「躰道」公開 by exfit TV

exfit TVで「躰道」の特集が始まりました。私が空手を志したころからその存在を知っていて、少なからず興味を持っていた武道です。

私が武道を練習したいと思ったきっかけは、なんといってもブルース・リーだと思います。「ドラゴンへの道」で彼が「拳法(柴俊夫さんの吹き替えによる)」と呼んでいる武術を習いたい、と思ったわけですが、どうやらそれが中国武術のことらしいと分かると、関連書籍を集めたり、「通信教育」の教材を買ったり(笑。しかしどれも今一つピンときません。

そんなときに見つけたのが「空手鍛錬三ヶ月」という書籍です。

「強健な体を得る90日間 完全図解 空手鍛錬三ヶ月」
「強健な体を得る90日間 完全図解 空手鍛錬三ヶ月」

この書籍、天文館の書店で見つけたと思うのですが、そのとき一緒にいたと思われる弟も興味を持っていました。前書きに、ブルース・リーらしき人物に対して「超人的」と賞賛されていることもあって、「どうも話が分かる著者らしい(笑」ということで購入を決めました。

しかし、内容を見てもっとビックリ。単にオタッキーで体育の成績も五段階評価の2でしかない少年にも分かりやすく、全部ではないけどいくつかの鍛錬法は私にもできると確信してしまいました。今みても、とても実践的なカリキュラムだと思うのです。この書籍の第三部にある巻き藁の作り方を参照し、裏庭に立てて毎日一生懸命突いたり叩いたり、蹴ったりもしたのでした。

そして本当に3ヶ月も経つころには拳で瓦や板を割れるようになったりしていたのです。

このことがあって、私はカンフーとか中国武術ではなく、空手を習うと決めたのです。近所に道場がなかったので、空手部がある高校を選んで進学することにしました。

もちろん、本だけで学んだフォームですから、空手部ではいろいろと矯正されましたけど、オタク練習は本当に役立ちましたよ。ちなみに5段階評価の2だった体育の成績も、空手のおかげで5になり、進学はしませんでしたが日本大学の体育科にも合格できました。多分中学までの自分しか知らない人はウソだと思うでしょう(笑。

ということでこの書籍には今でも感謝しているのですが、その著者が「祝嶺正献」先生です(書籍にある制献は旧号とのことです)。祝嶺先生は、玄制流空手道の創始者であるとともに、冒頭に紹介した「躰道」の創始者でもあるのです。これで、私が「躰道」に興味を持つ理由がおわかりになったのではないかと思います。

この書籍により祝嶺先生に興味を持った私は、先生の別の著書、「新空手道教範」も方々探して入手しましたよ。

新空手道教範
新空手道教範

Amazon.co.jpで見ると、2パターンのカバー写真が公開されていますが、私の所持しているものと微妙に違います。私の所持している書籍には改版履歴がなく、1974年の発行となっていますが、Amazonでは「新空手道教範 (1964年)」と紹介されています。プレミアがついてすごい金額になっています。私も本当にオタクでマニアなので、柔道の珍しい本とか、絶版になった武道の書籍は多数所持しています。売れば、多少は家計の助けになるのかもしれませんが書籍は財産。よほどのことがないと売らないでしょう(あれ、今日も書籍を処分したばっかりだったりして)。あ、書き込みとかもいっぱいしているから売れないか。

さて、「空手鍛錬三ヶ月」によれば、躰道は空手を母胎に誕生した武道とのことですが、その性格、内容、技法ともに全く異なったものとなっているそうです。すごく興味を持ったのは、躰道が真っ先に胴体を処理するのに対し、空手は手足を先に動かす、という点です。だとしたら、両者が全く別なのもうなずける話です。

それにしても昭和54年の時点で「空手は手足を先に動かす」ことに触れているところが、祝嶺先生の偉大なところです。祝嶺先生の書籍以外では、ブルース・リーの書いたメモに登場するくらいでしか見たことがありませんでした。実際に、空手道部や先生の道場の練習風景をみても、胴体が決まってから突きや蹴りを出していました。多くの道場でそうしていたと思います。

ですが、最近の空手の研究では、競技であれ武術であれ、手足が先に動くのが合理的であることが分かってきました。躰道の場合は、攻防で身を守る目的で胴体を先に処理をするということで、考え方も求める奥義も異なることが分かります。

詳しくはこれからexfit TVで公開される躰道の一連の動画を見ていただくのが一番いいでしょう。私自身、とても楽しみです。