図解雑学 からだの不思議

見開きで一つの項目を解説するタイプの、一般向けに解剖生理を紹介する書籍です。
左側のページに解説、右側に図解という感じですね。簡単でわかりやすいのですが、用語などはきちんと解説されています。
私は骨格系、筋系については詳しいのですが、それ以外の部分は少々弱いのですが、この書籍は神経系や内臓系とか、私が苦手とする内分泌系なども網羅されているので、私の備忘録のような役割を果たしてくれています。

美しいボディラインをつくる女性の筋力トレーニング解剖学

『目で見る 筋力トレーニングの解剖学』に対して、こちらは女性にターゲットを絞った内容になっています。従来多くの筋肉図が男性をモチーフにしたものであるので、女性にターゲットを絞ったこの書籍はかなり貴重な存在といえます。男性の筋肉図ばかりで!? 抵抗を感じる女性で、もっとトレーニング動作に関連する筋肉を詳細に知りたい方におすすめですね。シェイプアップしたい部分があったとして、どの筋肉をどんな種目で鍛えればいいのか、すごくよくイメージできると思います。

目でみる筋力トレーニングの解剖学—ひと目でわかる強化部位と筋名

これはすばらしい。
トレーニングの動作と鍛えられている筋肉を連携してイメージすることができるからです。
これは、イラストレーターの画力と正確な図によるところが大きいでしょう。
分類は種目別なのですが、「解剖学」のタイトルに恥じず、その主役は筋肉図が担っています。
種目と筋肉を連携させた書籍はほかにもいくつかありますが、これはカラーで緻密に書かれていること、また筋肉に対する解説が比較的詳細なのが大きな長所になっていると思います。
一般の人には視覚的なイメージだけでもかなりの勉強になるため、あらゆる層の人におすすめできる一冊です。

筋肉—筋肉の構造・役割と筋出力のメカニズム

 この書籍は筋肉の生化学的−生理学的な働きと物理学的な働きについて詳細に紹介されている書籍です。それに加えて簡単ではありますが、筋力トレーニングの紹介にもページが割かれています。
『体脂肪−脂肪の蓄積と分解のメカニズム』の著者、医学博士の湯浅先生による著作ですが、こちらは生理学的な側面だけではなく、あらゆる角度から分析しているので、より情報量が多く、また難解でもあります。
 私はフィットネスインストラクターとしてのキャリアを始めた当初から、減量に役立つエクササイズとして筋力トレーニングを進めてきました。当時の減量エクササイズについては、筋力トレーニングに対する理解が不足している傾向があり、有名な先生方もこぞって「有酸素運動」一辺倒のプログラムを推奨されていました。それが現在は、減量プログラムに筋トレがあるのは半ば当然のこととなっていて、まさに隔世の感があります。
 難解ではありますが、筋トレに関わることの多いフィットネス・インストラクターにとって、筋肉に関しては基礎的な知識を持っておく必要がありますが、この書籍に準じた知識を持っていれば、かなり心強いと思います。

体脂肪—脂肪の蓄積と分解のメカニズム

 私はスポーツクラブの中では減量プログラムの開発責任者という立場がありましたし、ICOでも減量プログラムに関してかなり力を入れていましたので、肥満のメカニズムや、効率的で安全な減量の方法については常に勉強しておく必要がありました。
 この『体脂肪−脂肪の蓄積と分解のメカニズム』は肥満と非常に関係の深い「体脂肪」にテーマを絞った書籍です。体脂肪細胞はどのようなメカニズムで脂肪を取り込むのか。体脂肪組織に取り込まれた脂肪はどのように外に出るのか、筋肉はそれをどういうふうに燃やすのか、ということを生理学の知見に基づいて詳細に解説しています。
 減量に興味のある一般の人、というよりもう少し専門的な内容ですので、私みたいな立場の人が知識の確認をしたり整理をしたりするのに適した本かもしれません。
 私が所持しているのは初版のほうですが、2004年発売版のこちらは表紙デザインも若干変わっていますので、内容的な見直しが行われている可能性があります。

勝利をつかむコンディショニングBOOK

 アスリートが競技能力の「ピーク」を作るためのピリオダイゼーション・コンディショニングについて詳細に説明した書籍です。
 コンディショニングに必要な周期化に関わる情報は非常に膨大なものですが、それをよく1冊にまとめたものだと思います。単にトレーニングの行い方を紹介するのではなく、その間に起こりがちな体の不調(急性疾患、けが、リコンディショニング)や、メンタル・休養・栄養に関する情報まで盛り込まれています。
 もちろん、各分野の本当に詳細な情報などについては、紙面が限られているため必ずしも十分ではあるとはいえませんが、各種トレーニング種目や食事メニュー、メンタルエクササイズなどについて、もっと専門的な情報が必要になれば、そのときに各分野の専門書をひもとけばよいでしょう。
 競技能力のピーキングを行うために必要な周期化をどのように行うのかという設計の手法を学び、スケジュールを立てて実践してみるのにとても役立つでしょう。

 基礎理論については、とても懐かしい感じがしました。というのは私自身も、フィットネスインストラクターになる前、坂詰先生の師の一人である士反先生が作られた教育マニュアルに沿った研修を受けたことがあるからです。もちろん懐かしい、というだけではなく、今でもそれを私の知識や技術の基本として役立てています。

 本の帯には「アスリート」のための書籍のような記述がありますが、内容的には、コンディショニング・トレーナーを目指す人向けではないかと思います。もちろん、環境の問題でコンディショニング・トレーナーがいない環境でスポーツに取り組まなければならないアスリートの方にもおすすめです。

よくわかる筋の機能解剖—描いて覚える筋の名称とはたらき

 ちょっとこれは筋肉の正しい位置や機能を正しく勉強したいという人向けの専門書・教科書ですね。
 ただこの書籍がユニークだと感じるのは、骨格および筋肉の起始・停止を示したイラストに自分で筋肉を書き込む、というスタイルです。これは、筋肉の正しい位置、付着の仕方を頭の中にたたき込むのには最良のアプローチのような気がします。
 ただ、1回書き込んでしまったら当然ながら2回目以降は答えが書いてあるので、その1回できちんとイメージしながら覚えていく必要があるでしょうね。図を複写して利用する、という方法もあるかもしれませんが、当然ながら「複写禁止」ですから事前の許諾が必要です。

 また、勉強が終わって売ろうと思っても書き込んでしまったらもう売れないですね。この本は(笑)。

ホリスティックコンディショニング〈NO.1〉

「パーソナル・トレーナーズ・バイブル」をさらにグレードアップしたような書籍で、かの書の監修者が著作を行っています。内容がある分、高価ですが。
 ホリスティック=総合的・包括的なアプローチとして、この第1弾では神経-筋のコンディショニングについて詳細に解説しています。
 私は仕事柄PNFの専門書も何冊か所持していますし、講習も受けていますが、この書籍の解説のほうが写真の大きさやまとめ方のうまさからか、ずっとわかりやすく仕上がっていると思います。実際の動きは指導者の動きを直接観察したり、DVDのような動画の教材を見ないとわかりにくいのですが、そういった動きを学習したことがある人が復習をしたり、知らない手法を応用したりするのにはとても役立つことでしょう。
 内容が濃くて、私も全然学習し切れていないのですが、これはシリーズ本となる予定で、2,3,4と続くはず?です。私は早く2を読みたいと実は考えていたりします。以前、健康指導士講習会で受けた松本義光先生の「身体改善法」や、及川雅登先生の「関節ニュートラル整体」のイメージしにくい部分をスポーツ科学的に紹介してくれるのではないかという期待と、相違する点、リンクする点を照らし合わせてみたいという希望があるからです。関節にゆとりを持たせて(配列を正して)、機能を高める、という面では高岡英夫先生の「ゆる体操」とリンクする部分もあるかも。

 これは明らかにトレーナー向けの本ですが、コンディショニングの基礎知識を得たいと考えているスポーツ選手や、トレーナーとのコミュニケーションを高めて、自身のコンディショニングを最適化したいと考えている選手にも役立つ書籍かもしれません。

動体姿勢—STRENGTH & CONDITIONING

 個別の筋肉の状態と姿勢の関連が非常に分かりやすく解説されている書籍です。
 似たような働きをする筋肉のうち、その姿勢に強く関与しているのはどの筋肉なのか、というようなレベルになると、複数のページを照らし合わせて研究する必要があり、明確な回答が得られるとは限りませんが、非常に参考になります。
 この書籍は極真会館館長の松井章圭氏、ドクター・オブ・カイロプラクティックの山根悟氏の共著となっていますが、その関係で空手の実技との照らし合わせが非常に興味深い内容となっています。松井館長の非常に美しい姿勢には感銘を覚えます。

 筋肉と姿勢の関連、空手のフォームという組み合わせが私にとってはとても魅力的な書籍であるため、なぜか2冊所持しています。