使える筋肉・使えない筋肉

 私自身は筋トレが好きでありながら、それが自分の行いたい種目に反映されないことにいらだちをおぼえていた時期がありました。筋トレそのものの効果とパフォーマンスの向上の間にあるギャップを埋めるために、高岡先生の「レフorラフトレーニング」、小山先生の「初動負荷理論」などを勉強してきましたが、超ストレートな題名を持つこの『使える筋肉・使えない筋肉』は非常に明快な答えを出してくれました。
 未だにこのようなことが論じられる背景には、「大きさも筋力もあるけど使えない」筋肉が確かに実在し、また反面、「大きさも筋力もあって、しかも使える」筋肉も実在するという状況があるのでしょう。私が武術を練習していて調子を落としたときには、私は筋トレによって私の筋肉を前者の「使えない」筋肉に作り替えてしまったということがいえます。厳密には「使えない」のではなくて、「使い方が悪い」というのが正しいのでしょうが。

 この書籍では、筋力トレーニングが「使えない」筋肉を作っていくメカニズム、それを解決する方法などが詳しく紹介されています。文章もなるべく平易にしているようで、読みやすく仕上がっていますので、スポーツトレーナーだけでなく、スポーツパフォーマンスと筋トレに関して疑問をお持ちの方、これから競技に筋トレを採用していこうとしている方などにおすすめです。