AIWA HP-V99 復活?

img_2304右側から音が聞こえなくなっているAIWA HP-V99ですが、今まで使った中で最もインパクトがあったイヤホンなので何とか復活させたいと考えています。

そこで、今日はちょっと右側のスピーカ部分のふたを開けてみました。中から2本の導線が見えていますが、そう言えばここ、古くなったイヤパッドが溶けて付着してしまったので、掃除するために開けたことがあります。

結果的に、右側の音が聞こえなくなったのは、この掃除が原因だったようです。導線の片方の接触が悪くなっていたのです。若干導線もへたっているので、絶縁にも問題があるかもしれません。特に接触が悪くなっている導線の端っこを、接点に指で押さえつけると、音が復活しました!

私は半田ごてを持っていないため、応急処置でテープを小さくカットして固定しましたが、どうやら音を出すのに成功したようです。この部分の修理で済むのであれば、町の電気屋さんに持って行っても修理してくれそうな気がしました。私が半田ごてを入手して自分で修理してもいいのでしょうが、危険度が高い気がします。これ、失敗したらもう二度と手に入らないですからね。

とりあえず、試聴しましたが、かなりびっくりですね。おそらくHP-V99で10数年ぶりに聞いた久保田早紀さんの「アクエリアン・エイジ」や「異邦人」ですが、こういう70年代末〜80年代初頭のアレンジの曲では高音部を受け持つ小さい楽器の音がすごい。当時は、CDもレコードも持っていなくて、FMラジオからテープに録音したものを聞いていたはずですから、たぶん今のほうがよりよい音源で聞いていることになると思います。

ボーカルも極端にクリアではなく、ナチュラルに聞こえます。

久保田早紀さんのアルバムは1枚だけブラック・ディスクを持っているので、今度プレーヤーを入手してそちらも聞いてみたい気がしました。

それだけでなく、低音も半端じゃなく量を感じます。バランスド・アーマチュア型のUlitmate Ears Triple.fi 10 Proや Shure E500PTHのようなキレはないのですが、パワフルで、スカスカになりがちな古い音源を豊かに再現して見せます。

AIWA HP-D9を聞いた感じから、解像感にはそんなに期待をしていなかったのですが、ER-4Sや10 Proにはかなわないまでも、思った以上です。どこからどの音が出ているのか、どんな感じでつながっているのか、分離しているのかがかなりわかりますね。

BeyoncéやRihannaなど、最近の女性ボーカルの曲を聞くと、おっと。もしかしたらちょっと低音過多かな? といっても、以前持っていたBose IEのように低音域に他の音域が埋もれてしまうようなことはなく、しっかりボーカルが聞こえていろんな楽器がちりばめられている感じはかわりません。

このHP-V99を使用していた当時、バックアップとしてHP-D9を購入したわけですが、少し聞いただけでがっかりしたのも、当然だったかもしれません。今、HP-D9に交換してみましたが、同じメーカーで販売時期も近いはずなのに、音の傾向が全く異なります。私はHP-V99のほうが好みの音です。

復活からいろんな曲を数十分聞いていますが、私が現役で使っているイヤホンの中では 10 Proに近い印象があります。ただ、中音がより前面に出てきて、さらに低音が多い感じですね。10 Proの標準ケーブルの状態で比較すると、高音域はV99に若干分があるかもしれません。音場もV99のほうが若干広いかな。

静かな場所で聞くと、それぞれいいところがあるので両者は私の耳では五分に渡り合っているように感じるんですけど、オープンエア型な分、外で聞く場合にはカナル型の10 Proのほうが有利でしょうね。HP-V99の価格は覚えていないのですが、当時の私の給料で買っているということは、いくら何でも3万とか4万ということはないと思います。価格帯的には10 Proのほうが上でしょうから、私の思い入れがHP-V99側に加勢して五分五分に感じているのかな。

そういえば、長く聞いていると、V-99のほうが、耳が痛くなってきますね。これは20年前もそうでした。スピーカの部分が大きいので、その圧迫分、だんだん痛くなってくるのでしょうね。また、本体がかなり大きくて、若干重いし。それに対して10 Proはケーブルを耳の上に回して、それで重量を支えたり、耳に入れる部分は低反発のコンプライのチップを使えたりしますので、V-99のような痛さは感じません。

そういえば、最近興味を持っていたSennheiser IE8のレビューが結構出てきていますが、あ、このHP-V99とかぶるのかな、と思ったりしました。残念ながらV99のほうは、低音の量をイヤホン側では調整できないですけど。記憶していた以上に低音の量が多くて、もうちょっと絞りたい気もしますね。

いずれにしても、気になっていたHP-V99、再び聞けてよかったです。近いうちに音響製品を置いているような電気屋さんに行って、修理してもらおうと思います。