最終夜 燃えよドラゴン

これはもう別格でした。視聴環境も、作品も、人の入りも、そしてお忍び(?)の芸能人さんたちも。

さすがはハリウッド製です。今までの3作品とは水準が違う。

また、今日だけは「DCP(Digital Cinema Package)上映」とのことで、音響、画質ともにすばらしく、さらにスクリーンをフルに使えることで、超大画面での鑑賞となりました。

内容やその素晴らしさ、ブルース・リーの動きに少し制限があった感じがしたことなどはすでに2011年、武蔵野館さんの上映のときに詳しく書いているので重複して書くのはやめますが、股関節の調子が悪い分、特に地下室での上半身を使って敵を倒していくテクニックが大変素晴らしかったです。

あと、画質が良かったこともありますが、この人もやはり人間だったんだ…と感じたシーンがありました。

この映画がクランクインされたあとも、主演のはずのブルース・リーはなかなか現場に姿を現しませんでした。緊張しすぎていて、現実に向かうことができなかった、あるいは制作者たちがいうことを聞かないのでへそを曲げていたとか、いろいろな説がありますが、その彼がようやく姿を現して撮影したシーンが、部屋で女性陣を迎え撃つシーンです。

話には聞いていましたが、大画面で確認すると、確かにブルース・リーの下まぶたのあたりが少しピクピクと痙攣しているように見えました。簡単なシーンなのに、緊張のため、顔が引きつってしまって何度も撮り直したということです。

夢だったハリウッド進出が現実になり、ものすごくプレッシャーを感じていたのではないかと思います。このシーンを撮り終わったあとは、ブルース・リーらしさを取り戻したと聞いています。

私の一番好きな作品は「ドラゴン危機一発」で変わりませんが、最高の作品はやはり、この「燃えよドラゴン」であると再認識した次第です。

今日はちゃう・シンイチーさんの最後のトーク。

  • 燃えよドラゴンも、当初は西本正さんが撮影監督を務める予定であった。途中交代となってしまったが、実は燃えよドラゴンには西本さんが撮影されたフィルムがあることが分かった。船の上の「カマキリが闘っている映像」が西本さんによる撮影とのこと。
  • オープニングクレジットで主役の名前が「BRUCE LEE」(左)と「JOHN SAXON」(右)のダブル主役で並んでいる理由。一般には「初の中国人主役のヒーロー映画で、ハリウッドが不安になり、白人俳優を保険に立てた」などと言われているが、実はそうではなかった。
  • 実はこれ、ブルース・リー本人が、燃えよドラゴンを撮るに当たって、ハリウッドに出した6つの条件の一つだった。自分の名前の横に、白人側の主演俳優の名前を入れるように、と。
  • 当時は白人観客は、白人主役に期待し、注目することを見越したブルース・リーの「白人社会」への挑戦と言えた。
  • 映画が始まった瞬間に、中国人側の主役と白人側の主役、どちらがすごいかはっきりと思い知ることになるだろうと。
  • そのブルース・リーの狙いはまんまと成功。本当に頭がいいというか、いやらしいというか(笑。
  • 今日の燃えよドラゴンはDCP上映で、画質も音響もきれいなので期待してください。
  • 今日は、観客の中のゲストもすごい。まずは染野行雄さん。染野さんの空手の後輩のピーター・アーチャーが本作品の「パーソンズ」役で出演している。染野さんが、ピーター・アーチャーに、「ブルース・リーどうだった?」と聞いたら、「大したことないっすよ」という返事だったとか。
  • なべやかんさん、しょこたんママもおいでになっていました。しょこたんママは「ブルース・リーは、しようこと私の神様」とおっしゃっていましたよ。
  • そして竹中直人さん。なんと、ブルース・リーのものまねを披露してくださいました。写真も「OK」。(4Kで撮影させていただきましたが、ここでは自粛させていただきますね )
  • 竹中さん、本編観ているときに思いだして笑わないように注意。

…というような結構すごい環境での上映だったんです。中型の劇場もほぼ満席ですが、みなさん集中してご覧になっていましたよ。20年前くらいだと、私のようなオッサンが多いイメージでしたけど、今日もエスカレータで私の前に、若いおしゃれ系の女性がそれぞれブルース・リーのチラシを持って9階6番シアターに向かっていました。私は開場後すぐに入ったので、おそらく私の後ろにはもっといたんじゃないかと。何か、噂に聞く一次ブームのような感じがしますよ。

でも、このような若いファンが増えてくれると、今後もリー先生の映画が劇場上映される可能性が高くなっていくので、本当にありがたいです。

実際、最近アクション映画などを劇場鑑賞する機会が多くなっているんですが、この映画の迫力とすごみの前では、シュワちゃんのターミネーターやゴジラのインパクトも、(私の場合は)かすんでしまいます。やっぱりトリックのない肉弾戦って、すごいですね。

一説には、1億5千万円程度の制作費で、世界興行収入は150億円とかいう記事を観たことがあります(正確性は保証しませんが(笑)。これだけ成功した映画なのに、1973年8月の全米公開時には、すでにブルース・リーは亡くなっていました。この世界的なヒットを主役のリー先生は知らないのです。本当に残念ですが、でも先生のことですから完全に予測は出来ていたかもしれませんね。

しかし、ピーター・アーチャー。あんたは(笑。例えば私があの映画の中に入って、なんとか勝てそうな相手がジョン・サクソンさん、ピーター・アーチャーさんと思っているのに。でも、映画で観ると、ピーターさん、確かに基礎がしっかりしていましたね。

そしてその先輩の染野行雄さん。ずっと真実ではないと思われていた、ブルース・リー VS 香港ボクシングチャンピオン(有名な武術団体会長の甥)の裏試合を直に観戦したことを少し前に証言された方です。伝記映画では面白おかしく闘っていましたけど、実際の試合は一瞬だったそうです。

当時、突然に香港のボクシングチャンピオンが姿を消し、引退されたことが話題になったらしいですが、その理由は…。二度とボクシングが出来なくなるほどの重傷だったらしいです。これ以上は書きませんが、興味がある方は、最近のブルース・リー書籍に「パラパラと」載っているので、ご覧くださいませ。

ただ、念のため、別の説を追記しておきます。当時ブルース・リーの取り巻きをしていたスタントマンたちは、この闘いについては実現しなかったと否定しています。しつこく挑戦してくるボクシング・チャンピオンを、取り巻きの1人、ラム・チョンイン(林正英)さん、霊幻道士の主役として知られる方ですが、「アニキとやる前にオレとやれ!」と追っ払ったそうですよ。

ああ。これで4夜連続ブルース・リー先生に会えました。

ちゃう・シンイチーさん、新宿ピカデリーさんに大感謝!

また、来年の公開、待っています。ぜひ、広東語版も!

前回、新宿武蔵野館さんで鑑賞したあとは、帰りに熊本ラーメンの「新宿肥後のれん」さんでラーメンを食べたのでしたが、今回は同じく熊本ラーメンの「桂花ラーメン」で食べたのでした。

今はもう、新宿肥後のれんさんはありません。桂花ラーメンさんも何十年ぶり。急に食べたくなったのです。「燃えよ…」のあとに火の国、熊本のラーメンを選んだのは単に偶然かと思いますが、学生時代に頻繁に利用した「肥後のれん」さんが本当に懐かしいです。

第三夜 ドラゴンへの道

第三夜。今日、7/20はブルース・リーの44回目の命日でした。

今回のイベントで、実は一番観たいと思っていた映画がこの作品。「ドラゴンへの道」です。

まずはTVでのブルース・リーとの初遭遇がこの映画だったことがその理由の一つ。あとは、この映画だけ、満足な劇場鑑賞が出来ていないことがもう一つの理由です。

「ドラゴン危機一発」「ドラゴン怒りの鉄拳」は、日本初公開版については劇場鑑賞の経験がありませんでしたが、それをリファインした1983年リバイバル版は観たことがあります。この1983年版の2本に続き、「ドラゴンへの道」もリバイバル上映されるはずだったのですが、おそらく「ドラゴン危機一発」「ドラゴン怒りの鉄拳」の興行成績が悪かったのでしょう。続けてリバイバル興業の予定があった「ドラゴンへの道」「死亡遊戯」はあえなく中止となってしまいました。

私がこの「ドラゴンへの道」をようやく劇場で観られたのは、20年ちょっと前。奧さんと一緒に見に行ったのは、小劇場で上映された英語版。なぜか、ブルース・リーの怪鳥音は「ほわぁぁ」という変な声に置き換えられてしまっていて、とても残念だったのを覚えています。まあ、英語版のビデオを持っていますから、「ほわぁぁ」は知っていたんですけど、日本の劇場で「ほわぁぁ」とは…。

昨年、そんな私にビッグニュースが。日本初公開版のプリント→ネガが発見されたというのです。Blu-rayになったと聞き、即買いしました。

実は5月に池袋ヒューマックスにて、この日本初公開版は劇場公開されているのですが、なんとしたことか、私はこれを見逃してしまったのです。

しかし、今回はピカデリーさんが4夜連続の3日目に、この作品を用意してくださったことで、ついに日本公開版を今夜目にすることができたのでした! 感謝!

TV鑑賞ベースですが、子供の頃一番好きだったのはこの映画でした。「危機一発」は残酷だし、「怒りの鉄拳」はリー先生が狂犬ぽいし。「燃えよ」のリー先生は暗すぎ。それに対して、「ドラ道」は最後は寂しいものの全編を通して明るくておかしいし、子供にも分かりやすかったのです。

元奧さんのリンダさんのお話によれば、彼女はこの映画が一番好きなのだそうです。映画に登場する「タンロン」が、まさに自分の夫の素の姿に近いから、ということらしいです。

でも、大人になるにつれて、この映画は4本の中で、作品としての出来は最も悪いかも…と思うようにもなりました。特に、例の「ほあぁぁ」を劇場鑑賞したときくらいから強く感じていました。まあ、ブルース・リーの初企画、初監督、初脚本ですから、それは仕方がない。「ブルース・リーの伝説」を書いたライターさんであるアレックス・ベン・ブロック氏は、「ホームムービー程度の出来」と感想を述べていますが、確かに、そう言われても仕方がありません。

日本の西本正さんが撮影監督なのですが、ピンボケがかなりひどく、特に空港のシーンではそれがひどい。フォーカスマンがひどかったのか、慣れないテクニカラー(?)を扱ったせいなのか。特にローマのシーンは撮影許可を取らないゲリラ撮影がほとんどだったと聞いているので、かなり慌てて準備不十分のまま撮っているのかもしれないし、あとで出来が分かっても撮り直しが効かなかったのかもしれません。

このように、ブルース・リーにとって課題を多く残した映画でしたが、香港ではブルース・リー映画の中で最もヒットした作品になりました。当時の香港で初めて500万ドルを突破し、不倒記録とも言われたくらいなのです。

それは間違いなく、ブルース・リーのカリスマに他ならないでしょう。また、自分ですべて監督しているので、アクションシーンもすばらしいものがあります。おそらく、「ドラゴン怒りの鉄拳」〜「ドラゴンへの道」が、ブルース・リーのアクションのピークなんじゃないかな? 大画面で観る全米空手チャンピオン、チャック・ノリスとの死闘も大迫力でした。

あまり感情移入できる映画ではないので、昨日のような観たあとの落ち込みはなく、純粋に楽しんだ感じではあります。とにかく、アクションシーンが多いので、見終わったあとのすっきり感も前二作の比ではありませんでした。

さて、今日の主催者さんの上映前挨拶。初日にお名前を聞きそびれ、昨日は自己紹介がなかったので、今日よく聞いてみると「チャウ・シンイチー」さんとおっしゃっているようでした(笑。

今日のチャウさんのお話のメモ。

  • 昨日、「怒りの鉄拳」の道場破りのシーンではジェイムズ・リー製作の「瓢箪形」ヌンチャクが使われた、と紹介したが、大画面でじっくり観察してみたら明らかに違った。嘘を言ってゴメンナサイ(笑。
  • 倉田保昭先生のヌンチャクではないと言ったことも正確ではないかもしれず、申し訳ない。
  • 撮影監督は、香港にさまざまな技術革新をもたらした巨人、西本正さん。特にコロシアムの撮影にはこだわった。実際には狭いスタジオの中にコロシアムを再現しているので、工夫を凝らした。
  • 例えば、まっすぐ歩いてくるようなシーンでは、リーさんたちに斜めに歩かせ、カメラを動かしてまっすぐに歩いているように見せたとか。これにより、映像が深く、広くみえるのだそうだ。成果は不明だが…。
  • この日本初公開版は今年5月に池袋ヒューマックスで公開済み。
  • ブルース・リーが「スキヤキ」好きなのは有名だが、果たしていつから?
  • 香港では、撮影後にみんなで食事したあと、お酒を飲む人、そうではない人が別れてバラバラに行動するのだそうだが、いつも西本さんが1人で消えるのを気にしたブルース・リーが尾行したところ、トーキョー・レストラン( or 大和レストラン?)で休まれていたそうで。
  • このレストランで西本さんがブルース・リーにごちそうしたのが「スキヤキ」。それ以来、ブルースはスキヤキ好きになったそうである。
  • 最後に、コロシアムのシーンでは、猫は1匹ではなく、2匹登場するのを知っていましたか?

なるほど! 猫が2匹いたとは、今日まで気づきませんでした。

最後に、ブルース・リーさん以外で書いておきたいこと。それは、共演のノラ・ミャオさんです。あまりにもキュート過ぎて萌え死にしそうでした。最初の「危機一発」ではまだ垢抜けていなかったし、昨日の「怒りの鉄拳」では髪型がヘンなので、あまり「はまらなかった」のですが、「ドラ道」のノラさんの魅力は異次元です。今頃気づきました(苦笑。

帰り際、ショップを覗いてみたら、大量に置いてあったヌンチャクが黒1本、黄2本になってしまっていました。こりゃ、明日は手に入るか分からない、と考え、1本購入しました。2013年の新宿武蔵野館で買ったものが、傷んでしまったからです。

黄色いヌンチャク
黄色いヌンチャク
前のものより重く、回しやすい
前のものより重く、回しやすい
2013に買ったヌンチャク
2013に買ったヌンチャク

2013年に買ったものは、軽すぎて回すのが大変でした。ただ、外側の黄色いカバーは同じレベルで弱そう。飾り用なんだろうなあ…。

第二夜 ドラゴン怒りの鉄拳

今日は「ピカデリー9周年キャンペーン」の2日目。

日本初公開版の「ドラゴン怒りの鉄拳」を鑑賞してきました。昨日の「ドラゴン危機一発」同様、1983年のリバイバル以来の劇場鑑賞になりました。

こちらは「奇跡的に」発見されたという当時の上映用のプリントから起こされた映像ですが、見た感じ、昨日同様Blu-ray上映だと思います。Blu-rayとはいえフルハイビジョン画質だと思うので、さすがにフルスペックの35mmフィルムの高精細さはありません。

今、海外ではブルース・リー作品は4K化されていますが、いつか4Kでの劇場上映も期待したいな。

映像には至るところに欠落や傷があり、カラーも褪せて、昨日のデジタルリマスター版と比べるとかなりの難ありでした。でも、私は初公開当時はまだ幼かったので、日本公開オリジナルバージョンを劇場で見ていません。なので本当に嬉しい限りです。ちなみに、1983年版は音楽が一部差し替えられたいたのですが、あれはあれで好き。

でも、もうメディアで見ることになれているせいか、実際には「ドラゴン危機一発」を除いて広東語版が一番好きだったりします。

何をおいても、「自然」な感じがしますから。いつか、広東語版の劇場公開も期待したいですね。

さて、昨日の「ドラゴン危機一発」と比べると、ブルース・リーも香港スタイルに慣れたのか、演技もアクションもより進化した印象を受けました。迫力もすごく、格闘シーンも自然です。それに、やっぱり「ゴツイ」。

「ドラゴン危機一発」のアクションシーンでは、動きを少し速く見せる「コマ落とし」は使われていなかったと思いますが、この「ドラゴン怒りの鉄拳」では、道場で多人数を相手に大暴れするシーンの一部で使われているように見えます。これもまあ、映像の間を調整する一つの技術ですよね。

また、この映画から例の「怪鳥音」(あちゃー! おちょー!)も使われているのですが、怪鳥音の一歩手前の地声の「ウチャー」はおそらく本人の声ですね。最近YouTubeで見た、本人が発していると思われる「アチャー」とそっくりでしたから。

でも、高い声「アチャー」のほうは声優さんの声から自然につながるため、正直私には分かりません。広東語版では、声優の声からつながる「アチャー」が英語版とは大幅に違ったりしているのですが、いったいどれだけ効果音や叫び声のバージョンがあるんだ…。

おそらく、この映画は彼の香港4部作の中では、燃えよドラゴンに次いでいい出来だと個人的には思います。香港ではジャッキー・チェン主演やそっくりさん主演で続編が作られたり、ジェット・リーやドニー・イェンらによってリメイクされているところをみると、相当人気がある作品なのでしょう。

ブルース・リーの「ものまね」と言われることもあるドニー・イェンによれば、もはやこの映画は固まった「作品」であり、演技構成を変えてはならないものなのだとか。

過去の香港でこの作品が愛された背景には、反日の描写が強いこともあると思います。私自身は、これまではそういうことを意識することもなく鑑賞していました。

でも、大画面だと伝わってくる情報量も多く、悲劇性も相まって、観劇のあとはちょっと元気がなくなりました。

この映画は、日本人の武術道場の者が、中国の精武体育会の霍元甲を暗殺したという噂をモチーフにしていますが、もちろんこれはフィクションです。

当時、日本の柔道と交流していた記録も残っていて、それは友好的に始まったものであることが分かります。日本の側が、霍元甲に対する尊敬を持って、教えを請うた部分もあるわけで、この映画でこういう形で対立が強調されて描かれているのは、ブルース・リー作品とはいえ、残念なことです。

この霍元甲は、内臓の病気で肌が黄色く、「黄面虎」と呼ばれていたそうです。この体調不良が原因で亡くなった、というのが真相のようです。

「黄面虎」といえばタイガーマスク。そう。今日は最前列のまん中で、新宿の「タイガーマスク」さんが鑑賞されていました。

数年前に「燃えよドラゴン」を劇場鑑賞したときにお目にかかったのが最後かと思いますが、お元気そうでなによりでした。そういえば、このときも最前列での鑑賞でしたね(笑。お荷物が多いからでしょうか。

1986-87年頃、私は新宿のスポーツクラブでアルバイトをしていたのですが、そこに新聞を届けてくださっていたのがタイガーマスクさんでした。

さて、今日も主催者の方の有益だった情報をメモしておきます。

  • この「日本初公開版」は劇場上映は38年ぶり。初公開は1974年7月20日のはずですが、「東宝東和」さんが長く権利を持ち続け、1978年頃にファニーピープル、1979年6月に死亡遊戯との併映が記録されているため、38年ぶりとした。
  • 東映版「死亡遊戯」の発掘と同時に「怒りの鉄拳」も発見されたが、至る所に散らばっており、映像に欠落あり。
  • 後半に見られる「ぐにゃっ」と曲がるヌンチャクは有名だが、前半の道場破りのシーンのヌンチャクは本物の武具。ファンの間ではいわゆる「瓢箪形」と呼ばれており、道場の共同経営者、ジェームズ・リーが制作したと言われている。つまり、倉田保昭氏がプレゼントしたというヌンチャクではない。
  • 共演者の勝村淳さんとブルース・リーは喋る機会がよくあった。武術の打ち合わせでは、武具の使い方について、勝村さんから「刀の背を狙え」とアドバイスを受けた。ちょっと映像からは確認できないが。
  • 勝村さんもブルース・リーもケンカ自慢なので、お互いそんな話ばかりしていて最後は少し険悪気味になったとか。
  • 吉田役の「フンさん」。よく見ると柔道着の黒帯がボロボロ。実は明治大学出身の本物の柔道家だった。
  • ブルース・リーの「ドラゴンへの道」「死亡遊戯」でカメラを担当した西本正さんの奥様によれば、「フンさん」は香港警察に柔道を指導していたとのこと。その後アメリカに渡り、今はどうなっているかわからないそうである。

…映画も面白いけど、主催者さんの話が楽しみになってきています。明日も遅れないように行かなきゃ。

 

第一夜 ドラゴン危機一発

新宿ピカデリー9周年キャンペーン

新宿ピカデリーさまが、9周年キャンペーンの第一弾として、なんとブルース・リー主演作を4夜連続で上映してくださることになりました。

今日はアメリカからのがい旋して初の作品となった「ドラゴン危機一発」の上映でした。この映画の劇場鑑賞は、1983年のリバイバル以来です。

ブルース・リー映画の中でも最も粗雑な作品と言われますけど、その1983年に劇場鑑賞して以来、最も好きな映画となっています。この映画で出てきた当時はまだ珍しい技を、空手部の練習以外で自主練したことを思い出します。

私はアメリカで活躍していたころのブルース・リーが特に好きなのですが、この映画はその面影を強く残しているからだと思います。表情もそうですが、体つきも晩年と比べかなりゴツイ感じがしました。

サウンドは、1974年公開時の内容を復刻したものとのことですが、音楽が二重になっていて聞きづらい部分もありました。私の場合はあまりそれは大事なことではなく、久々に大画面で鑑賞できたことが大きかったです。つまり、TV鑑賞では見て取れない表情の変化や筋肉の動きが手に取るように分かるのです。

1970年代半ば、ブルース・リー以外にも実力のある武道俳優は登場しましたが、ブルース・リーだけが印象に残ったのは、当時の観客が彼の肉体表現を意識的にも無意識的にも見抜いていたからではなかったでしょうか?

今回はプリントではなくBlu-ray上映になりますが、ドラゴン危機一発はなぜか画質がいいので、その点も楽しめました。

今日の上映に使われた中型の劇場は、約半数ほどの入りでした。印象として、もっと第一世代(1970年代)のファンが多いのかと思っていましたが、20代前半くらいの若い女性2人組という組み合わせも多く、ビックリです。第一次ブームでは女性ファンが多かったとは聞いていますが、時代も一巡りして、激しさと優しさが混在するリー先生の魅力が再認識される時期にきているのかもしれませんね。

さて、明日は第2作の「ドラゴン怒りの鉄拳」の上映です。1974年7月20日(一周忌)に公開された日本公開用の映像で、このバージョンの劇場公開は実に38年ぶりとなります。すでにBlu-rayになっているので、プリント版ではないかもしれませんが、これはこれで楽しみです。

今日は席の予約が遅くて、最前列になってしまいましたが、明日もすでに、いい席は全部埋まっています(泣。なので、2列目を予約してみました。どんな感じだろう?

せっかくなので、今日のオープニングの主催者挨拶で教えていただいた情報をメモしておきます。

  • 主催者の方は、「ドラゴン危機一発」に登場するタイ人俳優の1人、パオさんとお知り合い。
  • パオさんは今では映画プロデューサ。
  • 出演したタイ人は12人。うち9人は健在で、全員の所在が明らかになっている状態。
  • うち1人は撮影当時15歳で、撮影機材を押したりしていた。今では60代のおじさんだけど、まだ映画に携わっている。
  • 髭の指揮者の方は、すでに亡くなられた。3人のうち、一番最初に。
  • 映画的には現地のムエタイの選手を集めたかった。だが、カンフーの素早いリズムの殺陣になれておらず、うまく行かなかった。
  • ブルース・リーがチャルサイというムエタイチャンピオンと試合をしたという逸話が知られている。だが、この話は創作で、試合は実際には行われていないとのこと。
  • この映画は全編タイでのロケ、ということもあり、タイ国内では、タイ映画を底上げした作品として評価されている。タイの映画祭で名作10本を上映したとき、各種名作に混じってなぜかこの「迷作(?)」、ドラゴン危機一発が上映された。

鑑賞が終わったあと、やっぱりすごいと思いましたよ。ブルース・リーは。

かといって近寄りがたい存在でもない感じ。同じ東洋人だからでしょうか? ときどき「次男」にそっくりに見えたので、なおさら親近感が湧きました。

 

振り返れば先生がいた

李小龍

本屋に寄り、いくつかの書籍を漁ったあとで、帰路につこうとして振り返ったとき。先生と目が合った。

Special Newsweek Edition Bruce Lee 75 Years of the Dragon
Special Newsweek Edition Bruce Lee 75 Years of the Dragon

迷うことなく即買いです。11/27はリー先生生誕75周年。

目新しい写真があったりするわけでもなく、新情報があるわけでもなさそう。でも、Newsweekの特集ってすごいことですね。世界的な視点では、リー先生は偉人なのです。

リー先生、お誕生日おめでとうございます。

Newsweek Special [US] November 13 2015 (単号)
Newsweek Special [US] November 13 2015 (単号)

「躰道」公開 by exfit TV

exfit TVで「躰道」の特集が始まりました。私が空手を志したころからその存在を知っていて、少なからず興味を持っていた武道です。

私が武道を練習したいと思ったきっかけは、なんといってもブルース・リーだと思います。「ドラゴンへの道」で彼が「拳法(柴俊夫さんの吹き替えによる)」と呼んでいる武術を習いたい、と思ったわけですが、どうやらそれが中国武術のことらしいと分かると、関連書籍を集めたり、「通信教育」の教材を買ったり(笑。しかしどれも今一つピンときません。

そんなときに見つけたのが「空手鍛錬三ヶ月」という書籍です。

「強健な体を得る90日間 完全図解 空手鍛錬三ヶ月」
「強健な体を得る90日間 完全図解 空手鍛錬三ヶ月」

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さすがはサニー千葉

今日行くと混むことは分かっています。なんといっても千葉ちゃん、世界のサニー千葉先生がゲストなのですから。でも、とりあえず行ってみて、立ち見になるようだったら帰ろう…。

ということで、Young Bruce Lee(邦題 ブルース・リー マイブラザー)を上映中の新宿武蔵野館に向かいました。

Young Bruce Lee [Blu-ray] [Import]
Young Bruce Lee [Blu-ray] [Import]
私は2011年にこのBlu-rayを購入済みですが、前回の「I Am Bruce Lee アイアム・ブルース・リー」同様、他のファンのみなさんと楽しい時間を共有することこそ重要です。

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