ウソが9割 健康TV―その健康食信じてはいけません!

1回1回の放送が消費者の購買を大きく左右するモンスター番組だった「あるある大辞典」ですが、TVの情報番組のあり方について、改めて深く考えさせられる機会となりました。
私もまさか「ねつ造」を重ねているとまでは思っていなかったのですが(ほとんど見ていませんでしたし)、ときどきテーマが運動や減量の話に及ぶと、いろいろな方から問い合わせをいただいたものです。
問い合わせをいただくたびに公式サイトで何が放送されたかを調べたものでしたが、各テーマの掘り下げ方がとても強引であるというのは感じました。私のサイトを検索すると、あるあるに関する過去の書き込みがヒットしますが、それぞれのテーマについて、好都合な考証しかしていないため、私は真剣に論ずるに値しない、というような態度をとっていたことが多かったようです。それはもちろん、ICO以外でもそうだったので、ときとして企業クライアント様を困らせることもありました。

私もそんなに真剣に見ていなかったので指摘はしなかったのですが、今回紹介するこの書籍では、各回で平気で矛盾することをテーマとして扱っていたといいます。まあ、各回のテーマについて不都合なことは書けないでしょうから、テーマが変われば全く反対のことを放送する、といったことも起こりうるのでしょう。
この書籍ではあるある以外の健康番組もやり玉に挙がっています。その中には私もたまたま過去に目にしたことがある番組もあります。「こんな限定的な情報を確定的に伝えていいのかな」「これは別の観点から見たら完全に誤りを指摘されるな」というようなものもありました。

あるあるの直前にも、テレビ番組が適当に流した情報によって体調不良を起こしたケースがありました。あの放送はもちろん軽率すぎたのですが、今後は消費者側も常識的に情報を選別する努力は必要ではないかと思います。
この書籍の内容も100%が正確なのか私にはわかりません。また、ICOで公開している情報も、古いフィットネスインストラクターの目、というフィルターを通した情報ですし、別の観点から評価したら古い理論だったり、すでに誤った情報となっていたりする可能性もあります。もちろん、気づいたり、指摘を受けたものは修正をかけていますが、必ずしもすべての人に当てはまるものではありません。

秘伝截拳道への道 (1976年)

秘伝截拳道への道 (1976年)

懐かしい本です。一般の書店では見かけたことがなく、おそらく一部の通信販売でのみ販売されていた商品ではないかと思います。

この書籍の原著は下記の書籍です。

出版当時の事情は詳しくはわからないのですが、『秘伝截拳道への道 (1976年)』は版元に許可をとらずに出版した、いわゆる海賊版であったと言われます。一般の書店では売らず、通信販売に頼ったのにはそのような事情があったのかもしれません。私がこの書籍を手にしたのは高校2年ごろのことで、「アポロ・エクササイザー」というアイソキネティックス・トレーニング器具と一緒に購入したのを覚えています。当時の私には『秘伝截拳道への道 (1976年)』が海賊版であるなどとは知るよしもなく、難解ではあるものの含蓄を含んだブルース・リーの言葉に感動したものです。
私が入手したのは、1976年版とは表紙が異なるバージョンで、ハードカバーではありませんでした。その後、職場の先輩からハードカバーバージョン(私が持っているソフトカバーと表紙は同じでした)を譲り受けたこともあって、私が高校時代に入手した書き込みだらけのものは友人にプレゼントしてしまいました。

その後、この『秘伝截拳道への道 (1976年)』は「たのみこむ」のサイトで復刻され、私はこの復刻バージョンも入手しています。これはおそらく現存する書籍からコピーし直したものではないかと思われ、写真などの品質は残念ながら今ひとつでしたね。

比較的最近になって、”TAO OF JEET KUNE DO“は版元の許可をとった正式な日本語版が発表されました。

こちらは日本語訳も正確でわかりやすいですね。
ただ、『秘伝截拳道への道 (1976年)』は私が最初に手にしたブルースの本格的な哲学書・技術書でしたし、原著にはない珍しい写真がかなり掲載されていましたので、すごく思い入れはあるんですよね…。海賊版を支持するわけではないのですが、截拳道をジークンドーではなく、「せっけんどう」と呼んでいるあたりに妙な懐かしさを感じてしまいます。

みんなのレジスタンストレーニング―安全で効果的に筋トレを行うための知識と「部位別メニュー」

私の持っている資格は「健康運動指導士」で、対象となる方の健康を維持・増進することを目的に運動プログラムをデザインする役割を担っています。
私が養成講習会を受講し、試験に合格して資格を取得したのは1996年のことですが、その講習会では「健康のための運動は」「有酸素運動」という考え方が基本になっていました。すでに指導現場ではもう有酸素運動一辺倒ではなくなってきている時代でしたが、このときの講習会は「有酸素運動」にすごく固執しているように私は感じました。逆に「筋力トレーニング(レジスタンス・トレーニング)は健康運動としては不適切」というようなことをサラッと言われているのにも、大変な違和感を抱いたものです。
よくよくお話をうかがってみると、講師を行ってくださった先生方の筋力トレーニングに関する知識は、アイソメトリックスのヘティンガーやミューラーの時代で止まっているような状態であることがわかります。現場の意見としては、「これからの運動指導者を育てるのに、これでは情けない」とつっこみを入れたくなったほど。
そういう不満を抱きながらも、私はこの資格を活用しているわけですが、そんな私にとって、この本は大変なストレス発散になりました。多数のデータを元に、筋力トレーニングがどんなに健康維持や増進に役立つか、丁寧に、わかりやすく述べられています。著者の石井先生はボディビルディングの元全日本チャンピオンでもあり、もともと筋力トレーニングの専門家でもあるのですが、この本に限らず、石井先生が書かれた読み物というのはとても読みやすく、またわかりやすいのが特長だと思います。
最近、アンチエイジングという言葉をよく聞くようになりました。もし、この書籍を読めば、筋力トレーニングがなぜ若さを保つのに役立つのか、よーくわかると思います。

代謝力を上げる「食」の本

 私も監修として参加させていただいたムックです。
 テーマは題名の通り「代謝力」。アンチエイジングと代謝の関係について、一般の方にもわかりやすく解説されています。
 私が参加させていただいたのは、エクササイズの部分。今回は、筋肉の性質や大きさなどの話はもとより、筋肉の使い方についての話をさせていただき、企画の中に組み込みました。ライターさんご自身がかなり勉強されている方だったので、基本的な構成を出していただいて、それらについて筋肉の使い方などの側面から完成させていくことができました。
 エクササイズや動作の改善などについては、対象となるのが30代以上の主婦の方々と思われたので、男性や若い女性には物足りない部分があるかもしれません。しかし、ほかの先生方が監修された情報部分を含め、代謝に関して幅広い基本的な知識を得る上で大変役に立つ内容に仕上がっていると思います。