AVALANCHE G Downhill Marathon in WINGHILLS(3)

予選の成績が思ったより良かったので、決勝ではどんな走りをしたいか、など具体的なイメージを作っていたらいつの間にか眠りにつき、3日目はかなり体力的に回復した感がありました。

1本目は初日のゴンドラ券が1枚残っていたので、それで下ります。路面状況も回復し、かなり走りやすくなっています。

1本目を終えて時間があったので2本目も行きました。2本目はどのへんまで激しくいけるかをテストしながらの走行でしたので、2回くらいオフキャンバーの路面で転倒しました。これは、レフティのマイグレーションが進んだ結果もちょっとあったかもしれない。ヘッドの位置が20mm-30mmも下がるのでジオメトリ変化の影響もかなり受けるのです。

このため、本番前にこのレース期間3回目のマイグレーション調整。20mm-30mm程度でしたが、やはりマイグレーションはあります。マニュアルでは、レースのような使い方の場合、毎日のマイグレーション解消が必要となっていましたが、まさしくその通り。これが一番面倒くさい作業でしたが、これをやるとLefty Maxの路面追従性は劇的に改善されますからね。

ゴンドラから下界を眺める
ゴンドラから下界を眺める
ゴンドラの行く先は山頂駅
ゴンドラの行く先は山頂駅

そして、本戦に向かうゴンドラ。150人が登るので、2人ずつ乗車する形になります。このゴンドラでBIBが一桁台の選手とご一緒しました。シニアの方らしいのですが、ヘッドカムにGoPro HDを付けていました。レンズ位置がちょうど正面に向かうような位置にマウントする台座もしっかり作ってあります。実際の目の位置と数センチのズレしかないので、相当臨場感がある映像が撮れているのではないかと思いますよ。

いろいろアドバイスもいただきましたが、「そのタイヤでは…。きつかったでしょう?」とダメだしされました。正直、このコースであの速度域のレースは、私の技能的な問題があるかもしれませんが、Mibroではきつかったです。チューブレスタイヤはリム打ちパンクが少ないと言いますけど、2005年の野沢ダウンヒルマラソン予選では買ったばかりの高価なMichelinタイヤをリム打ちパンクさせましたし、2008年には同じくおろしたてのMibro for Marathonを友人が私のProphetに乗って、リム打ちパンクさせました。扱いを間違えればチューブレスだってリム打ちパンクするのです。私は今回替えのタイヤも持ってきていないし、この点はかなり慎重になっていました。

ゴンドラの中では、宮本選手の予選の転倒についても聞きました。ここで順位を一気に12位まで落としたそうですが、結局は全部抜き返して1位を獲得されています。後ろから見た宮本選手の登りは信じられないようなスピードであったとのこと。

洗車はしているのですが、汚れは落ちません。
洗車はしているのですが、汚れは落ちません。

さて、本戦です。私は並ぶのがちょっと遅れてしまったので、またスタート地点が池の前になってしまいました(泣。番号が34番なので、列の中では4番目の優先権があります。でも、その権利を行使するのはやめました。きれいに並んでしまったあとなので…。

12列目には私と同じProphet号に乗った選手が見えます。Lefty Max 140mm(Alloy)でした。ということは、予選1020位以内に入られたということですね。スゴイ! Prophet + Lefty Maxサイコー。で、一台一台観察したんですけど、私のいた4列目まで見た印象では、ほとんどがD系タイヤを履いていますね。いわゆるFRバイクが多かったようにも思います。やっぱりここは一番後悔した部分ですね。せめて、最後のタイヤ交換は思いとどまっておけば良かった…。

スタート人数は一気に前日の3倍。強い選手や若い選手もいっぱい入ってきます。予選のようにはフリーには走れないでしょうから、50位前後を目標に設定しました。また、登りは昨日ダメだったので、下りで少しでもタイムを上げようと計画しました。

3分前でヘルメットとゴーグルを装着しましたが、やはりリラックスしています。集中力は本戦のほうが高かったです。池を避けるルートしか見えていませんでした。

カウントダウンから一斉スタート。予想通り、池をよけている間にかなり抜かれました。でも、Prophetはかなり速度を上げることが可能です。比較的楽に追いついたと思うのですが、逆に追突しそうになってかなりブレーキをかけなければなりません。もちろん、私だけではなく、みんな前に出たくて仕方がないのです。それでも、なかなか前の人を抜けません。広くて低速なところでは抜けるのでしょうが、そういう場所はそう多くありません。なので、下りで少し稼ぐというアイデアはすぐに夢に変わってしまったのです。

先輩ライダーはこのときの私の姿が目にとまったようですが、腰を引きすぎていたとのこと。追突を避けるために何度もブレーキングをしたので、それが原因かとも思うのですが、ずっとその姿勢だと速度を上げるには不都合な姿勢です。次回の参加機会が得られたら、気をつけたいですね。

上級者コースの下りでは前走者がなんとか下りているみたいだったので私は練習通り高速で突っ込んだのですが、左にバイクを振ってみたら2人くらい倒れてた! 上からは死角になって見えないんですよ。左に曲がってからも急斜面なので、ハンドルを右に切ってバイクを倒すしかありませんでした。

ここまでにだいぶタイムをロスしています。また、コースが狭くてなかなか前に出られません。逆に登り坂は最初はダンシングでなんとか登り切り、次の登り坂の一部は走って押しましたけどすぐにヘロヘロになり、最後の一番長い登りは下からのろのろ押す始末。ここではさすがに抜かれました。

途中、予選3位の安達Proに追いつきました。「なんで??」と思ったら後輪が完全につぶれています。彼はそこから上級者コースに入り、私は迂回に行きましたが、同じタイミングで合流しました。つぶれたタイヤであの上級者コースを抜けてこられる信じられないようなテクニックに驚嘆を覚えましたが、さすがにそのあとの林道では極端に速度が落ちていたので、先に行かせていただきました。スポンサーから提供されるのはDHバイクのみですので、その車体で出場をされているわけですが、ゴンドラで一緒になった選手からは、勝つためにサスペンションをガチガチにして、サドルを上げ、前後のタイヤをXC用に換装した、と聞いていました。

先ほど公式サイトで公開された写真を見ると、先頭を走る安達選手のタイヤはかなり細く見えます。

http://main.846.info/?day=20100807

絶対に勝ちたい! という執念を感じますね。私がProphetを欲しい、絶対に買う! と思ったのは安達Proがキャノンデールにいた頃、彼が出演するProphetのプロモーションビデオを見たのがきっかけです。今回は残念でしたが、また次のレースで頑張っていただけるものと思います。

さて、レースも中盤。濡れ路面のシングルトラックの丸太越えは失敗したことがなかったのですが、前走者が転倒し、追突を避けるために私も転倒。今回の2回の転倒はいずれも意識的なものですけど、自分の思い通りにはならないところがやはりレースであり、それもおもしろさなのだと思います。その後の岩場は得意なので、何人かを抜きましたが、転倒が多少のタイムロスにつながったのは確かです。

それでも、今回はモチベーションがものすごく高くて、どこでどう順位を上げようか考えながら走っていました。すると、舗装路の前のシングルトラックでは前を走る集団のスピードがかなり落ちてきていることに気づきました。ここでは狭くて抜いていけないし体力をロスしそうなので、舗装路に出た瞬間スパートをかけることにしました。

シングルトラックからドロップを下りて、砂利道を抜けて舗装路に入った瞬間にスタンディングでダッシュ! ここから最後のシングルトラックまで必死でこぎ続けました。これで10人以上抜いたと思います。これに関してはMibroで良かった、と思いましたね。何しろコギが軽いんですから。でも、太いD系タイヤなら前半の下りパートや林道の高速パートでもっと前に出られた可能性も高いので、結果的にどっちがよかったのかは分かりませんが。

最後のゲレンデのスラロームは前走者の後ろにぴったり張り付いて抜く機会を伺ったのですが、同じライン取りなので難しかったです。ゴール前でスプリントしましたけど、ゴールはわずかに遅れた感じでした。このレースはタイムトライアルなので、ゴールした順序ではなく時間で順位づけがされるのですが、前走者との差は0.09秒だったようです。逆に私の後ろもわずか0.34秒差なのですが。

直前の試走で最高速度が50.6km/hをマークしてましたけど、本戦の最高速度も50.5km/hで、要所要所は満足のできる走りをしたと思います。でも、おそらくは予選よりは時間がかかり、順位も50位より後退したような気がしました。それでも、最後まで全力を発揮したので大満足です。

昼食をとったあと、リザルトを確認してみたら、マスターBMカテゴリでは9位/41人中、総合では38位/149人中でした。タイムも頑張りましたけど14:46.10で予選より20秒ほど遅い。でも転倒のロスなどを考えれば、予選と同等以上の走りができたのではないかと思います。2005/2008の成績からずいぶん進歩したのが嬉しい!

きゃはっ!
きゃはっ!

帰りに雨に降られてしまって、ちょっと濡れてヘナっていますが、今回の記録証です。

今回は私の体調の準備が間に合わず、バイクもセッティングが試行錯誤中のままでしたので、もし今後機会があればこの経験を活かしたいな、と思います。

帰りに雨に降られてしまい、びしょ濡れになってしまった影響で、記録証のほうも無事ではいられなかったのですが、これもまたひとつの思い出になるかな。自分の自宅とは反対方向に走っていて、途中で気づいて戻る、なんてこともあるほど、ちょっとボケていたかも。

過酷なレースを耐え抜いた、Cannondale Prophet号。
過酷なレースを耐え抜いた、Cannondale Prophet号。

今回は、場所を移してでもダウンヒルマラソン/MAZDA CUPを継続して下さった主催者、関係者、地元ボランティアのみなさまに感謝したいと思います。ビビリー状態の私に丁寧にいろんなことを教えて下さった宮本選手、ゴンドラの中でいろいろなアドバイスを下さったW選手にも非常に感謝しています。

次に、愛車のProphet号。今回は里山トレイル的セッティングで、条件は決して良くなかったにもかかわらず、プロテクターを持ってこなかった私に怪我をさせることなく最後まで安全を守ってくれました。Leftyはちょっと気むずかしいですけど、きちんと設定したら素晴らしい性能を発揮してくれました。先日Ransom号で富士見を走った時にはその下り性能に感心しましたが、今回のレースは速度も難易度もずっと高いものが要求されたにも関わらず、Prophet号とLefty Maxはその要求にきちんと応えてくれたと思います。Prophet号はRansom号より高速走行が苦手そうだ、なんて過去に書きましたが、今回それは撤回しなければいけません。今回のProphet号は、より荒れた道を、より高速に走り抜けたにもかかわらず、私に腕上がりをさせませんでした。ありがとう!

そして何より、この大会へ誘って下さった先輩ライダーさんに感謝します。彼には、事前のトレーニングのために里山に誘っていただいたり、アドバイスをいただいたりした上、今回の手配や運転など、何から何までお世話になったのです。また、私に欠け気味の一般知識(泣)をお持ちなので一緒にいてためになることが多いんですね。しかし今回それに加えて、非常にお茶目な人であることも新たな発見!? 道中ずっと笑わされてましたよ。本当にいろいろとありがとうございました。

8件のコメント

  1. 戦闘日記3連チャン、読むのに時間がかかっt・・あ、こんばんは。(すいません)
    いゃいゃ・・このような素晴らしいフィールドで3日もDH三昧ですか・・お疲れ様でした。
    今回は納得される成績だったようで、何よりですProphet号の活躍も、私的にも嬉しいですね。
    うちのレフティ、1年近いですがまだマイグレーションは無さそうな?
    icofitさんほど乗り込んでいませんから・・・ですね(苦笑。

    この大会、見るとMAZDA CUP=某クルマメーカー主催みたいですが・・(?)
    であれば、こっちもちょっと嬉しいかも。(次で3代目のオーナーだし)

    WINGHILLS、過去にも行った事はありませんが、できれば冬場のシーズンも良さそう・・。
    最後に滑ってからもぅ15年くらいは経ってますが、今はちょっと・・ヤバいかな?(沈。

  2. DHマラソンおつかれさまでした。
    この人数で38位ってすごくないですか!
    Prophet号のポテンシャルと、コースに対する意識がちゃんと順位につながっているように見えます。

    > これで10人以上抜いたと思います
    Prophet号のスプリントにはついていける気がしません…

    日頃から扱い慣れているバイクで全力を出せるというのは確かに満足感高そうですね。

  3. sadaさん。こんばんは。

    > 戦闘日記3連チャン
    長くなっちゃいました(笑。
    本当は短く、1回分にまとめるはずだったんですが、コースの詳細やそれについて感じたことを記録しようと思い直してこんなことに(苦笑。

    > Prophet号の活躍も、私的にも嬉しいですね。
    ありがとうございます! たぶんRize号なら登りもいけたのではないですかね?
    RizeはJoplin 4も使えますし。
    Lefty Max + Prophetは予選10位以内に入っている人もいましたよ。凄いなあ、と思いました。
    Leftyはいいですね。富士見のRansom号のような腕上がりは全くないですから。
    まあ、ずっと下りっぱなしではないから、というのもありますが、高速セクションはRansomで走ったCコースよりスピードが出てたと思います。

    >某クルマメーカー
    ですね。次回30回アニバーサリー大会になるようです。

    > 冬場のシーズン
    しかし…。あんな斜度のところを下りられるものなのでしょうか(苦笑。
    私も最後に滑ってから20年経つのですが、「絶対ムリ」と思いました…。

  4. Tさん。こんにちは。

    > 38位
    いやあ。嬉しかったですねー。70位くらいを目標にしていたので。
    最初下りたときは「Ransom持ってくれば良かった!」って思いましたよ。
    でも、慣れたら軽さと剛性を持つProphetは良かったです。
    高速セクションも、直進ならLeftyの性能のおかげでRansom 2号機より速いんじゃないかと思いました。
    神社裏の崖が連続するような上級者コースを抜けるときは、Prophetでよかったと思います。

    > これで10人以上抜いた
    順位表を確認すると、舗装路のスプリントでトータルで15名程度抜いていたようです。

    でも、本当にスリリングで楽しいコースでした。
    次は…。野沢?

  5. お疲れさまでした。ダウンヒルマラソンを満喫されたようで
    何よりです。

    結果も良くて怪我も無く良かったですね。プロフェットも大活躍で
    僕も嬉しさ一塩です。

    キャノンデール当時の長髪の安達Proのプロフェットの
    プロモーションビデオは格好良かったですよね。
    Leftyでばんばん飛んでも問題無いんだなと感心した覚えがあります。

    プロ選手と一緒に走れたり、気軽に話をさせて貰えたりというのは、
    自転車競技ならではの良さですよね。

  6. hw875@四角四面さん。こんにちは!

    ダウンヒルマラソン、面白かったですよ。
    今回は一気に成績が伸びたので、素直に嬉しかったです。

    > プロフェットも大活躍
    最前列2列目にLefty Max搭載機が1台。予選1020位以内、ということですね。
    私と同じ列に2007年のモデルで、FOX 36搭載機が1台。
    Prophetオーナーの中では私が一番遅かった?

    > キャノンデール当時の長髪の安達Proのプロフェットの
    > プロモーションビデオは格好良かったですよね。
    > Leftyでばんばん飛んでも問題無いんだなと感心した覚えがあります

    長髪の安達Pro、飛びまくっていましたねぇ。アレでProphetに一目惚れです。
    予選後の試走で、一番長い登りの上でヒーヒーいいながら休んでいると、後ろからものすごい勢い勢いで登ってくる人が。
    安達Proでした。ダウンヒルバイクであんなスピードでの登り、見たことがない…。
    私たちは予選後1本練習しただけですが、安達Proは2本下ったみたいです。

    > 自転車競技ならではの良さ
    ですねー。優勝された宮本選手の人柄には本当に感心させられました。
    今回のような経験をすると、また行きたくなりますね。
    ただ…。遠いです(苦笑。

  7. お疲れ様でした~!
    参戦記全部読ませていただきました、
    ほんと38位は凄いと思います!パチパチパチ・・・!
    Prophet仲間としては更に嬉しいです!

  8. ナカダ~!さん。こんばんは。

    > ほんと38位は凄いと思います!パチパチパチ・・・!
    ありがとうございます! こういうレース、半分より前に行ったことがなかったので、とても嬉しかったです。

    > Prophet仲間としては更に嬉しいです!
    今回11kg台前半で仕上げていったので、高速コースでは吹っ飛びそうで怖かったです。
    ナカダ~!さん仕様のProphet号だとあのコースはさらに性能を発揮できそうな感じでしたよ。

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