Archive for 6月, 2004

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ペダリング


2004
06.30

2月末にロードバイク Bianchi ML3 Veloce Mix(以下、ML3)を購入して以来、私はずっと普通のシューズで乗ってきた。
しかし、ロードバイクにもともと付属しているペダルはバインディング用で、シューズとペダルを結合するタイプのものだ。このバインディング機能を利用すると、ペダルを踏むときだけでなく、引き上げるときにも力をかけられるようになり、ペダリングの効率が高まる。体幹・下肢の筋発達の面でもバランスがとれ、より好ましい。
逆に、その機能を持たない普通の靴で乗るのでは、そのペダルの長所を生かすことができないばかりか、靴を安定させにくく効率の面で不利になるとも考えられる。
もちろん、私としてもバインディングペダル・シューズを利用するつもりではいた。
実は、ML3以前、Miyata SAR ALFREX Carbonに乗っていたときにも、ロードバイク用のシューズ+バインディングペダルを利用していたことがある。ただ、シューズの底、拇指球(親指の付け根の膨らみ)の部分に大きいクリートという部品(Shimano製)をつけるため、その非常に歩きにくいこと! バイクに乗るだけだったらベストかもしれないが、目的の場所に移動した後、そのまま歩いたりすることには全く適していなかった。さらに、一度車道で信号待ちをする際にペダルからシューズを外すのに失敗し、車道側にコケそうになってしまったことがきっかけで、残念ながらあまり使わなくなってしまったのだった。
ML3を購入した後、このシューズのクリートをShimano用からLOOK用に付け替え、一度だけ乗ってみたことがあった。やはり、歩きづらい。そのうえ、購入して時間が経ってしまっていたせいか、靴底がバリバリと剥がれてしまったのである。
こんな事情があって、ほぼ4ヶ月間「普通の靴」で乗り続けることになったわけである。その間、スポーツ車のペダルをいろいろと調べていたのだが、今付属しているロード用のペダルと対応シューズでは、
「普通に歩けるシューズ」
を求めるのは無理に等しいことがわかった。となると、選択肢はMTB用のペダル・シューズしかない。このタイプだと、クリートが小さく、シューズの底のへこんだ部分に隠れてしまうため、底に出っ張ることはないのだ。
そこで、このMTBペダル・シューズの組み合わせ、という方針を固め、自転車を購入したショップへ出かけたのである。
ところが、この日の店員さんの応対は決してほめられたものではなかった。最初に声をかけた店員は明らかに面倒くさそうな対応をしているし、「別の者に引き継ぎしました」といいながら引き継ぎ対象の店員も紹介してくれない。その後待っていても、引き継ぎを受けたはずの店員もやってこない。自転車本体のようにまとまった額の取引になる場合だけ力を入れて、それ以外の対応はなおざりにされているように見えてしまう。
近くにいた店員に改めて声をかけると、この彼は一生懸命に対応しようとしてくれているようで、多少救われた感じがしたが、若干商品知識に乏しいようで、私の意図があまり伝わらなかったのが残念だった。
このショップでの購入をあきらめ、後日別のショップへと出かけた。晴海トリトンにあるそのショップは私の自宅からは少し遠いけれども、以前何度か利用したとき商品説明が丁寧だったことで好印象がある。
今回も応対は丁寧だった。対応に出た店員さんはまだ勤務歴が短い人らしく、商品知識は今一つだが、先輩社員と思われる人がきちんとフォローしていた。
結局こちらで、通常MTBに取り付けるSPDというタイプのペダルと、それに対応したシューズを購入することができた。シューズは実際に履いてみると拇指球の部分が持ち上がっている感じがして、普通のシューズとは感触がずいぶん異なるものの、ロード専用のように滑ることはなく、極端に歩きにくくはない。

自宅に帰り、早速ペダル交換の作業にとりかかる。
まず、ヘキサゴンレンチを使って現在ついているLOOK製のペダルを外そうとした。しかし、びくともしない。
さらに、スパナを使って外そうとしたが、短すぎるため十分なトルクをかけられない。私が持っている工具ではまず交換は無理である。
阿佐ヶ谷のショップが21:00頃まで営業をしているのを思い出し、ペダル用レンチを購入すべく閉店間際に駆け込んだ。ここには豊富な工具が揃っており、ペダルレンチも複数メーカーのものが置いてあった。私はトルクをかけやすい十分な長さと、握りやすいグリップを持つ中間価格帯のレンチを選んだ。
まもなく、自宅にてペダル交換の再開。さすがに専用工具だけあって、あっさりと抜けた。
次に新しく購入したSPDペダルを取り付けた。今までのペダルと比較するとかなり小さく、メカがむき出しなのでちょっと違和感がある。あまりにも小さすぎるので、これに普通の靴で乗るのは前のペダルよりずっと大変かもしれない。
最後に、シューズに専用のクリートを取り付ける。このクリートがSPDペダルのクリップにはまって、シューズとペダルを一体化させることができるわけだ。
クリートの位置は何回か微調整をしながら決定していった。ポイントがずれていると、ペダリングの効率を落としたり、膝などの関節を痛めたりする可能性もあるためだ。
ペダルのクリップの強さは、慣れないうちの安全性を考慮し、すぐ外せるように最弱の状態にセッティングした。
以上、一通り取り付けが終わったのであとは実際に乗ってみるだけである。

クリートをつけたシューズで歩いてみる。靴底のへこんだ部分に取り付けてはあるのだが、若干は地面に触れてしまうようで、ちょっと音がする。それでも、ロード用と比較すると露骨に出っ張っているわけではないので、不自然な歩き方にはならない。
次にML3にまたがり、右足をバインドする。初めて使うシューズとペダルであるにも関わらず、ずいぶんと簡単にバインドできた。自転車が前に進むと同時に左足もバインドする。これも簡単。私が購入したSPDペダルは両面にクリップがあるので、あまり意識しなくても自然にバインドされる感じだ。また、クリップの力が最弱なので、外すのも難しくはない。停車時に地面に足を置いても、ロード用のように不安定ではないことがわかった。
さらに自転車を走らせてみると、片足が踏み込むときは反対側の足が引き上げる、というペダリングが可能になるため、それはもう加速もよく、走り出してからの速度の維持もより楽に感じる。出力しているエネルギーは同じでも、使う筋肉が分散されるので、局所的な負担が小さくなるのである。

ますます自転車に乗るのが楽しみになってしまった。

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冬ソナ


2004
06.18

私が現在利用しているインターネットサービスは有線ブロードネットワークスの「Broad Gate01」。最大帯域100Mbpsを誇るFTTHサービスは他にもあるが、なぜこちらを選んだかというと「コンテンツに期待ができるから」であった。

現在、関連会社の「ShowTime」のほうで動画監修のお仕事をさせていただいているが、こちらのコンテンツの数は莫大なものだ。Broad Gate01の会員は、500Kbpsとか1Mbpsで配信されているShowTimeの動画の一部を無料で閲覧することができる。ただ、その他のプロバイダでも月額300円弱を支払うことで同じサービスを受けられることを考えればさほどメリットはないかもしれない。
しかし、Broad Gate01に特化したサービスもある。Broad Gate01のサイトでは、2Mbspとか4Mbpsの高画質で、無料で映画やドラマを閲覧できるコーナーがあるのだ。
現在の目玉は「冬のソナタ」。私は韓国ドラマにさほど興味がなかったが、ShowTimeではここのところヨン様(ペ・ヨンジュン)のドラマが常に上位を独占状態だ(エクササイズ動画も食い込みたいところなんですが…)。
ShowTimeで見るとお金がかかってしまうし、500Kbps-1Mbpsに限定されてしまう。しかし、Broad Gate01のサイト側から視聴すると無料だし、2-4Mbps。そんなに人気があるなら一度見てみようかと、次男の3歳のお誕生会が終わった直後の12日の深夜から「冬のソナタ」を見はじめた。

Macで見ると同じ素材が低解像度になり、しょっちゅうバッファリングして見ていられないので、先日購入したFMV-7000NA5で見ることにした。
さすがに4Mbpsの威力はすごくて、PCでDVDを見ているのとさほど差を感じない。S-VHSくらいの画質はあるんじゃないだろうか?
それだけに、ヨン様演じるカン・ジュンサン、チェ・ジウ演じるチョン・ユジンがとても高校生には見えてこない。二人並ぶと少しマニアックなコスプレカップルという感じだ。
と思ったのも束の間、いつのまにかハマってしまった自分がいた。3歳を迎えたばかりの次男坊も、深夜2時になろうというのに画面の前に固まったまま動こうとしない。私にいたってはそのまま8話分も連続して見てしまったのだった。
その後17日までの5日間、全20話のこのドラマにハマりっぱなし。おかげで、毎週見ていた日本のドラマを2本見損ねてしまった(同時にICOのBBSに向かう時間も使い込んでしまいました。お返事が遅れてごめんなさい)。

画面にマイクが何回も映り込んだり、音声の処理があまり丁寧ではなかったりする部分もあったのだが、キャラクターやドラマのエネルギーがものすごくて、本当に圧倒されてしまった。こんなドラマ、今の日本にはないなあ。ヨン様のカリスマ性は、1970年代の「赤シリーズ」で山口百恵さんが見せた圧倒的なパワーに匹敵するかもしれない。
当初違和感を感じたチェ・ジウさんも、見ていくうちになんか大好きになってしまった。
なんか、2回目の視聴に突入しそう。

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バイクのきしみ音


2004
06.17

ロードバイク Bianchi ML3 Veloce Mixに乗り始めてから3ヶ月半以上が経過した。この間の走行距離は約1900km。
このバイクは非常に気に入っているのだが、購入直後からさまざまな異音を感じる困ったちゃんバイクでもあったのだ。
以下は、この3ヶ月半というわずかな期間に私が体験した異音と、その解決法である。

1) ホイールの異音
まず感じたのは、ホイールの回転時に発生する音。ママチャリのブレーキをもっと鈍くした様な音が繰り返されるのだ。今まで乗ってきたロードバイクでは経験がない音だ。
乗車中にしか感じられないような音は発生源を特定するのが難しい。当初はフロント・ホイール(前輪)から発生しているように感じられた。
このときは購入後1週間も経過していなかったので販売店に持ち込むつもりだった。しかし、気づかないうちにこの音は消滅してしまったので、結局販売店に相談することはなかった。

2) 凹凸のある地面を走ったときのきしみ音
その後、購入後2ヶ月に差しかかるころか。地面の凹凸に合わせてきしむような音がし始めた。「ギシッ」「ミシッ」「カチカチ」というような比較的乾いた音だ。これも、以前まで乗っていたロードバイクでは経験したことがない音である。
こちらも乗車中にしか発生しない音なので原因の特定が難しい。日々のメンテナンスで使うチェーンルーブ(潤滑剤)を変更したら音が止まったので、チェーンの潤滑不足に原因があったのだと私は思っていた。

3) ホイールの異音・再発
自宅近くのサイクリング・コースを走っていたときに突然起こる。上記2)のきしみ音が解決してすぐの話だ。
数日間放置しておくと、音がだんだんとひどくなっていってしまう。1)同様、フロント・ホイールから音が発生しているように感じられたため、自転車を降りてフロント・ホイールだけ回してみた。だが異常はない。そこで、リア・ホイール(後輪)を回してみると、1)の音をもっとひどくしたようなうるさい音がする。原因はリア・ホイールにあったのだった。
自宅に帰り、フレーム(車体)からリア・ホイールを外し、ハブ(車軸)を分解してみることにした。しかし、完成車用のこのハブがどこのメーカーのものかわからず、以前Shimano 105シリーズのハブを分解したときのようにはいかない。気休めではあるがグリスがはみ出しているところの上からグリスを足して、フレームに戻す。
すると、なぜか音が止んでいる。気休めのグリスが効果があったとは思えない。なぜ?

4) ホイールの異音・再々発
3)が解決したと思ったら数日後、またホイールの異音が再発する。ただし、以前ほど音は大きくないが…。
そこで、フロント・ホイールとリア・ホイールの動きを見比べてみることにしたところ、その原因が意外なところにあることがわかってしまった。
私のBianchi ML3には、ハブの外側をABS樹脂のようなカバーが覆う形になっているが、前輪側のカバーはハブの回転と同期せずに常に固定されているのに対し、後輪のカバーはホイールと一緒に回転しているのだ。しかも、ホイールと回転数が合っていない。結局、このカバーがハブのある部分との摩擦を作って、音を鳴らせていたわけだ。気休めのグリスが一度でも効いたのは、このカバーとハブとの摩擦を減らしていたことによるのだろう。
私はカバーの位置をいろいろと調整してみて、ホイールの回転と同期するように調整してみたところそれだけで音がしなくなった。
もしかしたら前輪のようにカバー部は回転しないのが正解なのかもしれないが、音がしなくなったのでとりあえずは良しとしよう。

5) 凹凸のある地面を走ったときのきしみ音・再発
また最近になって、地面の凹凸に合わせて
「ぎしっ」
「みしっ」
「カタカタ」
という不快なきしみ音が再発しはじめた。
2) の経験があったので、改めてチェーンを洗浄し、オイルをさしてみたのだが、今回は全く効果は見られず、逆に日に日に音はひどくなっていくばかりだった。
数日たって気づいたのは、
「ペダルを踏み込む瞬間にギシッという音がすることがある」
「サドルに腰掛けて漕いでいるときだけ、凹凸でうるさい音がする」
ということだ。きしみ音はフレームを介してさまざまな場所に反響しているようだ。ボトム・ブラケット(クランクを取り付ける部品)周辺に感じることもあるし、もっとリア・ホイール側に感じることもある。緩んでいそうなボルトを探して増し締めをしてみたが、それでも状況は変わらない。
このようなわけで、購入したショップでスタッフに聞いてみることにした。私に自転車を売ってくれたスタッフが不在なので、レジにいたもっと若い人に質問をぶつけてみた。
その若いスタッフによると、前者についてはクランクを取り付ける部品であるボトムブラケットやペダルが怪しいし、後者についてはサドルやシートピラー(サドルを取り付けてフレームに差し込むバー)、フレームとの固定などに問題があるかもしれないという。
いずれにせよ、実際に試乗してみないとわからないし、一定期間の預かりになるという。場合によっては、工賃もかかることになるかもしれないそうだ。購入後3ヶ月の不調で工賃をかけるのは、ちょっといやだな。
それで、まずは自分で調べてみることにした。
ネットで調べてみると、私と同じような経験をしている人は意外に多いことに気づく。その中で、私とかなり似た症状に関する報告をしている日記サイトを見つけた。サドルやピラーではなく、ピラーを締めつけるためのシートクランプという部品が関係していたというのだ。これを洗浄しグリスをつけることで音がしなくなったらしい。
私も多少は緩んできていると思われるこの部分の増し締めを行ってはいたのだが、状況は変わらなかった。私の場合、雨天時に数回の走行をしているから、そういった場面で必要なグリスが流れ出てしまったという可能性がある。実際に音がなるのはサドルに荷重がかかるときだけだし、試してみる価値はありそうだ。
この報告にしたがってメンテナンスを行ってみることにした。
シート・クランプをゆるめ、シートピラーをフレームから外す。さらにクランプをフレームから外し、洗浄する。
シート・ピラーからサドルを取り外し、それぞれの接合部分の古いグリスを拭き取って、新しいグリスを丁寧に塗り、改めて取付直してみた。
その後、余計なグリスを拭き取り、自宅周辺を数キロ試乗してみたところ、あの悩ましい音がきれいさっぱりなくなっていることに気づいた。これだけの違いで、なんと快適なことだろう!
サドル周辺の部品の接合部をすべてメンテナンスしたので、それらのどこが原因だったのかまでははっきりしない。ただ、増し締めをしても消えなかった音が、グリスを塗ったことによって消えたということから、雨天時の走行などによりサドル周辺のグリスが流れだしてしまい、それがきしみの原因になっていた可能性が考えられる。
いずれにせよ、以後同様の音が発生した場合は、同じ方法で解決すればよいわけだ。対処法のヒントをくれたあのサイトのオーナーさんに、感謝の意を表したい。

(おまけ)
きしみ音が解決する前、私はBianchi ML3で山手通りを走っていた。すると駒沢通りの近くで数多くのロードバイクを設置している自転車屋を見つけた。糠屋さんというショップで、非常に独特な趣を持っている店だった。
私がショップの中を見ていると、若い店員さんが話しかけてきてくれた。
「ロードバイクが多いですね」
と私が聞くと、
「最近かなり人気があります。それで数を増やしているんですよ。」
という。
ものはついでと、自転車の音について聞いてみた。もちろん、このショップで買ったわけではないので、詳細な回答を期待していたわけではなかったのだが、店員さんの反応は意外だった。
「じゃあ、ちょっと見せていただいていいですか?」
といい、わざわざショップの外に出て私の自転車を見てくれたのだ。
「ざっとみた感じ、チェーンもまだまだ大丈夫で交換の必要はなさそうです。フレームも細かく見ないとはっきりとしたことはいえませんが、購入後の期間、見た目の状況からは傷んでいることは考えにくいですね。緩みやすい部分、荷重がかかりやすい部分は増し締めをしたほうがいいかもしれません。サドル周辺はもちろんボトム・ブラケットとか、あるいはペダルとかもですね。」
インターネットで調べた結果でサドルやピラー、シート・クリップが怪しいとは思っていたが、私はチェーン、場合によってはフレームが傷んでいる可能性も捨てきれていなかった。しかし、プロの人が「おそらくそういった部分については大丈夫です」といってくれたことにより、すごく気が楽になってくれた感じがした。
購入したショップの店員さんは、私が切実な状況を訴えても「自ら降りて調べてくれる」というようなことはしてくれなかった。しかし、このショップの人は違った。私のようにさほどメカに詳しくない人が自転車を購入する場合は、これくらい面倒見のいいショップを利用したほうがいいだろう。