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親指シフトモバイル入手(2)


2005
04.29

GW初日の今日、表参道にある富士通専門店「アクセス」さんにうかがいました。

http://www.saccess.co.jp

私が到着したのは午前中のことでしたが、すでに先客がいました。
その人も私と同じ「FMV-830MG/S」が目当てのようでした。その彼の前に私が3ヶ月待ち続けた「FMV-830MG/S」が鎮座しています。

FMV-830MG/S 全体像

FMV-830MG/Sの親指シフトキーボード

この機種は、私が持っているMC4/45Cの1.4kgに対し、1.6kg(光学ドライブの変わりにウエイトセーバーを搭載した場合)とのことだったので、もう少し小さいものかと思いましたが、思ったより大きい感じがしました。また、デモ機は光学ドライブも搭載していたし、メモリも増設していたようなので、明らかに1.6kgよりは重い感じがしました。

その後、先客の彼に席を譲っていただき、親指シフトでのタイピングを体験してみましたが、打ち始めたその瞬間から「非常に素性のよいキーボード」であることを感じました。先行機種の弱点を研究し、専門店ならではの改良を加え、 830MG/S用のキーボードが出来上がったのでしょう。
MC4/45Cのクリック感の強いキーボードに対し、830MG/Sのキーボードはもっとマイルドな感じです。また、キーボードの右側が詰められてキーが小さくなっていたのに対し、MG830/Sは他のキーと同じ大きさを保っているので窮屈さがありません。
MC4/45C は右シフトキーが極端に小さく、英字のタイピングでのミスが多発するという致命的な弱点を持っていました。OASYSユーザが「実行キー」を大切にするので、それを大きくした結果だったと考えられるのですが、あれはちょっと設計ミスに近いと思います。肝心の文字入力の障害になるのですから。

そのうち、店員2名の方が電話サポートに入り、時間ができたので、ここぞとばかりに「大胸筋」「フィットネス」など専門用語が登場する長文を思いつくままに入力してみました。私専用の辞書ではないにもかかわらず、かなり精度の高い変換をしてくれるし、また変換のレスポンスも早いのが小気味よいです。何より、「タイプミス」がほとんどないのです。MC4/45Cを体験したときや、その後出た偽親指シフト搭載のLOOXを体験したときにはタイプミスが多くて、慣れが必要だと思ったのですが、今回発売された830MG/Sに関してはそのような違和感が全くないのです。

最初から買うつもりではいましたが、予想よりはるかにいい使い勝手に、非常に満足度の高い買い物になる予感がしました。
店員さんはまだ電話サポートをしています。内容から察するに、ワープロソフトのOASYSを使っている人、あるいはこれからPCに乗り換えようとしている人を対象にしているようでした。
そう、OASYS。ほとんどのPCユーザが忘れ去っているソフトウエアではないでしょうか。親指シフトユーザをはじめ、このようなユーザはそう多くないと思うのですが、このようなお客様を非常に大切にされている「アクセス」さんの姿勢には痛く感じ入りました。

電話サポートが終わった男性店員が私の意志に気づき、830MG/Sを用意してくれることになりました。そのときに、いろいろな話をうかがうことができましたが、ショップとしてオリジナルを出すことは相当大変な作業であることがわかりました。

親指シフトモバイルノートの供給が絶たれた後、アクセスさんは何度もウェブでモバイル機に関するアンケートをとり、富士通さんと交渉してきました。
富士通さんとしてもそのような要望を受けた結果なのでしょうか。FMV-LOOXという機種に「異形の」親指シフトを搭載したものを販売したことがありましたが、あのときはなぜか「アクセス」さんにクレームが集中して、かなり苦労されたそうです。「アクセス」さんもあのLOOXには正直なところかなりがっかりされたようで、今では830MG/Sのパンフレットに「×」でつぶしたLOOXキーボードの写真を載せています。
交渉の過程で、富士通さんはもう少し大型のものを、アクセスさんは逆にもう少し小型のものを提案されたのだそうです。一番大切なキーボードには厳しく注文をつけ、今回の仕上がりになったとのこと。A4に比べて薄いので十分なストロークを得られなかったこと、A4ほどの快適さはないことを反省材料とされていましたが、私にとっては A4のシリーズと比較しても全然遜色はないと感じています。

2000年夏のMC4でモバイル親指シフトが打ち切られることについて、アクセスの店員の方も全く知らなかったそうなのです。
「当時、お店にくる人には『もうすぐ冬モデルが出るので待った方がいいですよ』と伝えていたんですよ。しかし、実際には打ち切られ、その方々には本当に申し訳ないことをしたと思っています。今回830MG/Sを出せて本当によかった」
とおっしゃっていました。実は私も店員さんに「もうすぐ出ます」といわれた一人なのですが、その後私は方々探して、本家の通販サイトであるWebマートで型落ちのMC4/45Cを入手できたのですが。

しかし、世の中の親指シフトユーザのみなさんに告ぐ! 今回、アクセスさんの努力で「ショップオリジナル」という形で富士通さんは新しい親指シフトキーボードの金型を作ったわけですが、だからといって実は安心できないんです。
それは、A4のシリーズのように親指シフトを選択できるカスタマイズを富士通さんが用意せず、ショップオリジナル、という形にしたことからもわかると思います。もし、富士通さんがこの新しいキーボードをA4のシリーズ同様にカスタマイズ可能な形で展開するととんでもないコストになるのだそうです。つまり、故障などに対応したり、カスタマイズに対応したりするため、日本各地に新しいシリーズの在庫や知識がある人を置かなければなりません。富士通さんにしてみれば、ニーズのわからない商品のために。
逆に言えば、ショップオリジナルの形をとるアクセスさんのリスクは非常に大きいわけですね。すべてアクセスさんの依頼で作り、完全に買い取って、それをエンドユーザにさばいていかなければならないわけですから。普通、こんなことはよほどの情熱がなければできないことですよ。
私たち親指シフトユーザとしては、このラインナップはぜひ存続してほしいと思うのですが、この830MG/Sが売れなければ、次はないんです。新しいキーボードの金型があるとか在庫があるとか、そんな問題ではなく、親指シフト搭載機が「売れるか、売れないか」なのですよ。

ビジネスモデルの830MGシリーズはすでに販売が終了した商品です。店員さんの話では、この830MG/Sという親指シフト搭載機に関しては、おそらくボーナス商戦までは何とか供給が可能だが、それ以降は全くわからない(830MGシリーズに変わるベース機に親指シフトキーボードを搭載して販売することが可能かどうかは全くわからない)ということです。しかし、確実にいえるのは、830MG/Sが売れなければもう次はない、ということ。

既存の親指シフトユーザの方にはぜひ購入を検討していただきたいですし、ちょっと人とは変わったものに興味がある方、効率のよい日本語入力方法を求めるこだわり派の方にもぜひ注目していただきたい機種です。現在、『週刊アスキー』誌にて高橋源一郎さんがこのFMV-830MG/Sに関するレビュー記事を書いておられます。

ちなみに現在私も830MG/Sにてこの記事を入力していますが、A4のFMV-7000NA5なみに快適ですし、何よりも処理が速い。私はMacを使っているので今回無線LANのAirMac Extreme Base Stationも購入し、手さぐりで無線LANを使えるようにしたのですが、非常に快適です。子供のために4Mbpsのアニメ作品を1時間くらい見ましたが、スムースでしたよ。その子供が麦茶を830MG/Sのキーボードにぶちまけたときはあわてましたが…!今のところそれによる問題はなさそうで安心しています。

今回、これだけすばらしい機種を入手できたことに、富士通専門店「アクセス」さん、富士通株式会社殿には最大限の感謝の意を表したいと思います。

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親指シフトモバイル入手(1)


2005
04.29

私が使っているパソコンの画面をのぞき込みながら、驚いたようにその人はいいます。

「なんてスピードなの?」

と。

「でも、タイピングスピードなら、あなたのほうが速いよね。」

と私が言うと、

「いや、その画面に出てくる文字の速さが…」

とのこと。

そういうことなら、確かにそうかもしれません。なぜなら、私は「親指シフトキーボード」を利用して日本語を入力しているからです。

一般的なローマ字入力だと、「あ行」以外の文字はは子音と組み合わせて複数のキーをタイプしなければなりません。その分、タイピングスピードそのものは速くなりがちですが、打鍵数が多くなることで文字数あたりのタイプミスも多くなります。ミスの度に、右上にあるBSキーを押さなければなりませんがホームポジションからの距離が遠いため、移動にかかる時間も馬鹿になりません。

しかし、私のように専用の親指シフトキーボードを使用すると、1 文字あたり1打鍵のリズムで入力でき(実際には親指シフトキーの打鍵と合わせて2打鍵のこともありますが、同時打鍵なのでタイミングは1打鍵と同じです)、文字数当たりの打鍵タイミングを減らすことができ、その分ミスも少なくなります。そのうえ、専用キーボードでは、右小指のホームポジションの右隣に BSキー(後退キー)がありますから、ミスの修正が圧倒的に速いのです。
打鍵数が少なく、ミスも少なく、その修正も容易、となればその結果として日本語の入力が速くなるのは当然でしょう。と同時に、同じ文字数を入力するのであれば、その疲れも少なくてすむのです。

もちろん、このキーボードになれてしまうと「標準的なキーボードを扱うのがつらくなる」、「持ち主以外の人がパソコンを使えなくなる」などの大きな弱点があるのですが…。

最近、パソコンの性能が上がってきて、ほとんどの用途でノートパソコンで事足りるようになってきました。それに、加えてノートパソコンもリーズナブルなものがラインナップされるようになって、家庭でも仕事の現場でもノートパソコンが活躍するようになりました。
私もフィットネスプログラムを作成したり、管理したりするのにノートパソコンは有益だと思っています。
2000 年の11月には、最後のコンシューマ向け親指シフトモバイルノートパソコンであるFMV-BIBLO MC4/45Cを八方手を尽くして入手しました。しかし、このPCは当時からスペックが低かったこともあり、運動プログラム管理に使うことはなく、主に出先などでの資料づくりに用いたり、簡単なプレゼンに使ったりしたくらいでした。
その後、昨年5月に、A4タイプのLIFEBOOKを Sofmapで見つけ、購入して手持ちの親指シフトキーボードに乗せ変えて使うことにしました。しかしながら、A4という大きさ、4kg近い重量は、 MC4/45Cのように持ち歩くにはちょっと重く、MC4/45Cのときのようには自由自在に持ち歩くことはできませんでした。
そのこともあり、MC4/45Cは特殊なメモリを使って最大値までメモリ領域を拡大するなど、その延命に努力しましたが、昨年の秋ごろには液晶画面が表示されなくなってしまったのです。

そんな2004年の暮れ、親指シフトで有名な富士通の専門店「アクセス」さんが市ショップオリジナルのモバイルノートパソコン「FMV-830MG/S」を発売するというニュースが入ってきました。発売が2005年1月末とのこと。
ものすごくほしかったのですが、2004年にA4サイズのFMV-7000NA5、秋にiMacG5というコンピュータを続けて購入していましたし、年末にはMTBが趣味になり、そちらにもかなりお金を費やしてしまっています。
そんなわけで様子見となったのですが、1-3月は「FMV-830MG/S」は入荷するたびに速いタイミングで品切れになっている感じでした。なんといっても5年ぶりのモバイルサイズの親指シフトノートの新作で、私みたいに待っていた人が本当に多かったのでしょうね。

4月になり、商品のステータスも「今ならご用意できます」に変わりましたし、私も資金の準備が整ったので、GWの初日の本日、表参道にある「アクセス」さんにお邪魔したのでした。

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親指シフトモバイル復活か!?


2004
12.04

夕方自宅に帰ってきて、メールを見てみると、富士通専門店の「アクセス」さんから、【緊急】と銘打たれたメールが届いているのを発見しました。
なんと、B5サイズの「親指シフト ノートパソコン」が「復活」するというのです。
私は正直、このサイズの親指シフトノートパソコンと出会うことはないであろうと、完全にあきらめていました。そして、4年前に入手した最後の親指シフト搭載サブノート、FMV-BIBLO MC4/45を改造してでも現役で使い続けていくことを考えていました。しかし、最近このノートの液晶表示がおかしくなってしまい、使えなくなってしまったのです。修理に出さなきゃ、と思っていた矢先、4年ぶりのモバイルサイズ 親指シフトノートパソコンの復活です。

思えば、「アクセス」さんは、以前から親指シフトを搭載したパソコンの普及には大変力を入れてくださっていました。Webサイトでは何度も「親指シフトモバイル」に対するアンケートを実施し、富士通株式会社殿に要望書を送付する、という活動を繰り返していたのです。その結果、ユーザが待ちに待った新型の親指シフトモバイルを手に入れることが可能になったのです。アクセスさんだけのオリジナルモデルとして販売されるのも納得ですね。
この機種については、私も予約したいと考えています。iMac G5を購入したばかりでつらい部分もありますが、何とかお金を作って買うのだ!

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ちょっと復活 FMV-BIBLO MC4/45


2004
07.12

現在、持ち歩きを行う際にはLIFEBOOK 7000NA5を利用するようになってきていますが、さすがに3.3kgを超える重量にはきつさを感じます。やはり、FMV BIBLO MC4/45Cのようなフットワークの軽いサブノートが恋しくなってしまい、何か使い道はないのかを模索することにしました。

このMC4/45Cについては、オンボードメモリに64MBが搭載されていて、拡張スロットが1基。チップセットが許容するメモリの最大容量は256MBですが、市販の拡張メモリは128MBとか256MBという単位でしか販売されていないため、事実上最大で64MB+128MB=192MBしか搭載できません。
Windows2000を導入して最初のころはこの容量で余裕がありましたが、コンピュータウィルスの蔓延などからOSそのものやセキュリティソフトが年々重くなってきたことで、最近はHDDに「ガリガリ」アクセスすることが多く、とても快適とはいえない状況です。
そんな中、インターネットで面白いメモリが販売されているのを発見しました。それは128Mと256MBの間を埋める192MBというタイプの拡張メモリです。これを利用すれば、内蔵64MB+拡張192MB=256MBと、チップセットの上限容量ぎりぎりまで拡張することができることになります。
私はいても立ってもいられず、下記のサイトで早速注文することにしました。

http://www2.ocn.ne.jp/~vertexm/

注文して入金の翌日には対象となるメモリが届きました。
早速セットしてみたところ、Windows2000の起動については10秒強短縮されたようですが、劇的な変化はありません。
実際のアプリケーションを使った作業については、若干ながら体感スピードが上がり、仮想メモリへのアクセスは明らかに減っています。かといって、劇的に「早くなった」「快適になった」というようには感じられませんでした。

あとは、基本的な機能の底上げが必要かもしれません。
MAXUSコンピュータというショップで、ノートPCのCPU換装サービスを行っているのですが、MC4/45Cもサービス対象になっており、800MHzのCPUに交換することも可能であるようです。
現在450MHzですから、これを800MHzにすれば350MHzのクロックアップになります。倍とはいかないまでも、かなりの速度アップが見込めるでしょう。他機種では850MHzもサポートしているようなので、それが可能であれば400MHzのアップ。
メモリ容量は256MBと少なめですが、これだけのクロック数があれば処理速度はかなり向上するのではないでしょうか?
850MHzで50000円とのことですが、MC4/45Cを延命するためにはいたしかたない出費といえるかもしれません。

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Macが遠い


2004
04.29

この1週間、全く触っていない、というわけではないけれどMacから遠ざかっている
それは、前回ICOの秘密にも書いたけど、Windows Note PC FMV-7000NA5を新たに入手したからだ。

いくら新しいマシンを買ったからといって、なぜそちらばかり使ってしまうのか?
それは新しく買ったノートのほうが、PowerPC G4より処理が早くて、同じ作業をしても早く終わってしまうからなのである。
早いといっても、Pentium4 3.2GHzもあるノートPCではなく、Celeronの2GHzレベルのマシンだ。メモリも現在では買ったときのままの256MBしか積んでいない。それに対して、Power Mac G4はクロック数こそ867MHzと低いものの、Dual構成になっていて、メモリは768MBも搭載している。 それでもはっきりわかるくらい、新しいWindows Note PCのほうが快適。
それに、ノートの親指シフトキーボードの具合がとてもいいのである。テキストを入力していて、Power Mac G4は高速入力に文字表示が追いつかないような状況がままあるのだが、このNoteでは、十分に追従してくれる。IMEの辞書がお馬鹿なくらいだろうか?
でも、テキスト入力だけではない。
私が加入しているプロバイダであるBroadGate 01ではShowTimeの4Mbpsのコンテンツをみることができるが、Power Mac G4では数秒〜数十秒おきにバッファリングが起きて、まともに視聴できない。しかも、なぜか2Mbpsと4Mbpsで画像に差がなく、粒子が明らかに荒いのだ。
それで2Mbpsに落としてみても、やはり数分おきにバッファリングが発生してしまう。
Windowsのノートはその点スムースだ。実は、このノートを購入する前に活躍していたFMV BIBLO MC4/45という旧Celeron 450MHzクラスのマシンでも、4Mbpsはほとんどバッファリングすることなくみることができた。今回購入した7000NA5になると、全く問題ない。画質もMacのように粒子が荒くなることがなく、非常に美しい。

Macも最新はもはやG5の時代。本年末までには新しくしたいところだ。

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親指シフトノート


2004
04.25

私が前回「親指シフトキーボード」を搭載したノートパソコンを購入したのは2000年10月のこと。重さ1.4kgと軽量で持ち運びに便利ということ、ビジネス向けではなく一般向けに市販された製品であったことから、親指シフトユーザにとっては画期的なモバイルマシンであったと思います。

このFMV BIBLO MC4/45は、2000年の夏モデルとして発売されました。市販のモバイルノートとしては3代目のマシンだったと思いますが、私はこの次の2000年冬モデルを購入するつもりでいました。
しかし、残念ながら市販の親指シフトマシンはそのMC4/45Cが最後となってしまったのです。冬モデルに期待していた私はあせりました。親指シフトのメッカともいえる表参道のショップアクセスにすら在庫がなくて、通販を受け付けていたショップに注文しても「在庫がなくなってしまった」という返事。一生懸命探していたところ、なんとお膝元の富士通の通販サイトWeb Martに型落ちの商品にラインナップされていたのです。結局こちらで購入し、今にいたっています。このあたりの経緯については、

http://www.icofit.net/information/secrets/nicola/fmvmc445cs_order.html

http://www.icofit.net/information/secrets/nicola/fmvmc445cs_arrive.html

に書いています。
ちなみに、親指シフトマシンとしてはこの機種が最後だと述べましたが、実は2002年に富士通の売れ筋であるLooxというコンパクトマシンに親指シフトキーボード搭載と銘打たれた商品が発表されたことがありました。

http://www.icofit.net/information/secrets/nicola/new_style.html

私自身はこのマシンは親指シフトキーボードマシンであるとは思えないため、あえてMC4/45を最後の親指シフトキーボードマシンとして位置づけています。

このような事情で、私は発売から約4年を経過したMC4/45Cを今までサブマシンとして活用し続けてきました。
しかし、パソコンの陳腐化するスピードは非常に早いものです。MC4/45はコンパクト型だったこともあり、4年前の当時としてもさほどスペックの高いPCではなかったものですから、最近になってとみに処理能力の低下が気になるようになってきました。
特にWindowsの世界では、毎日強力なウィルスが出現したりセキュリティホールが登場したりして、日常的にウィルスソフトをアップデートしたり、アップグレードしたり、ウィルス定義を適用していく必要があります。Norton Internet Security 2004を適用したあたりからMC4/45のパフォーマンスは極端に低下し、実用に使うことすらつらくなってきてしまいました。専門の業者に頼んでCPUを交換してもらうことも考えましたが、メモリの搭載上限が192MBであり、改造できたとしてもチップセットの仕様で256MBが限界になります。このスペックは現在のバージョンであるWindows XPはおろか、Windows2000の最新版でもつらいスペックであるといえると思います。

しかし、親指シフトキーボードを搭載した一般向けの市販のノートパソコンは現存しません。エミュレータを使用して、同じくらいのサイズのノートパソコンを親指シフト化することも考えました。この場合、私は富士通のノートPCにはほとんど魅力を感じていないので、別メーカを購入することになるでしょう。ただ、私はキーボードの作りがいいというIBM ThinkPadのうち何種類かの機種でエミュレータのテストをしてみましたが、残念ながら専用キーボードを持つノートPCのような快適性を得ることができませんでした。

後は携帯性を犠牲にして親指シフトノートPCを新しくするか。実は、一般向けの市販製品としての親指シフトノートパソコンはなくても、ビジネスモデルとして日本国内で発売されているLIFEBOOKシリーズの一部の型で、親指シフトキーボードを選択できるようになっているのです。表参道のアクセスさんなら、もともとカスタマイズしたノートをすぐに持ち帰ることができるように店頭においていますが、基本的には受注製品であり、注文から手に入るまでに2-3週間かかります。
このLIFEBOOKにはMC同様の大きさのモバイルノートもありますが、残念ながらこれらのノートは親指シフトキーボードを選択できません。カスタマイズ可能なラインナップは現在ではNAH、もしくはNAというA4ファイルサイズ(実際にはもっと大きいでしょうが)のマシンだけです。実重量も3kg強〜4kg強になりますから、「持ち運び用」ではなく「持ち運び可能」な製品ということができると思います。

ただ、私の場合持ち運ぶこと、あるいは持ち運ぶ最中に利用することが目的なのではなく、持ち運んだ先でじっくりと実用に耐えてくれることが重要です。そうなると、まあデカイものでも悪くはないのかな、と考えました。長時間扱う場合は、デスクトップ用と同じキーボードサイズのほうが疲れにくいでしょうし、画面も表示される文字も大きくなるので、目の疲れも抑えられるでしょう。

迷いつつ、表参道のアクセスさんのサイトをのぞいて、現在のLIFEBOOKのラインナップでどの程度の価格で売られているのか調べてみました。
現在の最新のラインナップは、2003年冬モデルとなっています。市販モデルが2004年夏モデルなので、LIFEBOOKシリーズもまもなくそれに追従するのでしょうか。
NAHというのは、RAIDにも対応した高性能マシンで完全にデスクトップ置き換えも可能なマシンです。重量も最低でも4.0kg。スペックも高く、価格設定も高めです。そこで、今回はNAというもう一つ下のランクのマシンをベースに考えてみることにしました。対象となるベースのマシンはFMV-7000NA5というもので、重量は約3.2kg。CPUはCeleron 2.0GHzで、現在のMC4/45の450MHzと比較するとかなり進歩しています。
私が希望するカスタマイズは、キーボードを親指シフトにすることのほかに、液晶画面をSXGA+にすることと、CD-ROMドライブをDVDマルチに変更すること。これで見積もってみると248,000円だそうです。しかし、メモリが128MBと実用外であるため、安価な製品を探して取り付けなければなりません。その分を考えると、プレインストールソフトもないこの製品は、一般向けの製品と比較してかなり高価だといえると思います。
画面やDVDをカスタマイズしなくても、196,000円。アクセスさんが用意した限定セットなら、メモリが384MBになって186,900円。それでも結構しますね。

そんな中、今月の22日になりますが、数カ月ぶりに何気なく新宿のソフマップに立ち寄りました。1階に中古ノートパソコンがたくさん展示してあるのですが、その中に何種類かのLIFEBOOKも展示されています。3台ほど、MC4と同じころに発売された製品がありますが、1台だけ、最近のデザインのLIFEBOOKがあるのを見つけました。機種名を見ると、FMV-7000NA5という刻印があります。この時は、「あれ、7000NA5って、現在のラインナップじゃなかったっけ? あるいは一つ前の世代かな」と思ったのですが、価格が97,000円弱(税込み)です。メモリは標準よりも大きな256MB、HDDも標準の20GBに対して30GBとなっています。もし、現行製品だったら、アクセスさんで見積もった金額の半分くらいですから、不相応に安いといえますね。
ということは、この型番が現行製品だったのは私の記憶違いだったのかもしれない。新品の発売時期は2003年10月ごろと掲示されていますので、そこは微妙なところですね。ここにあったどの機種も親指シフトキーボードではなく、JISキーボードであったため、このときはこれ以上興味を持つこともなく自宅に帰りました。
ところが、自宅にかえって改めてアクセスさんのサイトを見てみると、この型番が現行製品につけられた型番であることがわかりました。だとしたら、それは非常に安い。
だとしたら、なんとしてもソフマップに行って、この機種を入手したくなりました。
実は私はこんなこともあろうかと、2002年の7月ごろ、ネットオークションでLIFEBOOK用の親指シフトキーボード保守部品をネットオークションで入手していたのです。だから、もしこのキーボードと交換できれば、安くして親指シフトキーボードノートを手に入れることができることになります。

そして私は2日後の24日、家族とソフマップに向かいました。LIFEBOOKはビジネスモデルで無骨なのであまり興味を持たれないのか、2日前と同じ状況のまま置かれていました。
この製品を購入するにあたっては、一つだけ懸念がありました。私がネットオークションで手に入れてからLIFEBOOKの筐体は大きく変化していたのです。隣においてあった3台の旧モデルと比較して形は全く同じであることが確認できたのですが、内部のコネクタも昔のままかどうかははっきりとはわかりません。
この点に関しては一つの賭けでしたが、この価格でLIFEBOOKの現行製品を手に入れることは不可能といえます。しかも、この日は中古の日ということで、3000円引き。さらに中古3年保証を5000円の2割引でつけられるということも聞きました。これはお買い得です。
おそらく、いちいちモデルチェンジのたびに売れ行きのよくない親指シフトキーボードを何度も仕様変更することはないだろうと考え、購入することを決意しました。

動作確認のため、店頭で電源を入れてもらうと、液晶画面の性能が一般モデルと比較してあまりきれいではないことに気づきました。ただ、私の場合は文字の入力がメインとなりますので、ビジネスモデルのこの液晶で十分であると考えました。SXGA+でないことが少し残念ですが、その分文字は大きく、目にはやさしい感じがします。
また、ソフトも何も入っていないし、Windows XP Home Editionであるせいか、起動もソフトウエアの起動も、終了も非常に高速です。

その後、購入した7000NA5を自宅へ持ち帰り、以前入手していたキーボードを用意して、交換を考えました。
しかし、ここでとんでもない事を気づきました。交換の仕方が全くわからないのです。
私は全く短絡的に、後ろ側のねじを全部外してしまえばいいと思っていたのですが、いざ外そうとしてもはずれません。この時点で真っ青になってしまったのですが…。
どうしたらいいのか途方にくれて、キーボードを改めて見てみると、何か簡単にはずれそうな雰囲気です。基盤のプラスチックを軽くたわませてみると、そんなに苦労をせずにはずれるではありませんか! わざわざ裏蓋を外そうとした私は馬鹿でした。もっと早く気づけばよかった。
薄いフィルム製のコネクタは、私が所持している親指シフトキーボードと同じ仕様のようです。これで、唯一不安だった接続性も問題がなさそうであることがわかりました。
ただ、JISのほうはフィルムが固かったのですが、親指のほうは非常に薄い。このため、引き抜くのは簡単だったのですが、差し込むのはとても大変だったのです。
何とか差し込んだ後、外したとき同様、軽くキーボードをたわませて(もしかしたら上蓋の一部を外せたのかもしれませんが)、キーボードを固定しました。これで交換完了。あとは
「稼働するか」
が問題です。
電源を入れ、XPが立ち上がったところでメモ帳を起動し、ローマ字で日本語を入力してみます。どうやら全く問題はありません。そこで、富士通製のIMEであるJapanist2003をインストールし、親指シフトキーボードのドライバを入れて、親指シフト入力を行ってみます。
完璧! 快適な親指シフトでの入力が可能になりました。よかったー。
新品のキーボードにキーボードの左上を覆うカバーが付属していなかったので、JISキーボードのものを流用しました。両者は色が異なるので若干の違和感はありますが、実用上は全く問題はありません。

何よりも今回満足したのは、新品で注文すれば2-3週間待たされ、しかも20万程度かかる構成のマシンをその半額で購入できたということです。3年保証のことも考えればさらに安いといえるでしょう。前回のマシンも3年半使っていますから。
現在、この文章はいつものPower Mac G4ではなく、FMV-7000NA5で入力しています。親指キーが無変換、変換キーと共用なので、時々タイプミスをしてしまいますが、キーボードが比較的ソフトでサイズも大きい分、MC4/45よりは打ちやすいです。また、Power Mac G4 OS Xと比較しても日本語の入力、変換のリスポンスがいいので、かなり快適ですね。あとはメモリが少ないので、複数のソフトを同時に立ち上げて処理をするとつらい部分があります。これはできるだけ早い時期に追加したいと考えています。
また、望みは薄いのですが、拡張ベイに対応したDVDマルチユニットも探してみたいですね。そうすると、サブマシンにしておくのはもったいないマシンになります。XGAなのがメインマシンとしては物足りないくらいでしょうか? ただ、文字入力だけなら、このくらいのほうが文字も大きく表示され、疲れにくいかもしれません。

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Macでモバイル


2003
12.07

私が主に外出先で利用しているモバイルPC、FMV-BIBLO MC4/45Cも、その発売時期からすでに3年半近くが経過しました。もともとのスペックが高くなかったこともあり、最新のソフトウエアを導入して利用していると、その動作の緩慢さへの不満が募っていきます

このFMV-BIBLOは、一度Windows XP Professionalをインストールしたことがあったのですが、かなり重くなってしまうことと、Service Pack1を導入してしまうと起動しなくなるという問題があり、現在はWindows2000で利用しています。
それでも、セキュリティソフトウエアは年々重くなり、IMEの機能も肥大してきていたりするためでしょうか? 動作はかなり緩慢になってきています。
1.4kgのモバイルノートパソコンで最後の親指シフトノートキーボード搭載機なので、この先何年も利用していく気持ちに代わりはありません。同型機種がYahoo! オークション何回も出品されているのですが、落札金額は20万円にも届こうかという勢いです。Celeron 450MHz、最大搭載メモリが192MBというマシンなのですが…。必要とする人にとっては本当に貴重なマシンとなっているんですね。
そのとき、私の自宅にはもう1台のモバイルマシンがあることに気づきました。それは、2年ほど前に発売されたiBookです。一応、妻の専用機となっていますが、現在ほとんど使われていません。2kg強と、FMV-BIBLOと比べて少し重くなりますが、Power PC G3 600MHz、メインメモリが384MBと、FMV-BIBLOをかなり上回っています。それに、モバイルでMacを利用するのもなかなかいいもんじゃないかと(??)。
と思ったのもつかの間、このiBookをMac OS 10.2で利用すると、動作は非常に緩慢で、BIBLOよりも体感的に遅く感じるほどだったことを思い出してしまいました。ハードウエアスペックはかなり上なのに…。
そんなことで一瞬あきらめかけたんですが、メインマシン(Power Mac G4)を10.2から10.3(Panther)にアップグレードしたとき、動作が非常に快適になったことを考えれば、iBookにも相当効果があるような気がしました。
そこでiBookを10.3にアップグレードしてみました。
iBookでも、Pantherは確かに速くなりました。OSを動かすというレベルではFMV-BIBLOより速いとは言い難いのですが、メモリを積んでいるせいか、アプリケーションは快適に起動し、動作しているように感じます。
Mac OS 10.2はシンプルでなかなかいいOSだと感じていたのですが、10.3を使ってみると「あまり完成度が高いOSではなかったんだな…」という実感があります。旧ICOの秘密のコーナーでも書きましたが、その速度の遅さやOSのインターフェース、アプリケーションの不安定性などから、Windowsから乗り換えてきたメリットはあまり感じられない旨の感想を書いたことがあります(むしろ、後退と感じられる部分が多かった)。しかし、Pantherを使ってみて初めて、Macに乗り換えて良かったと感じられるようになりました。
とりあえず、iBookもPantherが入ったことで、このマシンを使えるかどうかの検討ができるようになりました。
しかし、重要なことが一つあります。iBookで親指シフト入力を快適に行えるかどうかです。
そこで、Mac OS X用に有志によって配布されている”Tesla”という親指シフト入力を可能にする拡張ソフトをインストールしてみました。
これにより、英数キーを左親指シフトキーに、スペースを右親指シフトキーに設定し、実際にタイピングを行ってみました。
右親指キーを打鍵しようとするときに、どうしてもその右隣にある「かな」キーを押してしまいがちでしたが、これは慣れでなんとかなりそうです。しかし、キーボードがかなりペコペコしているため、高速に入力するのはかなりつらそうな感じ…。
私は、英語とかなをかなりの頻度で切り替えて使うほうですが、この切り替えはFMVでもメインマシンでも、aキーの左隣にあるキーを利用しています。しかし、iBookでは左親指キーの位置にあるキーを押さなければなりません。また、親指シフトキーボードでは、左親指キーの下にある無変換キー(BIBLOでは左親指シフトキー)を押すとIMEのモードが日本語入力に切り替わるのですが、iBookではその位置にある英数キーを押してしまうと、逆に英語になってしまいます。これはさすがにちょっとつらい。他のユーティリティやATOKの設定などを複雑に組み合わせないと、これはちょっと快適な環境は作れそうにありません。
ローマ字入力も試してみましたが、やはりストレスがたまります。なにより、そんなことをしたら、親指シフトでモバイルを操作したい私にとっては本末転倒ではありませんか。
こうやって、Macでモバイルという夢は、現状では大きく崩れ去ってしまうのでした…。

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ICOの制作環境


2002
10.20

1) Power Mac G4 867MHz Dual

ついにMacに鞍替えしてしまいました…。

* MPU … Power PC G4(MPC7455) 867MHz × 2
* Mother Boad … 標準ロジックボード
* RAM … DDR-SDRAM768MB(PC2100)
* HDD … E-IDE 60GB(Seagate)
* Video … GeForce4MX(32MB)
* Keyboad … Rboard Pro for Mac(リュウド)
* Mouse … Microsoft Intellimouse Explorer
* DVD-RAM … PIX-DVRR/AT1(ピクセラ)
* CD-R/RW … 標準コンボドライブ
* Sound … 標準
* Network … 1000Base/T対応
* OS … Mac OS X 10.2.1
* Application … GoLive 6.01(Adobe) , Internet Explorer 5.2.1(Microsoft)、ほか。
* Display … FlexScan L461

2) FMV-BIBLO MC4-45C(親指シフトモデル)

* MPU … Celeron 450
* RAM … SDRAM 192MB(PC100)
* HDD … 30GB
* Keyboard … 親指シフトキーボード
* 使用OS … Windows XP Professional

3) 周辺機器

* Scanner … Canoscan N656U(Macで使えない…)
* Printer … PM900C(エプソン)
* DV … NV-DJ100(Panasonic)
* Digital Camera … NIKON COOLPIX 700

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「偽」親指シフト


2002
08.05

最悪

実に大変なことになってしまいました。

私が所持している親指シフトタイプのノート、FMV-BIBLO MC4/45Cが壊れてしまったのです!

数日前の朝、出掛けに、食器棚の上にPC用バッグをおいて、別の場所に移動したところ、そのPCバッグが床に落下してしまったのです。

バッグの中は十分に固定されているし、PCが固定されていない側から床に落ちたので、まさかPCに異常が起こるとは思っていませんでした。しかし、立ち上げてみると、無残にも液晶画面が内部でいくつかに割れていて、まったく画面を参照できない状態に…。起動そのものは異常がないようなので、外部モニターをつないでバックアップなどをとることは可能だと思います。しかし、ノートでも特に修理代が高くなると思われる液晶画面が壊れるとは…。

あまりにも修理代がかかるのであれば、新しいものを購入したほうが得だと思います。しかし、以前にも書きましたが、親指シフトキーボードを持つノートはこのタイプが最後…。修理しかないのか…。

新製品の発表

しかし、その翌日、富士通株式会社から意外な発表がありました。FMV-LOOXという、ノートパソコンでは最小の部類のシリーズに、親指シフトタイプのものが出た、というのです。価格は16万円弱。2月の発売だそうです。

最近、親指シフトキーボードの新製品が2つも発売になりましたが、心配していたノートの後継機にも親指シフトキーボードが搭載となると、これはもう富士通の親指シフトキーボードサポートもかなり本格的になってきたといえると思います。

それにしてもなんというタイミング。液晶交換とこの価格に差がないのであれば、購入したほうがお得。早速、アクセスのページをのぞいてみました。

すると、LOOXの写真が掲載されています。写真は残念ながらJISキーボードのもののようです。「きっと、親指シフトを搭載した機種の原本がまだないんだろう」と思い、実物の写真が公開されることを待つことにしました。

しかし、翌日、写真の雰囲気が何となくおかしいことに気づきました。変換キー、無変換キーのところに2列の文字が刻印されているのです。不審に思った私は、富士通のサイトで調べてみることにしました。すると、JISキーボードに見えたそのキーボードは、なんと新しいタイプの親指シフトキーボードだったのです!
これは親指シフトなの?

写真へのリンクはこちら

通常、親指シフトキーボードというのは、中央に大きなシフトキーが左右二つならんでいるものなのですが、このキーボードでは左右のシフトキー(変換・無変換キー共用)の間に大きなスペースが挟まっています。親指シフトでは、文字キーの一番下の段から3番目の段まで、キーが2つずつ割り振られており、左右の親指キーを同時打鍵することによって、上下いずれかの文字を選択するようになっています。濁音、半濁音を入力する場合にも、親指キーの同時打鍵が必要ですから、非常に使用頻度が高いキーなんです。それなのに、シフトキーは普通の文字キー程度の大きさしかありません。なんで?これでは、同時打鍵を行う場合に、親指をかなり意識的に外側に開いて行なわなければならず、中央にある文字キーを打つのは大変につらい配置になります。

似た大きさのFMV-BIBLO MC4/45Cのキーボードを利用してみると、やはり私の親指は内側から外側まで、打つ文字キーによって、かなり広い範囲で利用されていることがわかりました。あんな狭いキーに割り当てられたのではたまったものではありません。
FMV-BIBLO MC4/45Cに搭載されたキーボード
ちなみにこれが現存するモバイルノートの親指キーです。
上部のリンクと比較すれば違いは明らか!

しかし、これは富士通がいうには「れっきとした親指シフトタイプ」なんです。左右の親指キーがGキーとHキー(ちょうど中央)からみて、左右同じ距離に配置されていますし、多少ctrlキーなどの大きさが違うようなのです。そう、親指タイプはやはり別に作っているわけです。

なら、どうしてこんなにわけのわからない配置に大きく仕様変更してしまったのでしょう? 私が現在利用しているMCとはまったく異なるシフトキー、BSキー、ESCキー、Tabキー。デスクトップも併用しているので、決して移行はスムースとは思えません。

新しいユーザに、違和感の少ない配置にして、利用者層を拡大しようという意図なんでしょうか?しかし、それでは、今まで親指シフトキーボードを支えてきた人たちの気持ちはどうなんでしょう?あまりにも大きく違いすぎるそのキーボード配置に、「改めて慣れなさい」ということなんでしょうか?わざわざ親指シフトキーボードタイプを改めて起こすのであれば、なぜ、従来の親指シフトを捨ててしまったのでしょう?将来、新しいハードウエアでJISも親指も共用していこう、という考えなのでしょうか?実際にはJISと親指でキーボードが微妙に異なるので、わざわざ今回のような形にした意図が分かりかねます。
単なる試みであってほしい

私としては、今回のスタイルが、あたらしいユーザを獲得する(できるのかは不明)ための、ひとつの試みであってほしいと思います。モバイルへの親指シフトキーボード搭載を試みたという点からは、価値があることなのかもしれません。しかし、既存のユーザとしては、このスタイルが定着してもらっては「まことに困る」のです。また、「(本物の)親指のモバイルは、二度と手に入らないのだろうか…」と暗鬱な気持ちになります。

将来の親指シフトニーズに対するひとつの模索とか、そういった目的があるだけで、再び「本物の」親指シフトキーボードが復活することは私は切に望む次第です。

このノートが売れた場合、親指ノートは継続するかもしれません。しかし、このスタイルでは私は「イヤ」です。かといって、売れなかったら「二度と出ない」のかもしれません…。

アクセスのページを再び開いてみました。すると、先着20名の特典が、発売後1日でですでに完了となっているようでした。「買う人いるんだ」と意外な気持ちでしたが、富士通に考えを改めてもらうためには、購入し、実際に使用した上で富士通に意見を述べるしかないかもしれませんね…。そのためだけに16万円弱はきつすぎる。
MCは

やはり、壊れたMCを修理に出すのが現実的な選択肢になるようです。修理代がLOOX購入に引けをとらないような金額になったとしても、正しい親指シフト入力ができるMCのほうが数倍使い勝手がよいでしょうから。

また、今後、今回のような仕様変更された、つまり親指同時打鍵の機能を著しく損なうようなキーボードがモバイルに載っていくような情勢になったら、私にゃ耐えられない…。そのような場合はとりあえず、MAXUSのような、アップグレード専門のショップを利用して、限界までMCのスペックを上げていきたいと思います。たとえ、LOOXより高くても(微妙)。

もし、MCの能力が底をついたとしても、LOOXを選ぶとは限りません。キーボードの質などで評価が高いIBMのThinkPadシリーズをソフトウエア(Japanist2002など)でエミュレーションしたほうが、より快適な気もするからです。

あーあ。
2001/02/11追記

先日、このキーボードをとあるショップの店頭で試しに入力してみました。立って何気なく入力してみると、ほとんどまともに入力できませんでした。次に、椅子に座って正しい姿勢で入力してみましたが、3文字に1文字は誤って入力するありさま。特に、左手の親指が誤ってシフトキーを押してしまうことが多いようで、最下段の文字の入力は厳しいものがありました。もちろん、慣れもあるのでしょうが、このサイズのモバイルの場合、いろいろな姿勢で打つことが要求される可能性があると考えられます。バスの中や電車の中で利用するのはちょっと厳しいでしょうね。

私にとっては実用範囲外なので、やはり購入は見送ることになりそうです。壊れたノートの修理費用は約10万円ということで、厳しい数字なのですが、実用を考えれば修理を選択すべきでしょう。

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コンパクト親指シフトキーボード(USB)発売


2001
12.25

親指シフターの不安

親指シフトキーボード ヘビーユーザーの私は、ここ1年、さまざまな不安に悩まされた気がします。

「親指シフト悲喜こもごも」にも書きましたとおり、ちょうど1年ほど前に、富士通株式会社のワープロ専用機市場からの撤退が発表され、同時期に株式会社リュウドの高級親指シフトキーボード製造打ち切りもアナウンスされました。

さらに、最近ではコンパクトタイプのパソコン本体には、PS2コネクタを備えないタイプの製品も多くみられるようになってきました。しかし、これまで富士通から発売されている親指シフトキーボード(FMV-KB211、FMV-KB611)はすべてPS2タイプだし、製造中止になったリュウドのキーボードもPS2。当然、私が集めてきたキーボードもすべてPS2タイプになります。もし、今後、レガシーフリーの傾向が進めば(きっと急速に進むのでしょうが…)、PCで親指シフトを使用できる範囲がどんどん狭められていくことになります。

そんな状況の中、2001年の3月に、「親指シフト・キーボードを普及させる会」のサイトで、「コンパクトキーボードの試作機」が写真入りの体験談で紹介されているのを発見したのです。
コンパクトタイプの試作機

最初に紹介された試作機は、富士通高見澤コンポーネント株式会社(当時。現富士通コンポーネント株式会社)が開発中のものでした。これは、FMV-KB611という、OASYS利用者向けのキーボードと互換性のあるもの(FMV-KB611と同じドライバで動くもの)でした。

残念ながら、コネクタのタイプはUSBではなく、PS2のままでした。ただ、新しい親指シフトキーボードを作ろうという試みがあること、それが今まで製品化されたことがないような、大幅なコンパクト化が図られていることに対しては、大いなる興味を持ったものです。当時は商品化されるかどうかも分からないとのことでしたが、これほどコンセプトがはっきりした、完全に動くものがあるのであれば、何らかの形で発売されるだろうと私は期待をしていました。
ついにUSBキーボードのアナウンス

それから待つこと半年。9月の末になり、2001年冬に待ちに待った「USBタイプのキーボード発売」について、「親指シフト・キーボードを普及させる会」からアナウンス速報がありました。しかも、コンパクトタイプ(富士通コンポーネント株式会社)だけでなく、フルサイズのキーボード(富士通株式会社)も発売になるとのこと。「ああ、これで親指シフトは大丈夫!」という安堵感と同時に、「どんな使い心地になるのだろう?」という期待感が沸き上がり、久々に心が踊った感じがしました。
あれ?

が…。最新の試作品をみると、最初の試作品とは明らかにキー配列が違います。セミコロン(;)のすぐ右にあった「BackSpace(後退キー)」、そしてその右となりの「ESC(取消キー)」がなくなっているのです!かなの配列、タブキーこそOASYS準拠ですが、「BackSpace」や「ESC」キーが、通常のJISキーボードに準拠したものになってしまっているのでした!
コンパクトキーボードのバックスペースキー
↑ コンパクトタイプの”BackSpace”
Rboard Pro for PCのバックスペースキー
↑ Rboard Pro for PCの”BackSpace”と”ESC”

また、富士通株式会社から発売されるというFMV-KB231というUSB対応フルサイズ親指シフトキーボードも、既発のKB211というPS2タイプのキーボード互換のキー配置になっていて、私が普段使っているRboardやFMV-KB611とはBackSpace(後退)キー、ESC(取消)キー、さらにはTab(タブ)キーの位置まで異なっていることがわかりました。

富士通株式会社、富士通コンポーネント株式会社が親指シフトキーボードの新製品を出してくれたことは、「道が開けた」ようで本当にうれしかったのですが、コンパクトタイプのキー配列が最初の試作品から変更されてしまったこと、あるいはフルサイズキーボードのタイプがFMV-KB211とほぼ同じ形状であったことはかなりショックを受けました。

私は現在、ノートのFMV-BIBLO MC4/45Cを所持していますが、このキーボード配列がFMV-KB611というOASYS色の濃いキーボードの配列に準じています。ノートPCの場合、ハードウエア的にはキーボードを交換することができません。このため、ノートと全く異なる配置のキーボードを利用することはなるべく避けたかったのですね。

この時点で、USBキーボードが発売されたことはとてもうれしいことではあるけれども、「新USBキーボードの導入はとりあえず見送る」方向に私の気持ちが傾きつつありました。
それでも
< 固有のドライバは不必要>

それでも、時間が経過し、このキーボードの詳細が明らかになっていくにつれ、「1個はほしい」と思えるような状況になっていったのです。

なによりUSBインターフェースを備えたキーボードであり、私が現在使用しているフルキーボード(OAKB-193、Rboard Pro for PC、FMV-KB611)のように、キーボード固有のドライバを必要としません。そのかわり、富士通株式会社の「Japanist 2002」というIMEを使用して、キーの配列を親指シフト化することになっています。設定によっては、刻印こそ異なるものの、私が現在使用しているフルキーボードとほぼ同じ配列にできるようです。もともと、私はJapanist V1(バージョン1)を利用しているので、どっちみちIMEのupdateはする予定でした。そのため、このキーボードのために新しいIMEをインストールすることについては抵抗がありません。

この方法の問題点といえば、Japanist2002を起動しているとき以外は、BackSpaceキーやEscキーの位置入れ換えが有効にならないことくらいでしょうか? しかし、Japanist2002の「自動的に起動する」オプションを有効にすれば、入力が必要なほとんどのシチュエーションで上記の配列が可能になると考えられます。

また、IMEの親指機能をオフにすれば、タブキーの位置以外は、通常のJISキーボードと同様の配置になり、他の人が使うときにも困りません(私の家内はJISかな入力です)。
< 左右親指キーと、変換・無変換キーの疑似独立>

何人かのテスターの方が「親指シフト・キーボードを普及させる会」の掲示板などで報告している「親指左」キーと「無変換」キー、および「親指右」キーと「変換」キーが同じキーコードを吐き出していて、押下結果が同じになる、という点は少々気になりました。「親指左」と「無変換」、「親指右」と「変換」を物理的(ハードウエア的)にも兼ねているMC4/45Cでも誤判定が多く、単に文字入力がしたかったのに違う文字が入力された上で変換・無変換されてしまったり、単に無変換するつもりだったのが、違う文字の入力になってしまったりするのです。これはかなりのストレスであり、私の場合は、「親指左」と「無変換」、「親指右」と「変換」が独立したものでないと日常的に使うにはつらいキーボードということになります。
キーボード比較
上段がFMV-BIBLO MC4/45C(共有型)
下段がFKB8579-661(擬似独立型)

ただ、今回発売されるキーボードの場合、「親指左」と「無変換」、「親指右」と「変換」については、それぞれ同じキーコードを吐き出しているとしても、ハードウエア的には独立しています。この点で、ハードウエア的にも共有しているMC4/45Cと比較すると、「変換」「無変換」キーへの移動が生じることになるため、より誤判定は少なくなるのではないかという期待はあります。

やはり自分で使って試してみたくなりました。
コンパクト型を注文

その後、キーボードの正式発売日の発表を経て、12月7日、いくつかの店舗で「USB親指シフトキーボード(コンパクト) FKB8579-661USB」が販売されることになりました。発売当日については、私は妹の結婚式のため、鹿児島に帰省していましたから、事前の注文はしていませんでした。

フルサイズのFMV-KB231については、出荷が遅れて12月中旬-下旬の発売になったようですが、親指左のとなりにTabキーに割り当てられるキーが物理的に存在しないため、所持している他のキーボードと同様の使い勝手を得られません。特にノート型との不整合は致命的なため、今回はパスです。

私はHTMLやJavaScript、Javaのソースファイルを扱うことが多く、タブキーを非常に高頻度に使います。小指側にあるより、親指左の横にあるほうが効率的で好ましいのです(タブを小指で行うFMV-KB211と、親指で行うRboard Pro for PCやFMV-KB611では、疲れかたが全然違います)。

そのようなわけで、鹿児島より戻ってきたあと、私は親指シフトの品揃えが豊富な表参道の「ACCESS」に注文してみました。こちらでは過去にOASYS-Vというノートパソコンを購入したこともありましたし、他の製品の購入にあたって、専門的なアドバイスをしていただけるスタッフの方々がいらっしゃったからです。直接店舗に行ってもよかったのですが、平日は閉店に間に合わないため、オンラインショップを利用することにしました。
私の感想
< <外観・サイズ>>
FKB8579-661
パームレストを取り外した状態のFKB8579-661

注文後、数日で到着しましたが、まず箱が小さいのにビックリしました。取り出してみると、フルキーボードのテンキーやファンクションキーを取り除いた部分しか存在しません。専用のパームレストが用意され、好みによって取り付けることができます(標準で付属しています)。
KB611とFKB8579-661の比較
FMV-KB611(上段)とFKB-8579-661(中・下段)の比較。
大きさの差が一目瞭然ですね。
パームレストをつけても(下段)邪魔にならない。
< <設定>>

このキーボードには、富士通のIMEである「Japanist 2002」が付属しています。私の場合、すでにJapanist2002はOASYS2002と同時にインストール済みだったので、いったんRboard用のドライバとかなロック制御用のソフトウエアを外した上で、通常の106/109キーボード(Ctrl+英数)ドライバに戻し、USBコンパクトキーボードを接続してみました。

マシンを再起動後、エディタを使用してみると、Japanist2002の設定がデフォルトでコンパクトキーボードを自動認識するようになっていたので、いきなり親指シフト入力ができるようになっていました。ちなみにこの文書もFKB8579-661で入力を開始しました。
< <非常に高い左右の親指キー>>

一見して気づいたのは、従来のフルキーボードと比較して、やたらと左右の親指キーが高いことです。これについては、少々違和感がありました。ただ、あとで述べる「独特のクリック感」「親指キーの固さ」などにより、かなキーと親指キーを同時打鍵したときに、最上段、中段のかなキーについては、そちらが先に押されてしまうという傾向が私にはみられました。そういったことを解決するために(より早く親指キーが当たるように)工夫されたものなのかもしれません。

しかし、逆に再下段のかなキーを押すときは、逆にシフトだけが先に押される問題が私の場合は多発しています。私はあまり好ましいとは思えないのですが。
< <キータッチ>>

そのキーの感触ですが、重目です。というより従来のフルサイズとずいぶん違います。このキーボードには軽いクリック感があります。ゆっくりとキーを押下したときに、当初は重く、ある時点(閾値)を超えたときに急に「ストン」と沈むような感じですね。ちょっと表現が難しいです。その上で十分に押し込まないとタイピングに失敗してしまうのですが、従来のフルキーボードの場合は軽いタッチで途中で引っかかることなくスムースに最後まで押せるのが特徴でした。これは、FKB8579-661がゴムスイッチを採用していて、従来のフルキーボードが金属スイッチを利用していることによるものと思われます。

このため、従来と同じ感覚で入力すると、どうしても失敗が多くなってしまいますね。ただ、決して「いやな」キータッチという感じはなく、従来の親指シフトキーボードとかなり感覚が異なるため、新鮮な印象を受け、またそれを楽しむことができました。ただ、「重いな」とは思いますね。

その結果、フルキーボード各種と比較すると一定量の文章入力後の疲労がかなり強くなる印象を受けます。FKB8579-661を半月ほどフルに使用したあと、OAKB-193に差し替えてみましたが、やはりこちらのほうが格段に「ラク」な印象があります。ヘビーユーザーが長時間タイピングする目的なら、従来のRboard Pro for PCやFMV-KB611などのほうがよいかもしれません。大量の入力を前提としていて、その上でUSBがよいなら、今回私は購入を見送りましたが、富士通株式会社のフルサイズキーボード、FMV-KB231も視野に入ると思われます(実際に使用していないので、はっきりとしたことはいえませんが)。ただ、こちらはJapanist2002は付属しません。
< <誤って確定することが多い>>

そして、私にとってFKB8579-661を使い続ける上で最も頭が痛い問題が存在していました。それは、「誤確定」の多さです。確かに、ノートの MC4/45Cと比較すれば、少ないと思います。とはいえ、フルキーボードと比較すると明らかに目立ちます。親指シフトでは濁点を振るためにかなキーと反対側の手の側の親指シフトキーを打鍵するのですが、特に下段のかなキーを打鍵したときに判定ミスをして、変換してしまったり、無変換をしてしまったりすることが多いです。

上記については、「日本語入力コンソーシアム」に登録されている「親指シフト練習(β版)」を利用してテストしてみたのですが、一定以上のスピードで入力をする場合、誤確定を0%にするのは結構難しいことがわかりました。文章の入力テストを各テストで10回程度行ったのですが、やはり1テストに1-2箇所、誤確定をしてしまいます。特に、濁音、半濁音を入力する部分で失敗しているようです。

その後、OAKB-193(富士通のOASYS-Vシリーズ用のキーボード。現在は発売されていないようです)に差し替えてテストを行ってみましたが、誤確定は皆無に等しくなった上、入力速度の記録も次々と更新してしまいました。多分、「左親指」と「無変換」、「右親指」と「変換」のキーコードが独立していれば、FKB8579-661もフルキーボードにせまる成績を残せるのではないかと想像するのですが…。USBインターフェースでは実現が難しいのかもしれません。予想していたこととはいえ、大きな弱点になっていると思います。

少しでも誤確定を減らすべく、チルトフットを立てたり、付属のパームレストをつけたり、いろいろと試しましたが、現状では、残念ながらフルキーボードの打鍵判定・使用感には敵わないです。
< <付属のパームレスト>>
FKB8579-661にパームレストを取り付けた状態
パームレストを取り付けた状態

それにしても、パームレスト、打鍵時にガタガタするのはいただけませんね。私の場合、両手を浮かせて打鍵するので、パームレストに頼る機会は少ないのですが。また、チルトフットを立てた状態では、パームレストが浮いた感じになり、変換キー・無変換キーが押しづらくなり、ほとんど実用外になります。変換・無変換キーを使わず、左右のシフトキーを利用して変換・無変換を行う人向けですかね。
< <キー配列の変更オプションについて>>

また、Japanist2002によるキー配置について、ちょっと気になることがありました。USBキーボードにおいては、Japanist2002の「快速親指シフト」というキーボードエミュレーション機能を利用して、親指シフトの配列を実現しています。

このエミュレーションの形態には、「モード1」「モード1(後退・取消付き)」「モード2(後退・取消付き)」の3種類があり、どれかひとつを選択できる形式になっています。

「モード1」は「かな」の配列のみを親指シフト化し、「モード1(後退・取消付き)」では、かな入力時のみBackSpaceとEscキーをホームポジションに置いた右手小指の右側に配置します。そして、「モード2(後退・取消付き)」においては、英字入力の場合にも、BackSpaceとEsc キーを右手小指横に配置するようになっています。

私の場合は、ノート型のMC4/45Cに近い環境で使用したいため、モード2(後退・取消付き)」を選択したいところなのですが、Japanist2002の設定画面で、キーボードタイプを「親指シフトキーボード(USB:FKB8579-661)」に設定してしまうと「モード2(後退・取消付き)」オプションが「グレー」になってしまって、選択できません。そのため、私は、このキーボードではなく、「106/109キーボード」を選択して使っています。このキーボードを選択すると、モード2も選択可能になるからなのです。このためには、Japanist2002の環境設定にて、「USB親指シフトキーボードの接続/切断の自動判定」機能をオフにしておかなければなりません。

このキーボードで誤判定率が高いのは、もしかしてキーボード選択による問題があるのかという不安もありましたので、自動判定された設定も試してみましたが、誤判定にはあまり関係ないようです。このクリック感に慣れが必要なのかもしれませんね。
< <固有のドライバが必要でないのはうれしい>>

それにしても、このキーボードに関しては従来のフルキーボードのような、それぞれ固有のドライバを組み込んだりする必要がなく、設定も楽です。フルキーボードの場合は、基本的にキーボード固有のドライバをインストールしなければならず、これがまたWindowsに警告メッセージを出されてしまうものですから、面倒な上に精神衛生上もよくありません。この点、USBタイプのFKB8579-661なら、これから親指シフトを始めようという人にもおすすめしやすいものになっていると思われます。もちろん、IMEを「乗り換えてもよい」という人対象ですけれど。ただ、このキーボードはソフトウエアエミュレーションですから、メーカー保証外の使い方になりますが、「日本語入力コンソーシアム」などに公開されている「親指ひゅんQ」のようなエミュレータでも基本的に動くはずです。この場合、Japanist以外のIMEでも使用可能、ということになりますね。ただ、私はJapanist以外を使いませんので、試してはおりません。

ただ、つなぐだけで簡単であるはずのこのキーボードにもいくつかの注意点があります。過去にUSBキーボードしか使ったことがない人の場合、 106/109キーボードのドライバがシステムにインストールされておらず、誤動作を起こす可能性があるようです。また、Windows2000を利用している人の場合、106/109キーボードを正しく検出しておくために、ServicePack2以降をインストールしておく必要があるそうです。
< <付属のJapanist 2002 … 富士通製IME>>

でも、このJapanist2002、Windows標準のIME98,2000,2002などと比較すると、より強化された入力予測など、目新しいメリットが盛りだくさん。乗り換えても損はないと思いますね。JapanistはV1のころからかなり優れたIMEとして完成度も高かったのですが、家内が使用しているATOK13(現時点で最新ではないのですが)などと比較しても私は遜色ないと思っています。

また、Japanistのウリである「入力予測」についても、今回初めて使ってみての驚きがありました。こちらは過去に入力・変換した文字列の候補を、2文字入力した時点でリストアップし、矢印キーやCtrl+変換などの方法で、リアルタイムに選択できるという機能です。タイピングに自信がある私は、正直「入力予測なんて」と思っていましたが、ある特定の文書を作るような場合、この入力予測が大変役立つことがわかりました。この辞書については、過去に作成したドキュメントから取り込むことも可能なので、非常に便利ですね。

いずれにせよ、このコンパクトキーボードについては、多少のストレスは感じますが、ずいぶん楽しませてもらっています。このキーボード、早速Yahoo! オークションに出品されていたので、家内に落札してもらってもう1台ストックしてあります。秋葉原のぷらっとホームにて購入したもののようです。

このページでは、FKB8579-661に関する感想をまとめてみました。このキーボードについては、他のキーボードとの比較も含めて、別項にまとめてみることにします。