Macでモバイル

私が主に外出先で利用しているモバイルPC、FMV-BIBLO MC4/45Cも、その発売時期からすでに3年半近くが経過しました。もともとのスペックが高くなかったこともあり、最新のソフトウエアを導入して利用していると、その動作の緩慢さへの不満が募っていきます

このFMV-BIBLOは、一度Windows XP Professionalをインストールしたことがあったのですが、かなり重くなってしまうことと、Service Pack1を導入してしまうと起動しなくなるという問題があり、現在はWindows2000で利用しています。
それでも、セキュリティソフトウエアは年々重くなり、IMEの機能も肥大してきていたりするためでしょうか? 動作はかなり緩慢になってきています。
1.4kgのモバイルノートパソコンで最後の親指シフトノートキーボード搭載機なので、この先何年も利用していく気持ちに代わりはありません。同型機種がYahoo! オークション何回も出品されているのですが、落札金額は20万円にも届こうかという勢いです。Celeron 450MHz、最大搭載メモリが192MBというマシンなのですが…。必要とする人にとっては本当に貴重なマシンとなっているんですね。
そのとき、私の自宅にはもう1台のモバイルマシンがあることに気づきました。それは、2年ほど前に発売されたiBookです。一応、妻の専用機となっていますが、現在ほとんど使われていません。2kg強と、FMV-BIBLOと比べて少し重くなりますが、Power PC G3 600MHz、メインメモリが384MBと、FMV-BIBLOをかなり上回っています。それに、モバイルでMacを利用するのもなかなかいいもんじゃないかと(??)。
と思ったのもつかの間、このiBookをMac OS 10.2で利用すると、動作は非常に緩慢で、BIBLOよりも体感的に遅く感じるほどだったことを思い出してしまいました。ハードウエアスペックはかなり上なのに…。
そんなことで一瞬あきらめかけたんですが、メインマシン(Power Mac G4)を10.2から10.3(Panther)にアップグレードしたとき、動作が非常に快適になったことを考えれば、iBookにも相当効果があるような気がしました。
そこでiBookを10.3にアップグレードしてみました。
iBookでも、Pantherは確かに速くなりました。OSを動かすというレベルではFMV-BIBLOより速いとは言い難いのですが、メモリを積んでいるせいか、アプリケーションは快適に起動し、動作しているように感じます。
Mac OS 10.2はシンプルでなかなかいいOSだと感じていたのですが、10.3を使ってみると「あまり完成度が高いOSではなかったんだな…」という実感があります。旧ICOの秘密のコーナーでも書きましたが、その速度の遅さやOSのインターフェース、アプリケーションの不安定性などから、Windowsから乗り換えてきたメリットはあまり感じられない旨の感想を書いたことがあります(むしろ、後退と感じられる部分が多かった)。しかし、Pantherを使ってみて初めて、Macに乗り換えて良かったと感じられるようになりました。
とりあえず、iBookもPantherが入ったことで、このマシンを使えるかどうかの検討ができるようになりました。
しかし、重要なことが一つあります。iBookで親指シフト入力を快適に行えるかどうかです。
そこで、Mac OS X用に有志によって配布されている”Tesla”という親指シフト入力を可能にする拡張ソフトをインストールしてみました。
これにより、英数キーを左親指シフトキーに、スペースを右親指シフトキーに設定し、実際にタイピングを行ってみました。
右親指キーを打鍵しようとするときに、どうしてもその右隣にある「かな」キーを押してしまいがちでしたが、これは慣れでなんとかなりそうです。しかし、キーボードがかなりペコペコしているため、高速に入力するのはかなりつらそうな感じ…。
私は、英語とかなをかなりの頻度で切り替えて使うほうですが、この切り替えはFMVでもメインマシンでも、aキーの左隣にあるキーを利用しています。しかし、iBookでは左親指キーの位置にあるキーを押さなければなりません。また、親指シフトキーボードでは、左親指キーの下にある無変換キー(BIBLOでは左親指シフトキー)を押すとIMEのモードが日本語入力に切り替わるのですが、iBookではその位置にある英数キーを押してしまうと、逆に英語になってしまいます。これはさすがにちょっとつらい。他のユーティリティやATOKの設定などを複雑に組み合わせないと、これはちょっと快適な環境は作れそうにありません。
ローマ字入力も試してみましたが、やはりストレスがたまります。なにより、そんなことをしたら、親指シフトでモバイルを操作したい私にとっては本末転倒ではありませんか。
こうやって、Macでモバイルという夢は、現状では大きく崩れ去ってしまうのでした…。