危機管理

 この日本でも恐ろしい事件が起きてしまいました。
 その舞台が佐世保のスポーツクラブということで、非常にショックを受けています。

 このように不特定多数の人(大部分は会員の方々でしょうが、今回のケースのように会員ではない方が来館されることも多くあります)が集まる場所の危機管理について考えさせられました。

 私もスポーツクラブの社員として勤務していたときに騒ぎを起こした人を取り押さえたことがあります。しかし、特にそういうケースの危機管理マニュアルが存在したわけではなく、支配人もいなかったのでジムの責任者の私が出て行ったのですが、今考えれば感情が先行した非常に危険な対応でした。
 救急処置や連絡体制などの基本的な危機管理マニュアルはどのスポーツクラブにもありましたが、今回のような危険人物の乱入や対応方法に関する記述はありませんでした。しかも、私を含め、どこのクラブも訓練が行き届いていたとはいえません。もちろん、仮に訓練されていたとしても、今回の佐世保の事件のような、想定外のケースで被害防ぐのは難しかったのではないかと思います。

 日本の安全神話はすでに崩壊しています。海外でも銃乱射が問題になっていますが、実際にこの日本でも起こってしまいました。

 今回の事件があったことで、今後新しいスポーツクラブを作る場合やリニューアルを行う場合、犯罪被害を最小限に食い止められるような設計も考慮することが必要になるでしょう。

 しかし、施設側の努力だけではどうにもなりません。

 報道によると、容疑者が事件を起こす前に、周辺住人が佐世保署に対して容疑者の銃所持取り消しを求めていたそうです。せっかく周辺住民の方々が異変を察知して訴えているのに、佐世保署がそれを流してしまった。銃による犯罪が問題になっている九州で、なぜそんな対応となるのでしょうか? 佐世保署の判断しだいではこの惨事は防げたかもしれないのです。

 最後になりますが、 子供から尊敬され、会員から賞賛される倉本さんはすばらしい運動指導者だと思います。彼女の夢がこのような事件で奪われてしまったことは残念で仕方がありません。彼女の死を決して無駄にしてはいけません。