半分はここに祖母がいたからでしょう。今でも、いつかは戻りたいという気持ちがあります。

すごくしんみりした話になっていますけど、悲しさや寂しさがあるのと同じくらい、種子島があらゆる意味ですばらしい故郷で、いい時間を過ごさせてもらった、と思っています。

ばあちゃん、今まで本当にありがとう。

そういえば子供の頃、この最後の写真の場所で弟と釣りをしていて「エンゼルフィッシュ」を釣ってしまったことがありました。あれはびっくりしましたが、今でも釣れたりするんでしょうかね?