ペダリング

2月末にロードバイク Bianchi ML3 Veloce Mix(以下、ML3)を購入して以来、私はずっと普通のシューズで乗ってきた。
しかし、ロードバイクにもともと付属しているペダルはバインディング用で、シューズとペダルを結合するタイプのものだ。このバインディング機能を利用すると、ペダルを踏むときだけでなく、引き上げるときにも力をかけられるようになり、ペダリングの効率が高まる。体幹・下肢の筋発達の面でもバランスがとれ、より好ましい。
逆に、その機能を持たない普通の靴で乗るのでは、そのペダルの長所を生かすことができないばかりか、靴を安定させにくく効率の面で不利になるとも考えられる。
もちろん、私としてもバインディングペダル・シューズを利用するつもりではいた。
実は、ML3以前、Miyata SAR ALFREX Carbonに乗っていたときにも、ロードバイク用のシューズ+バインディングペダルを利用していたことがある。ただ、シューズの底、拇指球(親指の付け根の膨らみ)の部分に大きいクリートという部品(Shimano製)をつけるため、その非常に歩きにくいこと! バイクに乗るだけだったらベストかもしれないが、目的の場所に移動した後、そのまま歩いたりすることには全く適していなかった。さらに、一度車道で信号待ちをする際にペダルからシューズを外すのに失敗し、車道側にコケそうになってしまったことがきっかけで、残念ながらあまり使わなくなってしまったのだった。
ML3を購入した後、このシューズのクリートをShimano用からLOOK用に付け替え、一度だけ乗ってみたことがあった。やはり、歩きづらい。そのうえ、購入して時間が経ってしまっていたせいか、靴底がバリバリと剥がれてしまったのである。
こんな事情があって、ほぼ4ヶ月間「普通の靴」で乗り続けることになったわけである。その間、スポーツ車のペダルをいろいろと調べていたのだが、今付属しているロード用のペダルと対応シューズでは、
「普通に歩けるシューズ」
を求めるのは無理に等しいことがわかった。となると、選択肢はMTB用のペダル・シューズしかない。このタイプだと、クリートが小さく、シューズの底のへこんだ部分に隠れてしまうため、底に出っ張ることはないのだ。
そこで、このMTBペダル・シューズの組み合わせ、という方針を固め、自転車を購入したショップへ出かけたのである。
ところが、この日の店員さんの応対は決してほめられたものではなかった。最初に声をかけた店員は明らかに面倒くさそうな対応をしているし、「別の者に引き継ぎしました」といいながら引き継ぎ対象の店員も紹介してくれない。その後待っていても、引き継ぎを受けたはずの店員もやってこない。自転車本体のようにまとまった額の取引になる場合だけ力を入れて、それ以外の対応はなおざりにされているように見えてしまう。
近くにいた店員に改めて声をかけると、この彼は一生懸命に対応しようとしてくれているようで、多少救われた感じがしたが、若干商品知識に乏しいようで、私の意図があまり伝わらなかったのが残念だった。
このショップでの購入をあきらめ、後日別のショップへと出かけた。晴海トリトンにあるそのショップは私の自宅からは少し遠いけれども、以前何度か利用したとき商品説明が丁寧だったことで好印象がある。
今回も応対は丁寧だった。対応に出た店員さんはまだ勤務歴が短い人らしく、商品知識は今一つだが、先輩社員と思われる人がきちんとフォローしていた。
結局こちらで、通常MTBに取り付けるSPDというタイプのペダルと、それに対応したシューズを購入することができた。シューズは実際に履いてみると拇指球の部分が持ち上がっている感じがして、普通のシューズとは感触がずいぶん異なるものの、ロード専用のように滑ることはなく、極端に歩きにくくはない。

自宅に帰り、早速ペダル交換の作業にとりかかる。
まず、ヘキサゴンレンチを使って現在ついているLOOK製のペダルを外そうとした。しかし、びくともしない。
さらに、スパナを使って外そうとしたが、短すぎるため十分なトルクをかけられない。私が持っている工具ではまず交換は無理である。
阿佐ヶ谷のショップが21:00頃まで営業をしているのを思い出し、ペダル用レンチを購入すべく閉店間際に駆け込んだ。ここには豊富な工具が揃っており、ペダルレンチも複数メーカーのものが置いてあった。私はトルクをかけやすい十分な長さと、握りやすいグリップを持つ中間価格帯のレンチを選んだ。
まもなく、自宅にてペダル交換の再開。さすがに専用工具だけあって、あっさりと抜けた。
次に新しく購入したSPDペダルを取り付けた。今までのペダルと比較するとかなり小さく、メカがむき出しなのでちょっと違和感がある。あまりにも小さすぎるので、これに普通の靴で乗るのは前のペダルよりずっと大変かもしれない。
最後に、シューズに専用のクリートを取り付ける。このクリートがSPDペダルのクリップにはまって、シューズとペダルを一体化させることができるわけだ。
クリートの位置は何回か微調整をしながら決定していった。ポイントがずれていると、ペダリングの効率を落としたり、膝などの関節を痛めたりする可能性もあるためだ。
ペダルのクリップの強さは、慣れないうちの安全性を考慮し、すぐ外せるように最弱の状態にセッティングした。
以上、一通り取り付けが終わったのであとは実際に乗ってみるだけである。

クリートをつけたシューズで歩いてみる。靴底のへこんだ部分に取り付けてはあるのだが、若干は地面に触れてしまうようで、ちょっと音がする。それでも、ロード用と比較すると露骨に出っ張っているわけではないので、不自然な歩き方にはならない。
次にML3にまたがり、右足をバインドする。初めて使うシューズとペダルであるにも関わらず、ずいぶんと簡単にバインドできた。自転車が前に進むと同時に左足もバインドする。これも簡単。私が購入したSPDペダルは両面にクリップがあるので、あまり意識しなくても自然にバインドされる感じだ。また、クリップの力が最弱なので、外すのも難しくはない。停車時に地面に足を置いても、ロード用のように不安定ではないことがわかった。
さらに自転車を走らせてみると、片足が踏み込むときは反対側の足が引き上げる、というペダリングが可能になるため、それはもう加速もよく、走り出してからの速度の維持もより楽に感じる。出力しているエネルギーは同じでも、使う筋肉が分散されるので、局所的な負担が小さくなるのである。

ますます自転車に乗るのが楽しみになってしまった。

バイクのきしみ音

ロードバイク Bianchi ML3 Veloce Mixに乗り始めてから3ヶ月半以上が経過した。この間の走行距離は約1900km。
このバイクは非常に気に入っているのだが、購入直後からさまざまな異音を感じる困ったちゃんバイクでもあったのだ。
以下は、この3ヶ月半というわずかな期間に私が体験した異音と、その解決法である。

1) ホイールの異音
まず感じたのは、ホイールの回転時に発生する音。ママチャリのブレーキをもっと鈍くした様な音が繰り返されるのだ。今まで乗ってきたロードバイクでは経験がない音だ。
乗車中にしか感じられないような音は発生源を特定するのが難しい。当初はフロント・ホイール(前輪)から発生しているように感じられた。
このときは購入後1週間も経過していなかったので販売店に持ち込むつもりだった。しかし、気づかないうちにこの音は消滅してしまったので、結局販売店に相談することはなかった。

2) 凹凸のある地面を走ったときのきしみ音
その後、購入後2ヶ月に差しかかるころか。地面の凹凸に合わせてきしむような音がし始めた。「ギシッ」「ミシッ」「カチカチ」というような比較的乾いた音だ。これも、以前まで乗っていたロードバイクでは経験したことがない音である。
こちらも乗車中にしか発生しない音なので原因の特定が難しい。日々のメンテナンスで使うチェーンルーブ(潤滑剤)を変更したら音が止まったので、チェーンの潤滑不足に原因があったのだと私は思っていた。

3) ホイールの異音・再発
自宅近くのサイクリング・コースを走っていたときに突然起こる。上記2)のきしみ音が解決してすぐの話だ。
数日間放置しておくと、音がだんだんとひどくなっていってしまう。1)同様、フロント・ホイールから音が発生しているように感じられたため、自転車を降りてフロント・ホイールだけ回してみた。だが異常はない。そこで、リア・ホイール(後輪)を回してみると、1)の音をもっとひどくしたようなうるさい音がする。原因はリア・ホイールにあったのだった。
自宅に帰り、フレーム(車体)からリア・ホイールを外し、ハブ(車軸)を分解してみることにした。しかし、完成車用のこのハブがどこのメーカーのものかわからず、以前Shimano 105シリーズのハブを分解したときのようにはいかない。気休めではあるがグリスがはみ出しているところの上からグリスを足して、フレームに戻す。
すると、なぜか音が止んでいる。気休めのグリスが効果があったとは思えない。なぜ?

4) ホイールの異音・再々発
3)が解決したと思ったら数日後、またホイールの異音が再発する。ただし、以前ほど音は大きくないが…。
そこで、フロント・ホイールとリア・ホイールの動きを見比べてみることにしたところ、その原因が意外なところにあることがわかってしまった。
私のBianchi ML3には、ハブの外側をABS樹脂のようなカバーが覆う形になっているが、前輪側のカバーはハブの回転と同期せずに常に固定されているのに対し、後輪のカバーはホイールと一緒に回転しているのだ。しかも、ホイールと回転数が合っていない。結局、このカバーがハブのある部分との摩擦を作って、音を鳴らせていたわけだ。気休めのグリスが一度でも効いたのは、このカバーとハブとの摩擦を減らしていたことによるのだろう。
私はカバーの位置をいろいろと調整してみて、ホイールの回転と同期するように調整してみたところそれだけで音がしなくなった。
もしかしたら前輪のようにカバー部は回転しないのが正解なのかもしれないが、音がしなくなったのでとりあえずは良しとしよう。

5) 凹凸のある地面を走ったときのきしみ音・再発
また最近になって、地面の凹凸に合わせて
「ぎしっ」
「みしっ」
「カタカタ」
という不快なきしみ音が再発しはじめた。
2) の経験があったので、改めてチェーンを洗浄し、オイルをさしてみたのだが、今回は全く効果は見られず、逆に日に日に音はひどくなっていくばかりだった。
数日たって気づいたのは、
「ペダルを踏み込む瞬間にギシッという音がすることがある」
「サドルに腰掛けて漕いでいるときだけ、凹凸でうるさい音がする」
ということだ。きしみ音はフレームを介してさまざまな場所に反響しているようだ。ボトム・ブラケット(クランクを取り付ける部品)周辺に感じることもあるし、もっとリア・ホイール側に感じることもある。緩んでいそうなボルトを探して増し締めをしてみたが、それでも状況は変わらない。
このようなわけで、購入したショップでスタッフに聞いてみることにした。私に自転車を売ってくれたスタッフが不在なので、レジにいたもっと若い人に質問をぶつけてみた。
その若いスタッフによると、前者についてはクランクを取り付ける部品であるボトムブラケットやペダルが怪しいし、後者についてはサドルやシートピラー(サドルを取り付けてフレームに差し込むバー)、フレームとの固定などに問題があるかもしれないという。
いずれにせよ、実際に試乗してみないとわからないし、一定期間の預かりになるという。場合によっては、工賃もかかることになるかもしれないそうだ。購入後3ヶ月の不調で工賃をかけるのは、ちょっといやだな。
それで、まずは自分で調べてみることにした。
ネットで調べてみると、私と同じような経験をしている人は意外に多いことに気づく。その中で、私とかなり似た症状に関する報告をしている日記サイトを見つけた。サドルやピラーではなく、ピラーを締めつけるためのシートクランプという部品が関係していたというのだ。これを洗浄しグリスをつけることで音がしなくなったらしい。
私も多少は緩んできていると思われるこの部分の増し締めを行ってはいたのだが、状況は変わらなかった。私の場合、雨天時に数回の走行をしているから、そういった場面で必要なグリスが流れ出てしまったという可能性がある。実際に音がなるのはサドルに荷重がかかるときだけだし、試してみる価値はありそうだ。
この報告にしたがってメンテナンスを行ってみることにした。
シート・クランプをゆるめ、シートピラーをフレームから外す。さらにクランプをフレームから外し、洗浄する。
シート・ピラーからサドルを取り外し、それぞれの接合部分の古いグリスを拭き取って、新しいグリスを丁寧に塗り、改めて取付直してみた。
その後、余計なグリスを拭き取り、自宅周辺を数キロ試乗してみたところ、あの悩ましい音がきれいさっぱりなくなっていることに気づいた。これだけの違いで、なんと快適なことだろう!
サドル周辺の部品の接合部をすべてメンテナンスしたので、それらのどこが原因だったのかまでははっきりしない。ただ、増し締めをしても消えなかった音が、グリスを塗ったことによって消えたということから、雨天時の走行などによりサドル周辺のグリスが流れだしてしまい、それがきしみの原因になっていた可能性が考えられる。
いずれにせよ、以後同様の音が発生した場合は、同じ方法で解決すればよいわけだ。対処法のヒントをくれたあのサイトのオーナーさんに、感謝の意を表したい。

(おまけ)
きしみ音が解決する前、私はBianchi ML3で山手通りを走っていた。すると駒沢通りの近くで数多くのロードバイクを設置している自転車屋を見つけた。糠屋さんというショップで、非常に独特な趣を持っている店だった。
私がショップの中を見ていると、若い店員さんが話しかけてきてくれた。
「ロードバイクが多いですね」
と私が聞くと、
「最近かなり人気があります。それで数を増やしているんですよ。」
という。
ものはついでと、自転車の音について聞いてみた。もちろん、このショップで買ったわけではないので、詳細な回答を期待していたわけではなかったのだが、店員さんの反応は意外だった。
「じゃあ、ちょっと見せていただいていいですか?」
といい、わざわざショップの外に出て私の自転車を見てくれたのだ。
「ざっとみた感じ、チェーンもまだまだ大丈夫で交換の必要はなさそうです。フレームも細かく見ないとはっきりとしたことはいえませんが、購入後の期間、見た目の状況からは傷んでいることは考えにくいですね。緩みやすい部分、荷重がかかりやすい部分は増し締めをしたほうがいいかもしれません。サドル周辺はもちろんボトム・ブラケットとか、あるいはペダルとかもですね。」
インターネットで調べた結果でサドルやピラー、シート・クリップが怪しいとは思っていたが、私はチェーン、場合によってはフレームが傷んでいる可能性も捨てきれていなかった。しかし、プロの人が「おそらくそういった部分については大丈夫です」といってくれたことにより、すごく気が楽になってくれた感じがした。
購入したショップの店員さんは、私が切実な状況を訴えても「自ら降りて調べてくれる」というようなことはしてくれなかった。しかし、このショップの人は違った。私のようにさほどメカに詳しくない人が自転車を購入する場合は、これくらい面倒見のいいショップを利用したほうがいいだろう。

先代ロードバイク Miyata ALFREX CARBON

友人に譲る目的で、以前6年以上にわたって利用していたロードバイクを洗浄・修理してみることにした。
そのバイクは、Miyata ALFREX CARBON(以下、ALFREX)という製品で、1992年に購入したものである。フレームの前三角の部分はカーボンチューブをアルミのラグでつなぎ、軽量化を図ったモデルであった。

今でもそうだが、自転車の素材としてのカーボンは、それまで主流だったクロムモリブデン(クロモリ)と比べると高価である。このため、当時もフレーム全部がカーボン製の車体は、モノコック(一体成形)であってもチューブをラグでつないだものでも、非常に高価なものだった。
そこで、カーボンをフレームに使いながらも価格を落とすために、当時はフレームの前三角はカーボンでつくり、前輪を支えるフロントフォークと後ろ三角を作るシートステー、チェーンステーは他の素材という組み合わせがよくみられたものだ。私が購入したALFREXもこういったバイクの一つで、フロントフォークとシートステー・チェーンステーはアルミ製だった。
今では、単に価格を抑える目的ではなく、アルミ、カーボンの特性を活かした配置を行うようになっている。つまり、前三角に剛性が高いアルミを用い、フロントフォークに振動吸収性が高いカーボンを配置するというものである。価格帯によっては、後ろ三角のシートステー、あるいはチェーンステーに至るまでカーボンを採り入れているものもある。私が現在乗っているBIANCHI ML3 Veloce Mix(以下ML3)は、フレームが前三角、後ろ三角ともにアルミであり、フロントフォークのみカーボンだ。

さて、ALFREXの話に戻ろう。当時の資料が何一つないのだが、価格は確か145,000円で、車体重量は10.5kgだったと思う。それまで乗っていたクロモリバイクのdiossと比較すると、カーボン、アルミの組み合わせのせいか、フレームが大きくなったにもかかわらずかなり軽く感じたものだ。
このバイクの購入当時は、フロント、リアの変速レバーは前三角の下のチューブであるダウンチューブについていた。すでにSISというシステムが採用され、後方7段の変速については「カチッ、カチッ」とちょうどよい位置に決まるようになっていた。diossではまだそのシステムは採用されておらず、感覚的にちょうどいい位置をさがしながら変速しなければならなかった。これだけでも格段の差があるといえるが、しかし運転中に片手をハンドルから離し、変速作業を行うというのは、高速にで走っているときにはあまりやさしいことではない。実際、私もいちいち変速するのが面倒で、ギアを一番平均的な位置に決めた状態にするだけで、変速レバーを使う機会は非常に少なかったと思う。そのうえ、当時は「脚の筋力を最大限に利用する」というような変なこだわりもあって、常に一番高いギア比に保ったりもしていたのだ。

このころはすでに、伝統的なダウンチューブに設置するレバーの他に、ブレーキレバーにシフト機能を組み込んだ製品がShimanoより販売されるようになっていて、価格帯の高いロードバイクにはそれが搭載されるようになっていた。価格の問題もあり、購入時はこのSTIと呼ばれるレバーを搭載したロードバイクを選択することができなかった。しかし、その後、適切なシフティングの必要性を理解していく過程で、どうしてもSTIレバーが欲しくなってしまった。
そこでSTIレバーの購入の検討を始めた。私のバイクにはShimano 105というグレードのパーツが搭載されていたが、私が検討を始めた当時はおそらくその上のグレードである、ULTEGRA, DURA ACEにしかSTIはラインナップされていなかったような記憶がある。最上位のDURA ACEでは価格が高すぎるので、ULTEGRAを選択することになるが、これらはすでに8速になっていたので、シフトレバーだけでなく、フロントディレーラー(前方の歯車、チェーンリングを選択する機器)、リアディレーラー(後ろ側の歯車を選択する機器)、チェーンなどの交換も必要になることが分かった。
ALFREXについているパーツをdiossに付け替えて、妻に利用させよう、という考えもあったので、結局上記のパーツに加え、前後ブレーキアーチも購入することになった。

パーツには日本語によるかなり詳細な説明書がついていたが、変速系の全パーツとチェーンの付け替えは初めてチャレンジする私にとってはかなりの大仕事だった。それでも時間をかけてなんとか作業を終え、105よりも若干高級感のあるULTEGRAパーツがALFREXに装備されたのである。
早速乗ってみると、その操作感は格別であった。
ハンドルから手を離す → レバーに触れる → 変速する
という3アクションから
ハンドルに手をかけたままレバーに触れる → 変速する
という2つのアクションに変わったのだから。多少、変速時にポイントがはずれることはあったものの、ハンドルから手を離してシフティングしていたそれまでとは大きな差である。当然、私がシフトチェンジをする回数は大きく増えたのだった。

しかし、そんなに乗らないうちにSTIレバーの調子がおかしくなる。リア側のシフトアップ(大きな歯車から小さな歯車へ)をしようと、ブレーキレバーの内側の小さなレバーを動かしても、ときどき空振りするようになってしまったのである。そして、それが少しずつひどくなり、空振りするほうが多くなっていった。その後、シフトチェンジが決まることがまれになってしまい、最後はまったく効かなくなってしまっていた。
最後の2年くらいはそのような不調のひどい状態で乗っていたと思う。シフトが効かなくなってしまってからは自転車に乗る気も失せ、かわいそうなALFREXはそのまま5年近くも乗らないで放置されてしまった。

今年、改めてロードバイクに乗るのに、ALFREXを修理するのか、別のロードバイクを購入するのか、かなり悩んだ。
というのは、ALFREXの状態を改めて調べてみたとき、非常に大きなダメージを負っていたからだ。このままALFREXの変速機を交換し、同じグレードのパーツで交換するとなると非常に費用がかかることが分かったのだ。当時のULTEGRAというパーツは現在の105と同等だというのだが、それでもかなりの費用になるため、TIAGRAというパーツへの交換を検討した。ショップに頼むと工賃が30,000円程度かかりそうだったので、同じパーツをつけた新車の完成車とさほど変わらない額になってしまう。
このようなわけで、自転車全般に詳しい友人のKさんにいろいろとアドバイスをいただいたわけだが、ALFREXを修理する場合には彼が工賃無料でパーツ交換をしてくれる、という話にもなったので、最後まで新車にするか修理にするか悩んでしまった。
最終的には以前このコーナーで書いたように、BIANCHI ML3に一目惚れして購入してしまうことになったのだが。

ALFREXには気の毒なことをしてしまったが、ここに来て友人が引き取ってくれる、という話が出てきた。このまま廃車としてしまうより、やはり必要な人に使ってもらうのが一番だ。

しかし、問題は「乗れるか」ということ。自宅駐輪場は上下2段になっているが、その上段に置いたままになっているALFREXを自宅のある4Fまで上げ、いろいろと調べてみた。その結果、予測した通りかなりの部分で傷みが見られたのだった。
1) STIレバー。ブレーキ機能は大丈夫であるものの、シフト機能はダメ。メッキも腐食で浮き上がってきているような状況。
2) ブレーキワイヤー、シフトワイヤーは表面に出ている部分がさびているため、交換が必要。
3) ブレーキアーチの汚れ、ブレーキシュー(ホイールのリムという部分を挟むゴム)の減り方がひどい。パーツがさびてしまっている。
4) チェーンはさびて色が変わっているが、極端にひどくはない感じ。油脂が表面に残っていたからか。
5) フロントディレーラーは、ガイドプレートというチェーンの位置を変えるプレートのさびがひどい。
6) リアディレーラーは汚れがひどい。
7) スプロケット(後ろの歯車)は汚れてはいるが、さびなどはなさそう。
8) サドルはカバーが全部破れ、中のスポンジが出ている。
9) 両タイヤははずしたままになっている。
10) 後輪ホイールのさびがひどい。
11) フレーム前三角のカーボンの表面を覆っている保護膜がところどころ破れている。
12) フロントフォークのアルミの汚れがひどい。
13) 後ろ三角のアルミの汚れや表面の腐食がひどい。
14) 前三角のカーボンチューブをつなぐアルミラグの表面の腐食が見られる。

上記のような状態だったので、ALFREXをふたたび快適に乗れるようにするためには、フレームやパーツの洗浄といくつかのパーツ交換が必要であると思われた。

まずは、私がよくいく阿佐ヶ谷のフレンド商会というショップに行き、ブレーキ・シフターのワイヤー、サドル、チューブラータイヤ(タイヤの中にチューブがある)2本、リムセメントとクリーナー(ホイールの外周のリム部分にチューブラータイヤを貼り付けたり、古いセメントを取り除くため)、そして各部の汚れを落とすためのケミカルを購入した。

まず、チェーンの汚れを買ってきたケミカルで落としてみたが、かなり強力で、そこそこきれいになり動きも良くなった。これはあとで注油することで復活しそうだ。
フレームから各部品を取り外し、洗浄する。特にリアディレーラーは汚れていたので、分解できるところを分解して、細部の汚れを落としていった。ボルトなどの部品のさびはいたしかたないものの、本体はかなりきれいになった。今回はシフターがないため、試せないものの、うまく機能する可能性は高い。
フレームは、アルミ部分にこびりついた汚れをフロントフォーク、ラグ、後ろ三角のチェーンステー、シートステーと落としていく。フロントフォークは表面の腐食は少なく、かなりきれいになったものの、それ以外の汚れは思ったより落とせない。特にクランク周りのラグの部分の汚れがひどいので、なんとかクランクを抜いてきれいにしたいと思ったのだったが、残念ながら私はクランクを抜くための工具を持っていなかった。
買ってきたケミカルも勢いよくなくなっていくし、これらは無害な物質ではないので今回の清掃で完全に落とすことはあきらめた。
ブレーキアーチはさほどきれいにならないので、以前ALFREXに取り付けていて現在はdiossについている105のパーツに交換することにした。こちらはベランダで袋に入れて保管していたので比較的きれいだ。また、あまり使っていなかったためか、ブレーキシューの減りも少なく、また減り方もきれいだ。
後輪のリムは表面の腐食がひどく、初めからきれいにすることをあきらめてしまった。

ブレーキレバーはブレーキアーチ同様、もともとALFREXについていたブレーキレバーに変更した。

最後にサドル、前後のタイヤを取り付け、チェーンをつないで、ALFREXは一応「走れる」自転車に変身した。本当は変速も復活させたかったが、それは友人が引き取ったあとに必要なグレードのパーツなどを調達し、手入れをしてくれるだろう。

試しに近くを走ってみると、ギアは重い状態だがチューブラータイヤ、カーボンフレームということもあってか、乗り心地は比較的柔らかい感じで快適だ。必要最低限の部品しか付いていない状態であることもあってか、車体も軽い。
ロードバイクについては、少し前に「今の自転車のほうが疲れを感じる」と書いたが、地面の振動の伝わり方などは、現在乗っているML3とさほど変わらない。ただ、ライディングポジションが多少異なっていることが分かった。ALFREXのハンドル、サドルの高さは以前乗っていた当時から変更していないが、サドルは若干低め、ハンドルは若干高めの位置にセッティングされていた。このため、ML3のセッティングより前傾が少なくなっているはずであり、このような結果が疲れの差となって現れているのではないかと思われる。

ALFREXはまだ、フレームについてはしっかりしているので、これはパーツを変えて乗ったらまだまだ快適な乗り心地を提供してくれるのではないかと思う。友人には懇意にしているプロ意識の高い自転車屋があるようなので、そこに相談して必要なパーツを交換してもらうのではないだろうか?
おそらく、今後はこの友人と並んで走ることもあるだろう。そのときに、新生ALFREXに会うのを楽しみにしたい。

また、現在乗っているML3が決してALFREXのような状態になることがないよう、しっかり反省してこまめにメンテナンスをしていきたい。

ロードバイクその後 Bianchi ML3 Veloce Mix

ロードバイク Bianchi ML3 Veloce Mix(以下ML3)を購入して2ヶ月半が経過した。
この間に1200kmほど走行し、3度ほど軽い洗車・注油などのメンテナンスを行っている。

このML3に関しては、一目惚れして購入しただけであり、本当に所有欲が満たされた感じが強い。他の人がどう思うかはわからないが、私にとってはやはりかっこいいし、乗る気にさせてくれるバイクである。

ただ、不満な点がないわけでもない。このML3は購入当初から前輪のほうからのきしみ音があった。走るうちになくなってしまったのだが、購入時の調整不足だったのだろうか? また、フロント側をアウターチェーンリング(前側の歯車の外側の方)にし、リアをローギアにしたとき(9、10段にしたとき)の具合が当初からよくない。ここに設定しているとカタカタ音がしたり、停車状態からスタートするときにチェーン落ちが発生してしまうのだ。やはり、10段という深さには限界があるのではないだろうか? 購入後1ヶ月は無料で調整するという話だったのでショップまで持っていけばよかったのだが、その機会を失ってしまった。
本来ならこれくらい自分で調整すべきなのだろうが、部品をイチから購入した場合と異なり、説明書がないのだ。しかも、経験のないカンパニョーロ(Campagnolo)のパーツなので、私の下手くそな調整で他のギアがおかしくなってしまうのもいやだ。とりあえず現状はほったらかしにしているのだが、それでもこれらのギアを使わなければ走行に問題はない。

ロードバイク用の姿勢にも大分慣れてきた。ただ、現状では必ずしも理想的なライディングポジションをとっているとはいえないかもしれない。
このバイクは本来、バインディングペダルと対応シューズを使用し、シューズの拇指球の部分をペダルに固定して漕ぐことにより、効率のよいペダリングとライディングポジション(姿勢)を実現できる。しかし、私がバインディング対応シューズで走ったのは、このバイクにしてからはたったの1回にすぎない。シューズを恒常的に使えれば、さらに正しい姿勢と力の配分をマスターできるのだろうが、あれは本当に歩きにくい。あのシューズで歩くことは体に強い負担をかけてしまうことになるのだ。私の場合、自転車に乗ること自体も一つの目的ではあるけれども、やはり自転車を使って移動し、移動先で仕事したり遊んだりすることも重要なのだ。そのために、シューズをいくつも持ち歩くことになることだけは避けたい。
現在、このロード用に対して、MTB用にSPDといわれるバインディングペダルが存在する。こちらのシューズは、自転車を降りても違和感なく歩けるようになっているし、デザインもさまざま。私は近いうちにこのSPDを試してみようと考えている。

もう一つ、現在のロードバイクに変更してから感じることがある。それは、「疲れ」である。
道に(積極的に?)迷ってはまってしまったり、遠回りを好むようになったりしてきていることもあるが、ロードバイクに乗った後はかなりの疲れを感じるのだ。
まずは先に述べた、ライディングポジションの問題があるのかもしれない。また、背中に重いリュックを背負って走ることが多く、ときどき上半身に不要な力が入ってしまっていることも疲れの原因のひとつだろう。
ただ、以前乗っていたミヤタのカーボン車”ALFREX”のときは、「疲れた」という記憶があまりなかった。このバイクのサイズも現在のバイクのサイズにほぼ等しく、バインディングペダルを使用する機会も多くはなかったので、現在のライディングポジションに似た状況だったのではないかと思う。もちろん、ハンドルやブレーキレバーのブラケット(手を乗せる部分)の微妙な設定や、サドルの位置の微妙な設定によってもポジションは変わるので、現在のライディングポジションが疲れの一つの原因になっていることは間違いないと思われる。
次に1日あたりの走行距離。ALFREXに乗っていたときと比較して今回は長めに走っている。これも一つの原因だろう。
そして、忘れてはならないのは地面から受ける振動の問題。
私がML3を購入したとき、ショップの店員の方は、「カーボンバックのANTARES 201(以下ANTARES)よりも、アルミバックのML3のほうが向いている」とアドバイスをしてくれた。
前者のANTARESは、車体の後ろ三角形の部分のうち、シートステーと言われる、サドルの下から2本に分かれて後輪を支えるチューブにカーボンを利用している。これによって、地面からの振動を減衰するのだが、店員さんによるとANTARESは私にとって、その部分のたわみが強すぎる可能性があると指摘したのだった。これはもちろん、カーボンバックの全機種がたわみすぎる、という意味ではなく、初心者向きに設計されたANTARESにいえることだと思われる。
後者のML3については、シートステーもその下のチェーンステー(シートステーの下にある、後輪を支えるチューブ)もアルミである。これらは途中でカーブを描いていて、それなりに振動吸収をする構造になっているが、カーボンほどの振動減衰性は期待できない。なにより、アルミは振動減衰性の低い素材なのだそうである。
これについて、自転車の購入で相談した友人のKさんは、「(ML3については)とてもいい買い物をしたと思いますよ。カンパニョーロだから、これからお金はかかるかもしれませんけど。ただ、カーボンバックのANTARESのほうが…」といいかけたことがあった。30kmとか40kmとか長距離を走ったときの私の疲れの原因の一つはおそらく地面からの振動の強さにもあると思うが、もしかしたらKさんはこういったことも予見していたのかもしれない。
疲れの原因の最後。それはやっぱり「年齢」? なるべく意識しないようにしているけど…。

まあ、こういうことがあっても私はML3が非常に気にいっている。パーツの多くがカンパニョーロ製であることも手伝い、私にとっては本当にかっこいいロードバイクなのだ。
BianchiはML3によく似たデザインの、カーボンモノコック(一体成形)フレームを販売している。将来、お金に余裕ができたら、こちらのフレームを選ぶのもいいかな、と思っている。そうなると、パーツも選びたくなってしまうのかな? でも、パーツに関してはVeloceの出来はよく、現状では不満足な点は何もない。

さて、ML3をほめたところで、先代のMIYATA ALFLEXについてだが、私はこのバイクを復活させようと考えている。といっても私が乗るわけではない。
実は以前より友人と「トライアスロンにチャレンジしようか?」という話が出ていた。今の私にはトライアスロンより自転車のみのレースの方に興味があるが、彼がスポーツ車を持っていないのでALFLEXを彼にゆずろうかと思うのである。彼はママチャリで片道10kmほどを通勤してしまうような人なので、スポーツ車に慣れたらかなり速く走れそうだ。
ただ、前にも書いたけど、このALFLEXのパーツはかなり傷んでしまっている。なるべくフロントディレーラー、リアディレーラー(前後の変速機)やブレーキアーチ(ブレーキ本体)などはそのまま使いたいが、ブレーキワイヤーやシフトレバー、タイヤ・サドル、チェーンなどは新しくしないと走れない。
Shimano製のパーツなら、再安のグレード(SORA)を選ぶとかなり安くで上がりそうだ。フロントディレーラー、リアディレーラーなども2000円しないようなので、もしかしたら買い換えてもさほど予算はきつくないかもしれない。

問題は、私が部品を交換できるかだ。以前も経験はあるのだが、あまりしっくりこなかった記憶がある(といってしまえば、ML3のローギア時の不調もそうなのだが)。現在、Shimanoの製品はマニュアルがとてもしっかりしていて、その通りに設定すれば絶対にその結果になるのだそうである。10数年ぶりにチャレンジしてみようかな?
いずれにせよ、その友人に相談してからだ。もしかしたら、彼はフレームが小さめの先々代ロードバイク、diossを選ぶかもしれないし。diossはもともとツーリング車だったのを、パーツを付け替えてロードバイクに変身させたものである。

ロードバイク

私は自動車の免許を持っていない。東京においては交通機関が発達しているので、その必要性を感じないうちに時間が経ってしまったのだ
その代わりといってはなんだが、私にとっては自転車が重要な道具となっている。

私が本格的なスポーツ車を利用するようになったのは、1988年のこと。当時在籍していたスポーツクラブの先輩社員Hさんからロードバイクを譲っていただいたことがきっかけだった。
その最初のバイクはdiossというメーカー(ショップ?)のもので、車体はクロムモリブデン製と思われる。フレームは小さめでなかなか軽量だった。それまでにも3台のロードバイクもどきの自転車を利用したことはあったが、それらはママチャリの延長のようなタイプの自転車であり、車体重量もかなり重くタイヤもかなり太かった。大学時代に中古で購入した1台は5,000円、高校時代に新車で購入したものでも2万円台前半だったと思う。
それに対し、いただいたロードバイクはHさんが購入した当時で10万円を超える、かなり高価な製品だったと記憶している。それだけに乗り心地も全く違っていた。
本当は、Hさんへのお礼にシティサイクルをプレゼントするはずだったが、私が突然大阪に転勤になり、その大阪で会社を辞めてしまったことで、話がうやむやになってしまったのだった。ほんとうに申し訳ないことをしたものである。Hさん、お元気でしょうか?

その次のバイクは1992年、結婚の少し前に自費で購入することになった。こちらは当時流行り始めたカーボンという素材でできたフレーム、アルミ製のフォーク(前輪を支える部分)・ステー(後輪を支える部分)を備える、MIYATA(ミヤタ)製の自転車”ALFREX Carbon”である。当時としては比較的軽量の10.5kgだったと思う。定価145,000円のものを110,000円台で購入した記憶があるが、ほとんどが日常的な通勤のための利用であった。一度甲州街道で自転車乗りのお兄さんに話しかけられたことがあり、「通勤だけじゃもったいないですよ」といわれたこともあったなあ。
このロードバイクでは、購入直後に事故を起こしたりもしたが、反面いろいろな思い出が詰まっている。たとえば1994年の夏、このMIYATA ALFREXと先代のdiossを私の生まれ故郷の種子島に持ち込んだことがある。妻と一緒に、西之表市にある祖母の家から種子島の最北端にある浦田海水浴場を往復したのだ。妻がdioss、私がALFREXに乗り、ハードな坂道を乗り越えながら海水浴場を目指した。二人で派手な格好をして自転車に乗っていたのが珍しかったのか、通りすぎる自動車に乗っている人の視線が集まったことを覚えている。そればかりか、海水浴場ではショッキングピンクのビキニをおそろいで着ていたこともあり、周囲の痛い視線を浴びてしまったのだった。
このALFREXは購入後にパーツを付け替え、手元で変速できるレバー(STIレバー Shimano 600 ULTEGRA)に変更したのであるが、これが比較的短期間で不調となり、どんどん変速できなくなっていった。最後には変速不可能なまま乗っていたが、その後は妻用に購入していたGIANTのMTBを借りることも多くなった。
その後、子供も二人生まれて、自転車に投資するお金も捻出できなくなったし、なによりモチベーションが下がってきたことで自転車から徐々に遠ざかっていった。2002年になるころ、私のマンションの管理会社が誤って私の妻のMTBを処分してしまってからは、まともに乗れる自転車はなくなってしまったこともある。

しかし、2003年になるとまたしても無性に自転車に乗りたくなってしまったのである。そこでALFREXを修理しようと考えたのだが、変速機その他のパーツの傷みが思ったより激しく、さらに最近のパーツにおいては同じグレードの製品は8速から9速にグレードアップしていたため、多数のパーツを交換しなければならないことがわかった。このALFREXを再び走らせるためにはかなりの出費が必要になるのだ。
このような状況なので、新車購入の検討を始めた。しかし、ロードバイクの新車は非常に高価だ。もしロードバイクを買うのであれば、今後も長く乗ることを考えているので、ALFREXと同等のグレードのものがほしい。そうなると、10万円を超える出費になってしまう。
そんなとき、ディスカウントショップでMTB(マウンテンバイク)が非常に安くで売られているのを発見してしまう。最近のMTBは2万円台のものでも、車体にアルミが使われていたり、サスペンションが前後に装備されていたりする。とりあえず、自転車がないと乗りたくても乗れないので、私はディスカウントショップに並んでいた車種から一つ選択することにした。そして、2003年5月、Jeepというメーカの2003年モデル”JEEP2 (WRANGLER TOLEDO)”を約32,000円(定価39,000円)で購入したのだった。
ところでマニアにいわせると、ディスカウントショップに並ぶ5万円以下のバイクのことは”MTB”とは呼ばず、”MTBルック車”と呼ぶのだそうである。つまり、見かけはMTBだが、本質はMTBではない、ということだろうか。10代のころに乗っていたロードバイクのようなものもロードバイクのルック車だったといえるのかな? ルック車とそうでないMTBを見分けるのに「悪路不可」のただし書きがあるかどうかが一つの目安になるそうだが、私の購入したJeepという車種については、見事に「悪路を走らないように」という注意書きがある。
ただ、私は山や荒れ地に命をかける予定はないので、それ以上高価なMTBを購入しようという気持ちは全くなかった。
このMTB(ルック車?)は、現在までの9カ月間に3000kmほど乗っていて、今では後輪のタイヤもツルツルな状態になってしまっている。
この自転車は、比較的近距離(10km以内)を乗ることを考えれば非常にいいマシンだと思った。ロードの時は歩道の乗り入れなどで車体やタイヤを傷めることがあるため非常に気をつかったものだが(とは言っても、障害物でパンクしたのは1回だけだが)、タイヤが太くダブルサスペンションタイプのJeepの場合は全く気にする必要がない。上半身もロードタイプに比べると起きているので、下背部や首の疲労などを感じることもない。
しかし、10kmを超えるような長距離を走る場合は話は別だ。16kgとはいえ、やはり車体は重く感じるし、タイヤが太いためペダルを踏み込んでも前に進んでいる感覚が少ない。車道などに出ると、スピードが思ったより出ないので自動車の流れに乗るのが難しく、むしろロードバイクよりも気をつかう場合がある。結局、昔はロードバイクで30分以内で行けた距離が、Jeepでは40分もかかってしまうのである。まあ、当時より体力が低下している可能性もあるし、性格がおとなしくなってしまって無茶な運転をしなくなったことも一つの原因かもしれないが。
私にとっての自転車は、とてもいい有酸素運動になっていると思う。しかも、そのスピード感や快適さから、長続きをさせやすい趣味であるといえる。Jeepは悪くはないが、長く乗っていると20代〜30代前半にかけて乗っていたロードバイクのスピード感や直進の快適性などが懐かしくなってしまう。
そこで、私は改めてロードバイクに乗る決意をした。自転車にとても詳しい友人のKさんに相談し、MIYATA ALFREXのパーツの交換、もしくは新車購入のいずれかの方法を検討し始めた。ALFREXを復活させる場合に必要なパーツもすべてKさんに洗い出してもらい、パーツのグレードを下げることで当初予想していたよりも安価で揃えられそうなことがわかった。組み立ても彼が担当してくれるというので、予算はかなり抑えられそうである(それでもJeep2よりはずっと高くなってしまうのだが…)。
また、Kさんは、新車を購入する場合のポイントも教えてくれたので、それを念頭に雑誌やインターネットで調査したり、複数のショップを訪れたりして情報を集めた。
その結果、パーツを交換する場合と新車を購入する場合の選択肢を絞り込めてきた。

【パーツ交換の場合】
1. 8速に対応しているSTIレバーを購入し、その部分だけを交換する(最安)。
→8速に対応しているShimano製パーツはSORA(ST-R3300)もしくはST-R500。使い勝手が”MIYATA ALFREX”に取り付けた600 ULTEGRAに似ているという観点から、ST-R500を選択したい。
2. 変速系のパーツをすべて9速対応のものに変更する
→9速に対応しているパーツのセットとしては、Shimano製のTIAGRAのセットが候補となる。MIYATA ALFREXに取り付けた600 ULTEGRAと同等の使用感を求めるのであれば105シリーズというパーツが望ましいらしいのだが、費用がかなり異なってくる。

【新車購入の場合】
1. ANTARES 201 or 301
ANTARES 201シリーズは安価でありながら高性能な入門用ロードバイクとして知られている。アルミフレームにカーボンフォーク、カーボンシートステーを採用し、8.8kgと軽量だ。301はそのトライアスロン用の仕様となっており、タイヤが26インチとなり、8.7kg程度とさらに軽量となる。両者ともに10万円ということなので、価格性能比率から、これらが購入の第一候補だ。
2. GIANT TCR
こちらも128,000円と比較的安価で、8.6kgと軽量だ。トップチューブがスローピング(サドル側が低くなる)になっているのも今風で、色もイエローと明るくて良い。
3. Intermax Rays
GIANT TCRと同じ128,000円。阿佐ヶ谷のショップのWebサイトでこの製品をかなり魅力的にカスタマイズしたものが紹介されていて、128,000円とある。重さは非公開のようで詳細はわからないが、トップチューブがややスローピングになっていて、比較的好きなデザインだったので候補に入れた。
4. TREK 1000-1400
TREKは、最も興味があるメーカで、10年くらい前にもほんとうに欲しくてたまらなくなったことがある。ツール・ド・フランスを5連覇中のランス・アームストロングが乗っているメーカとしても知られている。実は、今回の自転車の比較検討中に、あるオークションに出品されていた10年前のTREK 5200シリーズ(10年くらい前にほんとうにほしいと思ったその車種)を落札しようと試みたのだが、残念ながら手が届かなかった。
しかし、TREKの5200以上のOCLVカーボンの車種は安くても30万円台の後半であり、とても手が届かない。そこで、TREKの入門バイクである1000-1400くらいの車種に目をつけた。これらは7万円台から販売されているが、素材やパーツなどのグレードがかなり落ちる感じがするので、実際に見て確認するしかない。

上記のように候補を絞り込んだところで早速行動を起こすことにした。最初は、パーツおよびIntermax Raysのカスタマイズ車、TREKの低価格バイクを置いてある、阿佐ヶ谷のショップを訪ねてみることにした。このショップは地上4階、地下2階の非常に充実したショップで、過去に私がMIYATA ALFREXのパーツを交換した際もこちらで購入したのだった。
今回は2歳の次男を連れてきていたので、あまり迷っている暇はない。効率よく見ていく必要があった。

まず、3FでIntermax Raysのカスタマイズ車を見てみると、価格が18万円になっていた。Webサイトの表示と異なるが、恐らくWebのほうはベース車の価格を表示していたのだろう。ベース車のほうにはあまり魅力を感じなかったので、Intermax Raysはここで購入候補から外すことにした。
次に、同じ3FにあったTREKの1000-1400シリーズを見てみた。7万円台のものから10万円台前半のものまでが数台展示されていた。やはりTREKは結構かっこいいので、少し心が動いた。ただ、最安価のものはパーツがShimanoのSORAという製品で、MIYATA ALFREXにつけたSTIレバーとは操作の仕方が異なる。このため、11万円以上のシリーズに目を向けたが、フレームの継ぎ目の溶接の処理などが、現在乗っているJeep2と同程度なのが気になり、購入の決断はできなかった。

以上のことから、阿佐ヶ谷のショップの新車についてはいったん保留し、B2Fに降りてパーツを吟味することにした。
まず、第一候補のSTIレバーであるが、ST-R500の実物はまだなかった。昨年末の新製品ということで品薄なのか、インターネットショップなどを見ても入荷待ちになっていることが多かったのだ。次に、ShimanoのTIAGRAのコンポーネントも見てみたのだが、いろいろなグレードのコンポーネントが並んでいるのを見ると、やはり上位の製品である105やULTEGRAを狙いたくなってしまう。しまいには、当初Shimanoの製品しか頭になかったのに、Campagnoloの製品の美しさにも心を動かされ、パーツ選びはまさに混迷を極めてしまったのだった。このようなわけで、頭が冷えるまでパーツ選びも保留。

だんだん、次男の機嫌が悪くなっていく。「かえる」「かえろう」を連発し始めたので、阿佐ヶ谷のショップでの検討はここで終わり。

夕方になり、今度は残りの車種の購入を検討することになった。
Kさんのおすすめ(注:私の予算内での)でもあるANTARESは第一候補なので、まずそれを置いているショップを探さなければならない。この車種については系列のショップしか置いていないので、インターネットで検索してみる。するとその系列のショップが関東圏内に多数存在し、比較的近所の新宿にも2店舗あることがわかった。
まず、私は新宿のアドホックの3Fにあるショップから訪ねてみることにした。長男のサッカーグッズを購入するためにこのビルの6Fを何度も訪れたことがあり、少しなじみがあるからである。今度は一人で出かけているので、製品をゆっくり吟味できそうだ。
中2階から階段を昇って正面にANTARESのコーナーがあった。複数のタイプが展示してあり、候補に挙げている201も301もその中に含まれている。301のハンドル部分を持ってみると、非常に軽い。私が乗っていたMIYATA ALFREXはもっと高かったのだが、こんなには軽くない。わずか10年強の間の技術的な進歩に感心する。
ANTARESのコーナーには、これらの車種以外にも魅力的なものが複数あった。特に、チタンフレームにカーボンフォーク、カーボンステーというバイクには非常に興味をそそられた。18万円ということで、予算では届かない価格なのだが、長く乗り続けるためにはこのような車種を選ぶのがよいのかもしれない。もちろん、これらの素材の組み合わせでの18万円という価格は破格である。
もうこの段階でパーツではなく新車を購入すること、GIANT TCRは見るまでもなくANTARESの201か301を購入する、という意志が固まってきていたので、あとは気楽に広い店内を歩いて見て回ることにした。
ANTARESコーナーの斜め向かいにはTREK 5200が設置してある。36万円台だ。すべての趣味を自転車に費やすのであれば、ほんとうにこの車種を選びたいところである。TREKの1000-1400も設置してあったのだが、阿佐ヶ谷のショップと同じ価格であるし、ANTARESを見たあとでは購入対象外となってしまっていた。

外車コーナーを進んでいくと、LEMONDやGIOSなどのメーカが置いてある。LEMONDにもTREKと同等の格安バイクが販売されていた。車体は結構派手な感じだが、いかにもレーシングカーという感じで嫌いではない。

さらに進むと、BIANCHIのコーナーがある。BIANCHIといえば、少し前まで私のマンションの駐輪場に1台のロードバイクが置いてあったことを思い出す。ちょうど私のALFREXの隣に停められていたそのバイクはかなり存在感があったので、「乗ってみたい」と思うことが多々あった。

さて、BIANCHIのコーナーにあった1台のバイクの価格表示に目を疑う。140,000円。定価ベースでは、私の所持するMIYATA ALFREXより安いのだ。BIANCHIのバイクにこんな低価格帯の入門向け製品って、あったかな? しかもBIANCHIの特徴的なカラーであるチェレステではなく、艶消しのグラファイトブラック。めちゃくちゃカッコいい。ほとんど一目惚れの状態になってしまった。
私がうなっていると、私より少し年上の店員さんがやってきた。私がGIOSのバイクのタイヤに触れていたせいか、店員さんは私がGIOSに興味を持っていると思ったようだ。
「BIANCHIのこれ、かっこいいですね。それにしても、こんな低価格帯の車種ってありましたっけ?」
と聞くと、
「実はBIANCHIは日本の代理店が変わったんですよ。」
とのこと。とりあえず、私はこのバイクについていろいろと聞いてみることにした。
「実は最近MTB(ルック車)にばかり乗っていて、ロードバイクはご無沙汰なんですが、長距離を走るようになるにつれてやはりロードバイクがいいと思うようになってきたんです。それで、ANTARESの201か301を買おうと思ってこちらにお邪魔したんですが、なんかこの車種の魅力にまいってしまっているんですよ。実際に私が乗るとして、ANTARESとの違いはどんなところにあるんでしょうかね?」
店員さんは次のように答えた。
「ANTARESはとてもいいバイクですが、私は初めてロードバイクに乗る人に最適なバイクではないかと思っているんですね。以前ロードバイクに親しんでおられたのなら、もしかしたらANTARES201とかだと不満に感じたりすることがあるかもしれません。」
「というと?」
「多分、お客様はパワーでガンガン漕いでいくタイプではないかと思うのですが(なぜわかる?)、そのように体力的にも余裕があってロードバイクに慣れている、というようなことなら、車体のたわみなどが気になりそうな予感がしますね。それに比べてBIANCHIのこのバイクなら、ペダリングのパワーをダイレクトに伝えられるような感触を得られると思うんですよ。」
いくらロードバイクの経験があるとはいえ、本当の自転車乗りの人から見たら私は入門同然のレベルだと思う。でも、このように体力的な側面でほめられたりすると悪い気はしない。
「この状態(ペダルなし)で重さはどのくらいなんですか?」
「実測していないですが、8.9kgぐらいではないですかねぇ」
それなら、軽量のANTARESと遜色はない。ちょっと持たせてもらうと、確かに軽い。
「トップチューブが斜めに降りていますね。」
「最近はロードバイクでも採り入れられるようになってきたんですよ。後ろ側の三角の部分を小さくすることで、前に進むための効率を高める工夫をしているんです(というようなことを言っていたと思う)。」
「そうですか。でも、なによりカッコいいことが一番かな?」
「そうお思いですか? やはり所有するバイクはカッコいいことは重要だと思いますよ。それに、このバイクのパーツの多くはCampagnoloのVeloceで、デザインもいいと思います。Campagnoloについては、以前は変速がなかなか決まらないという欠点がありましたが、Shimanoの実用新案の期限が切れて、Campagnoloでも同じ技術が使えるようになりました(というようなことを言っていた)。だから、今は変速が決まらないというようなことはなく、Shimanoと使い勝手もほとんど変わりません。」
「Campagnoloは憧れですね。あとは私の予算の問題ですかね。」
そう。大切な予算。
「ANTARESは10万円ですが、ペダルの価格が入っていません。しかし、これ(BIANCHI ML3 Veloce Mix)の場合はペダルやボトルの額も込みなんです。したがって、多分トータルの価格差は15,000円程度になると思いますよ。」
これを聞いたあと、さっきまで私の心の中で完全に決まっていたはずのANTARESがほとんど消え去ってしまっていた。
「ちょっと広いところに出してみますか。お客様の身長だとサイズ510かな?」
そういって店員さんは、510というサイズのバイクを取り出した。
「このバイクは日本ではなく、イタリアで組み立てられています。ですから、左がフロントブレーキ、右がリアブレーキなんですね(あとで前述のKさんに聞くと、もともとはそれが標準なのだとか)。もし気になるようでしたら、左右を交換することができますよ。その場合、即納は無理になってしまいますけど。」
「最初は危なそうだなあ。でも、慣れですかね?」
「私はMTBとロードバイクでブレーキが逆になっていますが、問題なく乗りこなしていますよ。また右利きの人の場合は、逆に右がリアのほうがいいのかもしれないですね。」
広いところに出たバイクにまたがってみたり触ってみたりいろいろとしてみたが、非常にいい感じだ。なにより、一目惚れなので、差額を惜しんで我慢して別の車種を買うよりも所有欲が満たされる。
「これください」
「毎度あり」
ということで、私はBIANCHI ML3 VELOCE MIXのオーナーとなることが決まった。
併せて、スピードメーターも購入していたいと考えていたので、それを伝えると、
「そういうことなら、急に高価な製品を選んでいただいたということで、今回は特別に」
とコードレスメータをつけてくれた。同じメーカの定価ベースでは一番高価なものだ。これはありがたい。ANTARESとの価格差がさらに縮まって、お買い得感はあった。
その後購入手続きをする中、
「お客様。せっかくですから、体格をできる限り測ってみませんか。」
という話になった。これがショップで購入する利点であろう。このバイクはこのショップで購入すれば定価だが、インターネット通販で買えばずっと安い。だが、自分に合うようにマシンをセッティングし、アドバイスをしてもらえるのがショップで直接購入する場合の利点なのだと思う。
購入手続きを済ませたあと、さまざまな角度から体位測定をしていただいた。その後、新宿で食事をするために家族と待ち合わせをしていたので、私はいったんショップを出て、閉店の前に取りにいくことを伝えた。それまでに定員さんのほうで私の体位に合わせてマシンをセッティングしてくれるとのこと。

そして約2時間後、私はショップに戻った。先ほどの階段から昇って正面に「中原様」と書かれた自転車が見えた。
「あっ。俺の自転車だ。」
と思って近づくと、なんだかさっきよりでかくなったような気がした。
そのとき、別の人を接客していた先ほどの店員さんがやってきた。
「実は、さっきの体位測定の結果を総合してみたら、腕の長さや脚の長さなどの観点から、フレームサイズは530がベストであることがわかったんですよ。それで、急遽530にてセッティングさせていただきました。」
とのこと。どうりで微妙に大きく感じられたわけである。
「ハンドルよりサドルの側が6cm高い設定です。現在の体位測定の結果からはベストの位置を選んであります。最初は違和感を感じられるかもしれませんが、しばらく乗ってみてください。購入後1ヶ月感は無料で調整しますから、遠慮なくおっしゃってください。」
ということでとりあえず一安心だ。

最後に店員さんは、このバイクをエレベータに乗せて中2階まで運んでくれた。そのとき気づいたのが、バイクのエレベータへの乗せ方。ハンドルを持って、サッと持ち上げ、後輪一本で立てる。そうすると実に楽にエレベータに乗せることができ、車体のコントロールも容易なのだ。私はその日から早速実行しているのだが、その後、『ファンライド』という雑誌の最新号を見たら、この方法が掲載されていることに気づいた。「長くロードバイクに乗っていて、そんなことも知らんかったのか?」といわれそう。

最初に新宿から杉並区の自宅までの5.5kmを乗って帰るのはとても恐ろしかった。ものすごい前傾姿勢になるし、ブレーキは今までと逆。しかも、軽すぎて、時に安定性を失っているように感じてしまうのである。こんなわけで、自宅までは気をつけて非常にゆっくりと走ったのだが、あとでスピードメーターの最高時速を見ると41.0km/hとなっている。多分坂を下りたときだと思うが、知らないうちにスピードが出てしまったようだ。ロードバイク、恐るべしである。

初日はとても怖かったBIANCHI ML3 Veloche MIXだが、2日目以降はもう何も感じなくなっていた。軽くペダルを踏んだだけでスピードが出るし、車道に出た場合も車の流れに自然に乗れる。MTBと比べて車道を乗る比率が大きく、緊張感は高いが乗っているときの楽しさや爽快感は格別だ。

出費はあったけど、ロードバイクにしてよかった。また、一目惚れした車種に決めたことで一切の後悔がなく、所有する満足度が高かったことが、私にとって今回最高の出来事かな。

→ 今回購入したお店「ジョーカー本館(http://www.jitensya.co.jp/joker.html)」