トータルワークアウト―3週間で劇的にカラダが変わる魔法のトレーニング

プロ野球の清原選手やK-1 MAXの魔裟斗選手などのパーソナル・トレーナーとして有名になったケビン山崎先生の著作です。
プロの選手を指導する一流の先生のプログラムがどのようなものなのかを知るための貴重な資料として入手したのですが、メニュー作りについては残念ながら、あまり詳細な情報がありませんでしたが、運動だけでなく、休養や食事をトータルで計画する必要性が説かれています。
文章を読んでいて、一般用語の解説において、かなり独自の世界観を持っていらっしゃるようだと思いました。たとえば「フィットネス=体脂肪のコントロール」(引用)という定義など。私などは読んだ人がそのまま鵜呑みにしてしまうとまずいかな、と心配したりしますが、まあ体脂肪をコントロールすればそれはフィットネスの向上につながりますので、それは表現方法の一つなのだろうと解釈することにしました。
また、言葉の使い方が面白い。「股間を増やす」とか「腹筋を起こす」とか。私には直接的に響いてくる表現です。その意味については、この書籍で確認してください。

メニュー作りは基本的なことしか書いてありませんが、その代わり大勢の格闘家が登場し、彼らのインタビューが出ています。それほど具体的なものは見えてきませんが、先生のジムにいくと先生の弟子の方々の指導が受けられるようです。

ファン・シネ スタイル

すでに書籍版のほうでファン・シネさんの魅力にまいってしまっていたのですが、ついにDVDでその動いている姿を見ることができるようになりました。

DVDを見始めてまず感じたのが、彼女のナレーションがすべて「日本語」で吹き替えられていて、生の声が聞けない、ということ。一番最後のメイキングは本人の声、日本語字幕ですが…。
DVDの場合、視聴者が彼女の動きに合わせて一緒に実践をしやすい、という利点があると思います。その点から、字幕を確認するのは確かに煩わしいでしょう。願わくば、日本語と韓国語を選べれば個人的にはうれしかったです。
動画では、写真集で感じたほどには極端に若さを感じませんでしたが、それでもかなり若く見え、究極のアンチエイジングを標榜するだけの凄さを感じますね。
プログラムは、ストレッチング・エクササイズに始まり、リズミカルな下半身の動きを採り入れたダンベルエクササイズ(ダンベル エアロビクス)、ダンベルによる筋力トレーニング(ボディ シェイプ)から構成されています。時間的な制限もあるため、中身の濃さやバリエーションでは書籍に適わないでしょうが、動画ということで、視聴者が得られる情報はさらに直接的になり、成果を上げやすいのではないかと思います。また、書籍ではスタジオ内で撮影されたエクササイズ写真が使われていましたが、このDVDでは野外で、いろいろな場所で同じ種目の撮影をしています。それを巧みに組み合わせて、視聴者を飽きさせません。
ダンベルのフォームも書籍の写真より自然な感じで、とてもよく出来ていました。おそらく写真は、彼女が動作の途中で動きを止めて、それをカメラに収めるということを行っているため不自然な感じがしたのでしょう。実際映像の中の彼女が疲労を感じているのもわかります。書籍よりずっと自然なエクササイズを観察できる、という点でこのDVDはおすすめです。
個人的には、ボディシェイプなどで5kgのダンベルをチョイスしているのがうれしかったですね。日本の普及しているプログラムの場合は、1kg程度の超軽量ダンベルが使われることが多く、アンダーワーク(筋力を高める効果がない負荷をかけてのエクササイズ)になりやすかったりするのです。

プログラムとは全然関係ありませんが、プログラムを解説するときの彼女の左肩がずっと上がりっぱなしなのに気づきました。上半身の脊柱(背骨)が少し右側に倒れています。ロケ現場が異なっても同じですから、しゃべるときのクセかもしれませんね。トレーナーさんとかがついているのなら、指摘してあげてほしいと思いました。
しかし、本当にきれいな人です。

スタイル

正直、書店で手に取るまではこの人を誰だか知りませんでした。
すでにICOの秘密のコーナーでも書きましたが、運動関連の本を物色したあと、帰ろうとしてタレント本のコーナーに山積みしてあった「スタイル」のサイン本を発見しました。表紙のきれいな女性に惹かれ、開いてみると、ハングルのサインがあります。
最初、このきれいな女性の写真集だと思って、中身を流し読みしました。その中で、30歳を過ぎているというような記述がありました。すごく若いので、たぶん30代前半なのだろうと解釈し、中身を読み進めていくと、ダンベルを使ったエクササイズの実技解説があります。エクササイズのフォームなどはまだまだという感じがありますが、あまりにファン・シネさんが美しいこと、本の構成がよくて資料的価値が高いことから購入を決意しました。

そして、電車の中で改めてこの本を開き、帯に書いてある紹介文を見て驚きました。
「信ジラレル? 42歳!? 究極のエイジレス!」
とあるのです。撮影時期には40歳くらいだったかもしれませんが、それにしてもこの写真集を初めて見て彼女を知らない人が年齢を言い当てることは難しいでしょう。水着の写真も結構あるんです。当時私が39歳でしたが、まさかその自分より年上の、水着アイドル?に出会うとは! 電車の中で一人固まってしまいました。
その後すっかりファンになってしまい、保存用にもう1冊買ってしまいました…。これもサイン本だったりします。
その後彼女が1995年に主演した301・302というDVDを購入しました。このころの彼女は32歳のはずですが、なぜか子供を産んだあとのこの写真集の彼女のほうがより若いように感じます。

2005/10/27、本国ではすでに発売済みのDVDが日本でもハピネット・ピクチャーズより発売。

バレエ・ダイエット

バレエ・ダイエット

一般の人が、これからバレエを始めよう、というときの入り口になりそうな本ですね。今、表紙の写真が出力されていませんが、その表紙の雰囲気が好きで、ついつい買ってしまいました。
内容的には、バレエ団の所属のプリマさんのインタビューとか、基礎的な姿勢・ストレッチングの紹介、ウェアの紹介や鑑賞、演目についてまで触れられています。もちろん、写真で紹介されている種目を自分で試すこともできるのですが、すこしでもバレエに興味がある人に、より興味を深めてもらって、ぜひバレエの道に、という意図があるのではないかと思います。
ストレッチング種目の中には難易度が相当に高いものもあり、自信がない種目についてはとりあえず避けたほうがいいかもしれません。どうしても行いたければ、バレエ教室の門をたたくとか。実は、以前写真撮影で使わせていただいたバレエ教室、行ってみたいな、と思っている自分がいたりする…。

たたかわないダイエット—正しく食べて、しっかり痩せよう!

減量というものは、一昼夜でできるものではないことは、減量を体験した人なら誰でもわかっていることだと思います。一定期間以上の時間をかけなければ、目的を達成することはできません。
しかし、実際に取りかかってみると、設定した目標に達しないまま、挫折する人のなんと多いことか。その一つの理由に、減量計画が不適切であることがあげられます。
継続するためには、無理がなくモチベーションを維持できるプログラムでなくてはいけません。
この書籍は、「意志の力で食欲とたたかってはいけない」と説きます。たたかうことがストレスを生じさせ、減量を失敗に導くからでしょう。
内容的にも非常に充実しているのですが、著者であるお父さんと、その娘さんのコミュニケーションの中で減量のTipsを紹介している、というアプローチ法なので、読みやすく、やさしく、そして楽しさを感じます。
この書籍を購入した当初、私はまだスポーツクラブの減量コースを担当していたので、「たたかわない」というコンセプトに非常に感銘を受けた記憶があります。

悲壮な覚悟で減量に取り組もうと考えている方、まずこの書籍をゆっくり読んで、気持ちを落ち着けてからはじめてはどうでしょう?

今度こそ、やせられる—「心でやせる」科学

 もともと私はウエイト・コントロールについては基礎的な知識を持っていました。
 ウエイト・コントロールに重要なのは、摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスであること。フィットネス・クラブのお客さん向けのプログラムとしては、Dr.モアハウスの減量法を基礎として提供してあげればいいということ。
 もちろんそれはきわめてスタンダードなもので、実際に役立ったのですが、スポーツクラブを移籍する頃この書籍に出会って、その幅を広げることができたと思います。
 この書籍は講談社ブルーバックスシリーズの中の一冊で、あくまで一般向けの読み物であり、またターゲットはかなり女性を意識していると思いますが、今読んでみてもとてもわかりやすい上に、紹介されている九州大学第一内科で開発された食事確立療法は気をつけるべき点がわずか3点しかなく、すぐにも実行できそうなところがすばらしいところです。食事確立療法は、行動修正療法を基礎に置いているのですが、日本人の現状に合わせてより敷居を低くし、実践的な内容になっていると思います。ですから、同じ行動を修正するプログラムでも手法は全く違ったものになっていますね。

 私の場合は専門が運動ですから、運動を中心に置く、という点では食事確立療法とは決して相容れませんでしたが、食事確立療法の一つのプログラムである、1日4回の体重測定法は非常に有益なものでした。これは、この書籍だけでなく、いろいろなメディアで取り上げられていたのですが、これを記録するだけで、非常にわかりやすいグラフができあがってくるので、非常に自己分析がしやすいんです。実際、スポーツクラブで新しい減量法を導入した際は、この食事確立療法の体重測定法をしっかり取り入れさせていただきました。

 さて、この書籍が出たのは1989年ですが、それ以前にブームになった減量法について、バッサリと切って捨てています。その中にはダイエット法のカリスマが標榜するダイエット法もいくつかあり、そのような方法に傾倒している人がこの書籍を読むと最初から不愉快な? 思いをするかもしれません。

 Amazonで見る限り、もう廃刊になっているんでしょうか? 医師の監修と大変にユニークなライターさんの語り口で大変に楽しめる書籍なんですが、惜しいですね。

体脂肪—脂肪の蓄積と分解のメカニズム

 私はスポーツクラブの中では減量プログラムの開発責任者という立場がありましたし、ICOでも減量プログラムに関してかなり力を入れていましたので、肥満のメカニズムや、効率的で安全な減量の方法については常に勉強しておく必要がありました。
 この『体脂肪−脂肪の蓄積と分解のメカニズム』は肥満と非常に関係の深い「体脂肪」にテーマを絞った書籍です。体脂肪細胞はどのようなメカニズムで脂肪を取り込むのか。体脂肪組織に取り込まれた脂肪はどのように外に出るのか、筋肉はそれをどういうふうに燃やすのか、ということを生理学の知見に基づいて詳細に解説しています。
 減量に興味のある一般の人、というよりもう少し専門的な内容ですので、私みたいな立場の人が知識の確認をしたり整理をしたりするのに適した本かもしれません。
 私が所持しているのは初版のほうですが、2004年発売版のこちらは表紙デザインも若干変わっていますので、内容的な見直しが行われている可能性があります。

ニセモノダイエットVSホンモノダイエット

 減量、ダイエットというと数年おきに何らかのブームがあって、落ち着く、ということを繰り返します。その中にはあまりにも根拠が薄かったり、本当に根拠がなかったりするものも多く、仮に根拠があるものであっても、それが過大に喧伝されているだけ、ということも多いですね。
 この書籍では著者の野中医師が単品摂取系のダイエットや軽すぎる運動による減量、奇想天外なダイエット法などについて、「ニセモノダイエット」としてばっさり切り捨てています。
 それに対して著者が挙げるのは、正しい栄養学・食事学の知見に基づいた食事や、持久力運動と筋力運動を組み合わせたホーリスティックな運動プログラム。著者ご自身がボディビルの大会に出場した経験もお持ちのようなので、決して机上の理論だけに基づくものではないという頼もしさを感じることができます。

 もちろん、これらは減量に関する基本的で正しい情報を紹介するものであり、減量のための具体的なプログラムを提供するものではありません。具体的な食事の取り方、持久力運動、筋力トレーニングの具体的な負荷・頻度・期間などの設定については、やはりそれぞれの専門書が必要になるでしょう。

斉藤こず恵式完全ダイエット—太っているのは、もうヤメた!

 とても懐かしい思い入れのある書籍です。
 2001年、TVの企画で斉藤さんが本格的な減量に取り組むことになりました。
 当時日本舞踊の発表会のためにどうしても体重を落とさなければならない、という事情があったことで、単なるTVの企画に収まる減量とはなりませんでした。
 幸い、私はその前年に同じTVスタッフの企画に参加していたので、斉藤さんの運動プログラムのほうを担当させていただくことになりました。「鳩子の海」の斉藤さんは私にとっては大スターですから、お会いできるだけでもうれしかったことを覚えています。
 最初にお会いしたときは、その性格のすばらしさに感動したものです。すごく感じがよくて、相手を立ててくださるのです。それでも、当時の肥満度は極端に高くて、これはかなり大変な減量になるだろう、と思ったものです。
 しかし、斉藤さんの筋力は非常に強く、片手で幼児をぶら下げて振り回したりして遊んでいたのには驚きました。あの体重で腕立て伏せを行う、というのはかなり大変なことなんですが、これもかなり軽々とこなしていたので、より難易度の高い方法を紹介する必要があったのです。
 唯一、腹部の運動がうまくできませんでした。というのも、おなかの脂肪がじゃまをして、可動域の制限因子となってしまっていたのです。それも、後の努力ですぐに克服されましたが。当時82kgくらいあったはずですが、実は企画に入る前にすでに5kgほど減量をなさっていたようです。その少し前には87kgもあったと聞いています。

 そして、その企画は美川憲一さんのプロデュースで、応援団長に山田まりやさんをお迎えする、という形で始まりました。
 このとき驚いたのは、斉藤さんと山田さんのアドリブのすごさです。この二人、めちゃくちゃ頭の回転が早いのです。TVで放送されたのはわずかですが、実際にはもっとすごくて圧倒されましたね。私も仕事柄お話は苦手ではないのですが、あのお二人のトークには脱帽。手も足も出ませんでした。

 その後彼女がたどった経過についてはこの本に細かく記録されています。
 運動部分の原稿については、いただいたものにかなりの誤りがあったため、私がかなり加筆訂正をしましたが、ほぼそのまま使われていた感じですね。

 この書籍は58kgで終わっていますが、その後カイヤさんの減量企画で今度は斉藤さんが応援団長の立場になりました。2003年のはじめにお会いしたとき、斉藤さんはさらに10kg以上も体重を減らして47kgになっていました。なんと、2年弱で87kgから47kgまで、約40kgの減量に成功されたわけです。これはなかなかできることではありません。
 お仕事を通じて取り組んだ、ということもありかなりご苦労もあったようです。しかし、減量を終えた斉藤さんは自信に満ちあふれて輝いていました。