プリンタ買い換え

1990年代後半は、Windows95の発売があり、パーソナルコンピュータが一般家庭にも広く普及していきました。
毎年PCやプリンタなどの周辺機器のスペックはどんどん高くなって、新しい物好きの私はいつも購買意欲に悩まされていたものです。

特にプリンタは毎年毎年、画質がきれいになっていくので、常に買い換えたい周辺機器の第一候補になっていました。
振り返ってみれば、初めてデスクトップパソコンを購入した1994年暮れ頃には、EpsonのMJ-700V2C、97年にはPM-2000C、2000年にはPM-900Cと、約3年ごとに買い換えていたことになります。
しかし、2000年にPM-900Cを購入してからは、あまりプリンタを買い換えたい、という気持ちは薄れていきました。もう、ほとんど各社の画質の差がなくなってきていたことが第一だと思います。
ところが今年は大きな変化がありました。エプソンが顔料インクを用いた、耐候性に優れた機種をラインナップしてきたからです。
今年の夏、家内の実家を訪ねたところ、3年ほど前にPM-900Cで印刷した長男の七五三の写真を部屋に飾っているのを見つけました。その状態が極めて悲惨だったのです。額に入れて飾っていたにもかかわらず、写真は黄色や緑色に劣化して、見る影もない状態でしたから。
だから、エプソンの「つよインク」シリーズは私にとってとてもインパクトがありました。また、PM-900CはMac OS Xに完全には対応しておらず、縁なし印刷などもできません。これまで3年ごとに買い換えてきたし、いいタイミングかもしれません。
発売当初よりすでに1万5千円近くも値を下げてきていたこともあり、私は最上位機種で顔料インクを採用した「PX-G900」を選択しました。

さて、自宅で印刷してみた印象ですが、比較のためPM-900CとPX-G900で同じ画像を同じモード、同じソフトで印刷してみました。
まず、普通紙ですが、やはり顔料インクのPX-G900のほうが少しメリハリがあります。ただし、PM-900Cのほうが階調表現などはなめらかで、PX-G900は陰の部分の黒のドットが結構目立ってしまうように感じます。
また、PM-900CのほうをPM写真紙で、PX-G900のほうを顔料インク用の光沢紙で最高品質の印刷を試みてみました。やはり階調表現は、フォトインクや、発売当時この機種のみが採用したダークイエローを搭載していることもあってか、PM-900Cのほうが微妙になめらかな気がしました。ただ、色合いなどはドライバに任せて印刷してみたところ、PX-G900のほうが画面に近い色で出力されているようです。
画質面で見れば、この3年間の進歩はさほど大きくないように思えます。しかし、今回私にとって大きいのはインクが各色独立になったことと、出力した写真が色あせる危険性が少なくなったこと。
顔料インクという新しい世界を切り開いたことで、この世界での画質の進歩がまた始まるのかもしれません。とりあえず、3年間はこのプリンタのお世話になりそうです。