Makoさん

 アメリカで俳優として活躍されていた、Mako Iwamatsu(マコ・イワマツ/岩松信)さんが亡くなられたそうです。

 私が初めて彼の名前を知ったのは、ブルース・リーの書籍を読んだときでした。その書籍には「グリーン・ホーネット」というアメリカのテレビ映画の1シーンの写真が掲載されていて、その中でブルース・リー演じるカトーと、蟷螂拳の使い手を演じるMakoさんが対峙していたのです。
 そのときは「グリーン・ホーネット」を動画で見る手段がなく、いつかは見てみたいシーンの一つだったこともあって、Makoさんの名前とこのシーンはセットで記憶にインプットされていました。しかし、彼が出演した作品を見たのは、ジャッキー・チェンさんの「バトルクリーク・ブロー」が最初でした。「あっ。グリーンホーネットの人」というのがそのときの印象です。この作品は、ジャッキーさんの作品の中では評価が低く、実際にあまりおもしろくもありませんでした。ですから、私が記憶しているのはMakoさんとジャッキーさんだけです。しかも、なぜかMakoさんの印象のほうが強い…。

 そして、「グリーン・ホーネット」の写真を見てから10年くらいたってようやくこのシーンをビデオで見ることができました。Makoさん演じるロウ・シンの変な蟷螂拳の実演とかけ声が、いやがおうにもブルース・リーとの派手な対戦を期待させます。Makoさんは完全な悪役ですが、とても存在感があります。
 しかし、彼らの最後の戦いが始まると、あっけないほど簡単に勝負がついてしまいました。ちょっと拍子抜けしてしまいましたが、実際にブルース・リーとの格闘シーンを演じたのは、ブルースの一番弟子であるダン・イノサント氏だったそうです。

 ハリウッドで長年活躍されたMakoさんに敬意を表し、謹んでご冥福をお祈りいたします。