Cannondale Jekyll

MTB入手

来月、MTBの草レースに出場することになったが、肝心のMTBがない。
ここのところ毎日のようにMTBの情報をネットで調べ、休日には自転車屋に出かけていた。
当初はLOUIS GARNEAU(ルイガノ)のLGS-XC FLITE DもしくはUという車種に関心が集まっていた。デザインがシンプルでいいのだ。しかし、2004年モデルは在庫がないし、2005年モデルは1-3月の入荷だという。
さらにネットで検索してみると、GIANTのNRS 3という機種に目がいく。これは安価な上に、リアサスペンションにライダーの疲労を抑える効果があることをうたっており、興味深い。また、2005年モデルも比較的流通しているし、2004年モデルの上位機種もまだ残っているようだ。
ネットだけではわからないので、先週末、一番近くの阿佐ヶ谷にある専門店に出かけてみた。NRSはなかったが、TREKのFUEL 70の2004年モデルがなんと30%引きで販売されているではないか。子供を連れてきているし持ち合わせもなかったのだが、翌週にでも改めて出かけて話を聞いてみようと思った。
やはり、初めての購入だし、ショップで直接購入したほうが安心という気持ちもあったので、気持ちはこのFUEL 70に大きく傾いてきた。

そして昨日、ロードバイクで山手通りを走っているときのこと。中目黒の「ぬかや」という自転車屋さんを思い出した。以前、このコーナーでも紹介したと思うが、店員が非常にフレンドリーで親切なショップだ。閉店間際の20時だったので、また今度にしようかとも思ったが、ちょうど信号が赤になったので、ちょっとだけと思い反対側の車線に渡り、ショップにおじゃました。
どんなMTBがあるか見ていると、社長さんらしき人が声をかけてきた。ものすごく接客が上手な人だという印象を受ける。
多くの自転車のショップは、スタッフの「自転車に対する知識の披露」が一番最初にくるという印象が私にはある。もちろんそれがそのスタッフに対する信頼性を高めることにはなると思うのだが、ぬかやさんはちょっと違う。閉店間際なのでそんなに長時間お話したわけではないのだが、上手に私の希望を聞き出していくのだ。私のような素人の場合、おかしなことを言うこともあるのだと思うのだけど、そういうことを一切否定したりしないで、よりよい楽しみ方を提案してくれる。この点では、今年の2月末にロードバイクを購入した際に説明してくれた新宿のJokerの店員さん(店長さん?)にも似ている。
ただ、異なるのはショップの規模がもう少し小さめなことがあるのかもしれないが、ぬかやさんの場合、そのような姿勢が店員全体に行き渡っていることである。今まで何度かこのショップに入ったのだが、どの店員さんも顧客第一の接客をしてくれる。

さて、私は社長さん(らしき人)にいろいろと質問をされ、11月にクロスカントリー系の草レースに出ること、予算は10万円強まで、身長は170cmであることを伝えた。
すると、まずはハードテイル(後方のサスペンションがない)いくつかのバイクを紹介してくれた。ただ、私は前回体験したような山下りも楽しみたいし、ハードテイルは難しいと思っていたので、奥にあるフルサスバイク(前、後ろともにサスペンション装備)に興味を持った。
そこにはCannondale(キャノンデール)のバイクが数台あったが、31万円とか書いてある。いくら何でも無理だな、と思っていると、その中に10 万円台のバイクが混ざっていた。またそれが、以前ロードバイクを買ったときと同様、私にとってビビビとくる何かを持っていたのだ。
社長さんは「フルサスでもOKですか?」と聞いてくる。私はそのレース以外にも、下りも楽しみたいし、いろいろなことに使いたいと伝えると、「それなら、そのバイクはおすすめですね。出してみましょうか?」ということになった。
出してみると、阿佐ヶ谷で見たTREK FUEL 70よりずっと私の好みのデザインだ。上にまたがってみると、今使っているロードバイクとさほど違和感のない感じがする。見た目、重そうではあったが、実際に持ってみた感じは比較的軽かった。今月限りの特価製品だという。フレーム、ハブ(車軸)がディスクブレーキに対応していることから、今後計画しているアップグレードにも申し分ない。今月いっぱいの特別価格ということで、私は購入を決めてしまった。その機種はJekyll (ジキル) 500 の2003年型である。

Cannondale Jekyll
Cannondale Jekyll

ロードのときもそうだったが、本当に「出会い」というものを感じる。それまで、Cannondaleは高いという先入観から検討すらしていなかったのに、それを買うことになってしまうのだから。

昨日はロードバイクに乗っていたので、購入後すぐに乗って帰ることはできなかった。そこで、前提知識が全くなかったこの車種について、帰宅後ネットでいろいろと調べてみた。すると、フレームは上位機種とさほど変わらず、パーツのグレードで価格が変わっているらしいことがわかった(フレームの型番が全部同じなのだ)。これって、アップグレードを考えている人には最適なシステムでは? FUEL 70だったら、一つ上のグレードまでは同じフレームでも、それ以上はまた違った素材を使っている。どんないいパーツをつけても2つ上のグレード以上にはならないわけだ。しかし、最上位機種と同じフレームなら、パーツを全部変更すれば最上位機種と同じになるのだ。まあ、お金がないからグレードを落としているわけで、パーツの全変更は今のところありえないのだけど。
ただ、一つ残念なことがわかった。Cannondaleではすでに2005年モデルが発表されていて、私の購入したJekyllは1つのグレードにまとめられ、しかも定価が私が購入した自転車と大差なくなっているのだ。取り付けられているパーツも年々進化しているし、ブレーキは最初からディスクブレーキ。まいったなあ。
もちろん、2005年タイプが確実に入手できるまで待っていたら11月のレースには間に合わないだろうしなあ。やっぱり実際に見て、またがって決めたわけだから、よしとしよう。

さて、本日。16:30頃、ぬかやさんに、昨日購入したJekyllを取りに行った。やはりこのお店、挨拶からしてよく、雰囲気がいい。
ペダルを取り付けることになったので、SPDペダル(ビンディング)を別途購入して取り付けてもらおうかと考えた。しかし、サイクロコンピュータ(スピードメータ・距離計・ほか)の価格が思ったより高く、ペダルまでお金が回らなかった。ペダルは、レース前に考えることにした。
サイクロコンピュータを取り付けてもらい、少し長めのシートピラー(サドルを取り付ける柱)をカットしてもらったあと、店員の一人がいろいろと説明をしてくれた。自転車を購入して、こんなに丁寧な説明を受けたのは今回が初めてだった。これくらいフォローしてくれると、後々も利用しやすくなる。
店を出るとき、社長さんが外まで見送ってくれて、「ぜひ楽しんでください」という。
「楽しんでほしい」。これは本心だと思う。私もいろいろな人に「運動をぜひ楽しんで」というようにしているが、これは私にとっての切実な願いである。

ぬかやさんから、自宅まで、約8kmの道を走ってみた。走り始め、バイクがすごく重く感じる。やはり普段ロードバイクに乗っていることに加え、このバイクに慣れていないせいだろう。また、初回ということで、何度かまたがったのち、サドルの高さを低めに設定してもらっていた。このため、私はサドルを少しずつ上げて、町乗り用のポジションを作っていった。結局、ロードバイクと同じ程度の高さにしてようやく落ち着けるポジションを見つけたのは、当初の設定から 10cmも伸ばした位置だった。
それでも当然、ロードバイクのような加速感はない。しかし、段差に乗ったとき、そのスムースさに驚いた。
私は休みの日はロードバイク以外に、安価な町乗りMTBに乗っていたが、そのバイクは道路で力強くペダリングをすると、沈んで跳ねてを繰り返す。このバイクは段差に乗ると、前後のサスペンションが衝撃を吸収するが、結構弾力を感じてしまう。それに対して、今回購入したJekyllにはそれがない。力強くこいだときの沈み込みは小さく、反発も少ない。逆に反発がペダリングに生かされているように感じることもある。段差の処理は弾むのではなく、実にフラットな感じだ。
結局8kmの道のりを走るのに、ロードより少し時間はかかったが、無事に自宅に到着することができた。
そのあともすぐにまた外に出て、少し乗り、食事を食べて少し乗り、を繰り返してしまった。ロードバイクとはまた異なった感触が新鮮だったからだ。それでも17kmくらいにしかならなかったが。

舗装道路で乗ってみても、それ専用に作られたロードバイクにはとてもかなわない。早くこのバイクの真価が発揮できる山で走ってみたいものだ。トレーニングもがんばって、レースに臨もうと思う。